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2025年06月09日(月)更新

珠洲マラソン

あっという間に6月も1週間が過ぎました。石川県珠洲市では昨日マラソン大会が開催されました。
このニュースに少々驚きましたが、地元の有志の方々が開催を企画し実行されました。このマラソンは昔100㎞マラソンとやっていましたが、今回は100kmマラソンを復活するには時期尚早と言う事で35kmになったそうです。それにしても現在の珠洲市の事を考えると大変だったと思います。主催者の方はテレビの中で、その大変さは承知の上で今の珠洲市で出来る事は35kmマラソンが限界だったと話していました。100kmマラソンは先々の目標に置いているようです。今回はとにかくマラソン大会を復活し、地域の皆さんに元気になってほしい、参加者に今の珠洲を見て欲しいとの一心であったようです。

主催者の皆さんは35kmのコースを作るのも大変だったでしょう。珠洲市の現状はまだ住宅被害もそのままになっている地区も多くあります。更に道路も元に戻っていない所が見られます。そんな中で、この大会を実行された皆さんの努力は素晴らしいと思います。マラソン参加の皆さんも異口同音に大会の素晴らしさを話していました。このマラソンを機会に多くの人たちの来訪をお待ちになっています。
珠洲市のマラソンを企画した皆さんをはじめ、珠洲市の方々はこれからも復興に向け努力が続きます。
 

2025年01月14日(火)更新

復活!能登駅伝

この話は石川県の馳知事が構想として発表しました。今から45年前まで実際に行われた駅伝大会であり、都合10年ほど続けられていたそうです。馳知事はその事実を御存じで当時と同じく、三日かけ能登半島を一周する駅伝で、それを復活しようということです。

私はこの話を聞き、知事は能登に活力をもう一度戻そうと本気で考えているのだ、と考えました。能登の人口は9%ダウンとよく聞きますが、実際には30%の人が奥能登から離れているのではないかと推測されています。今のままでは更に人口減少は続いてしまいます。能登は輪島塗を始め九谷焼など様々なものがあります。人口一人当たりの人間国宝は日本一となっています。この様に貴重な地域である能登をもう一度活力を取り戻し発展させる起爆剤としての位置づけがこの輪島駅伝です。スポーツマン知事の馳さんの腕の見せ所と言う事になります。何としても実行してほしいと思います。

勿論心配なことも有ります。現在の学生駅伝は出雲、伊勢、箱根ともに11月から1月に行われます。3日間という長丁場を一体いつやるのかです。強いチームが出るに足る条件を作る必要があります。

毎年のお正月恒例の箱根路は二日間、能登半島一周は三日間となります。見るものを楽しませてくれることが一番ですが、出場する選手、強い大学が出たくなるような企画をぜひ立てて欲しいものです。
 

2024年12月02日(月)更新

10億円の寄付

10億円の寄付

先週のニュースの中で石川県に“10億円の寄付”の話が出てきました。
ギターリストの布袋寅泰さんと吉川晃司さんの二人が行った「COMPLEXチャリティーコンサート」の収益金から10億円を寄付することになりました。更に石川県はこの事実に対して10億円を受け取り基金として積み立てた旨発表しました。

この様な高額の寄付は誰でも出来る事ではありませんが、県としては大変な励みになったのではないでしょうか。今までの寄付金の総額が340億円ほどの様ですが、二人の寄付は基金として何年か掛けて復旧に関係する事業に使っていく計画の様です。
一般住宅は希望する方にはその取り壊し費用の全額を県が負担することが決まっています。恐らく万を超える住宅を取り壊すことになりますでしょうが、生活をされていた方々の気持ちはいかばかりかと、とても悲しくなります。更に建物で言えば総持寺の様な古く立派なお寺や神社があります。更に公共施設などを考えると気の遠くなるような時間と資金がかかります。
現在臨時国会が開かれましたが、何よりも先に能登の地震、豪雨の被害に対して予算をとって欲しいと考えます。これには与野党関係なく進めて欲しいと考えています。

多くの仮設住宅を用意されましたが、十分な環境とは言えません。道路も橋もこれからが本当の復旧が始まります。今は被害を受けた方々は年配の方が多い分大切にしてほしいものです。

2024年11月11日(月)更新

早い復興を!


始めて能登に工場を作り動き始めた頃、地域の方々を採用し入社して頂きました。正社員の方もいましたが、パートお皆さんも多くいました。パートの皆さんの多くは女性でしたが、工場で働く皆さんの姿を見て能登の皆さんの芯の強さを感じたものです。

今年の元旦の16時過ぎ、大きな地震が能登を襲いました。私たちの工場も大きな被害を受けましたが、さらに北の輪島、珠洲、奥能登の被害は想像を絶する光景が広がっていました。
その惨状から何とか立ち上がろうとした矢先、今度は豪雨の被害が続きました。それも地震と同じ場所で起こりました。

泥にまみれた家から荷物を出す人達、部屋を片付ける人達の姿がありました。なんでここだけなのか、被害にあった人は誰しもそう思ったに違いありません。また、水も電気もまた分断されました。二度の災害を経て、精も根も尽きていたに違いありませんが、皆さん片付け始めました。
工場で感じた能登の人たちの芯の強さを今回も感じました。もくもくと片付けを行っています。二度の災害を受けても片付けています。言いたいことは山ほどあるでしょうが、片付けています。1日も早く元に戻って欲しいと祈ることしかできませんが、間違いなく復旧が始まっています。幾ら芯の強い方々でもそう長くは続きません。早く安心して暮らせるようになって欲しいものです。

暫くの間大変ではありますが、是非とも乗り切って欲しいです。県も国も最大限の援助を約束しています。
 

2024年07月16日(火)更新

廃業1%越え

能登地方の事業者数はどのくらいになるのでしょう。能登市と珠洲市、穴水町、七尾市、志賀町、中能登町などの事業者総数はおよそ8,000事業所ほどです(ウエブで見た限りです)。今回、県の発表で事業の廃業を決めた事業所が110社と報道がありました。以上の数字は1%を楽に超えています。これから先も増える予測もあり多くの場面で生活に影響を与えています。

実際にインパックにも廃業された企業から移られた方もいて厳しい選択をなさったな、と思っています。能登の場合70%は森林です。特に北に当たる輪島市や珠洲市などは今回の地震で住宅も仕事場も港も失ってしまいました。生活環境が一新してしまいました。
インパックの社員の皆さんも規模の大小にかかわらず、自宅に損傷がありました。それらを直しながらの出社です。

会社の方はお陰様で様々な手続きも終了し、あとは工事に入るだけとなっています。仕事は何とか元に戻しました。あとは大きな被害の傷跡が残る事務所内、食堂、作業場、倉庫、工場を直し、最終は外壁の取り換えに入ります。来年の2月までかかる予定です。漸くめどが立ち始めました。
暫くかかりますが、これからが地域も会社も正念場です。
 
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