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2022年10月19日(水)更新

東京のみかん、北限のみかん

童謡に「みかんの花咲く丘」というのがあります。小学校低学年の頃よく歌っていた記憶があります。歌の大好きな母と一緒に歌ったものです。

今、早生の品種が売られ始めてきました。少し前まではみどり一色のミカンでしたが、現在のそれは黄色く色づいてきました。
それでも昔のことが思い出され、緑のみかんや黄色く色づき始めのミカンはどうしても酸っぱさが先に来てしまいます。しかし最近のみかんは多少緑色でも甘いものが増えてきました。家内は私よりよほどミカンが好きで緑のうちから食べていますが、わたくしはどうしても手が出ません。私が頂くのは三ケ日みかんが出るころですから、来年になってからです。

酸っぱいミカンと言えば、みかん生産の北限と言われた東京都武蔵村山市(東大和市の西隣)では40年ほど前からみかんを作っていました。頂いては食べていましたが、その頃のみかんは酸っぱさが優先していました。東京のみかんは北限のみかんで有名で、観光農園がいくつかあったと記憶しています。みかんの北限は茨城に移り、酸っぱさもどこかに行ってしまいました。昨年頂いたみかんはとても甘いものでした。
 

2022年10月18日(火)更新

展示会の楽しみ

大手包装資材販売会社の元役員の方が先週の展示会に顔を出され、インパックのブースにも立ち寄られ、しばらくぶりに話をいたしました。

私共は元役員の方の会社に比して1/20の規模です。彼の会社は総合包装資材販売会社です。それに対して私共は花の資材のメーカー、生花加工機械、生花用容器販売、といった全て花に関わる仕事をしています。当然競合もありますがJFMA(日本フローラルマーケティング協会)を通して今までもいい話し合いを行ってきました。また同じメーカーの代理店をしていた関係でそちらでもよくお会いしていました。お付き合いは30年程経つでしょう。

定年でお辞めになった後、一般社団法人日本カラリスト協会の専務理事となって活躍されています。この協会も生花業界の重要なパートナーであり今後の活躍が期待されています。私も昨年から社会福祉法人の仕事をしている関係で定年後の話にも花が咲きました。また、元の会社を心配される姿はさすがに役員経験者です。素晴らしい限りです。

展示会に参加するといろいろな方にお会いすることが出来ます。毎回思いますが、一年一度毎回お会いする方がいます。生産者の方や、生花店の方々です。久しぶりにお会いしたある量販店の方が、毎回出展し、挑戦的に新製品を出している会社はついにインパックだけになった、これからも頑張ってほしい、と言われ益々やる気が起こってきました。

 

2022年10月17日(月)更新

花の展示会

展示会は得意先様に来て頂く事と、新たな得意先様との商談を行う場としてはこれ以上の機会はありません。今回のガーデン&アウトドアEXPOは一見切り花と関係のない展示会と考えていましたが、ふたを開けてみると多くの来場者を迎える事が出来ました。

これはガーデン関連で来場される方の多くは切り花、鉢物は一体のものでした。大手ホームセンターの中には切り花と鉢物の担当者が分れているところもありますが、基本両方を扱う方が多くおられ、その意味では出展の意味は大きかったと考えています。更に私共以外切り花を扱う企業は一社も出展しておらず、かえって他の展示会より結果を得られたかもしれません。

花専門の展示会は来週行われるフローラルイノベーションですが、今年の出展者は昨年に比べ半減しているようです
現在花の原価は高く、更に売価を変えられないことからブーケメーカーは苦戦が続いておりますが、このような時こそ出展が本来必要だと考えています。より良い企画を立て、商品としてお取り扱いいただけるよう最大の努力をすべき時だと考えています。

インパックはバラのギフトを中心に従来とは異なった商品を展示しています。
 

2022年10月13日(木)更新

インパックの展示会

12日から金曜日の14日まで、幕張メッセでガーデン&アウトドア展が開催されています。4年前までリードエグジビションジャパン(RX社)によるIFEX(インターナショナルフラワーエキスポ)が行われていましたが、実質やめることになり、切り花からガーデン回りの鉢物や資材の展示会に切り替わっていきました。今回出展を決めたのは、この中で切り花の出展がほぼないこととRX社(展示会主催者)と丸3年間関係をもっていなかったことで、インパックがこの展示会から離れてしまった感があり、役員の西田、仲二見さんの意見で出展を決められました。

この3年間、展示会は出展者、来場者共に激減するといったひどい状態が続きましたが、インパックは様々な展示会に出展を続けてきました。来場者がほぼいないときもありました。特に―スーパーマーケットトレードショーは試食コーナーもなくなった事でおそらく出展は半減、来場者もそれ以上の減少であったと思われます。今回の展示会を見て来場者は大分戻ってきたと言えます。

インパックでは展示会は会社の総力を挙げ出展しています。インパックの展示会にかける予算は年間8桁になるでしょう。少々大げさに聞こえるかもしれませんが社運をかけていると言ってもいいかもしれません。よくありがちな広報活動の一環とは一線を画しています。それ故、社長、役員は全員で対応します。忙しい中お越しただくお得意先様に失礼のないようにしています。またこの展示会を目指し、様々な新製品を送り出すことにしています。昨年とは違う商品を出し続けています。
今でも先代のRX社の社長である石積氏が言われた言葉が今でも耳に残っています。「大枚をはたき、社運を賭けた展示会に社長(役員)がいて当り前です」更に私はこの3日間は社員教育の場ともとらえています。
 

2022年10月11日(火)更新

いよいよ

先週から今週にかけて、海外からのお客様が3組来られます。

先週はオランダから機械メーカーの技術者が来られました。インパックが1号機を入れたのが昨年の4月ですから、18カ月の間インパックの技術だけで組み立て、メンテナンスをやってきました。社員の皆さんはたくさんの質問を抱えながら北海道、栃木、埼玉を1週間かけて回りました。更に多くのテーマを持ち帰ってもらいました。一層いい機械にするために必要なことです。

更に、今日はフランスから別の機械メーカーが展示会の手伝いに来てくれました。明日からガーデン&アウトドアショーが始まります。従来にない機械の展示の為です。今回の機械は枝もののように長いものを簡単に結束できる装置です。1mから数mの様な長尺ものに適しています。これに似たものは梱包機ですが、梱包の様な強くない結束ができるので切り花や枝ものには適した機械になります。インパックとしても大きな期待をしています。こちらの機械メーカーとは取引が始まり20年以上たちますが、人柄のいい人ばかりです。
更に13日は中国からご主人が包装資材メーカーの経営、奥様が保育園経営というお二人共に優れた経営者がいらっしゃいます。まずインパックに立ち寄られた後、私が関係する保育園に出かけて参ります。保育園では子供たちの歌と踊りで彼らを歓迎することになっています。

反対にインパックは今月ドイツのKショー(世界最大の包装機械展)、来月はオランダの園芸展に出かけます。いよいよWith コロナの中で経済活動が盛んになってきました。
 

2022年10月07日(金)更新

子供の本

5日(水)私たちは高輪のエチオピア大使餡を訪ねました。5名でお尋ねしました。東京紀尾井町ロータリ―クラブの理事、役員の皆さんです。私も同じロータリークラブの平会員ですが、他のメンバーを大使にご紹介する役割でした。

本年7月、紀尾井町ロータリークラブの2022年度国際奉仕委員会がスタートいたしました。その際委員会メンバーに対して委員会の代表から事業として今年度何をしたいかを聞かれ、返信のレポートを出しました。
その頃、エチオピア大使にインパックの工場をお尋ねいただき、国立図書館が出来上がったことをお聞きし、本の寄贈をご提案いたしました。委員会内でエチオピアに対する事業が採択され、予算を付けて頂きました。その旨を大使にお話したところ大いに喜ばれ、委員会として訪問し内容を詰めさせていただきました。紀尾井町ロータリークラブが従来タイの保育園に子供のための本を何年も続けてお送りしていた実績を踏まえ、子供の本をお送りすることにいたしました。
今回の大使館訪問はその意味でも意義あるものとなりました。委員長始め、参加者の皆さんもいいスタートが切れたと喜んでいました。

今後は国内で子供の本の選定を行い、再度本をもって大使館に再度訪問いたします。エチオピアの国立図書館に本が置かれるのを楽しみしています。
 

2022年10月06日(木)更新

今、分かった事

先日テレビを見ていたところ、古代ローマの労働時間の話をしていました。

古代ローマ人は午前中だけ仕事をして、午後は自由な時間として楽しんでいいたようです。もっとも古代ローマには奴隷制があり、国民全てと言う事にはならないでしょうが、いずれにしろ市民は生活を楽しんでいたと思われます。

現在の日本にあって週休2日は最低限の基準ですが、これで計算すると104日を休めば法律に触れないことになります。本来ここに休日が入り、年間休日が定められます。また有給完全消化も大きな課題となります。

私個人の話です。当然会社は別です
長い間私は休みのいらない人でした。勿論会社の休日である土日であっても出張などがあれば移動日に当てたり、名古屋くらいであれば車移動は当たり前でした。そのような生活を繰り返しているうち、いつしか土曜も日曜もなくON・OFFのきかない人間になっていました。土日も背広姿でした。休みの重要性を理解していなかったのです。

現在、会社の休みを有効利用しています。若い頃出来なかったことを始めています。休日が心身共にリラックスしてくれることを今になって分かってきました。

これからはより多くの休日、より高い価値創造を目指し仕事を進めていくつもりです。
 

2022年10月04日(火)更新

値上げの時

今最も国を心配しなければいけない時期に来たと感じています。

今月から6,000品目に値上げがあると言っています。それは実行され始めています。10%
~20%の値上げが食品を中心に実行されました。しかし相変わらず、テレビでは値上げを問題視しています。更に国会の先生方も自民から共産党迄値上げ反対論です。尤も彼らは全て選挙対策です。
ヨーロッパでは既に20年以上前にEU域内の通貨が一部の例外の国を除き、ユーロで統一され、自然に物価が上がることになりました。経験的に言えばオランダではギルダーが使用されていましたが、ある日を期してユーロになりました。1ギルダーは60~65円、ドイツマルクは60円くらいでした。ところがしばらくの後、肌間隔で言えば1ギルダー、1マルクはいつの間にか1ユーロになっていました。つまり大幅な値上げがあったのと同じ効果がユーロによってもたらされたのです。7,000円で泊まれたホテルは12,000~15,000円になり、食べ物もランチでも2,000円は普通になりました。オランダでこれですから、イギリスではランチ3,000円になっていました。ビックマックが800円でした。
日本はこのような洗礼を受けずに今日まで来ています。値上げはどうやら悪になっています。しかし値上げをさせない人たちは決して悪人ではありません。一人一人は消費者の為にいいことをやっています。しかし結果「悪」を生んでいることを知らないといけません。
国会議員の先生方も選挙民に対していい顔をするのではなく、日本の将来の為、どんな手を打つのか示す必要があります。
今のままでは所得も上がりません。国家の姿を明確にしてほしいと考えています。
インパックはスリーブの値上げ、メンテナンス事業の更なる有料化、などを通してお得意先様にご理解を頂くよう日々営業努力が続けられています。これらの活動はインパックの為にやっているのではありません。紛れもなく国家のための値上げ活動です。
 

2022年10月03日(月)更新

思い出

昨年尊敬する方が亡くなりました。慶応大学名誉教授の榊原清則先生です。お亡くなりになる直前までご病気を戦っておられました。大変な精神力をお持ちの方でした。

先生との関係は37年ほど前に遡ります。先生は当時一橋大学の助教授をお務めになっておられました。私が日頃考えていたホームユースフラワーの世界を作りたいと書いた2,000字程度の文書をお読みいただき、是非頑張ってははどうかと励まされ、その後先生は日本を離れ、ハーバード大学で研究生活を行っていました。その年の暮れに先生からお電話を頂き、アメリカのスーパーの花事情を聞かせてもらいました。6カ月後には日本にも飛び火するから準備をしてはどうかとアドバイスを頂きました。
翌年あろうことか、スーパーダイエーが碑文谷店でホームユースの花を販売し始めました。先生のお話の通りになったのです。先生はその後、スタンフォード、ロンドン大学で研究生活を続けておられました。先生から時々手紙を交換しようとお話を頂き、始めは手紙でしたが、最近はE-Mailになっていました。それでも一年にわずかですが手紙のやり取りは続けていました。
昨年1月、先生からお電話を頂き、インパックの展示会に行きたいとのことでした。2月のSMTS(スーパーマーケットトレードショー)です。確かに30年以上招待状をお送りしていました。「一回くらいは行かないとね」とのことでしたが立川から幕張までお越し頂きました。

何事にも不十分な私に「よく頑張っている」と言われたことが私の生きがいとなっています。

2022年09月29日(木)更新

ブーケの時代

私はブーケが量販店の大きな商品になることを夢見ています。

今から25年ほど前、オランダでのスーパーの花売り場では今の日本と同じく一束5~10本の花束が中心でした。つまり今はブーケが商品になっていますが、当時のオランダのスーパーでは価格帯の高いブーケは販売されていなかったのです。

しかし量販店もブーケメーカーもいつか1束700円から2,000円位までのブーケを販売する計画を持ち、その準備を進めていました。町中にはフローリストによる生花店とスーパーのフラワーショップが併存し、フローリストは高級品を販売し、一方フラワーショップは街角に比較的安価なブーケを販売していました。しかし量販店が次第に花の販売を増やし、少しずつその影響力を高めていた時です。
ついにアルバートハインは大手ブーケメーカーと話がまとまり、花売り場にブーケを投入し始めました。しかしこの時のブーケ販売はうまくいかず、ブーケメーカーもその力を落としていきました。しかし双方あきらめず2度、3度の挑戦を経て、現在では量販店、ガソリンスタンドでブーケが大量に販売されています。1,000円から2,000円くらいです。

現在、日本の量販店花売り場は変化の時に入る直前と考えています。その意味では顕在化していません。しかしブーケを販売するはずの生花店は20年前から見ると件数が半減しています。ブーケを買う場所が半分になっています。更に中にはブーケ用の花材を置いていない生花店も出てきました。
つまり消費者側から見ると自由に、いつでも適正価格のブーケを購入することが出来なくなり始めています。仮に量販店花売り場にあらかじめ用意されたブーケが販売されることになればかなり消費者の側も便利になります。
コストコの花売り場は1,000円から2,000円の商品が並んでいます。ホームユースの花は300円前後の花しか売れないのではなく、購入する場所がないのではないかと考えています。
勿論これからも様々実験を繰り返す必要がありますが、いよいよその時期に来ていると考えた方が自然ではないかと考えています。

ブーケの顕在化はすぐそこに来ているのです。と言うのが私の考えです。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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