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2022年02月21日(月)更新

母の日へまっしぐら! その前に春彼岸

花業界には物日と言う言葉があります。あるというより残っているといった方がいいかもしれません。江戸時代には年間を通して大事な行事がいくつもありました。有名な吉原では春の桜まつり、8月の八朔など年間を通して数十もの物日があったようです。大きな物日には街を開放し一般の市民も中に入れたと言われています。

その物日が花き業界では今でも使われ、春彼岸、母の日。お盆、秋彼岸、12月のクリスマス、迎春など大きなビジネスチャンスが年間を通して組まれています。
今回幕張の展示会はコロナの影響をまともに受け、昨年同様、来場者の数は例年の半分と言われていますが、私の感覚では1/3くらいではないかと思います。それ故インパックブースにお立ち寄りいただいたことは実にありがたく感謝しています。この2月の展示会は5月の母の日の最終協議の場ともなっています。スーパーの担当者はこの場に来られ、打ち合わせを行い、3月にはすべての資材が出来上がり、4月中旬には発送ということになりますが、今回はこの場での商談は少々少なめになってしまいました。

春彼岸と母の日は花き業界最大の物日となっています。今年も確り対応できる様、準備を整えています。

番外編
今回の展示会でスーパーマーケット協会の横山会長にバッタリお会いしました。二年ぶりです。はじめはお分かりにならなかった様ですが、「花屋です」と申し上げたところ「インパックか」と言われ年齢を感じさせない記憶力の良さに驚きました。更に「バラはどうした」ともいわれ、バラ販売の責任を120%感じました。

 

2022年02月18日(金)更新

展示会で思うこと!幕張のSMTS(スーパーマーケットトレードショー)

今月16日に始まり今日はSMTS、3日間の最終日となります。

私が展示会でいつも思うことは、大きい括りで来年の展示会をどうするかは今年の展示会を行っている最中に決め、6カ月前には担当者が決まり、方向性を決定し、三カ月にはほぼ内容を決め、新製品や展示用のパネルの制作に取り掛かります。その意味では一年かけ準備したものを3日間でパフォーマンスすることになります。
インパックにおける展示会の意味はとても大きく、自社の新製品の発表の場であり、従業員教育の場であり、多くの来場者の方々との出会いの場であります。今までここで知り合い、ある時はわざわざお尋ねいただくに至った方の中には、伊藤常務(セブンイレブン)土屋会長(カインズ)がおられます。そればかりではありませんが、私は展示会を恥ずかしいものにしたくないという強い意志が働くようになりました。
また、インパックにおける展示会は前述の通り意味の大きなものとなります。展示会はインパックビジネスの最前線です。出した新製品の反応を知ることになります。更にこの時期の展示商品は母の日のご提案の最終段階です。これら商品の確認と数量把握が行われます。そのためには多くの得意先様の、決定をする方々にお越し頂くことが必要です。事前推進も大事な仕事となります。
それ故、ここの場には必ず社長はいなくてはいけません。このことは最大大手の展示会主催者のリードエギビジションの前社長から教えていただきました。高いお金をかけ、社運を決定するようなところに社長がいないのでは展示会の意味がないと言われ、今でもインパックはその言葉を忠実に守っています。

昨日も大手スーパーの役員の方々がお越しになりました。
 

2022年02月16日(水)更新

スノードロップ

毎年2月になるころ、庭に白い小さな花が咲きます。咲き始めは3cmくらいに咲き始め次第に伸びて10cmほどに成長しますが、いずれにしても小さな植物です。

花は下向きに咲き、直径1cmほどの花はとても可憐に見えます。わずかな場所に100株ほど植えてありますが、とても群生と言えるほどではありませんが、見過ごすこともありませんので、ある程度見ることは出来ます。
先日も前を通られた方からも声をかけられ、「毎年楽しみしています」と言われますと、少々頑張らなくてはいけないと変な責任を感じたりしてしまいます。

2月とは言え、あと2週間ほどで3月になります。
3月にはスイセン、ヒヤシンス、早めのチューリップなどが咲き始め、4月にはわずかの木々ですが新緑が芽吹き始めます。

春はもうすぐそこに来ています。

 
 

2022年02月15日(火)更新

ホームユースフラワーの必須条件

スーパーマーケットをはじめ、多くのチェーンストア(ホームセンター・ドラッグストア)では、ほぼ花を販売しています。
過去35年間にわたり、チェーンストアはホームユースの花をけん引してきました。スタートは碑文谷のダイエーであったことはあまりに有名な話です。それ以来、日本のホームユースの花は伸び続けてきました。今ではスーパー以外でもホームユースは普通になり、今ではドラッグストアが続いています。

こうなると、どうしてもその基準は必要になってきます。一つの出口は「切り花保証販売」です。20年ほど前、イギリスなどで始まった日持保証販売は花販売に大きな影響を与えました。それらを可能にしたのは商品たる切り花の品質管理でした。品質保証販売が切り花輸入ともに始まったのは、生産地がオランダなどから東アフリカなどに移行したためです。オランダで平均3haだった切り花生産面積は、新天地の東アフリカでは20~30ha平均で生産され始めました。物流はより速くなり、輸送温度5℃~7℃で入荷された花は、巨大なパレット4台が僅か5,6分で降ろされ、5℃の冷蔵庫へ運ばれていきます。更に、15℃の加工場でチェックされ、水の入ったバケツに入れられ台車に積み込まれます。そして翌日にはスーパーの店頭に並ぶことになります。

すべてはイギリスのテスコから始まりました。今でも加工メーカーは商品企画室と日持管理室を持っていないとスーパーとは取引が出来ません。オランダ、イギリス、フランスの加工工場へ訪ねる機会は多くありましたが、どこに行ってもテストルームを持っていました。

国内でこれらの設備をもっているのはインパックだけです。役割の重要性をインパック自身もっと知る必要がります。
 

2022年02月14日(月)更新

フラワーバレンタイン

バレンタインは花き業界にいるものにとっては、自然にフラワーバレンタインと考えるようになりました。
10年以上前のある日、法政大学の一室に農水省の室長をお迎えし、花の消費拡大策としてバレンタインを取り上げようと話し合いを持ちました。JFMAの会長の小川会長、松島専務、副会長の私を含め、ほんのわずかのメンバーでした。室長から日比谷花壇の宮島氏の協力を頂けるかもしれないと話が出ました。JFMAには青山フラワーマーケットの井上氏がおられ、井上氏、宮島氏がそろうことでフラワーバレンタインは動くことになる、と参加者全員が思ったに違いありません。
事実その後、お二人が理事長、副理事長として「花の国・日本」がスタートし、バレンタインを中心に花の消費拡大策が打ち出され始めました。フラワーバレンタインの知名度は次第に上がり、今ではテレビ、ラジオ、雑誌で毎年取り上げられるようになりました。宮島、井上両氏の活躍は今日も続いています。

もっとも、日本でバレンタインが一般化したのはメリーチョコレートの原社長のご努力でした。初めは大層ご苦労されたことを原社長から直で伺ったことがありました。それが今では全国の洋菓子店やチョコレート専門店で参加していないところはない程になっています。一時の義理チョコなどもその消費を高めたことも大きかったのでしょう。今では高級専門店などもこぞって様々商品開発を続けています。

恐らくチョコレートと花とでは購買層が異なるのでしょう。花は男性の姿が多くみられるようになりました。消費の高まりが一層増えることを願っています。
 

2022年02月10日(木)更新

エチオピアの強さの秘密

昨日のブログは主に、スミザーズオアシス社の道田さんの内容に関して書かせていただきましたが、今日は一方のエチオピアの事情について書くこととします。
クラシックの西尾会長の話にもエチオピアの政情不安の話は出てきました。しかしそれは既に4カ月から半年前のお話でした、日本ではエチオピアの政情不安が強く出た時に、ニュースとして流れ、それが今でも続いているかの様に多くの日本人は考えています。しかし外務省によるとアジスアベバの危険度は4から2に引き下げられています。勿論まだ危険な状態ではあるでしょうが、最悪の状況からは既に脱していることに誤りはありません。更に昨日、今日のレベルでいえば政府と反政府軍とで今後のことについて話し合っていることも事実です。
テレビなどでは報道されませんが、直近の事はへきろう社長がほぼ掴んでいます。また、エチオピアの状況を直接聞くことのできるルートはいくつかあり、最も正確な、公的なニュースのルートもあります。冷静に、客観的に見る材料は揃っています。
現在、コーヒー、ゴマ、花などエチオピアの生産物輸出が次第に増えています。今後はエチオピア国内で焙煎したコーヒーなど、加工度の高い商品の輸出へ移行させたいと考えているのだと思います。
この様に、輸出するに足るものを持っていることは素晴らしい限りです。しかしエチオピアの強みは輸出商品を持っていることばかりではありません。実はアフリカの空はエチオピア航空がその力を発揮しています。アフリカのすべての首都をカバーしています。またヨーロッパは勿論、南アメリカ、アジアに多くの便があり、アフリカの航空会社では断トツです。
コロナでアフリカ在住の日本人をアジス経由で日本へ送り届けたのもエチオピア航空でした。あまりニュースになりませんでしたが、安倍首相がアビ―首相にお礼を言ったのも多くの日本人を送り届けたことに依るものでした。
ある時、ボーイングを200機購入したのも会社を更に強くしていきました。エチオピアの強みは生産物の豊富さに加え、空の物流をもっていることでしょう。

 

2022年02月09日(水)更新

JFMA(日本フローラルマーケティング協会)アフタヌーンセミナー

昨日、午後二時にJFMAのセミナーが始まりました。二人の講師テレビの向こうからお話を頂きました。お一人は日本の花き輸入の先駆者であるクラシックの西尾会長、もうお一方はSOJ(スミザーズオアシス社)の道田社長です。
10年ほど前までは西尾会長とは日本でほとんどお会いすることはなく、多くはオランダでお会いしていました。花き輸入の先駆者らしく、常に花き業界のトップランナーとして活躍を続けています。昨日も世界中の花を知り尽くした方にしか語れない、花き輸出国(アフリカ、南米、中国を中心としたアジアなどの事例をあげながらお話を展開されていました。
一方道田氏は世界で最も大きな花き資材メーカーらしく、今ここの物流事情を詳しく話されていました。実は現在、この物流事情が大変なことになっています。海上コンテナ不足、大きな港では荷下ろしを待つ船が数十隻待機している話、また原油の価格高騰による原材料不足、それによる、値上げ、商品不足など切りなく出ています。この状況からの脱却はまず当面無理との結論でした。
私は第一次オイルショック(1977年)を経験致しましたが、その時、多くの経済アナリストは原油70ドル時代を予測していました。その時は50ドルが天井でその後原油は基本下がり続けました。45年以上を経て、多くの専門家は原油100ドル時代を予見しています。
最後に小川会長(法政大学院大学教授・JFMA会長)が、今後日本は準鎖国時代の必要性があると話されました。インパックはコロナ前に、海外商品の在庫の圧縮を決め、実行し始めました。しかしそのころ生産国では原材料のタイト感から価格が上がり、更にスエズの事故が重なり、国際物流の混乱が始まりました。インパックはこの時、海上コンテナ5台分をエアーに切り替え、在庫の拡大策、国産化の比率を高め、更に環境対策に沿った商品を企画しました。今月発表するペーパースリーブ、バイオプラスティックスリーブの発売です。今後は単に頼めば入る時代ではなくなったことをいち早く知ることになりました。
インパックの政策は国産比率を高めるのと同時に環境対策商品の上市を続けていくことです。小川会長の準鎖国の話はよく分かります。原材料はじめ、商品もそれを供給する側は物流の混乱に合わせ価格を上げてきます。それに対抗する策としては国産化が一つの答えです。
しかしそれをするには、設備の一新と同時に工場の拡大につながります。それは資金の必要性を語ることになります。今までの様に単に安いから中国からの入れる図式は恐らく壊れたと考えています。結局自分を守るのは自分ということになります。これは準鎖国と関係するのでしょうか。一度先生にお聞きしてみます。
 

2022年02月08日(火)更新

ロシア・中国首脳会議場の生花

今回の北京オリンピックは中国に対する批判からか、アメリカ合衆国が外交的ボイコットを声明し西欧各国、日本もそれに続きました。一方、その効果について言うほどないと判断したフランスなどは効果が薄いとしています。
マクロン大統領はこのところウクライナ問題で大活躍しています。ドイツ、フランスは当然大きな括りでは西側の主要な国家ですが、ウクライナ問題、オリンピックなどでは独自の考えを打ち出しています。
フランスの独自な歩みは政治ばかりではありません。おそらく全てそうなのでしょう。よその国と同じことはしない国民性なのだと思います。身近なところではフランス車のデザインは独特です。古くはシトローエンのエブロやノレブなどデザインとしてこんなに面白い車なないと思います。如何にもフランスです。
マクロン大統領の考え通り、ロシア・アメリカの戦争が回避されることを祈るばかりです。

さて、話は異なりますが、オリンピックでロシア・中国の首脳会談ですが中国側、ロシア側合わせて12名ほどの参加者であったかともいますが。恐らくコロナの関係で両国の席は互いに大きく離れていました。その離れた場所に大きなフラワーアレンジが置かれていました。直径はおそらく1mは超えているでしょう。半球形のばらを中心にしたアレンジでした。それも5つもありました。一つ一つが大きくそれも複数あり圧巻でした。アレンジを真ん中に置き話もきっと進んだのでしょう。プーチン大統領、習主席ともに笑顔でした。
様々な国際会議の席ではテーブル上に花が飾られますが、今回の様に大きく見事な花は初めて見ました。

 

2022年02月04日(金)更新

残念

少なくともお正月三が日位までは100名前後(東京都)でした。今は2万人ほどになっています。専門家の人は昨年11月あたりから第6次の感染が異常になることを予測されていましたが、まさにぴったり当たっていました。
まさかと思っていましたが、全国では10万を超える勢いです。イギリスやフランスで10万、20万人と聞いても別世界のような気持ちでいましたが、今は目の前がヨーロッパの様になってきました。

多くの集まりが中止に追い込まれています。紀尾井町のロータリークラブは今週からついにZoom例会となりました。インパックでも石川県の園芸関係の方々の来訪が中止となり。出張もいくつも中止をいたしました。尤もこの結果ほとんどがZoom会議となり、ビジネス面ではほとんど困ることはありません。
一つ困ったことは、この一年近くで大型の自動機械を日本で初めて2機種導入致しましが、ついにメーカーの技術者の来日はかないませんでした。本当に問題でしたが、インパックの機械担当や営業関係、海外とやり取りをする貿易のメンバーなど全員が機械を動かすために努力をいたしました。初めての機械は半年以上過ぎましたが、無事稼働を続けています。

一連の中止の中で最も残念なことは、大田花き代表取締役、磯村信夫氏の叙勲のパーティーでした。日本の花き産業を大いに発展させた方でもあり、自らの企業も上場させた優れた経営者であります。様々なお話を伺えると思っていましたが大変残念なことでありました。
 

2022年02月03日(木)更新

25日後は春三月です!

毎朝寒さで肩をしぼめて車に乗り込みますが、ほんのわずかで3月になります。2月の厳しさは連日、北海道や日本海側の天気予報などで知ることになりますが、東京に住む私としては北海道、東北、北陸を担当する営業担当の苦労を思いますといくら感謝をしてもし過ぎることはありません

2月の厳しさは今も昔も変わりませんが、15年前の石川県の羽咋郡志賀町を訪れたことを思いだします。この時は能登工業団地への進出決定をするために出かけました。主な目的は2月の雪を見ることにありましたが、2月20日、1cmの雪も見ることが出来ませんでした。町の職員の方々は「皆さんが思うほど雪は降りません」と話し、粗方進出を決めていた私たちは2月20日に全く雪のない景色を見て進出を確実にしました。自然が嘘をつくはずがありません。工場完成後、初めての冬は一面雪だらけ。20年ぶりの大雪でした。工場の脇にかなりの面積で4mほど積み上げられた雪を見て驚いたものです。今年も少しばかり多いようですが、平均して数年一度大雪がある様です。

工業団地を走る道から工場へ上がるスロープは12m×100mほどありますが、そこには電気が通る様配線され、冬でも確実に通勤時には融けるようにしてあります。従業員の皆様は全て車通勤ですので、設計段階からこれは入れてあります。

恐らく雪解けの仕組みもあと20日ほどで使用されなくなるでしょう。

 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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