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2023年02月20日(月)更新

式能

現代の式能は今年で63回目を迎え昨日国立能楽堂で開催されました。昔(江戸初期)お能が正式に武家式楽と決められ幕府の庇護のもと四座5流(当時は四流+喜多流)は安定期を迎えていました。当時正式なお能の公演は「翁を加え5番」合計6番を1日で行う公演を式能と言っていました。1日がかりのお能の会です。

その式能を今では1年に1度「翁附五番立」として国立能楽堂で行っています。以前から出かけたかったのですが、漸く昨日実現しました。実際には9時15分開場夜7時15分まで途中休みが入りますが、9時間に亘り能・狂言が行われました。わずか一番のお能を見るだけで疲れる時があり、私には無理だと思いましたが、よほど見たい気持ちが強かったと見え、あっという間に終わりを迎えました。外はすっかり暗くなっていました。実際にはお能とお能の間は狂言がありますから能・狂言九番を見ることが出来ます。
始めは翁です。今回は金春流のご宗家がその役を担っていました。更にお能の順番も決まっていて、翁の後は「神・男。女・狂・鬼」をテーマにしたお能が続きます。毎回同じ流れで進めていきます。

今回何故、あっという間に終わったのかですが、楽しみにしていたこともありますが、恐らく主催者側が年に一度のこの会を楽しくするために番組作りや各流派の誰を立てるのか、また間の狂言にも工夫を凝らし、より面白いものにし、役者も一流を揃えています。今回は善竹十郎・大二郎親子の芸が圧巻でした。

私には無理かと思われた式能が、素晴らしい会になりました。
 

2023年01月31日(火)更新

楽しみ

来月15日(日)は今では少なくなった式能が上演されます。
式能は江戸時代にあっては江戸城の中で将軍を迎え、上演されるお能五番仕立ての舞台です。今回は翁付き五番仕立てとなっていますので、翁を筆頭に残り四番お能が上演されます。現在、お能の流派は5流あり、五番上演されると各流派一番ずつ担当されることになります。五流派は観世、金春、金剛、宝生、喜多流から成り立っています。

更にお能とお能の中間には狂言が上演され、更に舞囃子なども上演されます。江戸時代もそうですが、今でも式能が上演されると朝、9,10時から夜7時まで行われます。見る側でもかなりの体力を必要としますが、チケット会に言わせると私のチケットが最後の1枚であったようです。

テレビで翁が見たことがありますがほんものは初めてです。「能にあって能にあらず」と言われていますが、格別ストーリーはなく天下泰平を祈るものになっているようです。まかり古い形態を残しています。一番見るだけでも寝てしまいますが、5番もあり、更にその間に狂言などがあり、楽しみは楽しみですが、居眠りの出ない様にしたいと考えています。
 

2022年11月16日(水)更新

越冬クワガタ

先日は車を洗いにスタンドに出かけていきました。洗い終わり洗車をしてくれた女性からいきなり「クワガタを飼っていますか」と聞かれ少々驚きました。車はワゴンタイプですが、後ろを清掃した際、クワガタのマットはじめ、餌や朽ち木などを見て間違いなくクワガタを飼っていると思ったそうです。
私は以前からクワガタはオオクワガタと決めていますが、その方は家の近くにいたのを捕まえて飼い始めたそうです。東大和近くであればノコギリクワガタですので、これもお聞きしたところ、思った通りノコギリでした。クワガタも様々ありますがクワガタの中でもっとも形もよく、特にのこぎりの湾曲したところはちょっと怖いくらいです。
それにしても、今飼っているというので不思議な気がして聞いてみると、今でも元気でいるというのです。普通は長くて半年、3カ月の寿命のものもたくさんいます。ことによるとその方は自分の部屋に置き、暖かくしているのかもしれません。ごくまれにノコギリクワガタも環境によっては越冬するものもいるようです。それにしても普通は6月に成虫となり8月から9月までには死んでしまう中で、今でも元気でいることは素晴らしい事実です。

私のオオクワガタが今越冬しそうなのですが、4年目に入るとするとこちらも珍しいことになります。私の場合は格別暖かくしていないので既に越冬の準備に入りました。
 

2022年11月02日(水)更新

オオクワガタとヤモリの状況

10月の半ば過ぎに寒い日が続きました。その頃からヤモリは来なくなり少々さみしい気分です。尤も一回だけ顔を出したことがありました。普通は玄関の灯りを付けていれば明け方までいるのですが、この日はほんの僅か、1時間ほどいてどこかに帰ってしまいました。それ以来見かけなくなりました。何かお別れを言いに来た感じでした。
今はどこにも見かけませんが、もう少し暖かな頃、10月の始めなどは落ち葉がたまった中で見かけたり、家の壁を歩いていたり、たまには見かけたものですが、11月に近づきどこにもいなくなりましたが、家の周辺の暖かなところを探しジッとしているのでしょうか。ヤモリは冬眠をしません、寒くなり身体が動かなくなるのです。

一方オオクワガタは寒くなり動きは悪くなりましたが、まだ餌は食べています。冬眠の準備をしているのかもしれません。
当初オオクワガタは3年の命を聞きました。販売店の人も言っていました。確かに今年の夏、3年目のオオクワガタはオスもメスもみんな死んでしまいました。しかし1匹だけ元気に冬を越そうとしています。冬眠し来年3月ごろ動き始めてくれたら4歳児です。私にとって初めての経験です。中には5年生きるオオクワガタもいるそうですから何とか長生きして欲しいと願っています。

ヤモリがいなくなった今、楽しみはオオクワガタです。今は冬眠前夜ですから夜中に餌を食べる姿をまだ見ることが出来ます。
 

2022年09月05日(月)更新

寿命三年

現在、3歳の雄のオオクワガタ(大阪能勢産)がいます。つい最近、もう一つがいのオオクワガタが天寿を全うしました。オスとメスが同じ日に亡くなってしまいました。三年と2カ月でした。こちらは購入した時から産地は不明で更にサイズも6.5cmで大阪・能勢産から比べると1cm以上小さいものでした。

その際、業者の方から飼うのが飽きたらと言って絶対に放さないで下さい、の一言が印象的でした。飼い続けることが出来ない時、つい放してしまうものかもしれませんが、クワガタもその土地によってみんな種類が異なるのだそうです。その土地のクワガタと交雑し、子供が生まれ増えたりすると種の保存がきかなくなるからとのことでした。業者の方の最後の一言がとてもきつかったことを覚えています。「放すくらいなら殺して下さい」どうやらクワガタも血統を大事にする様です。

聞いた話ではメダカは隣りの川にいるメダカとは隣同士でも種類が異なります。野菜も同じことが言え、岐阜高山地域は赤カブで有名ですが、谷ごとに栽培する赤カブは種類が異なっていたようです。全国で似たような話があるようです。

大昔の交流の範囲などが分かり、少しばかり夢が広がります。
 

2022年08月31日(水)更新

研修生の舞台から知れたこと

私たちは舞台を見たり歌を聴いたりするとき、優れた演技や歌唱をする人たちを普通に見ています。勿論一定以上の水準を持ったプロの演技者ですから、彼らの舞台に引き込まれてしまいます。私たちは演技者の今を見ているのです。しかし彼らは長い演技などの研鑽を積まれ今日に至っているのです。

最近能楽の研修生が多く参加された舞台を見る機会がありました。お能と狂言が主体でしたが、舞台では囃子方も活躍していましたが、その囃子方も研修生でした。地謡方には一部指導者の方が入っていました。

過去の例を知りませんが、今回女性の研修生がかなりの率で目立ちました。特に囃子方は女性の方が多いように見られました。それも皆さん相当頑張っていました。
街中でもお謡い、お仕舞を習う人が多くおられますが、最近ではどうやら女性の方が多いようです。素人もそうですが、プロを目指す人たちも女性が増えてきているようです。

そういえば観客の皆さんも歌舞伎ほどではありませんが、圧倒的に女性が目立ちます。一見男性の世界のように思えますが、お能は女流能楽師の方が次第に増えてきています。

私は今回再確認をいたしましたが、大阪から来られた一人の女流能楽師に注目いたしました。以前から優れた方と思っていましたが、私の危なっかしい目から見ても実力のある方だと思います。(大阪養成所の西野さんです)
 

2022年08月05日(金)更新

入間は有名

昨日のお能の会は「働く貴方の能楽公演」国立能楽堂主催の会でした。国立能楽堂の講演は普及公演、定例公演などがありますが、今回の企画は「働く貴方~」となっている関係で開演は6時30分です。仕事帰りの人には便利な会です。普及公演と同じく始まる前に講師(昨日は能楽師の先生)からお話があります。昨日は面の説明でした。特に小面(こおもて)、増(ぞう)、曲見(しゃくみ)などに力を入れてその違いを説明頂きました。開始時間が遅かったこともあり、終わりは9時を回っていました。それでも満席でありました。

昨日出かけた理由は、今回は狂言にありました。タイトルは「入間川」でした。会社の花の工場が入間にある関係でどうしても見たかったです。その中で「入間様」(いるまよう)という言葉が出てきました。入間地方では昔からの風習だそうです。「川が深い」と言ったら実のところ「浅い」のです。このように反対を言う事を「入間様」といっていました。

舞台ではそのことが問題になっていました。京からの帰り道、入間川に差し掛かり土地のものにここは深いから渡れない、渡るところはここではない、と言われても入間の人は反対を言うから実は浅いのだと一人合点し川を渡ります。実際底が深く衣服がびしょびしょになり土地のものを切ると言い出します。太郎冠者に止められます。
当時の都で流行った「入間様」がこのような形で狂言に取り上げられているのは入間に工場を持つものとしてうれしい限りです。

入間川は更に200年程昔、鴨長明が来たのではないかと思わせる資料もあるようです。入間は昔から有名でした。
 

2022年07月21日(木)更新

善竹太一郎さん追善公演

先週の日曜日、千駄ヶ谷の国立能楽堂に善竹家の狂言の会に出かけて参りました。家内と出かける予定でしたが、翌月曜日に金春シテ方の高橋忍師の張良の舞台を二人でいくこともあり、結局一人で出かけて参りました。
今回の狂言の会は、善竹十郎先生のご長男である太一郎さんが昨年コロナで亡くなられ、今回はその追善公演となっていました。東西の善竹家の先生方により四番の狂言が舞台にかけられました。

この日最も期待をし、その期待を裏切らない演技をされた、善竹十郎、ご次男の大二郎両先生が映えていました。鬮罪人(くじ罪人)は、十郎さん演じる主人の招きで町内の顔役が集まり、祇園祭に何を出すか打ち合せをしています。多くの案が出ますが中々決まらず、顔役の一人が大二郎両先生演じる太郎冠者に、何かいい考えはないか訊ねます。「地獄の様子はどうか」、と案を出します。主人以外全員賛成します。しかし主人だけは反対しますが太郎冠者の意見が通ります。では罪人はだれかとなりますが、これも太郎冠者の案で鬮を引くことになりました。結果罪人は主人、罪人を攻める鬼に太郎冠者が就きます。
普段は主人の言動を気にする太郎冠者ですが、この日ばかりは罪人の主人を遠慮なく攻め立てます。余りの迫力あるお二人の姿に感激し、また大いに笑って参りました。
この笑いが追善公演の目的だったのでしょう。

また、この狂言は祇園祭の出し物を街の顔役が決める内容でしたが、今も続く祇園祭が当時から町衆のものと言う事が分かりこちらも感激です。
 

2022年07月08日(金)更新

いい時代

新たにお能を始めてアッという間に9カ月になりました。

お謡の方は来週のお稽古でようやく一曲が終了します。最初に習い始めたのは「羽衣」です。次第に難しい節が次々出てきて歌いきれないのではないかと心配しましたが、ようやく最後の1ぺージになりました。そこがうまくいけば羽衣が一応終了となります。今までのところが忘れてはいないか心配ですが、謡本を見直してみると一応思い出しますので何とかなる気がします。自分に甘く先生から見れば話にならないのは分かっていても、「いいですね!」と言われると満足してしまいます。

お仕舞の方も来週で一曲終了します。「芦刈」のキリ(最後のところ)の部分ですので1分20秒くらいです。その1分20秒を覚えるのに9カ月もかかりました。本当は先月で卒業でしたが、二回も延期となりました。今回はきっと大丈夫です。遅れたことで謡の方と同じ日に終了となります。

それにしても録音やビデオのない時代はどうやって覚えたのでしょう。私の場合その二つがないととても覚えることが出来ませんでした。いい時代に習い始めました。
 

2022年07月07日(木)更新

オオクワガタの産地

昨日は久しぶりに昆虫の販売店に立ち寄りました。

三年目のオオクワガタのメスが欲しかったのです。私のところにはオオクワガタのオスを二匹飼育しています。時期が時期ですので、産卵の準備に入らなくてはいけません。今年は冬の間に二匹のメスが死にました。オスだけが生き残っています。このところ毎日餌を食べつくしていますので、いつ雄雌を一緒にしてもいい頃となってきました。

オオクワガタは丸三年生きます。大変な生命力です。他のクワガタは全部単年度で死んでしまいます。今回購入したメスは二匹とも岡山県産です。私のところのものは購入した時から生まれが不明でした。オオクワガタに限らず、クワガタはどこの生まれかが大事になります。それは大昔から育った環境があり、そこで生まれたオオクワガタは出生地が明確で雄雌共に同じ産地でないと価値が薄れてしまいます。

価値というのも変ですが、つまり山梨県韮崎市で生まれたオオクワガタは、あくまで韮崎産で、大阪の能勢町のオオクワガタとは別物なのです。雑種を作ってはいけないことになっています。交雑させては種が保たれないということになっています。
私の場合は雑種の雄を二匹持っています。昨年生まれたメスを明日、同じ容器に入れます。うまくいけば来年は子供が出来ます。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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