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2021年09月24日(金)更新

ホームユースの時代

インパックは確かに35年前、ホームユースの時代が来る前提で会社の方向性を大きく変化させました。

当時ギフト花中心、それも大手生花店、デパート各社でのお中元、お歳暮需要の為の段ボールケース、各種紙器箱、更には結構式場での持ち帰り用の花の容器としても紙器関連が中心に動いていました。当時からごく最近まで、ホームユースの時代はスーパー始め大手チェーンストアが主体となり、全国のスーパーマーケット、ホームセンターが推進役となると考えていました。数字で見れば、後僅かでチェーンストアの切り花の販売額は一般生花店を抜く勢いですから、当時の仮説に誤りはありませんでした。しかし、35年間変わることのない商品である1束200円から500円の商品は年間4~5億束販売されている計算になります。


大きな市場が作られたことは事実ですが、それ以上の発展がみられませんでした。その間ヨーロッパなどではブーケがスーパーマーケットで販売され、当初(30年以前)は相当苦労されていましたが、今では単品の小さな束と共にブーケ(1000、2000、3000円)が普通に並べられています。また、オランダではガソリンスタンドでもう少し安価なブーケがスーパーと同じく3種類置かれ、週末にはかなりの量が販売されています。


この様な発展が国内で見られるのを夢見ていますが、今のところ、少々時間がかかると考えています。しかしこの1~2年日本ではサブスクが大きく伸ばされ、更に異業種、海外からの参入が続く気配です。ホームユースの主体はあくまでスーパーですが、様々なトライアルが出始めてきたことは事実です。ブーケはぽっかり空いているところですが、基本通りインパックはスーパーマーケットが扱うことを提案し続けています。
また、物流面(鮮度管理)、取り扱い基準としてのMPS(生産者、加工メーカーなど)、日持ち検査室(インパックの国際花き分析センター)など、ホームユースが大きく伸びることがあっても大丈夫な様に、その基盤は出来つつあります。
 
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