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2024年11月12日(火)更新

オランダ出張

一昨日、オランダの出張から3名が戻ってきました。その中で1名は貿易部から参加いたしましたが、英語で相当頑張ったようです。今回守重本店とインパックの専務に囲まれての出張でしたが、きっと緊張したと思います。それでも多くの成果と今後のビジネスの基が沢山あったと報告がありました。
また、インパックのチャコプランツを担当する常務からオランダに出かけたら探して欲しいと頼まれていたものもしっかり、現地のメーカーと話が出来、今後の取引に大きく近づいたと担当者も大いに感激していました。

11月は古くからオランダでは花き関連の展示会が行われていました。私たちもこの時期にオランダに出かけ、来年の動きを発見しようと一所懸命でした。確かに古くはスリーブや花束加工機械などを見学した時期もありました。今は輸入切り花が盛んで多くのブースがあったようです。尤もこの展示会を活用し、現地メーカーや生産者を訪ね、より詳しく調べることもやってきました。全ては花の消費拡大を目指していました。

今年は環境問題がいよいよ身近なものになってきました。昨年インパックはオランダを中心に再生プラスティックを研究・開発する団体に入会いたしましたが、今後は単に会員だけでは意味はありません。国内にあって具体的な方向性を示しながら、最終的には再生原料からスリーブなどの最終製品をもって社会に役立つことも重要です。勿論紙の選択肢も十分残されています。今後の方向性を定め進めていく事が重要です。

今回の出張したメンバーから様々学ぶことが出来ました。
 

2024年10月23日(水)更新

UEROVERO ヨーロッパの自転車道

オランダに行く度自転車の普及に驚かされます。それは単に自転車の数が多い、よって
自転車愛好者の数が多い、といった単純な話ではない気がします。かなりのスピードで通り過ぎますが、彼らは自転車専用道路を走っているのです。
つまりオランダの自転車は既に文化の域に達しているようです。オランダ人は自転車が大好きなようで、自転車の普及は単に自転車愛好者が多いだけでなく、その基盤である自転車専用道路がオランダの国内に整備されていることによります。自転車専用道路が完備され、結果、自転車は安全に何処でも行くことが出来ます。一つは徹底した安全対策と環境対策が基本にあるのでしょう。

先日テレビを見ていましたら、ヨーロッパではこの自転車道を全ヨーロッパに整備する計画(EUROVELO計画)があり、既に9万キロに及ぶ自転車道が出来上がっているとのことで、多くの愛好者は安心して遠出を楽しんでいます。
一方デンマークなどでは市内を移動する手段として自転車の利用度は60%を超えています。更に50%以上の利用度は各地に存在します。更に自転車専用道路の普及のためにデンマークは160億円の予算を計上しています。

ヨーロッパの事情は雑駁ではありますが以上のような状態です。
また、日本にあっていつも不思議に思うことがあります。
確かに自転車を利用する人の乱暴な運転や未熟な運転を町中でよく見られます。信号無視、右側通行、スマホ運転などです。この様な常識を逸脱した運転はある意味論外ですが、問題は自転車に対する取り締まりです。
勿論これらの取り締まりは当然ですが、自転車専用道路の未整備の日本にあってどこまで物が言えるのでしょう。自転車に乗る愛好者の人たちが安心して乗れる環境を作ることは最も重要なことです。ヨーロッパの自転車普及の一つは環境対策と安全対策です。排気ガスを出さない乗り物はこれからの社会では大歓迎のはずです。この様なことを考える時、都市の中では自転車専用道路の必要性を一層強く考える必要があり、遠出のサイクリングなどの場合はEUROVEROの様な自転車道の必要性を感じます。国内の自転車行政がある意味で貧弱な中での取り締まりだけが進むのは少々問題だと考えています。
 

2024年07月10日(水)更新

ルワンダのバラ

ルワンダの悲劇は今から30年前に起こりました。それから30年が経ちます。更に1962年7月1日は独立記念日でもあります。

昨日は解放30周年と時期が重なったことから独立も祝っての記念日としてお祝いが行われました。会社からは私と常務が参加して参りました。インパックは昨年切り花のビジネスと辞めたこともありエチオピアとの関係も文化的な活動でのお手伝いとなっていました。ルワンダの現在の環境は素晴らしく観光面、コーヒーの輸出等前向きなことが続いています。
ルワンダとの関係はバラの輸入でのことでしたが、ルワンダ大使(現国連大使)がインパックの入間に尋ねて頂き、インパックの輸入がないのであればどこか紹介をしてほしいとのご希望があり、卸売市場。輸入会社のご紹介をしてまいりました。
また、ルワンダがガーデックスに出展されるのにあたり、前述の常務が熱心にお手伝いをしたことも有り、それ以来ご連絡を頂くことになりました。

ルワンダの花は日本人の経営でリンドウを作りオランダに輸出しています。日本には一切入りません。リンドウは一部ですが、多くはバラを中心にヨーロッパに輸出されています。勿論ケニア、エチオピアから見ると数量はまだ少ないようです。
それ以外にも現在は種類を増やしている最中です。昨日手土産に紙袋を頂きましたがその中に日本向け(すべて日本語です)のバラのカタログがありました。相当力を入れてきています。素晴らしい限りです。

2024年04月09日(火)更新

ジェノサイトから30年

昨日は青山にある国連大学のルワンダのジェノサイドから30周年のセレモニーが開催されました。大使と参事官に迎えていただく中、アフリカの多くの大使、日本からは外務省政務次官をはじめ関係者、NHKはカメラが入っていました。厳かな中で追悼の式典が行われました。
駐ルワンダ日本大使、日本ルワンダ友好協会、外務省の政務官などの話が続きました。
恐らくルワンダの皆さんは30年たったという実感を胸にこの式典に参加されていたのでしょう。
今から30年前、約四か月にわたりルワンダでは殺戮が繰り返されていました。犠牲者の数は100万人と言われています。
その間、連日テレビ報道では事件を繰り返し放送していました。50歳以上であればこの事件は深く胸に刻まれています。私はルワンダ大使館から信頼されている西田(常務)と共にこの時間と場所を、多くのルワンダの人と共有いたしました。
現在のルワンダは世界でもトップクラスの女性の活躍する国となっています。また、産業面でもアフリカの軌跡と言われるほど発展が続いています。ジェノサイドからの脱出がこの国の共通の目標だったのでしょう。今は見事に花開いています。

私は二度とジェノサイドを繰り返さない誓いを胸にこの場を後にいたしましたが、イスラエルのパレスチナへの侵攻などを見ると一体どうなっているのか、同じことが繰り返される現実に苦しさを感じながら会場を後にいたしました。
 

2023年11月27日(月)更新

スリーブから見る環境問題

先月のオランダの展示会ではスリーブの商品が多く展示されていました。それはパッケージ会社ではなく、切り花生産者、鉢物生産者の店頭に於いてです。
パッケージ会社の展示は格別変わったところはなく、インパックもかなり頑張っている気がいたしました。勿論まだまだ、インパックは更に力を入れる必要があります。

今回に目についたのは、ぺーパースリーブとOPPスリーブの展示方法でした。多くの生産者はぺーパースリーブとOPPスリーブを交互に並べていました(商品を入れたまま)。その意味を伺うと、どちらの注文が入っても両方受けられるように並べているとのことでした。恐らく量販店のチェーンにより紙かポリか決めかねているのでしょう。
これらの話を考えてみると、まだ行き先が決まっていない状況なのでしょう。しかし英仏、続きオランダでもプラスティック(ポリエチレン・ポリプロピレン等)材料はその40%を再生品に使用することが法律で義務付けられています。産油国から運ぶ原油からプラスティックを作るより再生材料からプラスティックを作る方が炭酸ガスの排出量が少ないそうです。

常にヨーロッパと日本では環境の考えが異なっています。再生プラスティックを40%使用すると決めた英仏と、日本のように決まっていない国とありますが、日本は再生の道ではなく生分解(含、植物由来のプラスティック)に向かうかのように見えます。見た目の綺麗さはともかく、再生の道を探ることも重要かと考えています。
 

2023年11月22日(水)更新

ルワンダ

先日のフローラルイノベーションでインパックは、ルワンダ大使館のブースの隣で出展していました。
お隣ということもあり、また以前、私共の会社に大使がお見えになったこともあり、ブース作りのお手伝いをさせていただきました。今回ルワンダ大使館ブースには3社の生産者が顔を揃えました。皆さん熱心に自国の花をPRしていました。更に大使館の事務官の女性も3日間一所懸命にお仕事をされていました。

僅か19年前、民族の対立からおなじ国の人同士の殺し合いがあり、僅か100日で80万人以上の人の命が奪われました。当時連日ニュースで流れたものです。
私が常に感心するのは、あのような大きな事件が続き、大量の人の命がなくなりましたが、
今そのようなことがあったとは思えない発展を続けています。街はきれいに生まれ変わりました。今回来られた方々もいつも笑顔で私たちを迎えてくれました。
国の輸出物はコーヒーが主体です。そこに今は花が加わっています。バラが多いのですが、最近はリンドウが加わりました。現在はヨーロッパ向けとなります。

また国の行政機関で働く人の中で管理職以上の人の半分は女性です。更に大臣も半数以上女性が就いています。恐らく本気で国作りがなされたのでしょう。
 

2023年11月20日(月)更新

オランダの展示会で学んだ事 3点

今回オランダに出かけた事を知る方々から、質問を頂きました。コロナ禍でオランダはどうであったか、でした。どなたも毎年オランダに出かけていた方でしたので、長い間出かけていないことが気になっている様でした。

一度触れたこともありますが、3点にまとめてみたいと思います。
オランダの花き業界は、厳しさの中でもしっかりその歩みを続けていました。オランダは、もう既に30年以上前からオランダ国内だけでは花き生産の伸びは限界にきていることを知っていました。そのため、海外戦略を相当進めてきました。それは花きの産地開発と花き生産の技術供与でした。それが今日の隆盛を迎えている事の根本だと思います。

トピック的に3点(MMフラワー・産地のメーカー化・リサイクル)に触れてみたいと思います。

1.MMフラワー
加工メーカーであるMMフラワーはイギリスのスーパーマーケットの30%の切り花のシェアをわずか5年で持つことになりました。今まではダッチフラワーグループ(フィンレイ、インターフローラ)でありましたが、彼らにとっては大変な脅威となっています。
MMフラワーの資本はアフリカ系2社とコロンビア1社の三社合弁となっています。つまり加工メーカーはオランダをはじめ、仲卸がその主体でした。その後、仲卸の合併の中で規模拡大を図った企業が生き残り、大きな卸売市場と共に成長してきました。しかしMMフラワーはその元は生産者です。そこには卸売市場も輸入会社も存在しません。100ha単位の生産者が集まれば怖いものはありません。シンプルな会社が生まれました。今年はMMオランダの設立があるようです。
シェア30%の背景には自動機の並ぶ巨大な工場があります。

2.産地のメーカー化
妙な表現ですが、昔の生産者は本当に生産した苗、鉢物を並べるだけの生産者でした。
しかし今回見るとほぼすべての生産者が最終製品を並べています。球根会社も苗生者も、鉢物業者も、最終商品のパッケージ化がなされています。
まるでガーデンセンターの店頭の様です。つまり、単に苗だけ、球根だけではきっと売れないのでしょう。今まではその中間にある企業の仕事であったものが、今は生産者の仕事になっています。これでは直接販売する生産者もいるでしょう。
一昔前のオーデンセの農協の様でした。

3.花き業界はリサイクル
国内の特徴としてプラスチックの処理をどうするのか、海に流れたものをどう処理するのか、といった論調が見られます。しかしプラスチックの廃棄されたものは処理するに決まっています。しかしその意味では着地点をはっきりさせないまま、議論しているように見えます。
花き業界にいるものにとって、花き業界から出たものは花き業界で循環させるのがいいと考えています。今、オランダではそれが始まりました。ポリの再生スリーブです。見栄えも良くありません、透明でもありません。しかしオランダ、イギリス、フランスでは始まりました。

インパックはそのグループに入る計画を立て進めています。
 

2023年11月14日(火)更新

アールスメールでの展示会

恐らく、会場の広さは昔のIFEXの倍ほどの様です。更に出展者のほとんどが生産者、切り花の扱い業者ですので会場全体が植物と花だらけです。本当に素晴らしい展示会です。

さてこの展示会に初めて来た頃、25年ほど前ですが、当時は国内取引のための展示会の様でオランダ語が飛び交っていました。つまりオランダ人の生産者とオランダ人の購入者の取引の場でした。わざわざ英語を話す必要はありません。それがいつの頃からか展示会場の装飾もきれいになり出展社も海外の企業も出てきました。切り花などは特に海外からの出展も出てきました。その点ではIFTFと目立った変わりはありません。しかし植物のブースでは会場の半分を使い、様々な生産者が出展されていました。おそらくこちらの方が広かったかも知れません。植物の方は小さなものから大きなものまで幅広く展示されていました。昔は単に苗ものが多かったのですが、現在は最終製品で、そのままホームセンターやインテリアショップに流しても十分通用するものばかりです。

現在、国内の鉢物市場苦労が続いていますが、視点、観点、測点を変え再度市場を見ることでその活性化を図ることが出来るでしょう。ヒントとなる商品の多くを見ることが出来ました。また、オランダの花の展示会はいつも花だらけです。日本の場合は花のない展示会でした。明日からはフローラルイノベーションです。

インパックも出展いたしますが、多くの植物を出す予定です。
 

2023年11月13日(月)更新

出発一時間前

はなり恥ずかしい話です。

先週1週間オランダにいました。ついた早々スマホを空港に置き忘れ、遺失物の事務所に何度も通いスマホの置き忘れリストを探してもらいましたが、出てこないことが分かり、そのままあきらめることにしました。
それでも帰る際、空港の遺失物事務所をもう一度訪ね、初めから説明し、再度スマホのリストを見てもらっていたところ、私の話したスマホのケースの色など見てもらっていましたが、同じものがあるようなことを話し、「tomokazu」の名前が出てきました。嘘のような話に少々驚き、何処にあるか伺ったところ空港内の遺失物の事務所にあることが分かりました。早速空港内に入り事務所を探し、色々話し、いくつも質問され、漸くスマホが戻ってきました。発見者は分かりませんでしたが、出発の1時間前でした。

いい年をして恥ずかしさの極みです。それにしても、いい人がいると改めて感謝いたしました。

仕事の方もインパックの発展に関係するテーマがいくつも出てきました。自動化の事など、更に環境問題については興味深い話があり、早速、始めてみたいと思っています。


 

会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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