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2024年11月06日(水)更新

英一蝶

昨日弟から一冊の本を頂きました。前々から一人の絵描きの絵が欲しく、友人の骨董屋さん
に頼んでいるところでした。しかし人気の作家らしくめったに出ない事と共に贋作が多く出回っているので慎重に探すとのことでした。信頼の置ける方ですので安心して待つことにしています。

探してもらう人は江戸中期に活躍した「英一蝶」です。大変うまい人で更に様々な作風を持つ大変多才な方の様です。私は単に英一蝶であればよいのではなく、「能画」といわれる分野に関心があります。確かに一蝶の「能画」はなかなか出ません。一部推察ですが、この一蝶の能画の多くは国立能楽堂と法政大学の能楽研究会が数多く持っています。それぞれ研究対象としてはっきりとした目的を持っています。世の中に一蝶の能画が出ると、そのほとんどが国立能楽堂と法政大学能楽研究所によって集められているのではないかと考えています。
それほど多くの作品をお持ちになっています。

私は能画を好んでいます。お能には様々作品がありますが、一蝶の作品はお能の一場面が描かれています。一蝶は独特の優しいタッチで演者を描がいています。まるで動いているかのように見えます。

また一蝶は狩野派から始まりました。その後更に多くの人の影響を受けながら30代くらいまで多くの作品を残しました。更に多彩な一面として彼は花街でも活躍しました。幇間としての才能も持ち合わせ、多くの客を楽しませていたようですが、お客の中には大名の子息たちもいた様です。また彼は生類憐みの令に絡み三宅島に流刑にもなっています。47歳の時、彼は江戸にもどりました。
彼が三宅島にいた時に描いた作品は、現在高い評価を受けています。

 

2024年11月05日(火)更新

横浜優勝

昨日のスポーツニュースは横浜ベイスターズ一色でした。中々見ることのできないペナントレースでは3位のチームがパリ-グの覇者に勝ち優勝を手にしました。めったに見ることができません。

ニュースの中でスタジアムの周りに集まってきた横浜ファンたちの歓声と共に聞こえてくるある歌に驚きました。どう聞いても「今は百船(ももふね)、百千船(ももちぶね)、とまる所を見おや」と聞こえてきます。
この歌はきっと横浜生まれの人しか知らないと思います。小学校4年まで横浜で育った私はこの歌をよく知っています。学校で何か改まった行事があると全校で歌ったものでした。ここの小学校はとても古く1873年創立です。間違えていなければここには校歌がなく、いつも前述の「横浜市歌」をことある度歌っていました。難しい歌詞は森鴎外によるものです。横浜港の繁栄を歌ったものでした。
子供の頃の歌をはっきり覚えているくらいですから、学校でどれだけ歌ったか分かりません。とてもいい歌です。その歌を横浜ファンの皆さんが球場の内外で歌っていたのです。少し感激しました

横浜生まれの私としては今回のベイスターズの優勝が急に他人ごとではなくなりました。うれしさも倍になったようです。
30代の頃、お世話になった社長の会社でよく会合に呼ばれましたが、この社では何かというと「最上川」でした。社長のご出身が山形県でした。生まれ故郷と結びつく歌があることは、一体感を産む、とても素晴らしいものです。ほかの県でもあるのでしょうか。

横浜市歌について~横浜市

 

2024年10月31日(木)更新

山梨県小菅村

今朝のテレビの番組で小菅村の名前が出てきました。ここは奥多摩町の隣で東京都の水道の源水になっています。

実はこの村は私が子供の頃よく出かけたものでした。私の父の出身地の関係で春休みにはよく連れて行ってくれました。(夏休みは母の田舎の山梨県韮崎に行きっぱなしでした。)父の田舎は東京から決して遠くはないのですが、何しろ小菅までの交通機関がなく、かなりの間徒歩でした。行き方は二通りあり、奥多摩駅からバスでしばらく走り、村境からは徒歩で2時間ほど歩きました。中央線の上野原からは隣の西原村までバスで行き、そこからは同じく徒歩になります。時間は奥多摩からと同じくらいです。
いずれにしろとても行きづらい場所でした。20代になると車で出かけましたが、家から二時間ほどで着きますので、父親はよく出かけていきました。どうやらそば打ち名人の叔母の打つそばが食べたくなると私に声をかけてくれたようです。
今から20年ほど前、小菅村の名前が良く出てきました。村が市町村合併を断り、独自で生きる道を選んだ時から始まります。様ざまな事業を起こし観光で生きることを決めた様でした。村道をラリー仕様車が爆音を立てて通りすぎることもあったようです。
大きな温泉施設を作り、そのそばに道の駅を作り、村の中心地には虫を取りに来るようPRしたり、色々努力を続けていました。ここにはワサビ田もありますから環境抜群の地域です。村民600名が住み、実に環境のいい場所です。
昔の思い出はいとこが結婚した時、上野原出身のお嫁さんが村境から歩いて小菅村に入ってきました。沢山の人が一緒に歩いていました。私たち迎える側も多くの人が村境で待っていました。その意味では昔をいまに残す優れたところです。現在、私の自慢の一つです。

村が市町村合併をせずに600名の村民と共に生きることに決めたことも素晴らしい決断でした。

2024年10月30日(水)更新

オランダ、花の展示会

オランダ、花の展示会

11月6日(水)から8日(金)までオランダではIFTFが開催されます。コロナで一時期行けませんでしたが、昨年は久しぶりに出かけて参りました。今年、インパックは北海道の専務、大沼さん(貿易担当)、営業統括の仲二見さんの三名で出かけることになっています。また、ハーレムのIFTFの他アルスメールの場内でこれも巨大な花の展示会が行われています。フラワーショーです。IFTFと全く同じスケジュールです。私たちにとっては効率のよい展示会週間です。
元々IFTFは国際展示会、オランダから海外へ、さらに海外からオランダへの双方向で展示会が開かれていました。特に切り花の出展が多くみられ、コロンビア、エクアドルなどの南米、ケニア、エチオピアなどの東アフリカ、さらに台湾などアジアからの出展もあります。
出展者も来場者も世界中からと言っていいでしょう。
またアルスメールの市場の中で開かれるフラワーショーは本来国内取引のために開催されていました。オランダの生産者が沢山出展してはいますが、現在では海外の企業も多く出展しています。
今でもオランダ語が飛び交う展示会になっています。
昨年どうしても欲しい商品があり日本に入れたいと交渉しましたが、オランダ以外出荷しないと断られました。フラワーショーは今でもオランダを色濃く残している珍しい展示会となっています。
間違いなくこれらを見てもオランダは花の中心地として今でも輝いています。

余計な事ですが、10年以前インパックはオランダインパックbvをアルスメールの事務所棟に置いていました。昨年は展示会の帰り事務所棟をのぞいてきました。
 

2024年10月29日(火)更新

明日のために

現在ほぼ全国の量販店店頭で切り花が販売されています。この形態は今から40年前とほぼ同じ仕組みで販売されています。

これから先の量販店における切り花販売で重要なことは、いかに鮮度を前面に出すかが課題となりましょう。言い古されていますが、生産者から市場、加工メーカー、店頭に至るまで温度管理された状態で販売されるのが理想と考えています。生産者から卸売市場へ運ばれるトラックはまだ半分は温度管理されていない状態です。勿論冷蔵車の割合も次第に増えていることも事実です。しかし受け入れ側の卸売市場は一部を除きまだ温度管理されていないのも実情です。更に切り花加工メーカーでも温度管理された状態で加工・出荷がされていないこともあります。

現在の切り花の価格は一部の値上げはあったものの十分浸透していません。申し上げたいことは現在の販売価格は現状の生産、輸送、加工の結果です。今後コールドチェーン化に移行させるためには、現在の価格では無理が生じます。切り花のような温度管理が必須の商品は現状の輸送、保管、加工の状態では品質面で可能な限り温度管理を徹底する必要があります。申し上げたいのは基盤の部分に手を入れることが重要である、と申し上げたいのです。
単純にそれらを実行すれば、直接価格に跳ね返ることになります。

そこで同じ商品ではなく、付加価値を付けた新たな商品への切り替えが必要になります。品質面、デザイン性などを加味した飾りつけにも留意した商品化(ブーケ)が必要になると考えています。オランダにあっても大変苦労をしてブーケの市場を作り出しました。
きっと我々にもできると考えています。
 

2024年10月25日(金)更新

長く続く企業

長く続く企業の中には決して大きくすることには少々無縁ではないかと思うときがあります。しかし企業であれば成長することは最も重要な要素と捉えることができます。しかし1000年続く企業の中には同じ事業を1000年以上続けてきている企業があります。有名なところでは金剛組さんです。何しろ法隆寺を建設した企業です。
一方短期間に企業を成長させ、結果巨大企業になった例も沢山あります。しかしそれらの企業は誰でもできるものではありません。経営の神様のようながいて、尚且つ選んだその道もドメインとしても巨大企業になる道を選び、更に企業を支える組織も独自の道を歩むに足る組織を持つことで成長を本物にするのでしょう。
世の中の企業は一部の大企業と多くの中小企業から成り立っています。その中小企業の多くは大企業の中に組み込まれ、その多くは自らの最終製品を持ち合わせていません。全て関係する大企業の協力工場の枠の中で生きています。

インパックの生きる道は常に自らが考え、製品を作り出し、自らの開発したルートをより多く増やしつつ、次の製品を作り出していくところにあります。場合によっては以前の事を全否定することも有るでしょう。それはそれでいいと思っています。
何のために全面否定し、販売先を一部お断りして迄自らの道を突き進むのか。それは全てインパックを長く成長させたいからだと考えています。長く続けたい理由は現在インパックに席を置く従業員の皆さんが次のインパックを作るからです。現在のインパックは全て従業員によって作られています。おのずから次の時代も引き継がれた従業員によって作られていくでしょう。この繰り返しの中で結果として長く続くことになります。

この様なことからインパックを長きにわたり継続、更に成長させたいと考えています。
 

2024年10月24日(木)更新

薪能

この時期は薪能が多く行われた時期でもありました。11月になるとその数は随分減ることになり冬の期間はほぼ行われることがありません。

多くの薪能は屋外で開催されます。現在は能楽堂でお能が演じられますが、その昔(江戸時代以前)能楽堂は存在しておりません。全て屋外の能舞台で開催されていました。
薪能は春と秋が多く演じられますが、やはり夏と冬は屋外では演じる側も見る側もきっとつらいことになります。私は年に二度ほど薪能を見ることがあります。一つは神田明神で開催される薪能です。ここの薪能は5月に開催されます。舞台は神田明神の本殿を利用し舞台が作られています。
更に10月の舞台は北浦和にある料亭の庭を利用した見学者が50~60名の贅沢な舞台です。両舞台ともに出演される方は決まっています。
神田明神の薪能は金剛流が主催されている関係で必ずご宗家が舞われます。今年はご宗家のよる神歌(三番叟の素謡:オペラの演奏会形式に似ています)が演じられました。狂言は野村万作先生ですがこちらも毎回出演されています。90歳の先生は見事な舞台を演じられました。

一方北浦和の二木屋さんで行われる薪能は、世界で一番小さな薪能と言われています。確かにそうかもしれません。神田明神の薪能は600名ほどです。
こちらは金春流の高橋先生はじめ4名の実力派の先生方が3日間の舞台を交代で同じ演技をみせてくれます。5時に集まり、2時間ほど二木屋さんの料理に舌鼓を打ち、7時過ぎから舞台が始まります。半能ですから凡そ40分の舞台です。更に狂言を拝見できますから立派な薪能です。一度雨の時があたりましたがこのような時は座敷の一角を舞台に仕立てシテ方の先生が半能の大部分を見せてくれます。観客も大勢が一部屋に集まりお能を拝見しました。
今年は少々体調を崩しお休みしてしまいました。チケットは川崎と浦和に住む友人に代わりに出かけてもらいました。

まだまだ見たい薪能も沢山あります。奈良の興福寺の薪御能、鎌倉の薪能、山梨石和の薪能等時間をかけながら回りたいと思います。
 

2024年10月23日(水)更新

UEROVERO ヨーロッパの自転車道

オランダに行く度自転車の普及に驚かされます。それは単に自転車の数が多い、よって
自転車愛好者の数が多い、といった単純な話ではない気がします。かなりのスピードで通り過ぎますが、彼らは自転車専用道路を走っているのです。
つまりオランダの自転車は既に文化の域に達しているようです。オランダ人は自転車が大好きなようで、自転車の普及は単に自転車愛好者が多いだけでなく、その基盤である自転車専用道路がオランダの国内に整備されていることによります。自転車専用道路が完備され、結果、自転車は安全に何処でも行くことが出来ます。一つは徹底した安全対策と環境対策が基本にあるのでしょう。

先日テレビを見ていましたら、ヨーロッパではこの自転車道を全ヨーロッパに整備する計画(EUROVELO計画)があり、既に9万キロに及ぶ自転車道が出来上がっているとのことで、多くの愛好者は安心して遠出を楽しんでいます。
一方デンマークなどでは市内を移動する手段として自転車の利用度は60%を超えています。更に50%以上の利用度は各地に存在します。更に自転車専用道路の普及のためにデンマークは160億円の予算を計上しています。

ヨーロッパの事情は雑駁ではありますが以上のような状態です。
また、日本にあっていつも不思議に思うことがあります。
確かに自転車を利用する人の乱暴な運転や未熟な運転を町中でよく見られます。信号無視、右側通行、スマホ運転などです。この様な常識を逸脱した運転はある意味論外ですが、問題は自転車に対する取り締まりです。
勿論これらの取り締まりは当然ですが、自転車専用道路の未整備の日本にあってどこまで物が言えるのでしょう。自転車に乗る愛好者の人たちが安心して乗れる環境を作ることは最も重要なことです。ヨーロッパの自転車普及の一つは環境対策と安全対策です。排気ガスを出さない乗り物はこれからの社会では大歓迎のはずです。この様なことを考える時、都市の中では自転車専用道路の必要性を一層強く考える必要があり、遠出のサイクリングなどの場合はEUROVEROの様な自転車道の必要性を感じます。国内の自転車行政がある意味で貧弱な中での取り締まりだけが進むのは少々問題だと考えています。
 

2024年10月22日(火)更新

樹木にもどうやら流行りがあるようです

16年程前、新しい家が出来ると家の周の樹木の多くはレッドロビンが植えられていました。恐らく数年前までその傾向が続いていたと思います。今はその勢いは鈍ってきました。
新芽が赤くそれも長い間赤い葉を楽しむことが出来、生垣の樹木としては最適のものでした。
私の家の近くに20軒ばかりの立派な家が並ぶ地域がありますが、この20軒ほどの垣根はほぼレッドロビンが植えられています。植えられた当時、妻を連れて見に行ったものです。
確かに今は下火になりつつありますが、次の流行りは何だろうかなどと考えていましたが、
つい先日新青梅街道からイトーヨーカドー東大和店へまっすぐ伸びる道を通りましたが、その道沿いに驚くような新芽が金色の樹木がありました。それ以来あちこち見てまわりますが決して多くはありませんが時々見かける事があります。兎に角、金色ですからびっくりします。黄色が日に当たり金色に見える訳ではありません。金色です。
もしかするとこの樹木はレッドロビンの次に来るかもしれないと一人合点しています。名前を調べると「オウゴンマサキ」というようです。マサキですからレッドロビンのように大きくなりませんから、生垣に使用するには少し背が足りないかもしれません。
それにしてもレッドロビンを見た時より今回のオウゴンマサキの方がインパクトはあります。もっとも金色ですから人によっては遠慮するかもしれません。そうでないとすると一体次に来るのはどんな樹木でしょうか。一時赤い花のマンサク(トキワマンサク)が随分植えられましたが、それも一時でした。

最も同じ樹木がどの家でも同じでは少々問題かもしれません。それぞれのお家の人達の好みが出てもいいかも知れません。

2024年10月21日(月)更新

能登事業所

暫く能登の件に触れていませんでした。また9月には稀にみる豪雨が同じ能登を襲いました。恐ろしい現実です。

さて、今年の元旦の4時過ぎの地震は輪島市、珠洲市、奥能登町、志賀町の四つの街に震度7が襲いました。震度7の怖さは今回私共の工場も直撃した関係で身に染みて感じています。幸い従業員の皆さんは元気であったことが不幸中の幸いでありました。
工場、倉庫共に大変な惨状でありましたが、出荷の方はひと月余り、工場の復旧は2ヶ月ほどで元に戻りました。出荷、生産共に最低限の応急処置を行い、復旧に繋げました。しかし、専門の方に調べていただきましたが、外壁の全て、工場の中を事務所、出荷場、生産現場と分けていた隔壁は全て取り除くとの判断で4ヶ月ほどかけ復旧工事ができる環境を整え、7月に漸く外壁、隔壁、各部屋(事務所・食堂・会議室など)の工事に取り掛かることが出来ました。作業を中断せずにこれらの工事は進められました。7月から3ヶ月ほどが過ぎましたが、外壁は1/3ほど、内壁はこれから、各部屋も進行中で現在も工事が進められています。この様に工事が進められていることは本当に幸せなことです。国家からの補助もきっと降りると思います。自己負担部分もメドが経ちました。
後は来年二月の完成を待つだけとなりました。多くの御取引様からお見舞いを頂きました。これらは全て志賀町の町長へお届けし大変喜ばれました。またお水や食料は従業員の皆さんにお持ちいただきました。
インパックは大変恵まれた環境の中で復旧作業を続けております。偏に多くの取引先様のご厚志の賜物です。更に初期の段階で多くの得意先様は商品を出荷出来るまでお待ちいただく決断をしていただきました。また、従業員の皆様もその日の内に工場に入った副社長や専務、更に現地の常務の強いリーダーシップの元、復旧作業に当たってくれました。大きなご迷惑をおかけしましたが、一ケ月後には出荷が可能になりました。
お陰様で来年2月の完成を待つところです。改めて皆様に御礼を申し上げます。

終わりに当たり、9月の豪雨災害に見舞われた皆様にお見舞い申し上げますと共に、お亡くなりになられた方々に心よりお悔やみを申し上げます。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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