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2021年02月09日(火)更新

確かに変わった

花の購入形態が変わり始めています。

昨日もテレビで花のロスフラワーと共にサブスクが紹介されていました。
従来ホームユースフラワーと言えば、スーパーマーケットなどチェーンストアで販売される花を指すことと考えられてきました。勿論、現在のところ物量的には圧倒的にスーパーやホームセンターなどで販売される花が多いのですが、この調子でいけば確実に読める数字に到達することも考えられます。勝手な推論ですが、100億円を超える時が第一の山だと思います。現在のところ、その数字はかなり達成可能であると思います。

また、このサブスクは必ずしも発送だけに頼っていません。日比谷花壇やまた魔法の花瓶に代表されるように、より積極的に店舗に足を運んでもらうサブスクもあります。更に魔法の花瓶は次第に扱う生花店の数を増やしています。
この様な事実がテレビで扱われることで益々すそ野が広がり、生花業界全体に与える影響が大きくなることは素晴らしい事です。

一つだけ、問題を差し挟むことをお許し願います。
それは発送するサブスクの夏場の対応です。どうしても夏の温度により花の鮮度は格段に落ちるでしょう。速やかにこの対策をとる必要があります。価格、パッケージなど乗り越える問題は大きいと思いますが、折角ここまできた以上、お客様に不安を与えないことが更なる信頼に繋がると考えています。
 

2021年02月08日(月)更新

SMTS(スーパーマーケット・トレードショー)開催

来週2月17日から19日まで幕張メッセでSMTSが開催されます。この開催期間は昨年のSMTS終了後には決まっていましたが、コロナ問題で2月に入っても開催するかどうか、決まりませんでした。
勿論、コロナは大事な問題です。経済活動がいいかどうか意見の分かれるところでもあり、すべての機会を中止にしてしまう事にはためらいを感じるところでありました。そんな中、先週事務局より開催決定の知らせが入り、出展の準備を加速させることにいたしました。それまでは中止もありうるの中での準備でありましたが、これでようやく心も決まり準備に入ることが出来ました。
ただ、同時に大きな責任も出てきます。来場者は登録が必要な他、出展社側の参加者の人数が厳しく決められています。インパックの場合12名までとなっています。昨年までは出来るだけ多くの社員を送り込むようにしていましたが、今年はまずコロナ対策、次がビジネスという事になります。

今年のSMTSは来場者であるスーパーマーケットの皆様も限られた人数での来場となるでしょう。限られたメンバーで限られた来場者の皆様に対して最大の表現でお迎えできる様、準備を致しました。その表現の一つに動画を多く見て頂くようディスプレイを用意いたしました。またパネルも多用し一目で分かるようにさせて頂きました。

また、展示内容としては
1 ピーターラビット フラワーズ(セルフ売り場の屋号です)
2 ブーケや束などの花商品。エチオピアのバラ。母の日のコーナーも準備しています
3    お花の資材

4 TTtimer(温度時間値・TTI:Time Temperature Indicator)
 IFRL(国際花き分析センター)切花日持ち検査室
6 バイオマスプラスティックスリーブ(バイオマスマーク認定取得済み)
7    チャコプランツ(環境配慮された用土で植え込んだ観葉植物)
となります。他に機械類はビデオでご覧いただきます。


以上が今回のSMTSのご紹介となります。

2021年02月05日(金)更新

IFRLのご紹介

切花はかつて生花店で購入するものでした。35年ほど前からスーパーマーケットで花売り場が出来始め、今や全国2万店で花が売られています。現在のところ、価格が高く、「いい花」や珍しい花が生花店で売られ、スーパーマーケットでは仏花を中心に、どちらかというと安価な花が売られているのが実情かと思います。

それでは、生花店の花は良くてスーパーの花が悪いのかというと、いい、悪いでは決められません。実際「いい花」の定義は何かといえば、今までは見栄え重視で、大きくて立派な花が「いい花」とされていました。スーパーマーケットが花を販売始めた段階で「いい花」の基準を持つ必要が出てきました。

まだ一般的になっていませんので、私の私見ですが、花はまず日持ちが重要です。スーパーで購入し2~3日で廃棄する花は失格となります。ヨーロッパでは、花により、また季節にもよりますが、5日間、7日、10日の日持ち保証販売が普通に行われています。その基準をクリアーして初めて「いい花」という事になるでしょう。
日本にあっても最近ごく極一部ではありますが、7日間の日持ち保証販売が始まっています。切花の日持ちは間違いなく「いい花」の基準の一つだと考えます。

インパックのIFRL(国際花き分析センター)の事業は日持ち検査が中心です。お預かりした切花を2週間、25℃・60%の環境で試験しています。また、ご依頼者に対して日持ちのご提案をする機関となっています。

国内の切花の品質向上に貢献したいと考えています。

2021年02月03日(水)更新

バイオマスプラスティック

この数年、”脱プラスティック”の動きはかなりの速度で進んでいました。
インパックもこの動きに積極的に参加し、且つ結果を出すことを目的に努力を続けています。
テレビや新聞などの報道でも分かるように、海の汚染やプラスティックゴミにより海洋生物が命を落とす例などを見るたび、大きく心が乱れました。一日の猶予もないことを知り、急がなければならないと感じておりました。

花用の資材であるスリーブは全てOPPというプラスティックから出来ています。「燃やしても塩素は出しません」では済まない時代に入っています。インパックの場合、まずは植物由来原料が一定の割合で入っている原紙(フィルム)を材料メーカーから購入する必要があります。長い準備が続き、本日漸くプレス発表することになりました。

繰り返しになりますが、PPの中に一定の割合(インパックの場合10%)で植物由来の原料を入れ、製膜したOPPを使用しスリーブを作ることになります。更にフィルム厚、サイズなどを最適化させることで従来より石油由来の原料を約32.5%削減することが出来ます。この数字は現在のところ花用スリーブでは最も優れた数字になっています。
今回環境対策を施したスリーブを発売するにあたり、バイオマスマークの認定を頂くことが出来ました。今後はこのマークの付いたスリーブが市場に出回ることになります。
インパックはこの件に留まらず、今後も引き続き環境対策に一層力を入れて参ります。

また近未来の話になりますが、バイオマスプラスティックは勿論、ペーパースリーブの開発を行っています。当然設備の一新も心しています。私たちはこれらの環境対策が整った商品を通して、社会に貢献して参る所存です。

「バイオマススリーブ」ニュースリリースはこちら

2021年02月02日(火)更新

かわいいスノードロップ

数日前に「スノードロップかも知れない」とブログに書きました。雨上がりの出勤時、地面から2~3cmのところに白く小さな花のつぼみを付けた芽が一斉に出始めているという内容です。
それから数日経ち、いかにも可憐でかわいいスノードロップの花が地面すれすれに咲き始めました。昨年、何種類かの球根を植えて頂きましたが、年が明け、最初に咲き始めたのがこのスノードロップです。もう少し先になると、クロッカス、ヒヤシンス、そのあとチューリップと続きます。チューリップは早咲きの物から中咲き、晩咲きと続いて咲きますので恐らく2カ月近く楽しむことが出来ます。



球根植物の球根の多くは切花用や鉢物生産用に販売されます。更にホームセンターでは家庭用の多くの球根が販売されています。
球根の輸入はかなりの量があります。特にオランダからの輸入は群を抜き、続いてニュージーランド、チリがそれらに続きます。現在活躍する輸入会社の方の中で100年以上の歴史を持つ企業がありますが、彼らはその昔、日本が球根の輸出国であった頃、百合の球根を数多く横浜港などから輸出していた方々です。当時の取引先はアメリカが多かったようです。現在、オランダなどで新種改良された様々な百合が日本で生産され、また輸入されたりしています。

球根植物は私の様に全くの素人にも確実に咲かすことが可能で、鉢に植えても庭に植えても安心して花を付けるまで待つことが出来るため、もう少し暖かくなるまで楽しみながら待つことにします。
 

2021年02月01日(月)更新

切花の品質管理はTTI(Time Temperature Indicator)から!

3月初めにオランダでもコロナ騒ぎが始まった時、アールスメールの花市場から信じられない光景が配信されました。入荷量の90%以上の切花が処分されているビデオでした。処分する人は当然市場で働く人たちです。彼らの心情はどのようなことであったがはかり知れません。
その後、東アフリカからのバラで支えられていたヨーロッパのバラは暫く出荷されず大きな騒ぎになりました。
そのような状況の中でインパックのバラの調達が困るだろう、とFlowerWatch社のユルン氏が新たな調達先をメールで知らせてくれました。
彼はその後ケニアの事務所を引き上げオランダに戻りました。

それから10カ月たちました。彼から漸くオランダのフラワービジネスが元に戻りつつあるとの元気のいいメールが届きました。更にTTI(Time Temperature Indicator)のその後を聞いてきました。温度時間値を測ることで鮮度を目視で確認できることを彼から教わり、彼には2年前にインパックがTTIを作る話を伝えていました。勿論中間報告も欠かさず行っていましたが、今回は東アフリカ-オランダでの2回目のテストを行うそうです。今回はTTv(温度・時間値:500)ではなくTTv:1000という事で引き合いが入りました。TTv:1000は昨年11月の展示会で用意しておりましたので早速サンプルを送る予定です、。

TTIを世界に広げるため彼と手を取り進めていくつもりです。
 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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