花は心のビジネス 花材.花包装.スリーブ.インパック会長 守重知量の日記 | 経営者会報 (社長ブログ)
We are Flower People の日記
3月15日
今朝早く、謡曲角田川を聞いていました。謡曲角田川は金春流が使用する漢字で、他の流派は隅田川となるでしょう。金春流だけがこの漢字を用いています。
その中で、子供を人買い(?)に連れ去られ、その子を追って京から武蔵国と下総の堺まで訪ね歩いてきた母親が、渡し舟の中で船頭から昨年京から連れてこられ亡くなった子供の事を聞かされます。名前も同じ、年格好も同じ、父親の名も同じでした。今日はまさに一年後の同じ日でした。角田川を渡り子供の塚で法要を営みます。母親は塚に向かって祈りますが、塚の中から子供の声と共に子供の霊が姿を見せます。母親は何度も子供に近づき抱こうとしますが抱くことが出来ません。子供の霊はその度、母親の手元から抜けるようにいなくなってしまいます。お能の中でも最も悲しい話です。
その法要が営まれた日の一年前の3月15日が亡くなった日でありました。曲の中で「去年3月15日」と謡う言葉がやけに残りました。
お能とは異なりますが、その「3月15日」で思い出したことがあります。悲しい角田川とは対極になりますが、同じ3月15日が出てくる話芸がありました。落語の中で最も優れていると思われる立川談志の「紺屋高尾」です。吉原の花魁に憧れた紺屋の職人が3年間貯めた15両をもって吉原の花魁の基に出かけます。正直者の職人に惚れた花魁の年季の明ける日が「3月15日」です。談志は話の中で「来年3月15日」を何度も絶叫します。ついに年が明け3月15日に花魁は髪を普通の髪に整え、歯に鉄染めて職人の元へやってくるという談志一級の話に仕上がっています。
なぜ両方とも「3月15日」なのか?勿論偶然ですし、私には分かりませんが、3月15日の前に去年とか来年とか入れると最も言いやすく、聞くものが一回で覚えることの出来る日がそれではないかと考えています。1月15日、2月15日と言ってみましたが、やはり3月15日が最も言いやすく、聴く側にはインパクトを与えてくれます。やはり3月15日です。
- ジョージア独立105周年 [05/29]
- 継続 [05/25]
- 中国出身 「ガビチョウ:画眉鳥」 [05/23]
- 「さん」付け [05/22]
- 国境なき医師団 [05/19]
- 物流の話は続きます [05/18]
- 驚き [05/17]
- 母の日 [05/15]
- 新市長 [05/12]
- 能登事業所「計画発表会と安全講習会」 [05/11]
- 更なる高品質を求めて! [05/09]
- LINEの重要性 [05/08]
- ペーパースリーブ [05/01]
- オランダ キングスデー [04/28]
- 花育の会 ワンコインクラブ [04/27]
- 目覚めた! [04/24]
- 花ギフトの一般荷物化へ [04/21]
- マスクはもう少し先 [04/20]
- 20本のバラのスパイラルブーケ [04/18]
- 山田流定期公演 [04/17]
- 2023年5月(13)
- 2023年4月(16)
- 2023年3月(18)
- 2023年2月(14)
- 2023年1月(15)
- 2022年12月(10)
- 2022年11月(17)
- 2022年10月(15)
- 2022年9月(13)
- 2022年8月(19)
- 2022年7月(15)
- 2022年6月(19)
- 2022年5月(16)
- 2022年4月(16)
- 2022年3月(16)
- 2022年2月(11)
- 2022年1月(14)
- 2021年12月(18)
- 2021年11月(19)
- 2021年10月(18)
- 2021年9月(20)
- 2021年8月(21)
- 2021年7月(14)
- 2021年6月(13)
- 2021年5月(12)
- 2021年4月(17)
- 2021年3月(19)
- 2021年2月(16)
- 2021年1月(17)
- 2017年11月(3)
- 2017年10月(9)
- 2017年9月(8)
- 2017年8月(6)
- 2017年7月(7)
- 2017年6月(5)
- 2017年5月(9)
- 2017年4月(8)
- 2017年3月(9)
- 2017年2月(8)
- 2017年1月(7)
- 2016年12月(8)
- 2016年11月(1)
- 2014年12月(6)
- 2014年11月(6)
- 2014年10月(13)
- 2014年9月(15)
- 2014年8月(15)
- 2014年4月(2)
- 2013年10月(2)
- 2013年8月(4)
- 2013年7月(2)
- 2013年5月(4)
- 2013年4月(5)
- 2013年3月(2)
- 2013年2月(9)
- 2012年6月(1)
- 2012年3月(1)
- 2012年2月(4)
- 2011年11月(1)
- 2011年9月(3)
- 2011年8月(4)
- 2011年3月(1)
- 2011年2月(5)
- 2011年1月(10)
- 2010年12月(1)
- 2009年7月(1)
- 2009年6月(3)
- 2009年5月(7)
- 2009年4月(12)
- 2009年3月(10)
- 2009年2月(9)
コメント一覧
- :Shino Morishige[03/28]
- 良く持ってくれました
- それはヒヨドリのしわざですね。おそらく。
- :もりしげ6号[08/24]
- 立ち枯れの原因
- 多摩湖周辺の立ち枯れに心を痛めていますが、ここ2、3年で急激に立ち枯れが目...
- :松尾 直樹[07/24]
- エチオピアンローズ
- 守重様...
- :原守男[10/21]
- 「一気に黄葉?今年の神宮のイチョウ並木」
- きれいですね 数年間に行ったときに見ました。思い出します。
- :坂下[04/09]
- 市ヶ谷の真っ赤な”石楠花”
- 守重さん はじめまして 当ブログ新人の坂下と言います。...
最新トラックバック
-
肉白日
from PoweredTEXT
約半年前ほど 昔の写真を 引っ張り出して 人生の軌跡を綴る
コメント