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2023年09月19日(火)更新

ホームユース市場の将来のために

環境問題、物流の2024年問題、原材料アップ、為替問題、人手不足、切り花生産者の後継者不足

花き産業にあって一見バラバラの上記のテーマを軽視できない時代に入りました。これらの事実は今までホームユースをお薦めし、自らもその一端を担う覚悟でビジネスを行ってきた私自身の将来、それもかなり近未来の大きな解決すべき問題なのです。
つまりこれらの事実は、今までのビジネスではホームユース市場は続かないことを意味しています。

従来、運賃ただ、大分少なくなってきましたが、昨年の「運賃ただ論」の三木谷発言に最初に反応したのは政府でした。これからのホームユース市場あって最も重要なことは各企業の特質、特徴を前面に立てた商品企画であり、商品政策であります。ホームユース商品を扱う企業の企画競争であります。
他社より価格が安い(意味のない価格競争)、運賃はただ、といった一見量販店各位に都合の良いように見える特徴など今後は特徴になりません。本質をよく見てほしいと考えています。本質をよく見るとは歴史的背景、将来構想、商品企画、など十分持ち合わせている企業であるかどうかです。
先ほど触れましたが、量販店と花を収める加工メーカーはパートナーショップで結ばれているかどうかです。花を納める各企業も大きく脱皮しなければいけません。更に時代の先を読めなくてはいけません。

インパックは切り花の加工メーカー様に対しても将来のお話をいたします。量販店の担当者様にも現状と将来(ホームユースの切り花加工)の話をいたします。
インパックは加工メーカー、量販店の切り花担当者、当社の三社でホームユースフラワー業界の健全な発展を作り上げたいと考えています。
 

2023年07月03日(月)更新

物流問題

花き業界でも物流問題は避けて通れません。

2024年問題は大きなテーマを我々に示してくれました。今のままでは農産関連は荷物の36%が運べなくなるとのことです。積み残しされることになれば大変なことになります。


宅急便の運賃が上がりかけたころ、茨木のある量販店様で夏になるとスイカの受注を受け、宅急便で送る手はずになっていました。丁度値上げ交渉の真っただ中のころでした。夕方になっても宅急便が来ません、電話で問い合わせたところ、運賃値上げを認めていただけないところへは引き取りに行けない、とのことでした。

2024年問題は値上げの件は一部です。他にパレット化、台車化などが大きなテーマになっています。トラックへたくさん積むことになると手積み手下ろしとなります。しかし現在大半はそれなのです。農水省は11パレットを推奨しています。パレットでの荷下ろしとなるとウイング車となり、冷蔵輸送とは離れていきます。問題はいくつもありますが解決策もあります。

切り花は温度管理しながら運ぶ。
手作業はやめて機械化(台車の場合リフト、パレットの場合フォークリフト)が必要
コンテナ(折り畳みコンテナでの輸送)と台車などの組み合わせで利用をすることで作業時間の短縮を図る。
などです。

最低限手作業からの脱却が必要となり、積み残しのない環境作りが必須となってきました。
 

2023年06月22日(木)更新

ユーロ

ユーロが動いています。

昨日で155円、20年ほど前の事をどうしても思い出します。120円が長く続いた後、いきなりユーロが動きました。わずか数か月で175円まで行ったと思います。私は為替に対してはほとんど手を打たない状態で今日まで来ています。わずかな経験とベテランの商社マンから伺った「基本長い年月では何もしなくても同じである」、との言を信じ今日まで来ました。
しかしその時はさすがに苦しみました。40フィートコンテナ二台に20台の機械を入れましたが発注時からほんの三か月ほどでユーロが動き、20台の機械が赤字を出すところまで来ました。

今回の155円は単なる通過点で今後もユーロが動くとすれば過去の数字まで行くことになります。そうならないで欲しいと思いますが、こればかりは分かりません。

輸入リスクはこのようなリスクと、昨年、一昨年と続いた荷物の遅延がありますが、単に輸入を行いたい、だけでは難しいビジネスです。先読みを行っていくことが求められています。

 

2023年04月21日(金)更新

花ギフトの一般荷物化へ

ヤマト運輸による翌日配送ができない地域がでると報道されていました。おそらくそれらの地域は拡大する可能性を秘めています。

花の場合、産地から市場へ転送の場合、市場から市場の荷物もたくさんあります。2024年問題が絡み、輸送、荷下ろしの効率化などが求められています。パレット化、台車化などは目前の問題となっています。確かに花の輸送は手作業環境の多い職種となっています。以上生産者からの大量輸送に関しては、今回京田辺に出来た三和陸運のFLSが一つの解決方法として具体的に提案されています。ここは別途機会を設けて詳しく意見を申し上げます。

今日は花のギフトボックスについてお話します。

花ギフトが盛んになったのは、第一園芸、日比谷花壇様からスタートし、第一園芸様はヤマト運輸、日比谷花壇様は日通と組んでいました。当時(約40年前)は花の段ボールのサイズはあまり気にされず、ランのように大きなものでも普通に最近まで運ばれていました。しかし問題は花の箱の場合倒せない、反対に出来ないなど一般の荷物に比しては配送業者にとって特に気を遣う荷物として当時から問題視されていました。今後ますます花の配送が難しくなる時代に入ってきた気がします。花の配送は商品、パッケージからの見直しが必要になってきました。
今後花ギフトの輸送の条件としては、落下テストにも、輸送テストにも耐えられ、回転されても花を保護する構造が求められることになるでしょう。パッケージについては以上の構造上の問題と鮮度が保たれているかどうかの証明など、いくつかの組み合わせが必要になってきます。
更に、翌日でなく翌々日でも鮮度良く着荷できることも、パッケージの重要な課題です。花ギフトは今まで特別扱いを受けてきましたが、今後は一般の荷物と同じ扱いを受けるようになるでしょう。

花ギフトの輸送問題の一助になるべく、それらに応えられるようパッケージの開発を行って参ります。いくつか具体的な提案を申し上げます。
 

2023年04月20日(木)更新

マスクはもう少し先

昨日は京田辺に行ってきました。福岡の三和陸運さんが頑張った新たな花きセンターが3月から稼働し始め、見学のため6時15分発の新幹線に乗り込み、そこに出かけてきました。上下二階のセンターはトータル2,400坪の巨大なものとなっていますが、大変楽しみな出張で、JFMAにいるE-CON担当の方と共に行って参りました

先週から今週にかけ、普段は週一回の洗車で済むはずですが、この10日間は4回の洗車をしました。ニュースでは聞いていたものの、中国からの黄砂と花粉が入交り雨の後、車にくっついている感じです。確かに黄砂や花粉は厄介なものです。
それにしてもこの2、3年黄砂の話を聞いていますが、私の子供のころは今よりも降っていました。それも今よりよほど量が多かった気がします。更に浅間山の噴火も数多くあり、浅間のそれは朝起きると屋根が真っ白になるほどでした。その意味では最近も多くなりましたが、4、50年前はもっといろいろなものが降っていたようです。

長くコロナでマスクをしていましたが、漸く外す時になりました。花粉、黄砂、熱などの理由で外せないことになっています。
 
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