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2023年08月08日(火)更新

大きな岐路

花き業界は現在、大きな岐路に立っています。

生産面では廃業が続いています。生産する人が少なくなっています。今後の方法としては大規模生産、輸入品の拡大などの道がありますが、簡単ではありません。

市場では市場の数を上げる人が多くいます。もっと大手市場を絞り、小さな市場は加工や、納品体制を整え、地域の卸売に徹してはどうか、その様な中で生産と販売の間に立ち、市場本来の生産企画、マッチング、コンサルなどに徹してはどうか。

小売面では相変わらず生花店の数か少なくなっています。一方量販店は90%以上の店舗で花を扱い、安価な商品が販売され、中々、ブーケをはじめとする企画商品の提案が出来ずにいます。

それぞれに問題を抱えていますが、そのような中でインパックはお仕事をさせていただいています。例えば花き業界の物流への取組は前時代的な動きが多くあります。出来上がった切り花で段ボールのサイズを決めています。トラックの積み込みも手積み、手降ろしが多く見られます。大手生産者はそれなりに機械化、自動化を図っていますが、物流面では今一歩です。インパックはそのすべてに提案を続けていく必要があります。更に重要なことはインパックの提案の質の問題です。業界に対する提案は半端では未来に禍根を残します。原則に従い、多少の問題はあってもまっすぐ進めていくことが重要です。インパックの提案が低品質の結果業界の質が下がっては大問題です。

インパックの領域である包装・物流面においては環境重視、特に物流ではパレチゼーションなどの原則を取り入れた高品質のご提案をしたいと考えています。
 

2023年08月07日(月)更新

ロータリークラブ交換留学生

私たちは羽田国際線ターミナルでフィンランドから来る一人の高校生を待っていました。1時過ぎ、彼は元気に片手を上げながら、白いシャツの上から赤のタスキをした紀尾井町ロータリークラブのメンバーの方に近づいてきました。紀尾井町ロータリークラブはこれから先1年間、彼のホストをつとめることになっています。まずは無事に着いて安心しました。
その日から1週間ほど、所沢にあるインターナショナルスクールで多くの留学生と共に研修を受けることになっています。彼は最初の仕事として1週間後、日本語で仲間の留学生やロータリークラブの人たちの前で話すことになっているようです。

私も以前フランスからの留学生と3か月一緒に暮らしたころがあります。今回の留学生と同じように、紀尾井町ロータリークラブの関係でした。フランスからの留学生は既に18歳で、翌年は大学生という年齢でしたが、高校2年生のクラスに入りました。いつもクラスメートが子供だと言っていましたが、無事1年が終了しフランスへ戻りました。その間、皇居でのお正月の参賀や京都旅行にも楽しく出かけ、私の子供たちとも仲良くしていました。
私がパリに出かけた折、リヨンにいる彼に電話をしました。リヨンにいるはずの彼が10分ほどでホテルに来た時は驚きました。パリに住んで居る様でした。数年ぶりに会い、懐かしさで一杯でした。私の家にはわずか3か月でしたが、それでも思い出はたくさん残りました。地区の遠山さんは確か当時、留学生の担当をされていましたが、その後もお付き合いがあるようです。
この様な事業は高校生にとっても意義あるものですが、高校生を迎える側にも多くの思い出を残してくれます。

 

2023年08月04日(金)更新

不思議な話

毎週三鷹にある大きな病院へ出かけています。きっと2,000人の外来患者が来ていると思います。ここで会計などを待っていると、どうしてこうなるのかと思う不思議な光景を見ることができます。

歩くのがとてもつらそうな人や、明らかに足が悪い人が付き添いの人に言われても、車いすにあまり乗りません。私は無理をせず乗った方がいいと思います。また杖についても、もっと突いて歩くようにした方がいい人がたくさんいます。無理に我慢する必要はありません。
見ていると何か杖を突いたり、車いすに乗ったりすると人生が終わってしまうように拒否をする人を見かけることがありますが、無理をすることはないと思います。付き添いの人がいる場合はいいのですが、一人で来る人は困った時は病院に一言、言えばいいのです。様々なサポートをしてくれます。出来れば杖を突きたくない、車いすに乗りたくないと思う気持ちは分かりますが、もっと自分の体を大切にした方がいいと思います。多少元気であれば車いすも一人でいくらでも操作できます。

私は車いすや気管支系の吸引機など練習した方がいいと思います。両方とも年齢を重ねると自分ではできなくなります。

病院へ出かけたら病院のルールに任せる方がいいようです。
 

2023年08月03日(木)更新

あっという間の30年

昨日花事業や頼まれごとをしたときなど、ご相談などでお世話になって卸売市場のご担当の方にお越し頂きました。その方の前職は昔私が大変お世話になっていた大手生花店の方でもあり、少しばかり昔の話を互いに致しました。

思い出深く、今でも通用する話は大手化粧品メーカーが上得意の方々へお花をお送りするという企画を勧められました。発注先は大手デパート二社、さらにデパートは出入りの大手生花店に発注するという流れでした。絶対にクレームは出さない、という盤石の体制でした。

生花店二社とは常日頃お取引を頂いていましたが、この企画については一社の生花店から
お話を頂きパッケージを任されていました。この時問題になったのが12月以降の青森から北の配達地域での凍結の問題でした。早い段階からテーマは冬対策でした。何度かのテストの結果、段ボールは勿論、発泡スチロール(20mm厚)であってもマイナス20度以下になれば間違いなく凍るということでした。そこでボックスの中に水枕を敷きその上に緩衝材で包んだ切り花を置き包装する。これでマイナス10度C、10時間は凍らないという条件を作りました。勿論更に厳しい地域はたくさんあります。そこで北海道の配送業者の営業所を回り、我々の切り花の容器については配達の出るまで営業所の部屋の中に入れ、更に毛布を掛けてほしいと頼みました。

結果、冬はノンクレームで過ごすことができ大いに喜びました。しかしもう一方の生花店の荷物は北海道、青森で凍結の事実がありました。早速連絡を頂き同じ包装を使用したいとのリクエストを頂きました。結果翌年から二社の生花店には同じ容器を販売しましたが、どちらも問題なく冬場を通過しました。この企画は3年間の企画でしたが、その間はクレームの発生もなく終了しました。

現在冬場対策はクール便で対応することで問題がありません。
 

2023年08月02日(水)更新

上位概念で生きる人

昨日、門前仲町にJFMAの会長、副会長、事務局長、事務局関係者、園芸文化協会の皆さんが僅か集まり坂嵜様(サントリーのサフィニアの開発者)の園芸文化賞の受賞のお祝いを行いました。わたくは以前会長、事務局長の代理で授賞式に出席させていただきましたが、その関係でお呼びいただきました。

席が二つに分かれましたが、それぞれの席で話が続けられ、秋田料理の美味しさを味わいながらあっという間に3時間が過ぎました。

終わりに近づくころ、坂嵜様から日本の置かれている現状、何かにつけても不満ばかりの風潮、またそれをあおるマスコミなど、これらはあまりいいことではなく、日本を益々ダメになる方向へ走らせることになる。
今の日本が言われるほど悪いのかどうか、更には海外との比較ばかりでそれも本質的な比較でなく、あまりにも表面的なところでの比較論ではあまりに情けない。今の日本の現状を本質論でとらえ、自信をもって前に進めていくことが必要なのではないか、

私はこの話を坂嵜様から伺い、私も何時しか自分の事ばかり考える人間になってしまったと大いに反省をいたしました。
確かに私も日本の現状を嘆くばかりでありました。金輪際その考えを捨て、もっと素直に現状を見て考えていこうと決めました。つまり傍観者から当事者への転換です。
日本もいずれ物価がさらに上がるでしょうが、一杯3,000円のラーメンにはならないでしょう。基盤整備の面では自転車道路などの整備は行わなくてはいけないでしょう。現在日本中で進められている配管の耐震化、電信柱の地中化、豪雨対策など問題山積です。更に環境問題が伸し掛かります。これらを見て遅いというのは簡単ですが、国家、自治体からの十分な説明を受ければ理解出来ることは幾らでもあります。
思うほど日本は悪いのか、私は少し国家の事を後回しにしてきました。より冷静に、客観的にバランスよく見ていくことにします。

坂嵜さんありがとうございました。

 

2023年08月01日(火)更新

ブーケマシンアジアで二台目

昨日北海道にいる専務からメールが入りました。

シンガポールの古くからの御得意先様にブーケマシンが決まったとの報告でした。以前からお引き合いは頂いておりましたが、漸く受注に結び付きました。先月も以前からご使用頂いている機械のメンテナンスで出かけたばかりでした。
国内ではブーケマシンは1台しかありませんが、シンガポールでこの機会が決まれば後に続くことも考えられます。更に他の国にも広がるでしょう。今まで中国、マレーシア、シンガポール、などに花束加工機は出ていましたが、いち早く、単品束からのブーケへの移行となりました。ことによるとブーケの将来性は日本より高いかもしれません。素晴らしいご決断です。

今回のブーケマシンはベテランがいりません。一人リーダーがいれば、後の7、8名は全くの素人でも問題なくブーケを仕上げることができます。問題はデザインですが、これも一人上手にブーケを作る人がいて、ブーケの構造を正確に設計図に落とせば、後は機械がやってくれます。時間当たり300~500束できますので、ビジネスユースには最適な機械だと思います。

今から12月の納品が楽しみです。

これから海外の需要が増えてくるでしょう。それらに対応できるよう体制作りは益々重要になります。責任の大きさを実感しています。
 

2023年07月31日(月)更新

チャコモス

今、私の隣の机に5年前の苔がガラスの器の中で育っています。

チャコプランツ(用土:チャコボール、植物:観葉植物など)の一種として、チャコモスという苔の商品を販売しています。

今回インパックの花部門を改め、ピーターラビット™フラワーズを中心に商品化をすることにいたしましたが、苔もチャコボールとの組み合わせでピーターラビット™フラワーズ商品を企画できそうです。ガラスと苔とチャコボール+α(石など)を使い企画に入っています。今から始めても最低6ケ月から1年はかかると思います。ピーターの商品は一定の基準を満たすために、日本、イギリスの双方で許可が必要になります。手間暇がかかっても出来上がった商品にはピーターのマークと「Ⓒ Frederick Warne&Co.2023(例えば)」を付けることで正式なピーターラビット™フラワーズの商品となります。

チャコモスは従来行ったとおりに商品化は可能ですが、ピーターラビット™フラワーズの商品としてのチャコモス、チャコプランツとなるとコンセプト、商品デザイン、パッケージデザイン、販売ルート、価格など思考を一新する必要があります。

やりがいの多い仕事になります。
 

2023年07月28日(金)更新

ゆっくり休む

今週初めから貿易の社員が夏休みに入り、国元に帰省しました。
中国の方ですが、この4年は祖国に帰ることができませんでした。それまでは毎年お帰りになっていましたので、さみしい思いをしていたことと思います。

今回何時まで?と聞いたところ、8月21日までとの答えでした。一ケ月です。少々驚きましたが、それもあるなと思いました。今回は専務と話し合い、中国に戻ってから週に3日間は仕事をするそうです。確かに貿易の方でしたら可能だとも思います。実家であれば子供の心配もありません。きっと御両親が見てくれるでしょう。仕事もはかが行くでしょう。
これはなかなかいい考えです。長期休暇も実行できます。ゆっくり休んで欲しいと思います。

後は、貿易以外の人たちに対する休暇の取り方を考えていくことも重要になってきました。
 

2023年07月27日(木)更新

暑さの中で

この暑さはお花にとって多くの問題があります。天候が良ければ多く咲くことになり、価格の低下を招きます。更に欲しい時に花がなかったり、反対に溢れたりで思うようになりません。

さて、今回E-Con(切り花用折り畳みコンテナ)導入の入り口の輸送検査を輪菊、スプレーマム、カーネーションを使用し実施する予定でした。31日から始めるつもりでしたが、あまりの暑さの影響で花が思うように入らないことが分かりました。急遽そのスケジュールの予定を変更しました。私の不手際もありましたが、改めて自然相手の仕事の厳しさを痛感しています。今回のテストは生産地から卸売市場、更に加工メーカーへ輸送のシミュレーションを行うことになっていました。それぞれの場所での温度、時間を決め、冷蔵庫内で自動的に温度時間を設定し、規定の時間が来たら搬出し、今度は日持ち検査に入ります。価値のあるテストかと思います。

輸送検査は東久留米市、日持ち検査は都内の市場で行います。今回のテストは容器をプラスチックで行いますが、段ボールとの比較テストになっています

今回の暑さのため、テストが先送りになりましたが8月中には終了します。
 

2023年07月26日(水)更新

レイクランド(湖水地方)

ピーターラビットのふるさとはイングランドにある国立公園の中にあります。湖水地方ともレイクランドとも称されています。湖水地方への入り口はいくつもある湖の中で最も大きな湖の名前にもなっているウインダミアから始まります。全体を800~900mの山々に囲まれた素晴らしい地域です。緯度はモスクワと同じですが、平均冬は3℃、夏も15℃、雪も降らず過ごしやすい地域となっています。

ここにピーターのふるさとがあります。牧草地があり、住宅もあります。どこもこの地方独特のスレートを利用した石造りのかわいい石垣や建物が並んでいます。ホテルのような建物も、きれいな色で塗られた建物もあります。
また、ポターの書かれたピーターラビットの本の中には村や道など今でもそっくりなところを現実に見ることができます。そこに様々な動物たちが描かれていますが、ポターの想像力は相当優れたものがあったのでしょう。見事に23冊のシリーズの中に表現されています。
ピーターラビットの始まりはマクレガーさんも庭で様々いたずらをする場面です。

今後、私共は今まで以上にピーターに関わる仕事を行って参ります。今までも多くの商品を開発して参りましたが、これからは様々な植物や、アーティフィシャルフラワー、プリザーブドフラワーなど、様々な素材を活用し、ピーター商品を作って参ります。ピーターラビットの絵本は奥深く、多くの物語を含んだものです。それらを表現して参ります。
改めてよろしくお願い申し上げます。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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