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2022年01月20日(木)更新

日持保証販売の条件 TTIは第二の画期

切り花の鮮度をいかに見るかは、昔から生産者、市場関係者、生花店さんの独壇場でした。消費者は購入後、部屋、玄関などに飾り始めて、日持ちがする、しないで鮮度を見てきました。つまり消費者の皆さんは、購入してからでなければ花の鮮度は分からなかったのです。

今から20年ほど前、イギリスで始まった切り花販売の新たな方法で、花の消費が次第に増えてきました。それが「日持保証販売」です。インパックの所属するJFMA(日本フローラルマーケティング協会)では何度もイギリスへのツアーを組み、一体どうすればこのような売りからが可能なのかを調査していきました。また、インパックも総勢10名ほどで独自にオランダの調査会社に依頼し、オランダ、イギリスの小売店の日持ち実態調査を行ってきました。この時が切り花販売の最初の画期でした。
結果、日持保証販売を行う絶対条件はコールドチェーンの完成が入り口にありました。同じように温度管理された切り花であって、加工現場も物流場面も同じように管理された中で切り花の輸送が行われて初めて「日持保証販売」が可能になることがようやく分かりました。まずはインフラ整備なのです。
現在国内では60~70%が温度管理された中で流通されています。一気通貫しているのであればいいのですが、冷蔵車とドライが混在している中では日持保証販売は難しいのです。

現在インパックはTTI(温度時間値インジケーター)を開発いたしました(北大との共同開発)。これは温度と時間の掛け算で数字を出し、その数字を色で表すものです。これを使用することで切り花の保管、輸送の結果が目視で分かることになります。切り花の日持ち保証販売に十分役立つものと考えています。イギリスへ一歩近づいたことになります。
TTIも間違いなく切り花販売の第二の画期となるでしょう。

2022年01月19日(水)更新

変化対応型

この言葉は何度となく言われ、今では心の底まで染みついているはずでした。しかしこれは本当に難しいことなのです。

人はよく恐竜の事を例にあげます。恐竜は自らの体が大きくなり、環境変化に対応することができなかったと言われています。しかし恐竜を例に挙げるまでもなくビジネスの世界で生きるには、その対応力を連日のように試されることになります。
私の友人の会社は2,000億円ほどの大企業ですが、このままいくと500億円の売り上げが残り、後は社会変化の結果、その売り上げを失うことになると言っています。彼の会社は自動車のパーツメーカーです。その生産する部品の多くはガソリン車の部品です。時代が電気自動車に変化する中、本業を電気自動車部品へ移行させることと、全くの新事業の立ち上げがない限り生き残りが図れないと言います。その深刻さは普通ではありません。長年に亘り優良企業を続けた結果、多くの資産には恵まれていますが、今後の変化の下ではそれでは済まないことになります。

業界内では日比谷花壇さんが冠婚葬祭・ギフトからホームユースへ大きく舵を切りました。今活躍する花き販売会社は異業種からの進出企業です。私たちも社会変化に更に敏感に対応すること必然です。

環境対策としてプラスチックから紙への移行は普通の話になっています。インパックもペーパースリーブへ軸足を移すことになっています。
更に自動化への手を打っています。しかし恐らくこれだけでは不十分です。私たちの考え方を大きく変える必要に迫られています。

 

2022年01月17日(月)更新

準備は出来ている

先ほどまで高速に乗り、外苑で降り宮家が多く住む場所を通りながら多くの木々を見ていました。
今日はロータリ―クラブのメンバー二人と避けられない会議があり、桜や欅の他、様々な落葉樹を見ながら近くのホテルまでやってきました。今の情勢からすると、恐らく今日が最後のミーティングとなるでしょう。今日も三つの会議や集まりの中止連絡が入りました。

話は多くの木々の事です。枝の先端を見ると僅かですが、丸くなってきています。確実に春の準備です。どんなに寒い時でも芽を出す準備を整えているのでしょう。5月には、よほどの間違いがない限りきれいな新緑で私たちを楽しませてくれます。植物たちは常に3月、半年先の予想をつけながら活動しています。尤も桜はその前の3月には花が満開となり、私たちを更に楽しませてくれます。

人間も生き物ですから、本来自然の流れと同じ様に生きることができるはずです。庭を見てその準備に取り掛からなくてはいけないのに、つい一日伸ばしをしてします。どうにもならなくなるころ重い腰を上げ、その準備に入りますが、その時はもう遅く、切ってはいけない枝を切り、せっかくの花芽を摘んでしまいます。毎年その繰り返しをやっていますが、今年も12月にやってきた優秀なガーディナーさんから「今年も切ってしまったのですか」と半分あきれ顔でやさしく叱られてしまいます。
家内からは「お父さんは向いていない!切るときは私に言って欲しい!」などと強く言われます。植物は自分で春を迎えるのに私ときたら、確かに今年も春を迎える枝をみんな切ってしまいました。

 

2022年01月14日(金)更新

「愛語」

インパックの経営の先生にISKコンサルティングの飯塚先生がいらっしゃいます。先生は短い言葉で適切なことをよく私たちに話してくれます。
先生に伺えば、道元禅師の中にいい言葉があり、それを実践することが大事である、それも知ったらすぐやることが重要、と話されます。また、禅語には様々な深い意味を持つのに、表現は易しいことがよくあります。とにかく実践なのでしょう。

最近気が付いたことですが、先生の言葉は心に響き、一人でお聞きしたのでは勿体ない、と思うようなことがよくあります。
響くとはどういうことなのか、私の考えはこうです。
先生の話をお聞きする私の中に先生の話を理解する、または理解しようとする心がある、更には自分では気が付かないけれども、既に心の中にその準備ができているのではないかと思うようになりました。それ故、共感し、素直に納得し、行動に移せるのではないかということです。

今朝も先生から以下の言葉を頂きました。

相手を慈しみ、心を込めて語りかけることを「愛語」といいます。

素晴らしいです。丁度保育園で少し話をする機会があり、その直前でしたので、心洗われる気がいたしました。
 

2022年01月13日(木)更新

さすがです!

6日はインパックの仕事始めでした。
この日は社長はじめ、すべての幹部社員に抱負を話してもらうことになっています。私も少しばかり話させていただきました。

年初の朝礼にはいつも、驚くほどの大きなアレンジが毎年机の上に飾られ、その隣で話すのは少々気が引ける思いがありました。しかし今年のそれは少々趣が違うのです。とてもシャープな先品に仕上がっています。どう見ても社内の物ではありません。
花器に竹を使い、花材には花器と同じく竹、松、菊、などおめでたい日にピッタリのものばかりです。更に赤のアリストロメリア、オンシジウムなど色鮮やかなものがあります。全体としては円錐形に仕上がり、お正月にふさわしい出来映えとなっていました。

総務の担当者に聞いたところ、土台は日頃お世話になっている神保先生の作品で、上の花の部分は担当の社員が活けたと聞き、益々このアレンジが気に入りました。ことによるとお正月にはデザイナーの先生の作品を置いていただける会社関係があるかもしれません。インパックだけではもったいない気がします。

優秀な先生方の作品がお正月飾りとして企業に並ぶ、考えただけでも素晴らしいい企画のような気がします。


 


 

2022年01月12日(水)更新

東大和市はこんなにすばらしい

このところ、目まぐるしく天候が変わります。

晴れ、雪、晴れ、雨、晴れ、もっとも東京はその様ですが、北日本は大雪でご苦労されています。あっという間に50㎝、60cmになると聞きました。

さて、今日のブログは昨日新聞の折り込み広告と一緒に入っていた、東大和市長の講演会の会報の乗ったものを転用していただきます。よろしくお願いいたします。


*以下記事より
湖水地方といえばすぐに思い出すのはイギリスのレイクランドです。この場所はロンドンから列車で3時間ほどのところにあります。
数多くの湖と、なだらかに丘陵が連なり素晴らしい景色が多くの旅行者を楽しませてくれます。おそらく日本から出かける方はリバプール近くのジョンレノン空港を利用する人が多いと思います。空港からはおよそ1時間ほどでレイクランドへ到着します。この地方を世界的に有名にしたのはピーターラビットの故郷であり、その作者のビアトリクス・ポターの活動のおかげで、開発から守られた話はあまりに有名な話です。産業革命後のこの地方は様々な開発業者による土地の買い付けが行われていました。そのころ始まったナショナルトラスト運動もこの地方を運動の拠点にすべく活動をしていましたが、開発業者の資金には追いつくことができず、次第にみどり豊かなこの地方は工場用地として買われていったのです。ナショナルトラストの創始者とポターが友人関係にあったところから、ピーターラビットの版権で多くの資金を手にしていたポターはナショナルトラスト運動に賛同し、巨額の資金を寄付いたしました。結果売られた土地の買い戻し、さらに新たな土地を買い増しし、ついにポターの購入した土地は1,700haに達しました。結果、湖と緑豊かな土地は守られたのです。
私は湖水地方と東大和市がそっくりであることを知っています。一つは東大和の市民はだれでも「みずうみとみどりの街:東大和」と言います。都内でも有数な自然豊かな地域です。まるで湖水地方と同じです。
二つ目は東大和の緑を守ったのは故尾崎清太郎市長による、これ以上の開発を認めない条例を作ったことによります。私たちは安心して多摩湖の周りを散策し、ジョギングすることができるのです。
以上のことから、東大和こそ湖水地方であると考えています。ちなみに私の家の小さな庭には「LAKE LAND GARDEN」と名付けてしまいました。

 

2022年01月11日(火)更新

初日の卸売市場

先週の話ですが、この10年ほど、毎年大田花き市場の初市へ社員の皆さんと出かけています。こちらに伺うと多くの人とご挨拶ができるからです。しかし今年は少々様相が違います。
今年は守重へきろう社長、仲二見さん、西田さん、尾藤さんと共に出かけました。5年ほど前までは、青山フラワーマーケットの社長やジョイフルの役員の方など多くの取引先の社長が顔を見せていました。しかしこの数年、顔を拝見するのはデザイナーの阿比留先生やJFMAの松島様などかなり限られた方になりました。多くはコロナだと思いますが、以前からも来場者は大分減ってきていました。

インパックは前述のJFMAの松島社長や加工メーカーの方々からお話を伺えることから、この初市へ来るのを楽しみにしています。一人で来るのはあまりにも勿体ないことから役員に声をかけ毎年来ています。得意先様は少なくなりましたが、市場関係者の皆さんとは反対に親しく話をすることができます。
今年は大田花き社長の磯村様、FAJの社長の福永様はじめ両社の役員の方や、大田花き花の生活研究所の桐生社長など皆様にお会いできました。

せっかくこの日に多くの方とお会いできるのですから来年は少しお時間を頂き、わずかな間でも今年の花き業界の動向をお聞きしたいと考えています。様々な変化があっても卸売市場の重要性は変わりません。
来年の訪問が楽しみになってきました。

2022年01月06日(木)更新

今年一年よろしくお願いいたします!

1月6日はインパックの仕事始めです。
そうであっても4日、5日は社長、総務経理課長と共に銀行へのご挨拶や、東大和市長へのご挨拶を行い、それぞれ午後には終了し、社に戻りました。社内では経理、業務の皆さんが請求書の発送に精を出していました。インパックのお得意先様は12月31日まで忙しくお仕事をされていて、すべてを反映させるにはどうしても年明けの請求書発送が基本となります。この辺りは大いには改革の可能性を持っています。

今年こそと思っていたコロナも三日を過ぎた頃から急激に感染者が増え始めています。かなり心配でもあります。世界中がコロナの渦の中に丸二年いることになります。その上
今回のオミクロン騒ぎです。そう簡単ではないことを証明しているようです。世界では経済との両立を掲げている国もありますが、感染者が1日に20万人、100万人と聞くとかなり心配になります。

恐らくこの騒ぎで海外からの来日者数はかなり影響を受けることになります。身近な所では、今月半ばに設備する機械は海外のメーカー製の為、インパックの社員の皆さんで動かすことになります。専門の技術者不在の中、動かすのは至難の技ではありますが、挑戦する意味はあると思います。
そう考えられるのも、長年能登事業所で培ってきた経験と、花の自動包装機導入の際、これも海外の技術者不在の中で稼働させた経験がものをいうことになるでしょう。今月末の稼働に向け是非ご努力願いたいと考えています。切り花の自動包装機を稼働させた時と同じく、良い経験となることは間違いありません。

今年も我慢強くコロナの終息を待つことになります。
皆様、今年一年お身体大切にお過ごしください。

 

2022年01月04日(火)更新

ユン先生

あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願い申し上げます。

昨年末より関東は晴天が続き、日本海側、北海道は大雪で始まりました。雪の多い地域では交通渋滞ニュースが連日続きました。荷物の遅配を心配いたしましたが、何とか無事に過ごすことができました。あと2ヶ月、厳しい時期となりますが、安定した天候を望んでいます。

今年は元旦に懐かしい人から電話を頂きました。韓国からの国際電話です。相手は大学で教鞭をとられるユン教授です。先生とは10年以上前からお付き合いがあり、お互いに花について真剣に議論する機会に恵まれました。私はソウルで先生のお世話で500名ほどの若い花き業界の皆さんが集まるセミナーで講師を務めたことがありました。頂いたテーマはバブル前後の「日本の花き産業について」でした。確かにこの時代の日本の花産業は大変な時期を迎えていました。バブル時、シクラメンの平均価格が1万円を超えたと新聞に出た頃で、この当時花産業を支えたのはビジネス需要でしたが、バブル崩壊後、その需要がほぼなくなった頃でした。不動産業、金融業界などでは花のギフトが盛んに利用されていましたが、一気に需要がなくなりました。この時に盛んに言われたのがホームユース市場の創出であり、同じくスーパーマーケットの花が成長していた時でした。
このような実態の話と日本の花産業がどこへ行くのかを話させていただきました。言葉のできない私は日本語で話し、先生がすべて韓国語で訳してくれました。先生は京大の大学院をお出になっていて日本語は完璧でした。思い出としては話した後、ソウル大学の先生がいくつも質問され、それに答えるのに苦労したことです。
その後もユン先生とはいいお付き合いをさせていただいています。コロナ後、真っ先に会いたい人の一人です。
 

2021年12月27日(月)更新

いよいよ

明後日はインパックの仕事納めですが、このブログは本日で今年度終了させていただきます。
この一年大変お世話になりました。
振り返りますと私に個人的にはいい年となりました。この35年間で初めて1月から12月の間、一度の入院もなく過ごすことができました。少々目標が低過ぎますが、私としてはうれしい話なのです。この11月に足の指の付け根を折り、手術と言われたときは慌てました。あと二ヶ月で目標達成でした。この時は運のいいことに痛みが10日後なくなり、先生から痛みが出るまでは手術はなし、と言われ夢の様でした。すっかり気分が晴れてしまいました。それでこの一年入院がなかったことになります。尤も後5日間、注意深く暮らす必要があります。

今年は第9期中期経営計画をスタートさせました。2022年3月は第一年度が終了します。中期計画がスタートする段階で大きな目標が生まれました。切り花加工過程の自動化です。花き業界でもホームユース市場は33年前から機械化が始まりましたが、すべて半自動でした。メインの部分は機械化が進みましたが、その前後は手作業となっていました。人手不足の中、多くのユーザー様にご負担をお掛けしてまいりましたが、今年度袋詰め自動機械が完成し、今年度三台の納入が決まりました。この事実は多くの方から喜ばれています。今後も引き続き更なる自動化へ向かって舵を切ることになります。
今後の進むべき方向はロボット活用です。今年度以降の目標は明確になりました。

また、花の鮮度管理に伴い、インパックの方向性を包装資材メーカーから切り花をはじめ生鮮品の鮮度管理を受け持つ企業へと変化させることにいたしました。それは「FMベンダー」です。恐らくこの言葉は世界で最初だと思います。正確には「フレッシュネス マネージメント メーカー ベンダー」となります。切り花、食品と多大なロスを発生しています。可食率の問題です。生産に対してどれだけ花を飾ったか、食品は食べたかです。FMベンダーはそこに切り込むつもりです。
国内はもとより海外、特に発展途上国において必要とされるでしょう。

インパックは製造過程の省力化と品質の会社に変化して参ります。
今年一年、ありがとうございました。


最後に個人的な話を致します。50年ぶりにやりたかったことを始めました。お能の稽古です。20歳のころからの夢実現です。併せてお仕舞も始めました。家内からはブーイングが毎日出ています。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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