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2021年10月22日(金)更新

40年の時を経て

川崎にある包装資材メーカーの藤森工業様へ出かけたときの話です。研究所をご案内いただきましたが、まるで大学の研究室の様でした。レトルト釜の装置など機械類はほぼ実機が並び、テスト機とは一線を画していました。
その当時多くの包装資材のメーカーが研究室、もしくは研究所を社内に持ち、多くの得意先様である食品メーカーのパートナーとなっていました。当時食品業界で最も難しい分野にレトルト包装がありましたが、包装資材メーカーが技術的な裏付けを作っていたのです。その最も先端にいたのが藤森工業様でした。尤も缶詰からスタートしていた東洋製缶は当時から何か別格の風があり、私は名前だけしか知りませんでした。

申し上げたいことは、多くの包装資材メーカーの研究所に置かれていたレトルト装置はほぼテスト機でしたが、先述の通り藤森工業様は実機で勝負しておりました。実機とテスト機の違いは明らかで、食品メーカーが設備する際、必ず1,200mm口径の設備を行います。テスト機は確か450mmであったと思います。レトルトは温度ムラを嫌います。おおよその予測はできても実機以外では再現できないこともあります。
本当に素晴らしいと思いました。

40年の時を経て、インパックは花包装資材のメーカーとして存在しています。昔の藤森工業株式会社をいつも思いながら、生産工場として能登事業所、包装機器の実機を備えたIFL(国際フラワーロジスティックス、花きの鮮度を研究するところとしてIFRL(国際フラワー分析センター)とスーパーマーケットなどの販売者、花束加工メーカ―、花き生産者、花き類の試験場、花き卸売市場などの方々からパートナーと言われる存在になりたいと考えています。また、外部研究機関として北大、大阪府立環境農林水産研究所などとの共同研究を行っています。40年遅れで藤森工業様の当時の狙いをインパックは花業界で実現したいと考えています。偶然ですが、藤森工業様で研究所の所長をお務めになった小國さん(その後、藤森プラケミカル社長)を現在インパックは顧問としてお迎えしています。