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2021年01月25日(月)更新

コロナ禍での自動化の波

コロナはいろいろ考える機会を私たちに与えてくれています。

ウェビナーなどは活況を呈し、連日メールで何件もの参加要請のメールを頂きます。セミナー等勉強の機会は益々広がり、日経や東洋経済などは有名講師を揃えたセミナーを数多く行っています。またその他にも工夫を凝らしたセミナーの案内が届きます。昨日までのペガサスクラブのセミナーも初めて二日間、ウェビナーでの開催でした。また、日本フローラルマーケティング協会でもリモートで行われコロナの中ウェビナー真っ盛り状態となっています。

また、花業界でも自動化の動きが急となっています。本日、国内初の自動スリービングマシーンの入荷がありました。花加工ラインで少なくとも7名、1グループで考えますと2~3名の省力化が出来ることになります。この様に花加工の世界でも自動化への第一歩が踏み出され、あとの課題は切花の投入部分だけになっています。

また、私どもでもわずかの方ではありますが、企画部門や貿易部門では一部の方の自宅での仕事が始まっています。特に企画についていえば十分に仕事は可能だと思います。更に社内での会議はテレビが普通となりましたが、運営する総務の担当者は一年前から見ると随分上手なってきました。
今後はリモートでの会議がますます盛んになりますので、運営、司会など徐々に熟練し、いい会議の場にしてほしいと思います。
 

2021年01月22日(金)更新

新製品投入の重要性

一昨日、昨日とペガサスクラブ(日本リテーリングセンター)の政策セミナーに参加したメンバーがいます。今年の政策セミナーはウェブで開催されました。私共は社長の守重へきろう、常務の仲二見、西田の三名が参加いたしました。昨年までは椿山荘などで行われましたが、今年はコロナの関係でウェビナーでした。

早速参加した仲二見さんより報告がありました。政策セミナーですからチェーンストアにとって最も重要な内容となっていますが、いろいろ話があった中でアメリカの新製品投入の重要性に関する事例に興味をひかれました。食品などは常に新製品投入があり、それも安価な物であってもパッケージにはかなり気を使い品質の高い商品になっているという点でした。
切花を例にとると、長年に亘り新製品の投入はなされていませんでした。さらにパッケージもほぼほぼ無地が多く、売り場から包装で訴えかけることが出来ていません。これはパッケージに関わるインパックの責任は大きいと考えています。もっと提案すべきでありました。
ヨーロッパなどの花の包装は多色印刷されたスリーブが多くみられ、無地のスリーブは見ることが出来ません。国内では現在でも基本3束1000円と仏花が中心の花売り場です。その意味でいい花が並ぶ可能性はほぼゼロです。
これからインパックは一束1000円の商品を送り出すことと共に1500円から3000円くらいのブーケが必要になってくると考えます。そうなればボリューム感ある花売り場が出来上がるでしょう 
ペガサスクラブの内容を実践に移さなければ意味はありません。

2021年01月21日(木)更新

優先順位

年が変わり花業界は3月の春彼岸に向かっています。

2月にはバレンタインデーがあり、花業界あげてフラワーバレンタインを推し進めていますので、生花店は2月、3月と忙しい時を迎えています。
スーパーマーケットの花売り場は彼岸に最大化をはかることが使命となり、その準備に忙しい事と思います。その春彼岸を支える花束加工の会社は今、その準備と新規の設備などの為、スーパーと同じく忙しい時期となっています。私共インパックは花束加工メーカーからご用命頂いた機械の調整などを行うため、その準備に明け暮れることになりますが、今年はいささか状況が異なっています。
昨年来、海外から順調に荷物の届かない可能性があるとの話があり、聞いてみるとコロナ遅延とのことでした。世界は今、ワクチンにコロナ問題の解決を託していますが、その量は半端でなく、かなりの物量になります。現在貨物の中で優先順位の最も高いのが「ワクチン」という事になっています。ワクチンの輸送に飛行機が使用されるのは当然ですが、結果、私共の荷物もそれと重なると遅れることになります。
今回の場合、「そこをなんとか!」は効かないようです。当たり前のことですが、お客様の事を考えると少々複雑です。
勿論、納期通りになるよう貿易部、営業部、メンテナンス部門などがより真剣に取り組んでいます。
 

2021年01月20日(水)更新

変えることは出来るか

会社を変えることはとても難しいことです。ある意味において命がけです。
写真用のフィルムで売り上げの90%を占めていた会社はデジタル化の大波にその売り上げを5%以下まで下げました。数年の期間を経て、手持ちの技術を生かし経験のない化粧品で見事に再生しました。奇跡の復活劇、大企業の中で実際に起こった事です。今では昔の成績を上回っています。

本日、午後ウェビナーでJFMA(日本フローラルマーケティング協会)の新春セミナーが開催されました。午後2時過ぎに登場し刺激的な話を聞かせてくれた講師がいました。宮島浩彰氏(日比谷花壇・代表取締役)です。私の知る限り日本でトップ、世界でも例がない程の規模の生花店です。ホテルの宴会需要、葬儀の花など店舗以外も含め超高級店というのが、私たちのイメージです。勿論その側面もありますが、今ではホームユース需要にこたえる店売り重視の政策をとり、更に全国に生花店1000店舗のネットワークを持つ優れた企業です。その日比谷花壇様がいま高級路線からホームユースを前提に従来とは異なる方向へ走り始め、グループで1000億円の市場創造を考えているとのことでしたが、私としては単独でも1000億を狙ってほしいと考えています。
日比谷花壇様の花のサブスクリプションビジネスは、金額にもよりますが毎日店舗に立ち寄っていただいてもいいルールです。都度花を持ち帰れるそうです。全ては将来のためのサービスです。ここに至ってはこのサービスは花の需要拡大のエンジンになっていると考えます。サブスクでお客様に花と親しんでいただき、商売はその後でいいとお考えの様です。サブスクでお店に立ち寄って頂いた客数は12月だけで20万人になったようです。
日比谷様のサブスクは自己のビジネスの拡大にあることは間違いありませんが、私は花き業界の拡大につながると思うようになりました。

2021年01月19日(火)更新

冬のバラ

ここで言うバラはガーデンローズではありません。
ガーデンローズの咲く時期は5月10月と決まっています。バラの谷で有名なブルガリアのカザンラクでも5月から6月に一斉にバラが咲き乱れるようです。一度行きたいと思いながら今日まで実現していません。ブルガリアはイコンの世界でも独特なものがあり、その意味でも一度出かけたいと考えています。

さて、冬のバラですが、切花のバラを楽しむのに1月がベストシーズンだと思います。私共が納めるコストコ様でバラを購入し、玄関先に飾っておきましたが、1ヶ月以上楽しむことが出来ました。長く楽しめるという点で冬のバラは本当に素晴らしいです。また、最近は品種もサイズも増え多くの消費者の方が楽しめる状況が生まれてきました。

あえて冬と言いましたが、バラの切花は冬に限らず、一年中楽しむことが出来ます。
世界を見ますと赤道直下の2000m前後の高地がバラ栽培の適地として有名です。アフリカではエチオピア、ケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダなどです。南アメリカではコロンビア、エクアドル等となります。アジアでは中国、ベトナム辺りでしょうか。

これらのバラ生産国では気温等の条件から一年中バラの生産を行なうことができ、ヨーロッパ、アメリカの需要を賄っています。

2021年01月18日(月)更新

バラに於ける東アフリカの役割

少なくとも数年前まで、日本の量販店の花売り場ではあまりバラは置いていませんでした。一方オランダ、イギリス、ドイツなどヨーロッパの花売り場の主役はバラです。

今日までその状態は続いています。
その背景にあるのは東アフリカです。20~25年前までは、オランダがバラの供給基地として存在感がありましたが、その後産地は東アフリカに移り、オランダでの生産はわずかとなりました。いずれにしろケニア、エチオピアを始め、数か国がヨーロッパのバラを下支えしています。その数60億本と言われます。一方、日本でのバラ生産は2億本を割っているかもしれません。10年前は4億本ほどありましたから半減している可能性もあります。

勿論、アフリカの生産者の多くはオランダ系の企業です。更にフランス、ベルギー、中国、中近東の企業もあります。最近はアフリカの企業もその数を増やし、海外の企業を買収し生産量を増やす傾向にあります。

日本のバラの需要はヨーロッパと比較すると、1/30くらいです。私は5年、10年をかけ何としても最低1億本の輸入を行うつもりです。
 

2021年01月15日(金)更新

寒い朝と花色

いい季節です。
勿論朝は寒くコートやマフラーがないと外に出られません。自宅のある東大和市は所沢の南、立川の北側ですので東京の中でもかなり寒い方だと思います。天気予報で明日の朝、都内が0度だとすると大体マイナス2度、私のところは山際なので更に寒く、マイナス3~4度になります。昨年はマイナス7度がありました。10年以上金沢で過ごした会社の副社長は金沢より寒いと話していました。

もっとも私はこの時期が大好きです。まず花が長持ちします。また花の色が際立ってきれいに見える気がします。寒い時期は花にとってより発色がよく、長持ちするとてもいい季節なのです。先日、本を出版された方へのお祝いにバラのブーケをお贈りしたところ、大層喜ばれました。

また、庭の花も同じです、冬に咲く花は確かにきれいな色で咲いてくれます。様々な花が咲く春までの間、僅かな種類しかありませんが、いつも実感しています。パンジーなどは早朝あんなに絞れていますが、日が出るにつれ、次第に元気を取り戻し立派に咲くさまは尊敬の対象です。

2021年01月13日(水)更新

SMTS(スーパーマーケット・トレードショー)

昨年、展示会主催者の会長で北海道アークス社長の横山様が懇親会の挨拶の中で、インパックがエチオピアのバラを1億本輸入すると言っている。協力しようと言ってくださいました。

来月の2月17日(水)~19日(金)、全日本スーパーマーケット協会主催のSMTS(スーパーマーケット・トレードショー)が幕張メッセで開催されます。私どもは30年程前に3年間、そして20年以上間をあけ、5年前からは続けて出展しています。

このSMTS(スーパーマーケット・トレードショー)でいくつか感心するものがあります。
まず、その規模です。
幕張メッセ全会場を使い、出展社も来場者も他の展示会を圧倒的に上回っています。特に昨年は特設会場を設け過去最高の人出でありました。

日本のスーパーマーケットの経営者ほぼすべての皆さんが多くの情報を求め、顔を揃えます。
とにかく熱心なのです。また、多くの経営者の皆さんは奥様と共に来られます。特に創業者の方はその昔、奥様と共に販売に携わっていた方が多いのです。

各県が全てブースを持っています。
限られた場所に北海道、九州各県などが並び、地域で有名な企業が出展しています。

この様にSMTSは主催者が来場者でもあり、大変特徴ある展示会です。スーパーにとっても出展者にとっても年に一度の重要なミーティングポイントなのです。
インパックは花関係の展示を行います


昨年のSMTS

 

2021年01月12日(火)更新

在エチオピア日本大使、パートナーの農場へ訪問

インパックのエチオピアのパートナーであるバラの生産者のオーナーは、現在40haほどのバラと600haの野菜(主にスナックエンドウ)の生産を行なっており、ほぼヨーロッパ(一部サウジアラビアなど)に輸出しています。

一昨年、社長と貿易の担当者、入間工場の西田常務と出かけましたが、私は2日目から体調を崩しアジスアベバ市内のある有名な病院へ入院し、1週間丸々そこにおりました。その際、パートナー企業のオーナーが毎日2回(朝と夕方)目が覚めると必ず来ていました。ひどい下痢も5日目辺りから落ち着き始め、ようやく山を越え日本へ帰ることが出来ました。
入院費のの支払いについて、彼は「俺が払う、いくらでも金がある」と病院側に伝えてくれていました。
私の方は会社で世話になってる保険代理店の社長が大いに活躍してくれ、イギリスの元受けの保険会社から病院へ連絡が入り、カードも使わず、現金を支払うこともなく退院し、予定の1日遅れで戻ることが出来ました。よって、退院時の支払いは農園オーナーのご厚意を受けることなく済せることが出来ました。

先週、アジスアベバにある日本大使館から、「大使がパートナー企業へ訪問することが決まった」と連絡が入りました。オーナーも喜ぶに違いありません。
インパックの取引先へ大使が伺うことはとても名誉なことです。優れたエチオピア資本のバラ生産者はあまり多くありません。今回大使が野菜農場ではなく、バラの農場へ出かけてくれることは素晴らしいことです。

2021年01月07日(木)更新

デーリーフラワーの消費拡大へ

コロナが本格化してきました。

昨日の東京は1500名を超えています。本来今日が例会日ですが私の所属するロータリークラブは今週初めに中止を決めました。また、会社の役員が訪問を決めていた福島県庁でも今回は中止にという申し入れを頂きました。毎年伺う市内の銀行も昨年のうちに年始の挨拶は中止と取り決めていました。また楽しみにしてた昔のJCの仲間の会もやめることにいたしました。挙げればきりがありません。

皮肉な現象ですが、花はリモートになって以来、冠婚葬祭用の高級花が低迷しデーリーフラワー(ホームユース)が売れ始めています。本来外にいる人が家庭で過ごす時間が多くなり、花でも飾ろうという事になったのでしょう。長年にわたり家庭用の花の普及拡大の努力を行ってきましたが、リモート時代になりその努力が報われ始めてきました。しかしヨーロッパ並みにするには、一層の努力が必要になります。
更に品質を上げる、安い、悪いでは限界があります。既に生産者の40%の方々が切花生産から離れました。価格低迷が続き生産を続ける気概を失ったのでしょう。
ヨーロッパやアメリカの場合は20年以前から国内生産のコストが合わなくなるとヨーロッパは東アフリカへ、アメリカはコロンビア、エクアドル等の南米へ生産拠点を移し、一層の業界発展を遂げました。日本の場合輸入は20%超です。勿論これからも増えるでしょうが、単に輸入するだけで投資が伴いません。いささか半端な状態と言えます。

花き業界に生きる一人として、ここは落ち着いて確り将来構想を練る必要がります。そしていつの日かヨーロッパに負けない、切り花消費国にするつもりです。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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