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オランダ人のスピリッツ!

投稿日時:2021/06/04(金) 08:36rss

現在、オランダの農業の国際競争力はアメリカに続き世界第2位です。
ヨーロッパの中でもオランダは大農業国です。特にウエストランドを中心に施設園芸が盛んで一年中野菜や切花を生産しています。

私の知る限り、オランダの農業は2度大きな危機を迎えたことがありました。

一つ目は、オランダの生産コストが高くなり、南ヨーロッパや北アフリカで生産された花等が大量に北ヨーロッパに入ったことにで大きな打撃を受けました。その後、オランダは環境、安全の基準を作り、その基準に当てはまらないときは少なくともオランダでは受け取れない、としました。ここでオランダの優れたところは、その新基準をオランダ以外のアフリカや、アジアの国々にも認めたことです。
しかしその後、オランダと同じ基準の切花がオランダ以外の国からも大量に入ってくることになりました。ここでまたオランダは農業の危機に直面することになりました。

その後、オランダは起死回生の生産方法を取り入れました。坪あたりの収量を飛躍的に伸ばす工夫をし、オランダ農業は世界第2位に戻ることになったのです。
飛躍的に伸ばすことになった要因はグリーンハウスの高さです。限界まで高くして10mを超えるハウスが出来、トマト等を生産しました。更にまた、2階、3階のハウスが出来ました。この様に危機からの脱出は改めて農業の復活を意味しています。

ある時、オランダからの農業ミッションが来日した際に、セミナーが開催され、私は質問を致しました。「なぜ海外の会社にすべてを提供するのか?」それに対してオランダ人は「それがオランダ人のスピリッツだ」と答えてくれました。

 

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