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2022年01月27日(木)更新

富樫のなにがし

今日は早朝から金沢へ来ていました。着いた早々は寒く、コートの襟を立て、マフラーをしながら駅前を進みましたが、午後からはまるで春のような陽気となりました。春とは少々
オーバーですが、能登の自動車専用道路をまっすぐ工場のある志賀町に向かいましたが、その道沿いに続く日本海の景色は先ほどの「春のような」がぴったりでした。海の色は普段は鉛色と言われますが、空の青を写したようにきれいな海でした。また、多少の波もありましたが、風がないため穏やかな海となっています。この地域を知る副社長はこんなことはめったにないと喜んでいました。工場に着くころはコートがなくても平気でした。

ここに来ての楽しみは、小松空港近くにある大きな石像です。関守の富樫と弁慶の二体が橋の上に置かれています。ほぼ実物大でしょうか。
おそらくこれは歌舞伎から写したのでしょうが、私としてはお能の安宅から取ったと考えたいのです。お能の安宅と歌舞伎の勧進帳は同じ内容ですが、お能の方が400年程古く、更にここは石川県ですから加賀宝生の本場です。お能の石像でも不思議はありません。三間四方の能舞台で義経を挟んで8人以上の山伏と富樫の争いで弁慶が仲間の山伏を引き留める舞台は圧巻です。
私共が能登に工場を作る際、街の職員でお寺の住職をお務めの方が関守と同じ名前でした。古くから能登にお住まいと聞きましたが、ことによると関守の子孫かもと思うと楽しくなってきました。
 

2022年01月26日(水)更新

ピートモスとチャコボール

以前にも触れたことがありました。
イギリスと北欧の国々では昨年ピートモスの生産が出来なくなりました。ピートモスは泥炭です。昔から家庭の燃料としてヨーロッパでは使用されていました。
また、ピートモスは園芸用の用土として世界中で活用されています。勿論日本でも例外ではなくこの用土は全てヨーロッパなどからの輸入です。現在、バルト三国からの輸入が多いとされています。昨日伺った大手ホームセンターの役員のお話では、このピートモスをアイルランドから輸入していると話されていました。しかしそれもあとわずかで輸入出来なくなるとのことでした。私共は今回エチオピアのバラ加工とチャコボールのお話で参りましたが、このチャコボールには随分ご興味を持っていただきました。
アイルランドからのピートの輸入が終了する理由が、北欧と同じく環境問題がからみ、大地を掘って生産することがもうできなくなり、更に今生産している国もいずれは同じようになるだろうとのご判断がありました。
オランダでは他の材料から人工用土の生産を考えているようですが、まだ完成していません。その中で将来にわたり問題なく生産できる人工用土としては、チャコボールが植物の生育もよく、家庭内でも安心して育てることが出来ることなどお話いたしました。勿論価格がピートと比較にならない程の高値であることを申し上げましたが、チャコボールの特性の一つは洗浄、殺菌すれば何度でも使用できることなど申し上げ、ご理解を頂きました。

その方は、ピートモス採掘の中止を既にご存じでした。今の段階で言えることはピートに代わる材としてはチャコボールだけというのが実態です。

 

2022年01月25日(火)更新

今後もテレビ会議

今朝は一番の新幹線で大阪に行くことになりました。普段親しくして頂いているジャーナリストの先生から大手のホームセンターの社長様をご紹介いただくための出張です。

考えてみると大阪へは2年丸々出かけていません。大阪もですが、どこにも行っていませんでした。今までこんなことはありません。やはりコロナの関係で一度も行っていません。こんなことが出来たのか、といえば間違いなくテレビ会議です。既に10年前にはテレビ会議システムを導入していましたが、使用頻度は低く、週に一回くらいでした。しかし今では多いときは日に3回、4回とディスプレイの前に座ります。昔はNTTのシステムで動かしていましたが、今はZOOMでやっています。勿論、会議の相手によってはZOOMの信頼性を上げ、別のソフトでやることも多くあります。
どれをとっても使いやすく、大変便利です。

始めはいずれ、コロナが明ければ元の通り出張し、直接お会いして、と思っていましたが、ことによるとテレビ会議が中心になるかもしません。往復の時間がいらない、国内はともかく海外との関係でも時間短縮は言うに及びません。更に同時に別々の場所から入れます。便利が過ぎ、先日は車を走らせながら会議に参加していましたが、ほかの参加者から集中砲火を浴びました。二度としないことにしています。

間違いなく、コロナ後もテレビ会議でしょう。
 

2022年01月24日(月)更新

粋でいなせな・・・

昨日のNHKで新宿区内にある十二社(じゅうにそう)の神社の近くに住む鳶職の皆さんによる木遣り歌が流れていました。いつ聞いても「粋でいなせ」な文化を引き継いでいます。火消しも兼ねている皆さんの正装は町火消の伝統を引き継ぎ、先日の雪の中の出初式は見事なものでした。本当に素晴らしく、来年は見に行くつもりです。
子供の頃は近くの公園によく見に行ったものです。

話は違いますが、先日テレビ出演された新宿の皆さんの中で頭を務める方の暮れの仕事をみて、これが本物なのか、と改めて感心いたしました。
彼は50余りの松飾を作っています。それも全て近所に納めることになっています。感心したのは家の庭先で大きな松飾りをわずかの人数で作っていました。­私は毎年、生花の卸売市場で山のようにある松飾りを見て、あらかた茨後の方から入荷するものとばかりと思っておりました。勿論それが主流なのでしょうが、とにかく大変な量の松飾が市場にあふれる日があります。松市の頃でしょうか、市場を介しての流れは商流として確立しているのでしょうが、新宿のそれを見て、その昔の伝統を再認識いたしました。
更にその制作過程を見ての印象ですが、とにかく美しいのです。長い竹を中心に松の枝を周りに置き、荒縄を幾重にも巻き付け仕上げていきます。出来上がりの美しさもさることながら制作過程も流れるように作り上げている姿も美しく、伝統というものはこれでなくてはいけないと思いました。
いい番組でした。

 

2022年01月21日(金)更新

新幹線物流

昨日に続き、花の物流の話です。温度時間値は長期の輸送の場合(2週間から3週間)、ほとんど船を利用することになります。この場合、海上コンテナの場合ほぼ0.5℃で運ばれます。温度時間値はどうなるでしょう。0.5℃x24時間x20日で240TTv(温度時間値となります。飛行機で16時間かけ、エチオピアからくる飛行機は12℃x16時間となり、192TTvとなり、飛行機の方が有利になりますが、約2日で到着する飛行機と船の20日とでは10倍以上も違いますから、かなり驚くべき数字です

つまり同じ温度であれば、より早く着く方が良いことになります。現在花の国内輸送はトラックが中心となっていますが、例えば速度が速い新幹線を利用できれば花は有利に目的地へ到着することになります。
仮に東京―福岡であれば約1200kmとなります。トラックで運ぶと約20時間、新幹線であれば5.5時間となります。トラックの場合、20時間x7℃=140TTvとなり、新幹線の場合は5.5時間x20℃=110TTvで、新幹線の方が有利となります。

以上のことからも時速300km近くで走る新幹線は物流の常識を変えていく可能性があります。切り花のような高価格帯の商品は新幹線物流に最適な商品かも知れません。
 
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