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2022年01月25日(火)更新

今後もテレビ会議

今朝は一番の新幹線で大阪に行くことになりました。普段親しくして頂いているジャーナリストの先生から大手のホームセンターの社長様をご紹介いただくための出張です。

考えてみると大阪へは2年丸々出かけていません。大阪もですが、どこにも行っていませんでした。今までこんなことはありません。やはりコロナの関係で一度も行っていません。こんなことが出来たのか、といえば間違いなくテレビ会議です。既に10年前にはテレビ会議システムを導入していましたが、使用頻度は低く、週に一回くらいでした。しかし今では多いときは日に3回、4回とディスプレイの前に座ります。昔はNTTのシステムで動かしていましたが、今はZOOMでやっています。勿論、会議の相手によってはZOOMの信頼性を上げ、別のソフトでやることも多くあります。
どれをとっても使いやすく、大変便利です。

始めはいずれ、コロナが明ければ元の通り出張し、直接お会いして、と思っていましたが、ことによるとテレビ会議が中心になるかもしません。往復の時間がいらない、国内はともかく海外との関係でも時間短縮は言うに及びません。更に同時に別々の場所から入れます。便利が過ぎ、先日は車を走らせながら会議に参加していましたが、ほかの参加者から集中砲火を浴びました。二度としないことにしています。

間違いなく、コロナ後もテレビ会議でしょう。
 

2022年01月21日(金)更新

新幹線物流

昨日に続き、花の物流の話です。温度時間値は長期の輸送の場合(2週間から3週間)、ほとんど船を利用することになります。この場合、海上コンテナの場合ほぼ0.5℃で運ばれます。温度時間値はどうなるでしょう。0.5℃x24時間x20日で240TTv(温度時間値となります。飛行機で16時間かけ、エチオピアからくる飛行機は12℃x16時間となり、192TTvとなり、飛行機の方が有利になりますが、約2日で到着する飛行機と船の20日とでは10倍以上も違いますから、かなり驚くべき数字です

つまり同じ温度であれば、より早く着く方が良いことになります。現在花の国内輸送はトラックが中心となっていますが、例えば速度が速い新幹線を利用できれば花は有利に目的地へ到着することになります。
仮に東京―福岡であれば約1200kmとなります。トラックで運ぶと約20時間、新幹線であれば5.5時間となります。トラックの場合、20時間x7℃=140TTvとなり、新幹線の場合は5.5時間x20℃=110TTvで、新幹線の方が有利となります。

以上のことからも時速300km近くで走る新幹線は物流の常識を変えていく可能性があります。切り花のような高価格帯の商品は新幹線物流に最適な商品かも知れません。
 

2022年01月20日(木)更新

日持保証販売の条件 TTIは第二の画期

切り花の鮮度をいかに見るかは、昔から生産者、市場関係者、生花店さんの独壇場でした。消費者は購入後、部屋、玄関などに飾り始めて、日持ちがする、しないで鮮度を見てきました。つまり消費者の皆さんは、購入してからでなければ花の鮮度は分からなかったのです。

今から20年ほど前、イギリスで始まった切り花販売の新たな方法で、花の消費が次第に増えてきました。それが「日持保証販売」です。インパックの所属するJFMA(日本フローラルマーケティング協会)では何度もイギリスへのツアーを組み、一体どうすればこのような売りからが可能なのかを調査していきました。また、インパックも総勢10名ほどで独自にオランダの調査会社に依頼し、オランダ、イギリスの小売店の日持ち実態調査を行ってきました。この時が切り花販売の最初の画期でした。
結果、日持保証販売を行う絶対条件はコールドチェーンの完成が入り口にありました。同じように温度管理された切り花であって、加工現場も物流場面も同じように管理された中で切り花の輸送が行われて初めて「日持保証販売」が可能になることがようやく分かりました。まずはインフラ整備なのです。
現在国内では60~70%が温度管理された中で流通されています。一気通貫しているのであればいいのですが、冷蔵車とドライが混在している中では日持保証販売は難しいのです。

現在インパックはTTI(温度時間値インジケーター)を開発いたしました(北大との共同開発)。これは温度と時間の掛け算で数字を出し、その数字を色で表すものです。これを使用することで切り花の保管、輸送の結果が目視で分かることになります。切り花の日持ち保証販売に十分役立つものと考えています。イギリスへ一歩近づいたことになります。
TTIも間違いなく切り花販売の第二の画期となるでしょう。

2021年10月26日(火)更新

花き業界と食品業界

食品業界と花き業界の違いは明確です。
食品は食べもの故の安全性が重視されます。例えばレトルト食品の場合、殺菌する商品の中心温度を120度4分間と決まっています。これが実施されれば、商業的完全殺菌ということになります。現在レトルト食品と言われているものは、ほぼその殺菌方法で生産されています。
カレーなどは夏場、鍋の中に置かれた物は翌日には食べることができなくなりますが、レトルト殺菌されたカレーは半年間保証されています。この技術は缶詰からの技術が生かされています。また、これらの技術を活用し、食品メーカーと包材メーカーとがパートナーとなり、次々新製品を作り出しています。
食品業界にとって包装業界はなくてはならない存在なのです。

一方、花き業界にとって包装業界とはどんな存在でしょう。ブーケなどギフトの花には様々なラッピングペーパー、リボンなどがあり、それなりの役割を果たしています。しかし品質面での役割となると、ほぼ無縁となります。目的が異なるからです。花き業界にとって包装業界と最も近しい花は「ホームユースフラワー」です。量販店店頭の花を鮮度よく、日持保証販売にもっていくためには、いくつかのハードルがあります。生産者から市場、加工メーカーまでの物流基準、加工メーカーでの保管基準と加工基準などです。これらは各加工メーカーが独自で実行するには時間的、人的、技術的投資や研究、開発が必要になります。私はこの分野こそインパックの仕事だと捉えています。加工メーカー、販売者としてのスーパーマーケット、切り花生産者、卸売市場の皆様とパートナーになる資格を有しているのは国内ではインパックだけかもしれません。今後とも勉強を繰り替えし、多くの皆様からご信頼いただけるよう努力して参ります。

インパックは包装機器のメーカーから「FM2ベンダー」(Freshness Management Maker ベンダー:フレッシュネス  マネージメント メーカー ベンダー = FM2 ベンダー )へ、進めて参ります。これらが完成した時、花き業界の真のパートナー企業になると考えています。
 

2021年10月22日(金)更新

40年の時を経て

川崎にある包装資材メーカーの藤森工業様へ出かけたときの話です。研究所をご案内いただきましたが、まるで大学の研究室の様でした。レトルト釜の装置など機械類はほぼ実機が並び、テスト機とは一線を画していました。
その当時多くの包装資材のメーカーが研究室、もしくは研究所を社内に持ち、多くの得意先様である食品メーカーのパートナーとなっていました。当時食品業界で最も難しい分野にレトルト包装がありましたが、包装資材メーカーが技術的な裏付けを作っていたのです。その最も先端にいたのが藤森工業様でした。尤も缶詰からスタートしていた東洋製缶は当時から何か別格の風があり、私は名前だけしか知りませんでした。

申し上げたいことは、多くの包装資材メーカーの研究所に置かれていたレトルト装置はほぼテスト機でしたが、先述の通り藤森工業様は実機で勝負しておりました。実機とテスト機の違いは明らかで、食品メーカーが設備する際、必ず1,200mm口径の設備を行います。テスト機は確か450mmであったと思います。レトルトは温度ムラを嫌います。おおよその予測はできても実機以外では再現できないこともあります。
本当に素晴らしいと思いました。

40年の時を経て、インパックは花包装資材のメーカーとして存在しています。昔の藤森工業株式会社をいつも思いながら、生産工場として能登事業所、包装機器の実機を備えたIFL(国際フラワーロジスティックス、花きの鮮度を研究するところとしてIFRL(国際フラワー分析センター)とスーパーマーケットなどの販売者、花束加工メーカ―、花き生産者、花き類の試験場、花き卸売市場などの方々からパートナーと言われる存在になりたいと考えています。また、外部研究機関として北大、大阪府立環境農林水産研究所などとの共同研究を行っています。40年遅れで藤森工業様の当時の狙いをインパックは花業界で実現したいと考えています。偶然ですが、藤森工業様で研究所の所長をお務めになった小國さん(その後、藤森プラケミカル社長)を現在インパックは顧問としてお迎えしています。


 
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