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2024年10月10日(木)更新

遺伝子

先月、会社近くの薬局へ立ち寄りました。インパックの隣みたいなところでしたので、迷惑を顧みず事務所のドアを開き中に入りました。社員の皆さんは変わらずに仕事に精を出していました。

今年に入り営業から貿易へ異動した大沼さんから昆明の展示会の話が出てきました。あとわずかで中国、昆明に出発するとこでした。今回は貿易部が担当するとのことで陳さんと二人で出かける計画です。
昆明には私も何度か出かけるチャンスはありましたが、いまだに出かけていません。今回は昆明の展示会です。正式名称は「第22回中国昆明国際花き展」です。中国の展示会参加は数年ぶりです。コロナの関係で中止となっていました。
参加した二人の話ではこの数年で輸出から国内販売にシフトしているようです。私が参加していたころは国内需要より輸出が中心でした。花きも同じく輸出もありますが、国内向けが増えているようです。中国の花きの状況は出かけて初めて分かることが多くありました。今回を機会に更に情報を集め国内外のビジネスに展開していく計画を練っています。
若い人たちが確実に独り立ちして計画から実行、更に将来の展開を考える段階に入ってきました。海外事業も機械などから再開しています。

40年前からオランダを足掛かりに僅かずつですが、海外展開を続けて参りましたが、今ここに第二世代の皆さんがそれらを引き継ぎ、更に発展させる勢いです。専務を中心に海外事業をスタートさせましたが、今、確実にその遺伝子が動き始めてきました。
 

2024年07月18日(木)更新

無毒化

数年前に切り花の長期保存の手段として採花後殺菌剤に茎をどぶ付けし、袋に詰め出荷する方法を考え出し、それが瞬く間に広がった話を聞きました。このときの作業の状況は作業者の方は完全に防毒マスクをつけ作業している姿にかなり衝撃を受けました。その殺菌剤の開発はイスラエルの企業だったと記憶しています。その後そのイスラエルの企業はアメリカの企業に買収され、商品作りと普及活動を続けていました。しかし最近ほとんどそのような形態の切り花は見かけることがなくなりました。
恐らくそれはかなり、人体に影響があったのではないかと推測することが出来ます。しかし昨日のJFMAセミナーの講師は同じような鮮度保持を進めるにあたり、茎をどぶ付けする方法を話されました。ただしその時言われたのは「無毒化した殺菌剤」とのことでした。以前の防毒マスでの作業があまりに衝撃的であっただけに今回は無毒化をはかりマスクの装着は必要のない作業にしたようです。
それはそれでいい事だと思います。更にその後バケツに入れ、冷蔵庫に数日おき、段ボールに詰めコンテナに詰め込む作業に入ります。コンテナの温度は2℃と言われます。この作業はきっと必要な作業です。インパックは2℃ではなく0.5℃を推奨しています。
それは海上輸送の場合、ほとんど0.5℃で行われているからです。それで最大約3週間海上輸送を行います。その後数日の加工を経てスーパーの店頭に並べます。約4日の販売期間、家庭で約10日の鑑賞期間となります。これで合計39日となります。現在ヨーロッパで流通している切り花は以上のような流れとなっています。ここまではセミナー参加者に聞いた話です。

昨日の話を計算すると約4週間海上輸送しコンテナの温度を2℃とすると、海上輸送だけで温度時間値が1,440になります。これは従来温度時間値500以下の商品を仕入れるのが基本といわれていますが1,440は少し問題が残る気がします。ここはコンテナの温度を0.5℃のする必要があります。そうすれば温度時価値は360となり入荷時の温度時間値としてはこれで最適になります。
 

2024年07月17日(水)更新

日本フローラルマーケティング協会

昨日のJFMA(日本フローラルマーケティング協会)の国際セミナーは素晴らしい内容の様でした。私は参加できず午前中に開かれた理事会と総会に出席し用事で会社へ戻ってしまいました。(大事な内容なので後程お知らせします)

総会最後のところで副会長の松村さん(自由が丘フラワーズ・社長)がJFMAの今までの成果は素晴らしいものがある、業界の先駆けを常に作ってこられたとご挨拶がありました。私も掛け値なしでその通りだと考えています。
切り花の日持ち保証販売の提案、物流機器(コンテナ)の規格策定、海外への研修旅行、更に多くのセミナーは本当に素晴らしいものがあります。
私も25年前の立ち上げから関係させて頂きましたが、最もJFMAの優れた点は花き業界の団体であるのですが、主役は必ずしも生花を取り扱う企業ではありません。具体的に申し上げれば多くの業界団体はインパックの様な企業は正会員ではなく、協賛企業の扱いが多くあります。協賛企業側も主体は花だから仕方がないといった感じを持ちますが、JFMAは生産者から市場生花店、量販店、といったある意味では利害を一致する皆さんの他にインパックの様な一般には業者と言われるものまでが同一の活動をさせて頂いています。その意味では大変優れた考えをお持ちの方が揃ったのだと思います。そうであれば私たちもJFMAのために生花業界のために、更に言えば消費者のために何が出来るかを一層考えて行く必要があります。これから先もその視点でお役に立ちたいと考えています。
今年もフローラルイノベーションに参加させて頂くことになりました。大いにご提案の場にしたいと考えています。
 

2024年07月03日(水)更新

新たな選別機の時代

今、オランダの機械メーカーで花の選別機の世界でトップを走っている企業があります。昔からバラの選別機を作ってはいましたが、長さ選別のみでした。これは今の日本では最もシンプルな菊選別機がそれに当たります。
しかし今から20年以上前にバラの自動選別機を作り世界に売り出しました。売り出して間もなく日本の生産者がその機械を購入しご使用いただきましたが、残念なことに継続されずにその事業は終了しました。バラ選別機はバラの花の根元を支えるため、傷がつくことがよく言われましたが、オランダではよく売れました。オランダと日本では品質の考え方が異なっていたかもしれません。
しかし10年ほど前、画期的な選別機を作りました。花を機械の周りを3/4周させ、その間に長さ、花のつき方、茎の曲がり方などをセンサーで読み取りその後、10本単位で結束し。コンベア上に載せる機構はバラ選別機を同じでした。しかし、機械に一本、一本セットする方法が違いました。バラの場合は花を持つのですが、今回の選別機は茎の先端を掴んでいくのです。それも1時間に8,000本掴みます。花を掴むのと、茎の先端を掴むのとの差は、茎を掴むことで花の品種を選ばなくなったことです。どんな花でも可能となりました。これにより、選別機メーカーは高機能の分野に入っていきました。
1時間に8,000本選別が可能です。花の種類を選びません。チューリップなどはオランダでも盛んに生産され、20、30ヘクタールの規模の生産者が多くありますが、まずはそこから普及が始まりました。ただ、チューリップの場合出荷時の花は葉で隠れているため、選別が出来ません、この場合の選別はX線選別で行い、茎が伸びる前に選別を行えることになりました。これも1時間当たり8,000本です。
この選別機は何処も高機能ですが。茎に選択を掴む技術は大変優れています。これらの機械は現在オランダですが、既にコロンビアに入り、恐らくアフリカにもアジアにも入るでしょう。また、彼らは従来の技術を駆使して次の分野(野菜)にも入ろうとしています。

15年以前工場の端に置いてあった1台のテスト機が15年を経て花が咲きました。先日のZOOM会議では社長を中心に大いに力がみなぎっていました。
 

2024年06月25日(火)更新

箱根フローリスト 淡輪さん

有名な花屋さんです。選挙になると胡蝶蘭が当選者に送られるため、大変な量が動くことになります。民主党政権時、胡蝶蘭の贈答はダメということになり、洋らん生産者は大いに困ったという事態になったとお聞きしています。

淡輪さんはこの胡蝶蘭の扱いでは永田町でも群を抜いています。大変な量の扱いをされています。4トン車に胡蝶蘭を積み当選された先生方にお届けしているとお聞きしました。彼のお店は確かに永田町、平河町にお持ちになっています。素晴らしい経営をされています。一昨年から紀尾井町のロータリークラブでご一緒させて頂いています。いつも堂々とされ、愛される人柄です。

淡輪さんの扱う胡蝶蘭の様には行きませんが、今社内ではチャコボールと胡蝶蘭(ミニ・マイクロ)の相性を見ています。出来ればいつか商品化したいと考えています。淡輪さんの扱う胡蝶蘭と比較するときっと1/10くらいのサイズです。小品盆栽位でしょうか、大きい胡蝶蘭にはそれなりの風格がありますが、小さな胡蝶蘭はかわいらしさがあります。おまけにうまくいけば翌年も花をつけます。社内ではそこまでの確認はできています。近い将来上市を考えています。
 
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