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2023年04月21日(金)更新

花ギフトの一般荷物化へ

ヤマト運輸による翌日配送ができない地域がでると報道されていました。おそらくそれらの地域は拡大する可能性を秘めています。

花の場合、産地から市場へ転送の場合、市場から市場の荷物もたくさんあります。2024年問題が絡み、輸送、荷下ろしの効率化などが求められています。パレット化、台車化などは目前の問題となっています。確かに花の輸送は手作業環境の多い職種となっています。以上生産者からの大量輸送に関しては、今回京田辺に出来た三和陸運のFLSが一つの解決方法として具体的に提案されています。ここは別途機会を設けて詳しく意見を申し上げます。

今日は花のギフトボックスについてお話します。

花ギフトが盛んになったのは、第一園芸、日比谷花壇様からスタートし、第一園芸様はヤマト運輸、日比谷花壇様は日通と組んでいました。当時(約40年前)は花の段ボールのサイズはあまり気にされず、ランのように大きなものでも普通に最近まで運ばれていました。しかし問題は花の箱の場合倒せない、反対に出来ないなど一般の荷物に比しては配送業者にとって特に気を遣う荷物として当時から問題視されていました。今後ますます花の配送が難しくなる時代に入ってきた気がします。花の配送は商品、パッケージからの見直しが必要になってきました。
今後花ギフトの輸送の条件としては、落下テストにも、輸送テストにも耐えられ、回転されても花を保護する構造が求められることになるでしょう。パッケージについては以上の構造上の問題と鮮度が保たれているかどうかの証明など、いくつかの組み合わせが必要になってきます。
更に、翌日でなく翌々日でも鮮度良く着荷できることも、パッケージの重要な課題です。花ギフトは今まで特別扱いを受けてきましたが、今後は一般の荷物と同じ扱いを受けるようになるでしょう。

花ギフトの輸送問題の一助になるべく、それらに応えられるようパッケージの開発を行って参ります。いくつか具体的な提案を申し上げます。
 

2023年04月20日(木)更新

マスクはもう少し先

昨日は京田辺に行ってきました。福岡の三和陸運さんが頑張った新たな花きセンターが3月から稼働し始め、見学のため6時15分発の新幹線に乗り込み、そこに出かけてきました。上下二階のセンターはトータル2,400坪の巨大なものとなっていますが、大変楽しみな出張で、JFMAにいるE-CON担当の方と共に行って参りました

先週から今週にかけ、普段は週一回の洗車で済むはずですが、この10日間は4回の洗車をしました。ニュースでは聞いていたものの、中国からの黄砂と花粉が入交り雨の後、車にくっついている感じです。確かに黄砂や花粉は厄介なものです。
それにしてもこの2、3年黄砂の話を聞いていますが、私の子供のころは今よりも降っていました。それも今よりよほど量が多かった気がします。更に浅間山の噴火も数多くあり、浅間のそれは朝起きると屋根が真っ白になるほどでした。その意味では最近も多くなりましたが、4、50年前はもっといろいろなものが降っていたようです。

長くコロナでマスクをしていましたが、漸く外す時になりました。花粉、黄砂、熱などの理由で外せないことになっています。
 

2023年04月03日(月)更新

ことによると

昨日テレビを見ていましたが、林外務大臣が中国を訪問し、王毅外務大臣を訪ね日中外務大臣同氏の会議を開いていました。

ここでは会議の内容ではなく。お花のことです。左右二列に分かれ向かい合って会談を行われましたが机の間にある花が面白い形をしていました。胡蝶蘭と思われますが、大きな鉢に丸く作られていました。まるで半球の地球儀の様です。わずかの時間でよくみえませんでしたが、恐らく胡蝶蘭の花の部分を鉢の向こう側からこちらに向かって、虹の様に曲げられています。それも隙間なく半球になるまで繰り返していたと思われます。日本では鉢に3本、五本と建てられそれを大きく手前に曲げて滝のように作られていますが、中国のそれは更に数も多く、また大きく曲げているようです。

とてもきれいに出来上がっていました。それも幾鉢もあり、机の長さ分だけ等間隔に置かれていました。三円半ぶりの外相会議のようでしたが、胡蝶蘭は会議が穏やかに進む演出の様でした。
以前フランスでの国際会議では、大きな円卓に小さなカランコエがおかれていました。景気の良くないときで、アレンジではなくそれも小さな鉢もがおかれていた時はさみしい思いでした。ことによると、国際会議での花の演出は主催者の気持ちが花に現れている気がします。

会談の様子
 
 

2023年03月31日(金)更新

来季こそ!

今日は3月31日年度末です。
今期は厳しい状況年度でありました。

原材料の値上げは最大50%、為替は昨年度と比較するとほぼ同じ仕入れで9,000万円多く送金しました。以上の事実は春から夏、秋にかけ日本を襲いました。円安の時、原材料が上がっているときはこの先の不安を感じましたが、日銀の為替市場介入で落ち着き始めました。
いったん上がった原材料はそう簡単に下がらないのも実情です。更に大きな問題は値上げ問題です。商品価格の値上げはかなりのタイムラグがあり、さらに上がった分も上がらない現実もあります。もう一つ私のとっての大きな課題は人件費アップです。厳しい状況の中で来期人件費は5%アップとしました。国家の労組も一回だけではだめ、継続しなくては意味がないといいます。全く同感です。これだけ上がり始めた現実、更に来期も様々なものが値上げする中で人件費アップは必須です。

いくら物が上がっても人件費がそれを上回ればいいのです。
時代はそれらを要求し、場合によってはそれを後押しすることになります。その機会にインパックは更なる企業努力を行い、商品の値上げ、人件費値上げを行える環境を作って参ります。
ヨーロッパで20年前起こった現実「ユーロ導入時:1オランダギルダー(65円)が1ユーロ(120円)になりました」今日本でもようやく始まった感があります。インパックは努力します。

 

2023年03月14日(火)更新

巨人逝く

4年前の2月、私の目の前のテーブルでお二人のチェーンストアの創業者が並んで談笑をしていました。お一人はセブン&アイグループの創業者の伊藤雅俊名誉会長、もうお一人はライフの清水信二名誉会長でした。90歳を超えたお二人がその場にいるだけで輝いていました。お二人の存在感はただ事ではありませんでした。

清水名誉会長は昨年10月にお亡くなりなり、そして今月10日伊藤名誉会長がお亡くなりになりました。この時、北海道アークスの横山社長が清水さんを国会議員にできなかったのは問題である旨話されていました。清水名誉会長は論客として有名でした。私も20年以上前、「朝までテレビ」でよく清水名誉会長の発言をお聞きしていました。
伊藤名誉会長、清水名誉会長、ここに岡田名誉会長(イオン)が加わり。さらに故中内ダイエー会長が加わると日本の小売業の発展の歴史がこの方々によって築き上げられてきた事実が目の前に現れます。
巨人たちが作ったチェーンストア業界はGMS、スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、コンビニと様々な姿を持ちながら、また数を増やしながら発展しています。
チェーンストアの指導者であったペガサスクラブの渥美先生は既にお亡くなりになり、同じく桜井先生は先日引退をなさいました。

小売業界の変化を目の当たりにした私は本当に幸せ者です。清水様、伊藤様のご冥福をお祈り申し上げます。
 

2023年03月13日(月)更新

国産花き生産流通強化推進協議会開催

MPSジャパン(主に花きの環境負荷低減の生産の認証や普及活動を行っています)が事務局を務める上記協議会の報告会が法政大学一口坂校舎でありました。

印象的であったのは、現在福花園種苗におられる市村先生(前、農研機構花き研究所所長)の発表でした。山形はじめ全国の花き試験場などに研究委託され、多くの切り花や鉢花の品質保持研究を発表されていました。
同じ品種でも日持ちや終了時の姿に差があること、具体的にはラナンキュラスのポンポン系のメルリーノは最終落弁となりますが、一般品種のラナンキュラスは茎折れが発生するといった具合に品種間の差が出ることが発表されていました。
またスカビオサではSTS(チオ硫酸銀)単体処理だけのものよりGLA(グルコース、硫酸アルミニュームなその混合液)を混ぜたものの方が明らかに日持ちすることが証明されています。スカビオサの場合品種間の差はほとんど出ていません。
大変地道な研究ですが、品種によりさまざま異なる結果が出ることになり新品種が出るたびこれらの研究が実施されることになるでしょうが、大変重要なことです。

今回の報告会では物流の効率化、日持ちJAS、花きの環境対応への取り組みなど様々な発表がありました。

また、毎年行われる花の消費動向調査は実に明快な結果を出していました。花の消費は切り花、鉢物ともにダウン、しかし価格帯はアップ傾向でした。重要な調査です。
 

2023年03月08日(水)更新

大麻生産の大規模化

最近オランダから送られてくるニュースの中で、大麻生産の記事が大きく取り扱われているものがあります。
古くアメリカでは(19世紀以前)かなり広範囲に生産され、その加工品は薬品、製紙、燃料など数多く使用されていました。しかし、アメリカにおいて大麻の負の部分が取り上げられ、法的に違法なものとなり、生産も加工も、使用も禁止されてきました。日本においてもそれに倣っています。
しかし現在、アメリカでは30州以上で大麻が生産されています。もちろん薬品用途です。明らかにメディカルマリファナの加工消費が始まっています。オランダから送られてくる大麻生産の記事は大規模、自動化などによる10ha(ヘクタール)以上の生産をされている大規模農場などが紹介されています。ごく最近は薬用でなく、娯楽用マリファナも今日生産され始めています。オランダでの大麻使用の話は有名です。オランダ以外でも使用が許可されている国もあります。
アメリカで近代産業が興る前に大麻は非合法となり、長い間表に出ていませんでしたが、これからは大麻活用の事業が起こる可能性があります。大麻は1年で2m近く、幹は10cm近くに成長します。当然木化しています。
北海道では既に10年ほど前に大麻の産業化へのプロジェクトが動いていました。紙や建材、オイル、断熱材などに活用可能と結論を出しています。
そのプロジェクトの報告の中にドイツのベンツ社、ポルシェ、フランスのルノー社などの部品の一部に大麻が使用されている紹介がありました。

国内でも薬用大麻生産の話がだいぶ出てきましたが、現状アメリカの大規模生産と比較すると規模の小さなものが多いようです。

2023年03月03日(金)更新

100円の朝食

時代の変わり目に私たちは生きています。

特に日本の場合、つい最近まで物価が下がり続け、ある時は牛丼280円がありました。今でも380円です。
私は40歳の時病気を頂き、12年ほど寝込んだ時がありました。病気の原因がわからず、病名がつかないまま悶々たる日を送っていましたが、ようやく病名が分かった時、私のゴットマザー(代母)から、バーミンガムのクイーンエリザベス病院にベーコン博士という方がいて、私の病気の専門医であることを知らされました。早速連絡を取っていただき伺いました。約2週間必要と言われ、私も車いす、両杖の時でしたので家内も一緒に行ってもらいました。子供も小1が1人、小4が2人、計5名のイギリス旅行となりました。

申し上げたかったのは物価の話です。
毎朝どこかで朝食をとりましたが、看板にイングリッシュブレックファーストが1ポンドとか0.75ポンドと書いてあり、おまけに1ポンド145円の時でした。その時家族5人が500円で朝食をとることが出来ました。
当時バーギンガム、グラスゴーには北欧からの観光客が大挙して来ていて、インバウンドの需要が盛んな時でした。

今イギリスの食事は昼食でも2,000円から3,000円します。日本も将来そうなる可能性はことと次第によってはあるかもしれません。

 

2023年01月25日(水)更新

価格重視から品質重視へ

今朝の東大和はマイナス4℃でした。予報通り大分冷え込みました。自宅で経験した最低温度はマイナス7℃でしたから、まだ寒くなる可能性があります。

さて、お花の事になります。私共はホームユースの花を追求する会社ですが、基本はスリーブ(花袋)の生産販売と切り花の加工、包装機械の輸入販売、一部生花販売が主体となっています。今現在、ホームユースの花はスーパーさんなど量販店で販売されていますが、価格が大きく問題になっています。私は過去からの流れは大事にしなければいけないと考えていますが、環境変化が様々出て来る中で、本物の商品開発が必要な時期に来ていると考えています。

環境変化は①生産者の減少、②結果、価格の高騰、③輸入切り花も現在高くなっていますが、為替問題 もあります。④販売価格の低迷などがあげられます。
過去からの商品(仏花)などはこれからも大事なものとなりますが、様々な変化の中で全く新たな商品開発が必要かと考えています。現在コストコ入間店などでは将来を予見するような商品、価格体系となっています。価格も1,000円中心として、500円台から2,000円までラインアップされています。

これからは価格重視から品質重視の時代へと変化させることが重要となります。

 

2023年01月16日(月)更新

ルワンダ大使、明日訪問

先月私共のIFL(国際フラワーロジスティクス:入間工場)へお越し頂きました。その際、ルワンダのバラに興味をお持ちになる先が他にあるかどうか聞かれ、ご紹介させて頂く旨申し上げ、明日実行できることになりました。

現在アフリカの切り花はほぼ東アフリカがその産地となっています。
赤道直下の1,800mから2,300mの間にそれらの国があります。ケニア、エチオピアを中心にタンザニア、ルワンダなどがその産地になっています。尤も大きな規模で生産されているのはケニア、エチオピアです。おそらく早い段階からケニアはオランダの生産方法を取り入れ、エチオピアが続きました。その両国は大体標高2,000mから2,300mのところにあり、気候にも恵まれ、早くからバラ生産を行っていました。更にタンザニア、ルワンダなどが続き、今日に至っています。ヨーロッパのイギリス、オランダ、ドイツなどは量販店で販売するバラのほぼ全てを東アフリカに頼っていますが、一年中同じような天候の中で生産されるバラは大量に並ぶヨーロッパの店頭を飾っています。

また最近は、バラ以外にもカーネーションなど他の花も生産されてきました。今後大きく伸びることが予想されます。
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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  • :Shino[01/18]
  • 高倉町珈琲
    • 高倉町珈琲、見かけることはあっても入ったことはなかったので、この記事を読ん...

  • :Shino[11/15]
  • 靴磨きは一つの楽しみ
    • いつも素敵な靴を履いていらっしゃるので、私もきちんとしなければと思います。...

  • :ShinoMorishige[11/05]
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    • 別に嫌がってはいませんよ笑 楽しみにしています!

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    • 守重会長様 三元ラセン管工業の高嶋です。...

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