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2021年08月20日(金)更新

花育の将来


長年に亘り、大田花きの磯村社長ともとで花育の活動を行ってきました。もっとも私の活動の多くは群馬の加藤さん(チャコボールの開発者)や、実際活動を行ってくれる皆さんの後方支援的な動きに終始しています。

この活動のすばらしさは、小学校へ出向き(最近はリモート)、花をお届けし、実際にブーケ、アレンジなどを作る教室を行っている点にあります。そのようなことを繰り返し行った結果、小学生の皆さんに花好きが確実に増えてきていることが、あとから頂くレポートなどに表れています。特に子供たちからの手紙に書かれていることからもわかります。

私は最近縁あって、社会福祉法人(五か所の保育園と二か所の学童の運営を行っています)の理事長を務めています。600名ほどの園児が元気に活動し、先生方もコロナの中にあって懸命に仕事をされています。
私はこの600名の園児たちに、近い将来草花に触れる機会があってはどうかと考え始めました。今は園長先生始め職員の皆さんへの提案の前段ですが、一か月ほど前、近くの方から頂いたカブトムシやクワガタを大きな容器に入れて持っていきましたが、子供たちの喜びようは大変なことでした。

私は喜ぶ姿を見て確信いたしました。昆虫や、植物は必ず園児の皆さんの成長に役立と思います。今までのワンコインクラブ(花育の団体)活動が大いに参考になります。

 

2021年08月20日(金)更新

早い

一昨年辺りからサブスクで花を販売する企業が目立ち始めました。それもかなりの速度で成長し、中には会員数20万人と言われるようになってきました。素晴らしい限りです。

それらを裏打ちするように、昨年1月に発表されたJFMA(日本フローラルマーケティング協会)の花の消費動向の調査結果では、20代の女性の花の購入は2,000%の伸びがありました。20倍です。勿論分母が小さいこともありますが、切り花20倍は大変な数字です。これらはサブスクで手軽に購入することが出来る世代が確実に存在し、今まで若い女性は花を買わないもの、と決めつけてきたことの誤りを指摘しているようです。更に鉢物は700%の伸びがあり、切り花・園芸品ともに若い女性が興味を持ち始めてきたことを証明しています。

最近になり、多くの女性を会員にもつ異業種の方々が数社、花の販売をお考えであることを知りました。また、健康関連の商品を持つ通販会社の方々も花を会員と結び付けようとしています。

サブスクで花が売れると言われた瞬間、多くの会員を持つ企業が動き始めました。花はこれから大きく変化するかもしれません。情報をビジネスの根幹に置く企業の動きは実に早いです。
 

2021年08月04日(水)更新

Z世代


昨年のJFMA(一社/日本フローラルマーケティング協会)調査の結果、Z世代による花の購入は一気に高まりました。
一昨年の同時期と比較し、2,000%の伸びがありました。例えば一昨年まで花を1本買っていた20代の女性がいきなり年間20本買ったことになります。少なくとも、一昨年まではデータに出てこなかった世代がいきなり表面に出てきたことになります。

オリンピックでもこの世代の方々が大活躍をしていますが、花業界でもZ世代の方を無視できない存在として扱うようになってきたようです。
大手生花店による、高級品志向の花からホームユースフラワーへの大転換などがそれにあたるのでしょう。更に、昨日行われたJFMAの懇談会でも副会長の松村氏から若い方に対する動きを始めたとありました。

バレンタインによる男性への働きかけ、店舗やサブスクによるZ世代へのアプローチなど多くの手が打たれ始めました。
尊敬するフラワーデザイナーの先生から伺ったことですが、お嬢様から「花は1本でもこんなに綺麗なのに、なぜアレンジなどするのか」と聞かれたそうです。少々うなる話ですが、その先生が偉いのは「娘の話も正しい」と言われたとお聞きしました。

確かに花一本、美しいものです。今後の花業界の方向性の一つを示しているのはないでしょうか。オランダで見かけるように、手土産の一つに花がある時代にしたいと考えています。



 

2021年08月03日(火)更新

花を拡大する時期


立川のグリーンスプリングスは、ホテル、ホール、レストランなどがそろった新名所です。すぐ近くにはイケア等があり、多くの集客が期待されています。確かにコロナ禍で苦労されているとも思いますが、質のいい場所となっています。ただ申し上げたい事はこの中に生花店があり、人気を集めていることです。日比谷花壇さんの新業態です。パンを使ったお菓子などが人気を呼んでいます。多くの若い人が集まっています。

更に若い人を呼んでいるのは花のサブスクの企業です。ブルーミーライフさんはテレビ宣伝を始めています。素晴らしい限りです。若い人達、20代の女性の人気を一気に集めました。

また、通信販売の企業では、クーポンを使って何を求めるかを調べてみると、花に人気が集中することも確認されました。花市場では洋花を中心に品不足になることがたびたび見られます。
これらのきっかけはコロナにあることも事実です。多くの方が家にいる機会が増え、花や鉢物を飾りたいと考える人が増えてきたからでしょう。インパックが推奨するバラも次第に増えてきました。どんな状況下でも、今は花の需要を拡大する努力を関係する企業がそろって行う時期なのでしょう。

 
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