花は心のビジネス 花材.花包装.スリーブ.インパック会長 守重知量の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
We are Flower People の日記
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オリンピックが始まるまで、コロナ下で無理無理行なわなくてもいい、といった声もあり、楽しみにしているという人もあり、いったいどうなるのか想像も出来ませんでしたが、開催に向け、IOC、菅総理の発言から開催に向け一気に動き始めました。始まってみると、この巨大なイベントで開会式に始まり、すべての競技などが順調に進んでいるのを見て、あらためて長い時間を掛け、周到に準備されて来たことを思い知らされました。
オリンピックで花業界が直接関係する事としてはビクトリーブーケがあります。いくつかの問題がありましたが、関係する方々のご努力で、当初ビクトリーブーケは使用しないという方向から表彰式に使用されることに流れが変わりました。
実際、オリンピックの表彰式で選手たちがメダルと共にブーケを受け取る姿を見ると、実にいい姿だと感心致します。素晴らしい光景です。
ヒマワリを中心にした、いかにも夏のオリンピックにぴったりのビクトリーブーケです。
日テレ24のニュースでビクトリーブーケの制作現場が放映されていました。
長寿番組です。
多くの人に愛されています。園芸に趣味のない方も一度、二度は見たことがあるのではないでしょうか。私はこの番組を通して沢山の先生方を知ることになりました。
現在、私共のチャコボールを使って商品にしたものに「チャコプランツ」があります。このチャコプランツの企画開発をお手伝い頂いている先生も以前、趣味の園芸で講師をされていました。更にチャコボールの普及のためお骨折りを頂き、後楽園の「世界らん展」の中でチャコボールをご紹介頂いた方も同じく趣味の園芸で講師をされていました。現在も時々テレビに出演されています。私の家の庭を設計頂いた平工さんも最近講師になられました。
この素晴らしい番組を支えてこられた方が、「GARDEN&GARDEN」の今月号に紹介されています。この番組のプロデュ―サーを長年お勤めになってこられました。彼女の人間関係は国内に留まらず、世界を股にかけての関係性を築かれて来ました。二年前に終了しましたが、西武ドームでのバラ展来場者数は桁違いに多くの人を集めました。インパックも二年連続出展し、大きな成果を得ることが出来ました。この方は更に、NHKを退社された後も活躍を続けていらっしゃいます。
以前はよく会いしておりましたが、コロナ禍でなかなかお会いする事が出来ません。落ち着くことが出来れば、早速お会いしたい方です。
小ロットの印刷ではオンデマンドでの印刷は紙やラベルなどはかなり早い段階でスタートを切り、今では普通になりつつあります。
更にグラビアの世界が中心の包装材料も数年前から本格的な機械が生まれ、今日に至っています。当時一社であったデジタル印刷機の世界でしたが、現在では複数の有力印刷機メーカーが誕生しています。初期のころからのデジタルプリンターを導入した企業は現在では複数台の機械を所有しデジタル時代の旗手として発展しています。
一方花のパッケージを専門に進めるインパックは従来グラビア印刷、フレキソ印刷で多くの印刷物を製作して参りましたが、小ロット対応の多い花き業界にあって、グラビア印刷は最低数量の確保は中々難しい話になっていました。今後デジタルでの印刷が可能となるとロット問題、印刷の色数等一気に解決していきます。また、版代の問題は常に付きまとう事柄となっていました。しかしデジタルのダイレクト印刷はお得意先を選ぶことなく、プロセスの経費を初期にいただくだけで版代の問題を解決することになります。
小ロット、版代、色数等、今までは問題であった事柄が問題ではなくなることになり、花き業界の発展に寄与することが出来ます。
花き業界における、印刷のデジタル化によるフルカラーの時代は、ほんの僅か先の話になってきました。
昨日、親しい方と能楽堂へ参りました。
その時の演目は玉鬘で流派は喜多流となっていました。聞こえてくる節回しが聞きなれている金春とは少々異なりました。
それにしても昨日のシテの香川靖嗣師は美しい姿でした。舞もとても優美でした。久しぶりの前の席から拝見しましたが素晴らしい舞台でした。
舞台は初瀬の長谷寺です。10年ほど前、家族で出かけ、ここの観音像を拝見しましたが。私たちの拝見するのは胸からお顔にかけてです。胸から下は下の床から立ち上がっておられ、立像となっています。たまたま知り合いの方がこの寺で重要な役をお勤めになっていた関係で長谷寺には特に興味を持っていました。今回のテーマの一つは、ここの二本の杉ですが、私は今日もあるかは知りません。
私がお能に興味を持つのは、舞台上の緊張感です。聞くところによれば、時に舞台の上での失敗もあるようですが、基本的に私には全く分かりません。1時間から2時間、その緊張感の続く舞台と観客との間には張り詰めた空気感が存在しています。
もっとも、交互に行われる狂言がその張り付けた緊張を和らげてくれるよい舞台となっています。能、狂言のセットは見る者にとって素晴らしい時間となっています。
今朝早く、家の近くで一所懸命落ち葉の処理を行う一人の男性に出会いました。
その方の家は少し離れていますので、ご自分の家の前ではありません。お掃除をしている所には天にも届くような大ケヤキがあり、秋には大変な量の葉を落とすことになります。今は梅雨時ですから毎日の葉の量は大したことはないのですが、それでもまとまると大変なことになり、特に今は雨に濡れ、足を滑らすこともあります。
お掃除をするその方は、ここばかりでなく、東大和の清水地区を毎日どこかで同じようにお掃除を繰り返しています。素晴らしいことだと思います。また、ボランティアで東大和市郷土美術館のお世話もしています。年に4回開催されますが、毎回運営に関わり私もお誘いいただくことがあります。そのボランティアのグループは東大和市の歴史や吉岡堅二先生の事を熱心に勉強され、毎回いい企画を提供してくれます。
東大和郷土美術館は吉岡堅二先生の絵画を展示してくれています。また、その美術館こそが吉岡先生のご自宅であり、アトリエでもありました。毎回その場所を開放し私たちに提供してくれています。
5月の公開日は植木の手入れも行き届き、周りもきれいに清掃されましたが、コロナ騒ぎで中止となってしまいました。ボランティアの皆さんの気持ちはいかばかりかと心が痛みました。
次回は秋となるでしょうが、その時は多くの人に来て欲しいと願っているに違いありません。
私は東京紀尾井町ロータリークラブの会員になっています。このロータリーの例会場はニューオータニが例会場になっています。もっとも紀尾井町に限らずニューオータを例会場にしているロータリークラブはいくつもあると聞いています。
私はいつも1時間前に来てパソコンを開いていますが、それより早く着いたときは、いつものラウンジが11時からとなっているため、朝早くから開いているガーデンラウンジに来て仕事をしています。ご存じの方ばかりで少々恥ずかしいのですが、このホテルの最大の特徴はこのガーデンラウンジから見る日本庭園なのでしょう。広々とした窓越しの庭には大きな池があり、錦鯉がゆっくり泳いでいます。またその周辺は、綺麗に手入れされた木々の緑や花で彩られ、見ているだけでも気持ちよくなります。
都内でこの様な立派な庭を持つホテルはいくつもあるでしょうが、ニューオータニは品質においてトップクラスだと思います。紀尾井町の名の通り、紀州徳川家、尾張徳川家、彦根井伊家の三家の屋敷跡からなっています。その昔の大名屋敷の面影を残すこのホテルの価値は素晴らしいものがあります。
本来オリンピックのため宿泊客で賑わうはずでしたでしょうが、コロナ騒ぎの延長や無観客の影響で静かな場所になるかも知れません。いずれにしても素晴らしいホテルです。
先週エチオピアから入荷したバラは随分評判がいい様です。
色もサイズも鮮度も皆さんに好評でした。インパックでは入荷後の花の鮮度に最も力を入れています。現地では採花後、即冷房の効いた場所で処理を行い、僅かの後4℃の冷蔵庫に保管され出荷を待ちます。その日の夜に空港へ向けて保冷車によって運ばれます。7℃です。
更に空港では予冷庫を通す場合と、そうでない場合がありますが、保管は全て冷蔵庫に入れられ、その後飛行機に積まれます、飛行機の中は凡そ10℃から12℃ほどです。飛行機の中は凡そ16時間です。成田に着き、検疫後冷蔵庫に入り、その後インパックの場合、仕立てたトラックに積まれ5℃で約2時間後に入間のIFL(国際フラワーロジスティックス)に入荷します。ここでは5℃で保管されます。同じ場所で水揚げ処理を行い、1日置かれ、その後加工に入ります。加工工場の温度は15度Cになっています。多くの従業員の働く場所は15℃が限界と考えています。また15℃以下ではボトリチスが活動しません。両方の意味で15℃にしています。
これらの動きで温度時間値を計算すると、入間のIFL入荷時で凡そTTv(温度時間値)は500前後です。更に入荷後加工して出荷するまでのTTvは200~300となります。国内の平均が1000~2000と比較すると格段に鮮度はよい事になります。
最近よく目にしますが、出荷し納品までかなり温度管理を行っても一部の店舗では外で花を販売しています。30℃以上のところで3日置かれると、確実に日持ちは2日近く短くなります。
花の鮮度を如何にとらえるかは重要な課題です。今は全ての段階で花の消費を考えるときです。
昨日、幹部の報告を聞きながら、花き業界にとって最も重要な点は何かと考えてみました。生産、加工、販売とありますが、そのどれをとっても重要なことですが、前提となるのは切花の鮮度です。
しかし現状、花を流通する過程で、如何に鮮度が重要と意識して取り扱っているかは、かなり問題と言えます。物流場面での保冷車の率、更には卸売市場での温度管理、配送のトラックの保冷比率等、挙げればきりなく出てきます。
さらに重要なことは加工メーカーや生花店での温度管理です。恐らく理想形としては三温度帯が必要になります。
0.5℃は販売、加工前に入れる冷蔵庫の温度です。切り花の0.5℃は海上コンテナでの温度帯を見れば明らかです。エクアドル - ヨーロッパ間、ケニア - ヨーロッパ間の温度は0.5℃に設定されています。それで20日間は飛行機より温度時間値が低くなる時もあり、船の方が安全と捉えられています。
5℃は出荷前の保管用の温度帯です。この温度は輸送用のトラックとほぼ同じでダメージを最小限にとどめることになります。
15℃は花束加工場の温度で、かつ人が働く場所です。また、15℃はボトリチス菌の繁殖を防ぐ温度で、この温度以下ではボトリチスの菌は繁殖しません。
以上の様に、切り花を保管・加工するにもそれぞれの温度帯があり、各段階に応じた温度帯にする行為が結果、鮮度を生んでいきます。
国内の生花卸売市場では新社長が誕生しています。
生花の将来が明るく発展するのではないかと、考える者にとって素晴らしい出来事と捉えています。
卸売市場の将来は考える人にとって、様々な憶測がされていることでしょう。しかし生産者と消費を結ぶ以上、そこに卸の存在は不可欠というのが私の考えです。勿論、従来のままの発展はありません。それ故、在宅セリシステムやセリ時間の変更等、様々な仕組みが取り入れられています。またその変化は今後も続いていくのでしょう。
国内の生産者は確かに小規模の方が多く存在しています。しかしその数は10万人を超え、総生産量は35億本をこえています。さらにその品質の良さはどこにも負けません。
また、今後販売面から様々な変化が出てきます。最近のサブスクはその好例です。更にギフトが増えることも考えられます。また、本命である量販店の花ビジネスが大きく変化することがあれば、生産から卸、販売まで全てが変わることになります。
花に関係する私たちはその日に備えていく事が重要です。
2021年07月26日(月)更新
ビクトリーブーケ
オリンピックが始まるまで、コロナ下で無理無理行なわなくてもいい、といった声もあり、楽しみにしているという人もあり、いったいどうなるのか想像も出来ませんでしたが、開催に向け、IOC、菅総理の発言から開催に向け一気に動き始めました。始まってみると、この巨大なイベントで開会式に始まり、すべての競技などが順調に進んでいるのを見て、あらためて長い時間を掛け、周到に準備されて来たことを思い知らされました。
オリンピックで花業界が直接関係する事としてはビクトリーブーケがあります。いくつかの問題がありましたが、関係する方々のご努力で、当初ビクトリーブーケは使用しないという方向から表彰式に使用されることに流れが変わりました。
実際、オリンピックの表彰式で選手たちがメダルと共にブーケを受け取る姿を見ると、実にいい姿だと感心致します。素晴らしい光景です。
ヒマワリを中心にした、いかにも夏のオリンピックにぴったりのビクトリーブーケです。
日テレ24のニュースでビクトリーブーケの制作現場が放映されていました。
2021年07月21日(水)更新
NHK趣味の園芸
長寿番組です。
多くの人に愛されています。園芸に趣味のない方も一度、二度は見たことがあるのではないでしょうか。私はこの番組を通して沢山の先生方を知ることになりました。
現在、私共のチャコボールを使って商品にしたものに「チャコプランツ」があります。このチャコプランツの企画開発をお手伝い頂いている先生も以前、趣味の園芸で講師をされていました。更にチャコボールの普及のためお骨折りを頂き、後楽園の「世界らん展」の中でチャコボールをご紹介頂いた方も同じく趣味の園芸で講師をされていました。現在も時々テレビに出演されています。私の家の庭を設計頂いた平工さんも最近講師になられました。
この素晴らしい番組を支えてこられた方が、「GARDEN&GARDEN」の今月号に紹介されています。この番組のプロデュ―サーを長年お勤めになってこられました。彼女の人間関係は国内に留まらず、世界を股にかけての関係性を築かれて来ました。二年前に終了しましたが、西武ドームでのバラ展来場者数は桁違いに多くの人を集めました。インパックも二年連続出展し、大きな成果を得ることが出来ました。この方は更に、NHKを退社された後も活躍を続けていらっしゃいます。
以前はよく会いしておりましたが、コロナ禍でなかなかお会いする事が出来ません。落ち着くことが出来れば、早速お会いしたい方です。
2021年07月19日(月)更新
花き業界におけるデジタル印刷の価値
小ロットの印刷ではオンデマンドでの印刷は紙やラベルなどはかなり早い段階でスタートを切り、今では普通になりつつあります。
更にグラビアの世界が中心の包装材料も数年前から本格的な機械が生まれ、今日に至っています。当時一社であったデジタル印刷機の世界でしたが、現在では複数の有力印刷機メーカーが誕生しています。初期のころからのデジタルプリンターを導入した企業は現在では複数台の機械を所有しデジタル時代の旗手として発展しています。
一方花のパッケージを専門に進めるインパックは従来グラビア印刷、フレキソ印刷で多くの印刷物を製作して参りましたが、小ロット対応の多い花き業界にあって、グラビア印刷は最低数量の確保は中々難しい話になっていました。今後デジタルでの印刷が可能となるとロット問題、印刷の色数等一気に解決していきます。また、版代の問題は常に付きまとう事柄となっていました。しかしデジタルのダイレクト印刷はお得意先を選ぶことなく、プロセスの経費を初期にいただくだけで版代の問題を解決することになります。
小ロット、版代、色数等、今までは問題であった事柄が問題ではなくなることになり、花き業界の発展に寄与することが出来ます。
花き業界における、印刷のデジタル化によるフルカラーの時代は、ほんの僅か先の話になってきました。
2021年07月16日(金)更新
二本(ふたもと)の杉
昨日、親しい方と能楽堂へ参りました。
その時の演目は玉鬘で流派は喜多流となっていました。聞こえてくる節回しが聞きなれている金春とは少々異なりました。
それにしても昨日のシテの香川靖嗣師は美しい姿でした。舞もとても優美でした。久しぶりの前の席から拝見しましたが素晴らしい舞台でした。
舞台は初瀬の長谷寺です。10年ほど前、家族で出かけ、ここの観音像を拝見しましたが。私たちの拝見するのは胸からお顔にかけてです。胸から下は下の床から立ち上がっておられ、立像となっています。たまたま知り合いの方がこの寺で重要な役をお勤めになっていた関係で長谷寺には特に興味を持っていました。今回のテーマの一つは、ここの二本の杉ですが、私は今日もあるかは知りません。
私がお能に興味を持つのは、舞台上の緊張感です。聞くところによれば、時に舞台の上での失敗もあるようですが、基本的に私には全く分かりません。1時間から2時間、その緊張感の続く舞台と観客との間には張り詰めた空気感が存在しています。
もっとも、交互に行われる狂言がその張り付けた緊張を和らげてくれるよい舞台となっています。能、狂言のセットは見る者にとって素晴らしい時間となっています。
2021年07月14日(水)更新
お掃除
今朝早く、家の近くで一所懸命落ち葉の処理を行う一人の男性に出会いました。
その方の家は少し離れていますので、ご自分の家の前ではありません。お掃除をしている所には天にも届くような大ケヤキがあり、秋には大変な量の葉を落とすことになります。今は梅雨時ですから毎日の葉の量は大したことはないのですが、それでもまとまると大変なことになり、特に今は雨に濡れ、足を滑らすこともあります。
お掃除をするその方は、ここばかりでなく、東大和の清水地区を毎日どこかで同じようにお掃除を繰り返しています。素晴らしいことだと思います。また、ボランティアで東大和市郷土美術館のお世話もしています。年に4回開催されますが、毎回運営に関わり私もお誘いいただくことがあります。そのボランティアのグループは東大和市の歴史や吉岡堅二先生の事を熱心に勉強され、毎回いい企画を提供してくれます。
東大和郷土美術館は吉岡堅二先生の絵画を展示してくれています。また、その美術館こそが吉岡先生のご自宅であり、アトリエでもありました。毎回その場所を開放し私たちに提供してくれています。
5月の公開日は植木の手入れも行き届き、周りもきれいに清掃されましたが、コロナ騒ぎで中止となってしまいました。ボランティアの皆さんの気持ちはいかばかりかと心が痛みました。
次回は秋となるでしょうが、その時は多くの人に来て欲しいと願っているに違いありません。
2021年07月13日(火)更新
価値
私は東京紀尾井町ロータリークラブの会員になっています。このロータリーの例会場はニューオータニが例会場になっています。もっとも紀尾井町に限らずニューオータを例会場にしているロータリークラブはいくつもあると聞いています。
私はいつも1時間前に来てパソコンを開いていますが、それより早く着いたときは、いつものラウンジが11時からとなっているため、朝早くから開いているガーデンラウンジに来て仕事をしています。ご存じの方ばかりで少々恥ずかしいのですが、このホテルの最大の特徴はこのガーデンラウンジから見る日本庭園なのでしょう。広々とした窓越しの庭には大きな池があり、錦鯉がゆっくり泳いでいます。またその周辺は、綺麗に手入れされた木々の緑や花で彩られ、見ているだけでも気持ちよくなります。
都内でこの様な立派な庭を持つホテルはいくつもあるでしょうが、ニューオータニは品質においてトップクラスだと思います。紀尾井町の名の通り、紀州徳川家、尾張徳川家、彦根井伊家の三家の屋敷跡からなっています。その昔の大名屋敷の面影を残すこのホテルの価値は素晴らしいものがあります。
本来オリンピックのため宿泊客で賑わうはずでしたでしょうが、コロナ騒ぎの延長や無観客の影響で静かな場所になるかも知れません。いずれにしても素晴らしいホテルです。
2021年07月12日(月)更新
エチオピアンローズ “ピポローズ“
先週エチオピアから入荷したバラは随分評判がいい様です。
色もサイズも鮮度も皆さんに好評でした。インパックでは入荷後の花の鮮度に最も力を入れています。現地では採花後、即冷房の効いた場所で処理を行い、僅かの後4℃の冷蔵庫に保管され出荷を待ちます。その日の夜に空港へ向けて保冷車によって運ばれます。7℃です。
更に空港では予冷庫を通す場合と、そうでない場合がありますが、保管は全て冷蔵庫に入れられ、その後飛行機に積まれます、飛行機の中は凡そ10℃から12℃ほどです。飛行機の中は凡そ16時間です。成田に着き、検疫後冷蔵庫に入り、その後インパックの場合、仕立てたトラックに積まれ5℃で約2時間後に入間のIFL(国際フラワーロジスティックス)に入荷します。ここでは5℃で保管されます。同じ場所で水揚げ処理を行い、1日置かれ、その後加工に入ります。加工工場の温度は15度Cになっています。多くの従業員の働く場所は15℃が限界と考えています。また15℃以下ではボトリチスが活動しません。両方の意味で15℃にしています。
これらの動きで温度時間値を計算すると、入間のIFL入荷時で凡そTTv(温度時間値)は500前後です。更に入荷後加工して出荷するまでのTTvは200~300となります。国内の平均が1000~2000と比較すると格段に鮮度はよい事になります。
最近よく目にしますが、出荷し納品までかなり温度管理を行っても一部の店舗では外で花を販売しています。30℃以上のところで3日置かれると、確実に日持ちは2日近く短くなります。
花の鮮度を如何にとらえるかは重要な課題です。今は全ての段階で花の消費を考えるときです。
2021年07月09日(金)更新
研究・開発・広告
私の手帳には毎日「3K(研究・開発・広告)」を大事な用語として書くことにしています。
本当は英語にしようかとも思ったのですが、結果、ローマ字でいく事にしました。結果として全てKから始まりますので、自分ではかなり気に入っています。
企業は永遠に発展していく事が重要です。何度も経験しましたが、企業は今までと同じことをやっていては必ず衰退していきます。その衰退を止めることが出来るのは3K(研究・開発・広告)の三点です。企業はいま生きるためには営業力が重要です。足元をしっかり固めていきます。その意味では営業の皆さんにはいつも感謝しています。
さて、3Kですが、明日の企業を生み出すにはどうしても研究は必要になります。自らの独自商品を持つ企業にとって、常に明日の商品を作り出すことは規模の大小を問わず必要になります。それは今の花型商品はいずれ衰退するからです。企業にとってヒットする商品はそれほど多くありません。インパックで言えばスリーブと花束加工機械です。40年近くホームユースの花市場で仕事をしてこの二つでビジネスを行ってきました。
勿論次のヒット商品の候補はいくつもあります。しかしインパックがメーカーである以上、自らの商品を作り出すことは必然です。そこに研究の意味があり、開発の必要性があります。10年ほど前、大企業の研究費の額に驚いたことがあります。ある企業がグリーンプラスティックの開発を始めた際、とりあえず500億円を用意したとありました。しかし500億円はその企業にとって研究費のほんの一部です。
しかし私たち小規模のメーカーにとっても同じで全て明日の為です。その額は悲しくなるほど少なくとも予算化は必要です。
今インパックは具体的に花の鮮度管理に関わる具体的な商品をいくつか研究・開発(大学などとの共同研究)を行っています。更に今年から一部の商品をオランダのサイトに広告を出し世界の花産業の皆さんに見てもらうことになります。
バランスよく進めていきたいと考えています。
本当は英語にしようかとも思ったのですが、結果、ローマ字でいく事にしました。結果として全てKから始まりますので、自分ではかなり気に入っています。
企業は永遠に発展していく事が重要です。何度も経験しましたが、企業は今までと同じことをやっていては必ず衰退していきます。その衰退を止めることが出来るのは3K(研究・開発・広告)の三点です。企業はいま生きるためには営業力が重要です。足元をしっかり固めていきます。その意味では営業の皆さんにはいつも感謝しています。
さて、3Kですが、明日の企業を生み出すにはどうしても研究は必要になります。自らの独自商品を持つ企業にとって、常に明日の商品を作り出すことは規模の大小を問わず必要になります。それは今の花型商品はいずれ衰退するからです。企業にとってヒットする商品はそれほど多くありません。インパックで言えばスリーブと花束加工機械です。40年近くホームユースの花市場で仕事をしてこの二つでビジネスを行ってきました。
勿論次のヒット商品の候補はいくつもあります。しかしインパックがメーカーである以上、自らの商品を作り出すことは必然です。そこに研究の意味があり、開発の必要性があります。10年ほど前、大企業の研究費の額に驚いたことがあります。ある企業がグリーンプラスティックの開発を始めた際、とりあえず500億円を用意したとありました。しかし500億円はその企業にとって研究費のほんの一部です。
しかし私たち小規模のメーカーにとっても同じで全て明日の為です。その額は悲しくなるほど少なくとも予算化は必要です。
今インパックは具体的に花の鮮度管理に関わる具体的な商品をいくつか研究・開発(大学などとの共同研究)を行っています。更に今年から一部の商品をオランダのサイトに広告を出し世界の花産業の皆さんに見てもらうことになります。
バランスよく進めていきたいと考えています。
2021年07月07日(水)更新
やはり鮮度!
昨日、幹部の報告を聞きながら、花き業界にとって最も重要な点は何かと考えてみました。生産、加工、販売とありますが、そのどれをとっても重要なことですが、前提となるのは切花の鮮度です。
しかし現状、花を流通する過程で、如何に鮮度が重要と意識して取り扱っているかは、かなり問題と言えます。物流場面での保冷車の率、更には卸売市場での温度管理、配送のトラックの保冷比率等、挙げればきりなく出てきます。
さらに重要なことは加工メーカーや生花店での温度管理です。恐らく理想形としては三温度帯が必要になります。
0.5℃は販売、加工前に入れる冷蔵庫の温度です。切り花の0.5℃は海上コンテナでの温度帯を見れば明らかです。エクアドル - ヨーロッパ間、ケニア - ヨーロッパ間の温度は0.5℃に設定されています。それで20日間は飛行機より温度時間値が低くなる時もあり、船の方が安全と捉えられています。
5℃は出荷前の保管用の温度帯です。この温度は輸送用のトラックとほぼ同じでダメージを最小限にとどめることになります。
15℃は花束加工場の温度で、かつ人が働く場所です。また、15℃はボトリチス菌の繁殖を防ぐ温度で、この温度以下ではボトリチスの菌は繁殖しません。
以上の様に、切り花を保管・加工するにもそれぞれの温度帯があり、各段階に応じた温度帯にする行為が結果、鮮度を生んでいきます。
2021年07月05日(月)更新
花き卸売市場の将来
国内の生花卸売市場では新社長が誕生しています。
生花の将来が明るく発展するのではないかと、考える者にとって素晴らしい出来事と捉えています。
卸売市場の将来は考える人にとって、様々な憶測がされていることでしょう。しかし生産者と消費を結ぶ以上、そこに卸の存在は不可欠というのが私の考えです。勿論、従来のままの発展はありません。それ故、在宅セリシステムやセリ時間の変更等、様々な仕組みが取り入れられています。またその変化は今後も続いていくのでしょう。
国内の生産者は確かに小規模の方が多く存在しています。しかしその数は10万人を超え、総生産量は35億本をこえています。さらにその品質の良さはどこにも負けません。
また、今後販売面から様々な変化が出てきます。最近のサブスクはその好例です。更にギフトが増えることも考えられます。また、本命である量販店の花ビジネスが大きく変化することがあれば、生産から卸、販売まで全てが変わることになります。
花に関係する私たちはその日に備えていく事が重要です。
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- 2022年12月(10)
- 2022年11月(17)
- 2022年10月(15)
- 2022年9月(13)
- 2022年8月(19)
- 2022年7月(15)
- 2022年6月(19)
- 2022年5月(16)
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- 2011年8月(4)
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肉白日
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約半年前ほど 昔の写真を 引っ張り出して 人生の軌跡を綴る
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