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2021年04月01日(木)更新

今ヨーロッパの園芸業界では

本日から新年度です。改めてよろしくお願い申し上げます。

さて、最近特に気になる話です。「園芸用土」として世界中の園芸業界で使用されているピートモス(泥炭)がイギリスに続き、北欧三国でも採掘してはならないと法律で定められるとありました。今後、それらの国々からのピートの輸出は禁じられることになります。勿論環境に絡んだ話です。
また、以前出かけたドイツにはピートランドと称する地域(100㎞四方)があり、州の決まりで1年間に平均10cm以上掘ってはいけないことになっていました。既に当時からピートの採掘が難しくなる話は出ていました。日本でもほぼ全ての園芸生産者は海外のピートを使用し生産に従事しています。今このピートが手に入らなくなったらと考えるとゾッとする話です。更に畜産関係でもピートが使用されていますから、影響は相当大きなものがあるに違いありません。

その中、オランダではピートの代替用土の開発が進められています。木材からの加工品を考えているようです。しかし今のところ、どれもピートの様にはいかないようです。代替用土はピートと同じ価格帯で作ることはほぼ不可能と言っていいでしょう。しかしオランダではかなり本気で代替用土の開発に力を入れています。
現在、それに代わるものとしてココピートがさらに注目されています。アジアからかなり売り込みがあります。更に市中に出回ったピートの再生も考えられています
イギリス、北欧の国々の他、リトアニア、ロシアなどは採掘に禁止になっていませんが、園芸業界を左右する用土の問題には注目する必要があります。

私共は本気でチャコボールの可能性に改めて注目しています。
*チャコボール:炭と粘土を活用した人口用土。洗浄・殺菌をすれば何度でも用土として使用できるものです。

 

2021年03月31日(水)更新

一斉に咲きだす

2日前の夜、かなりの大雨が降りました。丁度その日を境に、庭の花が一斉に咲きだしました。ほんの僅か前、チューリップが咲き始めましたが、今朝はほぼすべてが咲き揃いました。チューリップの他スイセン、ヒヤシンス、等がきれいに咲いています。

また、球根の花ばかりでなく、ジューンベリーは白い花を付け、ライラック、ヤマブキ、錦木などは若い葉を伸ばし始めています。メインに植えてある栃の木も芽が出始め、5月にはきれいなピンクの花を付けてくれることとと思います。

目の前の東大和市美術館(予定)の庭には大きな桜が2本ありますが、どちらも今朝満開でした。沢山の花が今期最終日を祝ってくれています。

2021年03月29日(月)更新

入社式

今朝は早くから数名の社員の皆さんが出勤してきました。
2人は今日の入社式に参加できないことを私に伝え、先週搬入した自動スリービングマシン(花の自動充填機)の立ち合いに出かけていきました。
他の皆さんは入社式の準備の様です。

今年の新入社員は能登工場に3名、本社技術営業に2名の計5名の方々です。中には社員の弟さんもいて、同じ職場で働くことになります。毎年能登と、本社をTV会議で繋ぎ行ってきましたが、今年は特に第9期中期経営計画の発表会とも重なり、一部の方をのぞき、ほぼ全員参加で行っていきます。
その意味では数年前からリモートの入社式を行ってきたわけです。ただ本社も2か所に分けての入社式ですからやはりコロナはまだまだ勢いが衰えません。
若い新入社員の皆さんへは私も一言申し上げるのです。それは「自立」の問題です。そのほかにそれを支える「社会性、倫理性」の2つです。大分アドラーの刺激を受けていますが、大事なことなので今日も話しをするつもりです。

若い社員にとってのスタートに日に話をさせてもらうことは光栄なことです。

 

2021年03月25日(木)更新

今が最高!

昨晩、JFMA(日本フローラルマーケティング協会)の小川会長からLINEでさくら情報を頂きました。法政大学周辺の桜の名所です。絶好な日和の様で素晴らしい写真でした。やはり青空は桜に似合います。
タイミングよく私は今日の朝から四谷周辺にいて、昼はロータリークラブとなっていますので更に多くの桜を見ることが出来そうです。

今朝は家内と所用があり、立川へ寄ってから都内に入りましたので、家を出て東大和市の桜を沢山見ることが出来ました。数は圧倒的に桜が多いのですが、今は桃も満開です。ご近所にはたくさんの桃の木が植えられ、こちらも私たちを楽しませてくれました。枝ごとに白と赤が咲き分かれているものや一つの枝に中に赤、ピンクの花が混ざって咲いている品種など色々です。勿論同じ色だけの桃の木も沢山見られます。狭山丘陵の景色とよく似合います。大きな庭を持つお家には梅から始まり、ボケ、桃、桜が植えられ2月から4月まで常に楽しませてくれます。実に美しい景色です。

東大和、立川へ立ち寄り、その後国立へ回りました。国立は中央道の入り口でもあります。
国立の駅を始点に南へまっすぐ伸びる道があります。駅からほんのわずかで両サイドには一橋大学が見えてきます。更にそこから6~700mほど広い道路の両側は桜並木があり、約1kmに亘り私たちの目を楽しませてくれます。本当に素晴らしい景色です。
この道路には桜の他イチョウ並木もあり、5月以降新緑、11月には黄葉と一年を通し楽しむことが出来る優れた道です。今日の国立の桜は6,7分咲きといったところでした。

今の時期は安全運転に一層気を付ける時です。
 

2021年03月24日(水)更新

母の日と作業の平準化

春彼岸も終了し、関係する方々はホッとしているときでしょう。
春彼岸が終了すると今度は母の日へ向け一気に花の業界は盛り上がってきます。

母の日は花き業界にとって最も重要なイベントとなっています。その昔、母の日は完全に花屋さんのためにあり、どちらの生花店もその準備に追われていました。それがいつしか、スーパーマーケットやコンビニでも扱われるようになり、限られた加工メーカーがアレンジやブーケなど母の日対応の商品を徹夜で作る姿が見られるようになりました。しかし明らかに無理な作業は事故、怪我などの元となり、それぞれご苦労し、今日まで乗り越えてきています。

さて、母の日の1日と通常の1日との花の流通量の比較では1:10ほどの差があるものと思われます。この差は中々解消できません。そこで切花の原体の長期保存や商品の保存などが大きな課題となってきました。昔からカーネーションなどは使用する2週間ほど前から原体保管され、使われてきました。
花の保管には様々工夫がされてきました。輸入時の温度も重要になってきています。コンテナ利用ではリーファーコンテナの温度帯も今までの2~5℃から0.5℃に移行しつつあります。更に海上コンテナもリーファーコンテナから、果物の様に低温域+炭酸ガスや窒素ガスを充填したコンテナが採用されるようになる可能性もあり、全て鮮度管理、及び長期保存に向けての事です。


母の日や春、秋の彼岸などのハイシーズンには鮮度を保ったまま長期保存の効く時代に入ってきたようです。それにより母の日などの作業の平準化が図れれば、と考えています。
 

2021年03月23日(火)更新

ユニクロさんとインパック

本日届いたパッケージの専門誌(JPack World)に、ユニクロさんの生花売り場とインパックのTTtimerの記事が写真と共に載っていました。
ユニクロさんの花は大変な売れ行きと聞いています。1束390円、3束で990円、求めやすい価格でバラも1束5本でまとめられています。記事によれば、今後切花を扱う店舗を増やすことになっているとありました。また、これからは包材にも環境対策可能なスリーブも検討しているようです。

一方、同じページにインパックのTTtimer(温度時間値のデバイス)も紹介されていました。これからのデーリーフラワー(ホームユース)にTTtimerの様な鮮度を確認できるデバイスが付いていると商品者の方が安心して購入していただけることになります。
開発当初、生産者の方から市場を経由して生花店や切花加工メーカーへ着くまでの間、採用頂けると考えていましたが、最近では加工メーカーから店舗、更に店舗で販売される期間のためにTTtimerが使用されるのではないか、と考えています。
現在は各県の試験場、農協などでテストが繰り返されています。
過日書かせて頂いたように、どうやら花以外、例えばサラダ類、生鮮野菜、鮮魚、畜肉、加工食品、更には工業用品などにも使用例は広がっています。

近くエチオピア-日本のバラ輸送に再度使用することになっています。
 

2021年03月22日(月)更新

TTtimerの用途

「TTtimer」はインパックにおけるTTIの商品名です。また、TTIとはTime Tenperture Indicatorの意味で、温度時間値を見ることの出来る資材です。「TTtimer」は40×50mmの小さな袋状です。裏面の糊で計測する対象のダンボールケースに簡単に貼ることが出来ます。
国内特許を出し、引き続き国際特許も申請いたしました。インパックのTTIは2液を混合させた時点から反応が始まりますので確実性の点で非常に優れたものと考えています。

開発当初、目的を切花の輸送に絞り、今まで活動を続けて参りましたが、展示会などに出すごとに様々なユーザー様からTTIを使用したいとの要望がありました。お話を伺うと、当初想定した食品産業以外に様々な用途が考えられることが分かってきました。現在では花き業界、食品業界以外に医療業界、インク業界、建設業界、フィルム業界の様な工業品にもその可能性は広がってきました。

当初想定していた食べごろ表示は、これからいくつかの問題を解決しなければ実現できないことが分かってきました。果物などの食べごろは、温度時間値だけではその判別が出来ず、そのほかのファクターを如何に計測するかが重要な課題です。
また、物流業界でもこの「TTtimer」を使用し商品の保管品質を上げていきたいとのご要望があることもわかってきました。

インパックは全産業に対して販売可能な条件をクリアーすることになりました。
 

2021年03月18日(木)更新

偶然もある!



私の友人にイチゴを大量に扱う方がいます。大きな冷蔵庫にはいつもいっぱいのイチゴが入っています。

7,8年前から知り合いになりお話を伺ううち、魅力的なビジネスを展開していることを知りました。当時は取り扱いのイチゴのかなりの量が海外品であったと記憶しています。今でもそうだとばっかり思っていましたが現状様変わりの様です。
イチゴの様に鮮度が微妙な果物の輸入は聞いただけでもご苦労が多いと感じていました。事実その様でした。当時はイチゴの工場があちこちに出始めてきたときでしたが、取引先としてはまだ確立していませんでした。日本のイチゴの生産が少ないとき、アメリカ、韓国、チリ、等世界中から取り寄せ、大手、中小のケーキ屋さんおろしていました。
しかし現在、栃木、埼玉、福岡始め佐賀県など各県が甘さ重視のおいしいイチゴの開発競争を行っています。結果として海外から輸入しなくてもよくなったようです。
先日、同じく知り合いがイチゴを探していることを聞き、ご紹介いたしましたが、どうやら少しづつ進展しているようです。うまくいくといいと思っています。

話しは違いますが、そのイチゴの会社に訪ねたときご紹介頂いた営業部長がおられましたが、昨晩杉並あるコンビニによりましたが偶然お会いしました。たまたまコンビニで購入したカモメの卵の三個入りを差し上げました。その日の夜社長からカモメの卵をもらったそうですね、とメールが入りました。
こんな僅かなことを報告する会社の風土は素晴らしいと感じました。
 

2021年03月18日(木)更新

IFRL(International Flower Research Laboratory:国際生花分析センター)

食品包装資材メーカーの責任は、袋に入れるお得意先様の商品のシェルフライフを明確にし、その後の包装設計などのご提案を行い、そのすべてを商品の安全性と日持ちにつなげ、販売促進に貢献する、と考えています。

実は、食品メーカーと食品包装資材メーカーとの関係は単に売り買いの関係ではありません。大手の食品メーカーは自社で研究所を持ち自社製品の開発や日持ちなど様々な研究成果を出していますが、食品を包装した後のシェルライフや味の変化などを確認する際、資材メーカーの存在が重要になります。それ故、国内にあっては東洋製缶、藤森工業、大日本印刷、凸版印刷といった大手包装資材メーカーは自社内に研究所を持ちクライアントの期待に応えています。

一方、花の包装資材メーカーの状況はどうかというと、私の知る限り社内の研究施設を持ち、日々活動している企業はインパックだけかと思います。現在は切花の日持ち検査を中心に活動を行っていますが、TTtimer(温度時間値シール)などの切花の日持ちに関わる資材や、ボトリチスの研究など外部研究所との共同研究などを進めています。具体的には以下の活動となります。

1 切花のシェルフライフの検査
2 切花・園芸品の包装資材の包装設計
3 切花の鮮度管理に関わる資材研究・開発
4 切花加工工場の調達・保存・加工の策定
5 TTtimerを活用した物流基準策定
 

2021年03月17日(水)更新

Hanana 東大和の生花店

今月はじめ、東大和市内にある生花店が新装オープンしました。

今までの店舗は間口1,5間ほどのかわいい店舗でした。案内を頂き出かけていきましたが、新しい店舗は間口6間ほどで今までと比べ4倍になっていました。店主は東大和青年会議所の後輩に当たり、人柄のいい方です。店名は「hanana」といいます。東大和市内には頑張っておられる生花店が5件ほどありますが、彼の店もコロナの中本当に頑張っていました。
彼は仕入れと外商、奥様が店を守りブーケやアレンジなどを製作しています。私も時々花を購入していますが、品質のよい花で、いい感じに仕上げてくれます。

お祝いに出かけた折、二人が揃って居る時でしたが、本当に二人で10数年がんばってきたかいがあると思いました。今までの店舗に比べ4倍にもなりましたからディスプレイに苦労しているかと思いましたが、植物の大鉢を上手に使い、若い人にも入りやすいお店になっていました。

恐らく東大和市の中で業種に関わらず新装オープン、更に店舗を4倍にしたところは一軒もないでしょう。本当に素晴らしいと思います。また広く世間を見てもコロナ禍で店舗を拡充するところはないと思います。

現在、後輩の頑張りに刺激を受けています。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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