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2024年07月08日(月)更新

一層の改良

先週の一週間はオランダから取引先1人と、オランダにおけるインパックの代理人の計2名が来社されていました。
今回は新機種の確認とインパックの幹部社員による評価を行いました。今回の機械は今後のビジネスに十分に耐えられる機械であったとの結論が出ました。その後、インパックの代表的な得意先様へ訪問し、全ての日程が終了しました。

この様な時いつも思いますが、商売の基本は互いの誠実さが大事だという点です。「誠実さ」は洋の東西を問いません。過去の実績と将来の方向性を同じにしなくてはいけません。今回は、ほぼインパックの希望通りの機械に仕上がっていますが、更に幹部社員の要望が入り一層いい機械になりそうです。更に言えば35年を経てようやくインパックの機械が出来上がったということになります。
勿論機械ですから、今が最良でもこれから益々改良を加えていく必要があります。多くの得意先様に安心してお使いいただける機械を追求していくつもりです。
また、メンテナスの仕組みもこれから充実させて参ります。さらに、インパックの将来は機械単体でのビジネスから次第に工場内ロジも含めたお仕事に転換していく事になります。つまり、インパックは花束加工工場そのものを作る会社に変化してまいります。

一層お得意先様の力になれるよう努力してまいります。
 

2024年06月24日(月)更新

環境対策 - 包材の立場から

昨年11月オランダの展示会に出かけましたが、花の袋であるスリーブはOPP(二軸延伸ポリプロピレン:雑貨類やたばこの包材として使用されています)と紙が使用されていました。
最終製品を紹介しているブースでも同じ商品を紙で包んだもの、OPPで包んだものが並んで展示されている状態でした。ブースの人にどうして2種類を置いているのかお聞きすると、販売先のスーパーからどちらを言われてもいいように両方用意しているとの答えでした。

インパックも現在ヨーロッパと同じ状況にあります。どちらを希望されてもお納めできるように機械設備も材料も両方ともに用意しています。ただ、これまでのところ紙スリーブは業界のトップもしくはそれに近い企業(スーパー、切り花チェーン店、大手生花店)の皆さんが紙スリーブを全てではありませんが使用されています。環境に配慮されているのかと思います。

現在環境に配慮と言う事ではこの数年、研究が進み現在製品化されているものに再生OPPがあります。PPの再生を行いフィルムに仕上げています。私共の関係する中国企業では数年前からPPの回収から再生を様々研究され、現在では再生OPPを材料として製品化を図るところまで来ていました。この付近は中国企業の速度は速いようです。ヨーロッパでは再生品を使用する数十%を再生品にする事が法律で定められています。今まではPE(ポリエチレン)が多く使用されていましたが、最近になりPP分野にも入ってきました。
秋にはヨーロッパの企業との協議の場が用意されています。しかしプラスチックの全廃を目指す方には興味はないかもしれません。しかし現実を踏まえた十分な議論は今後必要です。

詳しくは別途ご報告申し上げます。
 

2024年06月11日(火)更新

変化

今朝早く尊敬するISKコンサルティングの飯塚先生からメールを頂きました。
その中に人は変化を恐れる生き物、とありました。確かにちょっとしたことでも変化を嫌う傾向のある人がいます。
考えてみると変化なくそのまま大きくなり、老人になる人はいません。それまでどれだけ変化しながら生きてきたか分かりません。しかしそれが会社となると少しく大変です。
昨日までやってきたことを全面否定することもあります。恐らくトヨタのジャストインタイムが導入された時、関係する会社はきっと大変な思いをされたことと思います。インパックもそのような似た思いを何度かしています。
今まで物を作らず来た頃は、どんなものでもほぼ電話一本で翌日品物が届きました。工場を作り(スリーブ)花の袋の生産を始めた頃、袋が出来るまで原紙を仕入れる、それも幅広の原紙を必要サイズに切ってもらいます。それを4トン車満載で仕入れます。更に入荷した原紙を機械にかけますが、タイミングよく機械を開ける必要があります。機械にかけ出来上がった製品を検品し、箱詰めし、いよいよ出荷です。ここまで来るのに早くても2週間、タイトな原紙ですと4週間以上かかります。
更にチャコプランツは大変です。製品が出来るまで最低3か月、長いと6ヶ月かかります。
それも何を商品として市場投入するか迄入れると1年はかかります。
30年前まで電話一本で商品が入荷する事しか経験のなかったインパックが、漸く今の環境になれるのには随分時間がかかりました。今度はそれらを如何に短納期にするか大きなテーマになっています。
 

2024年05月09日(木)更新

アタッチメント効果

数日前のNHKの朝の番組でした。アタッチメントの話がありました。私たちは仕事ばかりしているとアタッチメントは治具ですから完全に工業用語だと思っていました。何かを支えたり、本体に対してより安全を確保するための部品の様なものです。

それがどうやら保育園や小学校の教育、保育の現場で使われる言葉となっているようです。
先生と生徒、保育士の先生と園児の関係でみられます。両者の関係は保育園内、学校内では切っても切れない関係です。不安を抱える園児や生徒にしてみるといつも一緒にいてもらえ、相談できる相手がいることはそこに安心感が生まれます。アタッチメント効果は結果安心の関係性なのでしょう。完全に心理学の用語ともなっています。

私は若いころから営業活動を行ってきました。いつも不思議でしたのはお得意先様との関係です。単価の問題になると互いにヒートアップすることが良くありました。ヒートアップする以前にダメ出しを受けることもありました。せっかくの関係性なのに単価の問題が主体ではより良い関係性は生まれません。もっと互いに知恵を出し合い、より良い商品作り、更には市場作りを行うことの方がいいのですが、なかなかその域に達することは少なかったのです。つまりアタッチメント効果はゼロでした。互いに安心ではなく不信のままの関係性が多かったのです。

今、私はここにこそ、互いの発展の糸口があるように感じています。より良い知恵を出し合える関係に持って行くことが尤も重要でアタッチメインと効果は教育、保育の現場ばかりでなく、ビジネスの世界でも有効なのではないかと感じています。
 

2024年03月14日(木)更新

パッケージの話

パッケージの話をします。

インパックは初め、スリーブをオランダからコンテナで入れていました。私が初めてオランダに出かけた時訪ねたスリーブメーカーは今でもはっきり覚えています。100台の製袋機が3,000坪の工場に並べられ、8台に一人のオペレーターがいて14、5人で工場の製袋作業を行っていました。機械はすべて全自動機で原体(フィルム)をセットするとあとは100枚単位で大きなキャスター付きボックスの中に入る仕組みになっていました。袋をたたいてきれいに整列させる考え方が一切ありません。実はここが日本との違いです。これでは日本ではすべて不良品となります。事実このスリーブはその後コンテナ5台分ほど廃棄することになりました。オランダのスリーブは日本では売れませんでした。

全自動でスリーブを生産すると、まず花を入れるところ(口)が一定ではなく機械的に100枚製袋した後ブロックシール(100枚のスリーブをはんだごてのようなもので一気に穴をあけくっ付けていきます)もともと整列されていないスリーブはここで上下・左右のバラツキがあっても自動的にブロックシールされてしまい、それで完成品となります。バラツキはゆうに10mmを超えていました。では実際のバラツキがあると花がスリーブに入らないのかと言うとそんなことはありません。オランダでは良品なのです。現在バラツキは減りましたが基本は昔と変わりません。
1mmの狂いもなく整理し、100枚単位でブロックシールをインパックでは行っています。実はこれは日本だけで花の産地のオランダ、スペイン、エチオピア、ケニア、コロンビア、エクアドルではバラツキのある袋を採用しています。きれいに仕上げることはすべてコストなのです。明らかに見た目優先です。それ故日本のパッケージはガラパゴス化していると言われる所以です。
一部の隙のない商品作りは当たり前なのですが、必ずしも世界ではそうではないのです。
インパックの将来はジャストな品質をこれからも求めていく必要があると考えています。
 

2024年03月07日(木)更新

冷凍食品

昨日は日本冷凍食協会の広報部の方のセミナーがありました。冷食は1970代に始まり、つい4年ほど前まで圧倒的に業務用が常に家庭用を凌いでいました。業務用全盛の時は6:4でした。それがコロナで外食が控えられ今日に至りましたが、現在ではほぼ5:5で業務用、家庭用が均衡しています。全体量は減ってはいますが恐らく家庭用が増えたことは業務用に比較し価格も高いでしょうから、メーカーにとっては決して悪い事ではありません。
それにしてもスーパー、コンビニ、ドラッグストア―などでの冷食売り場は増えました。

私はよくコンビニに行き冷食の昼食を買ってきますが、基本何を食べてもおいしく頂くことが出来ます。価格帯も300円台から500円台が多く、一般の弁当類とほぼ変わりません。今から楽しみにしているのは冷やし中華の冷食です。電子レンジであたためてもなぜ冷やし中華が出来るのかと言えば、電子レンジは氷が解けないのだそうです。麺が適当に柔らかくなり、本来であれば麺も温かくなるのですが、入れてある氷によって冷やされることになるそうです。様々な工夫がされ、開発された商品が出回っています。元気のある業界は新製品がいっぱいです。この二年で食品の価格は相当上がりました。勿論冷食も例外ではありませんが、どうやら価格が上がっても販売量は断トツで冷食は増えていました。
冷食の時代が始まったようです。

冷食は様々な利便性を持っています。忙しいお母さんたちにとっても、普段食事を作らない人にとっても便利なものです。また、冷食は電子レンジが重要ですが、これからの電子レンジはどうやら回転式でなく、固定式が増えるようです、その方が温めムラがなく便利なようです。一つの産業が伸びる時、周辺を巻き込んで伸びていきます。電子レンジはその一つかもしれません。

花き業界も参考になることが色々あります。
 

2024年01月18日(木)更新

挑戦の時です

インパックの営業は機械のメンテナンスも大事な仕事です。更にスリーブやゴム、バケツなどの包装容器、また、台車などの物流機器類も営業の仕事になります。
これから先のインパックの営業の将来は色々考えられます。

インパックは国内外の生産地とも関係性があります。市場の皆さんにも可愛がっていただいています。加工メーカーさんは私たちの直接のお得意先様です。更に小売店舗はほぼ全てチェーンストアの皆さんです。小売りの方々は消費者動向を常に追いかけています。

以上、直接関係する皆さんとの関係を捉えただけでも新たなビジネス展開が可能です。小売りの各店舗を前提にすれば、いくらでも商品開発が可能です。従来にない花の商品開発です。
花と雑貨の組合わせもあるでしょう。更に言えば生ばかりでなくドライもア―トフラワーもプリザーブども材料となります。インパックは出口となる量販店の意向を知る立場にいます。現にチャコプランツ、チャコボールはといった商品です。

幾らでも商品開発できるポジションにいることは事実です。いい商品は自分たちで作るのです。インパックの営業の皆さん大いに挑戦してみませんか。
 

2024年01月16日(火)更新

考える!

1件目は商社です。
私共の会計士の先生がおりますが、私共にほぼ同じ日にお立ちよりになる企業があります。
現在は上場を果たされ、立派な会社になっています。
その企業の特徴は各営業マンが自分の得意先を持ち、その得意先に合わせた雑貨商品を自分で開発し、更に原材料の調達、加工会社を自分で探し販売しています。

2軒目は油メーカーです。
もう1社は直接私が知る会社です。本業は食用油の企業です。こちらの営業マンも今まで油を販売していた企業に対し、得意先様に合わせ商品開発を行い、原材料の調達、加工メーカーを探しできた商品をコンビニに収めています。勿論コンビニに直接ではなく、間に食品メーカーが入っています。
今まではその食品メーカーに油を販売していましたが、得意先様に成り代わり売れる商品開発を行ったのです。この話は有名で、夏場になると良く目にするペコちゃんマークも付いたアイスクリームです。不二家さんには今まで原料として油を販売していました。通っていた営業マンは不二家さんがコンビニと関係性があることを知り、アイスクリームの提案を行い、開発に入り、見事に成功したのです。
この企業は以前にあるスーパーに同じやり方でウナギのかば焼きを販売しました。ウナギは中国から、たれの開発はたれメーカーと一緒にやりました。後はレトルトメーカーを探し、包材も包材メーカーを探し商品化してスーパーへ納めました。

包材メーカーであるインパックは中計を前にもっと考える必要があるでしょう。
 

2023年12月05日(火)更新

笑顔のトラック運転手

ヨーロッパへ出かけ、いつも感じていたことがあります。高速道路やパーキングで止まっている大型やトレーラーの運転手と目が合うと、ほぼ確実に笑顔が帰ってきます。11月に出かけた時もそうでした。

日本の場合、あまりそのようなことはありません。私ははじめ、国民性の違い位に思っていました。しかし日本もこれから実施されるように1日の走行距離(500km)は決められています。更に年間残業時間(960h/年間)も決められます。更に手積み、手降ろしは厳禁となります。仕事が楽になれば自然に笑顔が生まれます。

花き業界にあっても、来年の2024年問題は業界を揺るがす問題となっています。多くの物流会社は運転手不足の中で懸命に頑張っていますが、この改革の動きは止まりません。昨日はスーパーマーケットの三団体(オールスーパーマーケット協会・(一社)全国スーパーマーケット協会・(一社)日本スーパーマーケット協会)から「物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」書が届きました。
待ち時間の短縮・荷役作業の自動化・物流管理統括者の選任・物流改善末端からの改革も始まりました。これにより作業の効率化が進みパレットの活用など様々な取り組みが始まりました。

これらの動きをヨーロッパでは先取りしていました。運転手の笑顔が日本にあってもあちこちで見られることになるかもしれません。
 

2023年09月27日(水)更新

包材比率

商品に対する包材費の比率です。

包材費は安ければ安いほどいいかというと正しいこともありますが、正しくないときもあります。
確かに袋に入れてあり、保護性、移動性などに適していればそれでいいという考えが一般的です。道の駅などで販売される野菜などはそれにあたります。しかし価格の安定や、品質の保持などを乗せ、販売する量販店はそうはいきません。販売をいかに上げるかが、各店舗重要な課題になります。量販店は雨が降ろうが、槍が降ろうが店を開け消費者の皆さんを迎える任務があります。
つまり、野菜、果物、切り花などの生鮮品に使用される包材は、一見保護性だけの単機能に見られやすい商品であってもそこには鮮度保持、販売促進用の印刷、持ち帰り易さ、保存適性など様々な機能を持ち合わせています。中が見やすいかどうか等、切り花や野菜などでは特に言われます。鮮度保持はさらに重要な要素となります。つまり、量販店で販売されると言った瞬間、包材は消費者の皆さんに訴えかけるデザインも重要な要素となります。

お菓子類などを見ると良くわかります。お菓子には油脂を使った商品があふれています。油
脂の酸化を防ぐことは重要な要素です。仮に価格だけを狙い、ポテトチップスの袋を透明の、それもPE単体やPP単体の袋にすると日持ちはしなくなり、味にも大きなマイナス面での変化が出ています。価格だけでは済まないことを意味しています。

私が申し上げたいのは適正包装ということになります。また包装に際して避けて通れないのは環境対策ということになります。20年ほど前から微生物による分解を目的とした植物由来の生分解商品なども出てきています。
インパックは現在、紙の設備を増やしています。環境問題によるものです。このように包材の価格は日持ちの程度、酸化の防止、美粧性、などをどこまで見るかで変わってきます。ここでも適正品質、適正価格ということになると考えています。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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