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2022年11月07日(月)更新

白金触媒

今日は北大の先生方3名が入間のIFL(国際フラワーロジスティック:インパックのブーケ工場です)に来訪されます。今回の先生方はメインのお仕事はフードロスの研究をなさっています。その中でお知り合いになったのですが、お一人エチレンの分解の研究をなさっている先生がおられ、白金触媒でエチレン分解をすることで食品の日持ちを伸ばす実績をたくさんお持ちの方です。家庭用冷蔵庫の中にこの触媒が入り野菜の日持ちに役立っています。一昨年来その仕組みを野菜工場で実験した結果、良い結果が得られ、北海道の工場では昨年実際に使われた工場の第1号が生まれました。量販店の野菜工場です。
何回かの接触の後、今回のご来訪になりました。

生花業界でもエチレンは昔から知られ、エチレン感受性が高いと花がしおれ、つぼみや花が落ちたりしてしまいます。それ故、採花の後、STS処理がされ、少しでもエチレンからの影響を受けない努力を行っています。特にカーネーションは世界中の生産地で処理が行われ、出荷されています。

今回は花そのものにではなく、工場全体のエチレン除去を目的としています。工場や倉庫のサイズにより触媒の設置条件が異なります。今回はそこも含め、設計頂く事になりました。効果を見て来年の展示会に出すつもりです。少しでも日持ちが長くなれば消費者の皆様から喜ばれることになります。

今回は担当の常務とインパックの顧問をお務め頂いている小國先生と対応いただくことになっています。小國先生も北大農学部のご出身ですので、いい話合いが出来ると思います。
 

2022年11月04日(金)更新

佐々木常夫手帳

元東レ取締役、東レ研究所の社長をお務めになった佐々木常夫先生のお話を幾度となく伺い、ある時はNHKラジオで話された内容を録音し連日聞いていました。(先生が社長の頃東レ研究所で出版された本の中にインパックの機械を取り上げてくれたことがありました)
今は別の意味で連日お会いしている気分になっています。それは佐々木常夫手帳を3年前から使っているからです。毎月の格言を読みながら先生とお話している気分になっています。始めて手帳を知ったのは社内で数人の社員と共に連日のように佐々木先生の話をすることから相談役が名前を覚えて呉れたようで、「いつもお前が話す佐々木常夫さんの手帳を買ってきた」と言って1冊頂くこと事になりました。それまでは伊藤屋に出向き沢山ある手帳から1冊選ぶのが大変でしたが、それ以来迷わず先生の手帳を使い続けています。佐々木常夫手帳の中で最も特徴的なページはガントチャート(月間個別管理表)です。8項目まで書くことが出来、かなり忙しい人でも8項目あれば十分です。これにより同時進行している仕事も分かりやすくなりました。私としてはこれ以上の手帳はないと決めています。

さて、佐々木常夫先生は大変優れた方です。課長、部長、取締役、子会社の社長と進む中でご家庭の事情が大変になってきました。障害を持ったお子さん、うつ病の奥様(自殺を三度繰り返す)勤務先が大阪と東京を何度も繰り返す中で仕事をこなし、実績を残し、更にご家族との関係を確り保たれてきました。佐々木先生はワークライフバランスについて身をもって示された方です。

これらは本の中や、ご講演にも出てきます。つい自分と比較してしまいますが、恥ずかしすぎる感じがします。

 

2022年11月02日(水)更新

オオクワガタとヤモリの状況

10月の半ば過ぎに寒い日が続きました。その頃からヤモリは来なくなり少々さみしい気分です。尤も一回だけ顔を出したことがありました。普通は玄関の灯りを付けていれば明け方までいるのですが、この日はほんの僅か、1時間ほどいてどこかに帰ってしまいました。それ以来見かけなくなりました。何かお別れを言いに来た感じでした。
今はどこにも見かけませんが、もう少し暖かな頃、10月の始めなどは落ち葉がたまった中で見かけたり、家の壁を歩いていたり、たまには見かけたものですが、11月に近づきどこにもいなくなりましたが、家の周辺の暖かなところを探しジッとしているのでしょうか。ヤモリは冬眠をしません、寒くなり身体が動かなくなるのです。

一方オオクワガタは寒くなり動きは悪くなりましたが、まだ餌は食べています。冬眠の準備をしているのかもしれません。
当初オオクワガタは3年の命を聞きました。販売店の人も言っていました。確かに今年の夏、3年目のオオクワガタはオスもメスもみんな死んでしまいました。しかし1匹だけ元気に冬を越そうとしています。冬眠し来年3月ごろ動き始めてくれたら4歳児です。私にとって初めての経験です。中には5年生きるオオクワガタもいるそうですから何とか長生きして欲しいと願っています。

ヤモリがいなくなった今、楽しみはオオクワガタです。今は冬眠前夜ですから夜中に餌を食べる姿をまだ見ることが出来ます。
 

2022年11月01日(火)更新

エチオピアの農業

今回の展示会にお越し頂いた中にエチオピア大使がおられます。
大使は書記官2名と共にお越しになりました。沢山の写真を撮られ、特にエチオピアのバラ前ではインパックのメンバーと共に写真に納まっていただきました。

大使は元農林大臣で花の産地や生産者の事をよくご存じです。インパックの仕入れ先の方もご存じでした。エチオピアにとって農産物の生産は重要な産業です。勿論国家は工業国家になるという大きな目標を持ってはいますが、その前に農産品の輸出を更に伸ばしていきたいという考えもあります。
私の知る限り野菜の生産は数十haから100haを超える生産者の方がいます、インパックの仕入れ先のバラの生産者も、一方で野菜をヨーロッパに出荷しています。スナップエンドウなどが多いようです。このように大量生産し、海外へ出荷する生産の方がいる中で、国内出荷向けの産地も多く存在しています。この方々は小規模の畑を持ち生産しています。
また、かなり驚くことがあります。日本でも段々畑や田んぼが有名な地域があります。しかしエチオピアのそれは三角錐のような山がいくつもある地域にあります。ここでの生産者は皆さん山の頂上に暮らし、畑は山そのものを段々畑にしています。それは見事です。日本のそれと比較しようがないほど大掛かりです。山の下から上まで全て畑です。生産者の皆さんは住宅が山の頂上ですから毎日山を登ったり下ったりしながら生活をしています。
最後になりますが、輸出品の中で最も多いのがコーヒーです。エチオピアの主要産業です。そのコーヒー輸出が最近変わりつつあります。それは単に豆の輸出から最終製品の輸出です。コーヒー豆を焙煎し包装したもの、更に粉にして袋詰めしたのものなどが増えてきました。付加価値を付けた商品です。その設備は見事なほど自動化しています。今後大きく伸びる分野です。

 

2022年10月28日(金)更新

隠れた仕事

展示会は10時から17時までが開催時間です。その7時間で勝負が決まります。

勿論、事前推進活動の中で、確実にお越し頂く約束を取り付けることも重要です。営業の皆さんは展示会前になると営業活動の中で、更に電話等で約束を取り付けていきます。また、多くの来場者の方からインパックやインパックの商品に関心を持って頂くために、展示方法にも工夫をしています。その場所に何を置くか、企画段階から意見交換をしています。

以上の様なことが出来てようやく開催にこぎつけます。しかしこれらは来場者の皆さんには見えない仕事です。尤も、出展する企業はこうした同じようなことを行っている筈です。
インパックにとって大事な仕事があります。
朝8時には何名かが揃い、床の清掃などが始まります。更に花を取り扱うインパックの特徴として、いつもきれいな状態にするために朝早くからブースに陳列された200束とギフトの切り花の全てをメンテナンスしています。ちょっと形がずれた花や、スリーブにしわが出てきたものなど、全て整え直しています。今回、花の加工場からの参加は1人ですので、花については全て、この1人が対応してくれています。ありがたい話です。

これらが出来て初めて、来場者の皆さんをお迎えする事が出来ます。
 
 
 

 
 
 

2022年10月27日(木)更新

インパックブースの新製品

今回の展示会、インパックのブースはたくさんの花の中で行われています。せっかくのフローラルイノベーションなのですが、花の商品で埋まっているブースは私共だけの様です。

特に今回は新しいものを用意しました。切り花商品は1,500円束、10本バラのパック、日常の商品はこれらの他、迎春用の束も出品しました。これらの商品は紙スリーブで包まれています。紙の色はクラフト色と白となっています。束により、中の花により、花色により、それぞれスリーブを使い分け、いい形に仕上がっています。昨日のお客様からは概ね好評をいただくことが出来ました。特に従来、安価の束を販売する店舗の方からもお取り扱いの方向でお考えいただくことになりました。実現すると素晴らしいことです。

またギフト関連はボックス入りのものを出しました。ボックスの中に花瓶を入れた商品もあります。意外性もあり、来年の母の日にはおそらく量販店の店頭に並ぶことになります。
これらのギフトボックスは数種ありますので、いろいろ選ぶことが可能となります。価格帯で言えば2,000円台から5,000円台まで数種用意いたしました。

これらの商品を含め、来月は実験販売を行います。結果は改めてご報告できると思います。
今回のブースは新しいものだらけとなっています。
 
 

2022年10月26日(水)更新

フローラルイノベーション

今日から3日間、ビッグサイトでフローラルイノベーションが開催されます。この展示会には大きなタイトルがあり、「アグロイノベーション」という名で農業全般を取り扱う展示会となっています。
フローラルイノベーションはアグロイノベーションの中の展示会の一つです。他には研究機関、大学、ジビエなど目的別でそれぞれの企業が出展しています。昨年、一昨年はもろにコロナの影響を受け、来場者も出展者もかなり少なくなっていました。今回は始めから全体がウキウキしています。昨年までとは少々違ってきました。

花業界では大田花きを始め、切り花輸入会社、枝もの輸出会社などあまり数は多くありませんが10社近く出展しています。インパックはこの展示会に40年近く連続で出ています。この展示会を通して花束加工機械やスリーブを紹介し、多くの得意先様と知り合うことが出来ました。インパックとしてもこの展示会を大事にしています。

今後は更に、多くの業界関係者の方に出展していただくようお勧めするつもりです。そうなれば来場者の方も増えてくるでしょう。

展示会は28日まで行われます。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

2022年10月24日(月)更新

ほめ育の日

昨日の日曜日の朝7時から始まるNHKの「おはよう日本」で谷里保育園が紹介されました。
この日は「ほめ育の日」となっていました。数日前、谷里保育園ではほめ育フェスティバルが開催されていました。第一回です。この日は園児、保護者、卒園生などが保育園の中、外に集まり、様々なイベントが行われ、楽しい1日を過ごしていました。
それらの様子に対して取材が入りました。ほめ育を推進する園長の白相先生や、開発者の原先生が意見を述べられていました。

午後、原先生から保護者に対する話があり、私もそこに参加することが出来ました。ほめ育は単にほめるだけではない、一定の基準を設け場合によりほめる、反対に園児に注意することもある、つまりほめればいいのではなく一人一人園児を見ながらその時その時でより真剣に注意を行う事もいくらでもあるとのことでした。子供たちがほめられたいために行動することがないようにすることが重要だと考えています。
また、ほめる行為はどうしても上から目線になるという指摘も保護者の方から頂きました。ここは私がお答えしましたが、ほめることも感謝することも一体でなくてはなりません。またほめる側にいる先生方が上から目線でない証拠があります。それは先生方とお話しすると、必ず出て来るのが、「子供たちから教わることが多い」という話です。先生方は決して上から目線ではないのです。

テレビのご案内を差し上げた方からたくさんのコメントが寄せられました。また、全くお知らせをしなかった方からもメールを頂きご評価を頂きました。感謝申し上げます。

 

2022年10月21日(金)更新

豪田トモ監督

昨日の東京紀尾井町ロータリークラブの卓話の講師は映画監督の豪田トモさんでした。名刺交換したところ本名は私と同じトモカズのとのことでした。急に親しみを感じました。

豪田監督は人間の本質を映画に収めているようです。特に今日話で感じたのは「こどもかいぎ」の話です。映画も6歳の子供たちの会議を紹介いただきました。その中では「こどもかいぎ」の大事な点を取り上げています。
  • 参加した全員が確り話を「聴く」こと
  • 出来る限り参加者全員に「発言する」機会を作ること
  • 話さない子供の存在も「尊重」されること

子供会議の主な二つの影響・効果は次の通りとなります。
  • 何を話しても叱らない
  • 何を言っても聞いてもらえる

子供たちにとって心理的に安全な場を確保できる。結果、「心理的に落ちつく」「過ごしやすい環境になる」「居場所になれる」「自己肯定感が育まれる」「幸福感が増す」となどと伺いました。

早速、立野みどり福祉会の各保育園で相談し、やってみるつもりです。素晴らしい時間でした。
 

2022年10月20日(木)更新

ほめ育フェスティバル

昨日は社会福祉法人立野みどり福祉会の5つある保育園のうち、谷里保育園で「ほめ育フェスティバル」が開催されていました。先生方による演劇や、園庭ではくじ引きなどが用意され、多くの園児や保護者の皆さんが参加され、一日中園児の声で一杯だったようです。

この様子10月23日(日)の朝、NHKの「おはよう日本」で紹介されるようです。

扱いとしては谷里保育園の「ほめ育」が取り上げられるようです。5年前に日本で初めてほめ育を谷里保育園が取り上げました。5年がたち世界で初めてほめ育フェスティバルが開催されました。ほめ育の開発者は原邦雄先生です。先生によるとほめ育は現在、世界17か国で採用されているとのことでした。世界で初めては決して大げさではありませんね。

 

私は当初、ほめ育に対する抵抗感がありました。有名なアドラー心理学では「ほめてはいけない」とあります。原先生と色々話しましたがなんでもほめればいいというわけではないようです。一定の意基準が設けられています。アドラー心理学ではほめるという行為は相手を見下すことになり、公平ではないと言います。私も暫くアドラーを読んでいた関係で、素直にほめ育に入ることが出来ませんでした。簡単にまとめるつもりはありませんが、両者一体の様な気がします。子供と大人で上下の別などありませんが、役割の違いはあります。保育園もそうですが、子供たちの自立に向かってより直接的なサポートをするのは大人の使命だと考えます。

 

今後も谷里保育園は、ほめ育を続けて参ります。


 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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