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2023年03月15日(水)更新

ワンコインクラブ

大田花きの磯村様が代表を務める花育の団体があります。設立時、入会のお誘いを受け参加させていただいています。私は副代表を務めておりますが、何もしていませんので恥ずかしい限りです。

毎月1回、決められた小学校へ出かけ子供たちと花びんに花を挿してきます。毎月報告を頂きますが、元気で喜ぶ様子が手に取るように分かります。小さなころから花に親しんでいると自然に花を好きになる人が増えてくるでしょう。これには性別は関係ありません。
花を届ける学校へはワンコインクラブに入会されている大田花きをはじめ、会員企業の中から担当者が学校訪問してくれています。インパックからも一人学校訪問を続けている人がいます。子供たちと一緒になり花を楽しんでいます。

一時期、花育が叫ばれた時は多くの団体が生まれましたが、今ではほとんど聞かれなくなりました。ワンコインクラブの良さは会員が一人毎月500円を会費として支払い、それを原資に花を購入し、学校へお届けしていることです。
来月は一年間のまとめを行う総会が開催されます。
 

2023年02月07日(火)更新

花+シャンパンのパッケージは

先日、フラワーデザインやテーブルウェアコーディネートの世界で活躍する先生とお会いしてきました。

その時、バレンタインの商品を見せて頂きましたが、非常に品質に優れたものでした。木箱にシャンパンが入り、それを土台としその上に同じサイズの容器に様々な花をアレンジしています。
先生は花にこだわりません。生花でも、プリザーブドフラワーでもアレンジしていきます。花にワインをセットしたりしたものはありますが、シャンパンは初めてでした。バレンタインはすぐやってきます。多くの生花店はそれに向け準備は終わっているのでしょう。10年ほど前から始まったフラワーバレンタインは青フラの井上さん、日比谷花壇の宮島さんなどの努力で広がりを見せ始めています。

今回、シャンパンを用意された中でそのパッケージは岐阜県で用意した木箱を使っています。容器には様々な素材がありますが、様々考え、結果紙にすることの多い花き業界ですが、古くて新しい、環境にも配慮された木箱は評判を呼ぶかもしれません。
 

2023年01月20日(金)更新

もうすぐバレンタインデー

世田谷市場の深川様から「世田谷カップ」のご案内を頂きました。作品テーマは“バレンタインに贈る花束”となっています。

この数年バレンタインは昔のバレンタイン協議会、現在の花の国日本協議会の行うフラワーバレンタインの活動によって都市部ではだいぶ広がって参りました。ラジオ宣伝も効いてきました。世田谷市場はバラの取り扱い高が高く、また洋花も多くあることから都内の生花店さんも数多く通って来られます。バレンタインも大きな商機と捉えているのでしょう。さらに大きなイベントにしてほしいと思います。
昔、原さん(メリーチョコレート社長)のお話を伺いましたが、若い頃、父親の経営する会社に入りどうすればチョコレートメーカーとしての立場を明確にできるか、と考えた結果、バレンタインに思い至ったそうです。その後、奥様と二人の土日の過ごし方は毎月発刊される女性誌、200誌を端から端まで見、読むことであったと話されていました。メリーチョコレートは多くの情報を社長と奥様が一番お持ちであったようです。このような方であったことでバレンタインのメインとしてチョコレーとが確実になったのでしょう。チョコレート業界は今でも内外のメーカーが一斉に盛り上げています。

今回世田谷花市場の企画を見てフラワーバレンタインも更に伸びる方向にあると実感いたしました。
 

2022年11月25日(金)更新

花材と包装資材

花き業界に、包装資材は、あまりなじみませんでした。

生花店で使用する花を包む包装資材は一般には包装紙ですが、生花業界ではラッピングペーパーとなります。リボンは確かにリボンですが、包材的には紐類です。ですが、誰もそう言いません、リボンはリボンです。更に製品を入れる段ボールケースはボックスと言い、勿論誤りではありませんが、みんなボックスと称します。また、包装紙、ボックスなどこれらの包装資材は花き業界では包装資材とは言いません。それらは「花材」と称します。
申し上げたいことは、花業界には明確に文化が存在しています。花き業界だけに存在する言葉があります。私は決して異を唱えているのではありません。素晴らしいと思っているのです。花の持つ魅力が全て花を中心に回っているのです。すべて花語で通用しています。包装資材の分野でもラッピングペーパー、リボン、ボックス、など花語で通用しています。
一昨日知りましたが「花き付き盛花」は「アレンジメント(銀座スズキフロリスト鈴木会長の発案)」これも見事な花語です。

最後に紹介するのは「物日」です。江戸時代は花語ではありませんでした。一般にイベントは全て物日でした。しかし現在では花業界だけに通用する言葉になっています。花語と言ってもいいでしょう。
 

2022年09月29日(木)更新

ブーケの時代

私はブーケが量販店の大きな商品になることを夢見ています。

今から25年ほど前、オランダでのスーパーの花売り場では今の日本と同じく一束5~10本の花束が中心でした。つまり今はブーケが商品になっていますが、当時のオランダのスーパーでは価格帯の高いブーケは販売されていなかったのです。

しかし量販店もブーケメーカーもいつか1束700円から2,000円位までのブーケを販売する計画を持ち、その準備を進めていました。町中にはフローリストによる生花店とスーパーのフラワーショップが併存し、フローリストは高級品を販売し、一方フラワーショップは街角に比較的安価なブーケを販売していました。しかし量販店が次第に花の販売を増やし、少しずつその影響力を高めていた時です。
ついにアルバートハインは大手ブーケメーカーと話がまとまり、花売り場にブーケを投入し始めました。しかしこの時のブーケ販売はうまくいかず、ブーケメーカーもその力を落としていきました。しかし双方あきらめず2度、3度の挑戦を経て、現在では量販店、ガソリンスタンドでブーケが大量に販売されています。1,000円から2,000円くらいです。

現在、日本の量販店花売り場は変化の時に入る直前と考えています。その意味では顕在化していません。しかしブーケを販売するはずの生花店は20年前から見ると件数が半減しています。ブーケを買う場所が半分になっています。更に中にはブーケ用の花材を置いていない生花店も出てきました。
つまり消費者側から見ると自由に、いつでも適正価格のブーケを購入することが出来なくなり始めています。仮に量販店花売り場にあらかじめ用意されたブーケが販売されることになればかなり消費者の側も便利になります。
コストコの花売り場は1,000円から2,000円の商品が並んでいます。ホームユースの花は300円前後の花しか売れないのではなく、購入する場所がないのではないかと考えています。
勿論これからも様々実験を繰り返す必要がありますが、いよいよその時期に来ていると考えた方が自然ではないかと考えています。

ブーケの顕在化はすぐそこに来ているのです。と言うのが私の考えです。
 

2022年07月25日(月)更新

再開 オランダツアー

今晩、JFMA(日本フローラルマーケティング協会)によるオランダツアーが計画されています。カタール航空による旅行となります。少なくとも前回のツアーから見ると丸々二年は空いたでしょう。今回の目的の一つは2022年フロリア―ドということになります。フロリア―ドは10年に一度開催されてきました。私はフロリア―ドには過去2回ほど出かけましたが、常にオランダ国内のどこかの都市で開催され、とても人気のあるイベントです。それも10年に一度必ず園芸博覧会を開くことが約束されていることは素晴らしいことです。私は数年前までほぼ毎月オランダに出かけていましたが、そのうち何回かは毎年出かける展示会を予定に組み込んでいました。それまでオランダの展示会に行かなかったのは一度きりでした。展示会は毎年ほぼ同じメーカーが出展され、あまり変化のない年もありました。しかし、出かければ必ずその成果はあったのです。新たな企業との話、新製品の事、オランダの花き生産が大きく変化することなど、展示会を回るとオランダの花き業界が手に取るように分かるのです。今まで経験した中で3回ほど印象深いことがありました。

それは花き生産がオランダから一気にケニア、エチオピアへ流れ始めた時、この時はいきなり東アフリカの国が参加し始めました。切り花の成長には加工が欠かせないとなった時、多くの加工メーカー、市場がブースを作り始めました。更に加工の機械化が始まったときは多くの機械メーカーが参加してきました。これらの動きは何年かを経て世界中に広がってきました。

オランダは常に花きの先進国です。今回のフロリア―ドは一体何を見せてくれるのでしょうか。楽しみは広がります。私は日本で待つことになりますが、インパックはへきろう社長が参加いたします。報告が今から楽しみです。
 

2022年07月12日(火)更新

大使来訪の続き

去る7月5日にエチオピア駐日大使の来訪があり、高輪から2時間以上かけて入間市の国際フラワーロジスティクスまでお越し頂きました。

お帰りになった翌日、私たちは知りませんでしたが、エチオピアのウェブニュースに大使の来訪が掲載されたようです。ニュースの内容をその後、取り寄せたところ、大使と握手を交わす私の写真がありました。その次の日にはオランダの花き業界のニュースサイトであるFloral Daily にも同じニュースが掲載されていました。
Floral Dailyは花きの世界では有名な会社です。今回は思わぬ形で紹介されました。

私の最も申し上げたいことは、国内でもっとバラを普及させたいということです。

ヨーロッパ60億本、日本は2億本、この差は全てホームユースの差です。
日本国内のバラの需要の多くは、結婚式、ディスプレイ、ギフトなのでしょう。その点、ヨーロッパの最も売れる短径、小中輪系のバラはスーパーマーケットで売られています。
私の役割は国内でバラの普及に当たることです。
 

2022年05月02日(月)更新

母の日

毎年、母の日は第2日曜日ですが、今年の母の日は5月8日となっています。今回は母の日としては最も早い年に当たります。

また、数年前からコロナ禍もあって言われてきたことは、母の日をたった一日のものではなく、母の日Weekとか母の日Monthにしてはどうかとの考え方です。私も全くその意見に賛成します。母の日は1週間前にはその準備が終わり、注文を頂いた商品づくりに邁進します。どうやらこれは日本ばかりでなく、昨年あたりはアメリカの花き業界でも言われていました。
生花業界にとって、母の日程多くの商品が動くことはありません。勿論12月、春・秋の彼岸、お盆なども多忙を極めますが、母の日は5月の第2日曜と定められている分、贈る側もその日に贈りたいと考えるのは普通の話です。しかしそれを実行するために生花業界としては生産者、市場、販売者ともに毎年大騒ぎになります。
今でも徹夜をする人もいます。
それよりもっと緩やかに、5月いっぱいが「母の日月間」となった方が良いのではないかと考えています。
 

2022年04月27日(水)更新

小川先生

今年法政大学を定年でお辞めになった方がおります。法政大学で長くマーケティングの教授を務められた小川孔輔先生はこの35年間、花き業界に多くの貢献をされました。現在でもJFMA(社団法人日本フローラルマーケティング協会)の会長をお務めになっています。先週小川先生の退職のお祝いを神田小川町のバーで行いました。
35年ほど前にお会いし、その後先生と本格的にお会いするようになったのは、先生が業界の事で色々考えていることがあるようなので、法政の研究室の訪ねるようにと電話をもらい、お訪ねしました。この時お聞きしたのは先生がアメリカのFMA(フローラルマーケティング協会)で日本の花産業の講演をされ、その時見た名簿の中に一社だけ日本の会社、インパックの名前があるのを見て連絡を取ったとのことでした。日本にJFMAを作ろうと言われ、早速動き始めました。はじめに数名は集まりましたが、なかなか20名に到達しませんでした。20名を過ぎる頃からメンバーが集まり、その後発足に至りました(会長:小川先生・副会長 インパック 守重知量・ゼントクコーポレーション 伊藤瞳様)。業界で初めて横の連携ではなく種苗会社、生産者、市場、仲卸、小売り店舗(一般生花店とスーパーマーケット)といった縦の連携の団体が出来上がりました。
また自由な雰囲気と新たなものに挑戦する意気込みがあり、歴史学で言うアジールと考えています。日持保証販売、フラワーバレンタイン、コンテナ規格統一、花きの環境認証MPSの導入、展示会開催)など具体的な実績を残しました。この後も活動は続きます。

アジール:戦国時代の堺のような新たなことに挑戦し、全国から人が集まる街や、駆け込み寺の意味があります。
 

2022年04月18日(月)更新

母の日のプレゼント!

今週は、保育園で観葉植物の小さなもの(ミニ観葉:チャコプランツ=チャコボールを使って育てる観養植物)を園児たちが作ることになっています。事前の打ち合わせもあり、インパックのIFL(国際フラワーロジスティックス)の川口さんと本社の信乃さんで計画を立てています。大分煮詰まっているようです。
更に、先生方にもチャコプランツの作り方をお伝えし、先生方も園児の皆さんへ直接お教えすると聞いています。早速その手順、段取り、用意する資材、道具類などの準備に入っているようです。年間10万以上作り、ホームセンターなどへお納めしていますが、園児の皆さんに作ってもらうのは初めてになります。これは母の日や父の日のプレゼントになりますが、今から楽しみです。

今まで花育では大田花きの磯村さんが代表をされるワンコインクラブが小学校へ出かけ、毎月アレンジや花束の教室を開いています。ワンコインクラブのメンバーとして大田花きやインパックからは信乃さんが付き、月1のペースで花育を続け、その素晴らしさを学校も生徒も実感していただいているようですが、今度は年齢もグッと若返り保育園での花育となります。それも初めから観葉植物です。園児の皆さんには少し大変かもしれませんが、保護者の皆さんへお渡しする時のシーンを考えると何としても成功させたいと考えています。

このミニ観葉の保育園での試み、全国的に見ても珍しいと思います。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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