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2022年04月18日(月)更新

母の日のプレゼント!

今週は、保育園で観葉植物の小さなもの(ミニ観葉:チャコプランツ=チャコボールを使って育てる観養植物)を園児たちが作ることになっています。事前の打ち合わせもあり、インパックのIFL(国際フラワーロジスティックス)の川口さんと本社の信乃さんで計画を立てています。大分煮詰まっているようです。
更に、先生方にもチャコプランツの作り方をお伝えし、先生方も園児の皆さんへ直接お教えすると聞いています。早速その手順、段取り、用意する資材、道具類などの準備に入っているようです。年間10万以上作り、ホームセンターなどへお納めしていますが、園児の皆さんに作ってもらうのは初めてになります。これは母の日や父の日のプレゼントになりますが、今から楽しみです。

今まで花育では大田花きの磯村さんが代表をされるワンコインクラブが小学校へ出かけ、毎月アレンジや花束の教室を開いています。ワンコインクラブのメンバーとして大田花きやインパックからは信乃さんが付き、月1のペースで花育を続け、その素晴らしさを学校も生徒も実感していただいているようですが、今度は年齢もグッと若返り保育園での花育となります。それも初めから観葉植物です。園児の皆さんには少し大変かもしれませんが、保護者の皆さんへお渡しする時のシーンを考えると何としても成功させたいと考えています。

このミニ観葉の保育園での試み、全国的に見ても珍しいと思います。
 

2022年03月25日(金)更新

一段落の間に

春のお彼岸も終了し、母の日迄での間、多少の余裕が出てきました。しかし実際のところ母の日は目の前にあり、その準備の為ゆっくりすることはできません。

母の日前の最も忙しい日と通常の1日を比較すると、人によっては20倍の開きがあると言われます。実際には10倍くらいでしょうか。昔聞いた話では、母の日は花屋の信頼をなくす日などといった方がおります。確かにそういった側面がないわけではありません。しかし生産者、市場、小売り、加工メーカー、輸入業者等の花の業界の方々は、母の日の商戦に真剣に取り組まれています。
実際、カーネーションなどの事前調達は全ての段階で行われています。またブーケ、アレンジ制作などの作業も花の鮮度との兼ね合いもありますが、母の日前からその作業は行われています。おせち料理やお菓子の様に、より速く製造加工を行うようなことは切り花の性質上出来ません。
しかしインパックでは、母の日のブーケ、彼岸などの仏花の製造をいつの段階までさかのぼれるか、更に製造した花の日持も1週間程度保証できるか、など方法を探っています。現在分かっているのは、原体保管の温度条件などです。しかしそれは単品の事で、ブーケなど数種の切り花をミックスした商品の保存期間はテストを繰り返す必要があります。製品保管が可能になれば花販売の前提が大きく変わることになります。

難しい課題ではありますが、何とか成功させたいと考えています。
 

2022年03月07日(月)更新

スーパーマーケット花売り場「新時代」へ

日本のホームユースフラワーは紛れもなく1987年からスタートしました。
多少以前触れましたが、この年の春、ダイエー碑文谷店で切り花のセルフ売り場が始まりました。更にその前年、多くの花き業界の人たちがオランダへ出かけていきました。
同じ年、私はアメリカで研究生活をされていた榊原清則先生(当時一橋大学助教授)からお電話を頂き、アメリカのスーパーで本格的に切り花を扱い始めた。それは他の農産品と比べ利益率が高い、というのがその理由であるとのことでした。先生は今すぐにスーパーへ行き、このことを話し、日本でも切り花のセルフ販売の準備をした方が良いと伝えてはどうかということでありました。
確かに半年後、碑文谷店につながりました。インパックはその準備で専務がアメリカの量販店を見て回り、副社長は国内300か所以上あった生花の卸売市場をすべて回り、将来スーパーとの取引にふさわしい500社をリストアップし、私はアルスメールの花市場で量販店用の切り花の加工を行っている現場を見てきました。インパックの方向性は決まりました。
日本の市場ではセリが終了すると新聞紙が氾濫していましたが、オランダの市場では既にOPPのスリーブがほぼ固まり、新聞紙は見ることもできませんでした。
会長を交え、我々4名はインパックがスーパーマーケットの花売り場のサポートを自らの使命として動き始めることを確認しました。
それから35年が経ちましたが、少なくともスーパーマーケットの花売り場は当時と変わっていません。つまり、新製品が生まれることなく成長してきました。新製品が生まれないことは停滞を意味します。社会情勢の変化、切り花販売地図の変化など、従来の花売り場、販売方法、商品、全て疲弊しています。インパックはここで35年前に4人で確認した、スーパーの花売り場をピカピカにすることと再度確認することにしました。今度は我々4人と新役員、社員との約束となります。
従来とは異なり、高品質の花を中間価格帯で販売し、新たな需要を開拓出来るようにしたいと考えています。35年を経て再度、スーパーの花売り場のサポートを行う会社にしていきます。

 

2022年02月21日(月)更新

母の日へまっしぐら! その前に春彼岸

花業界には物日と言う言葉があります。あるというより残っているといった方がいいかもしれません。江戸時代には年間を通して大事な行事がいくつもありました。有名な吉原では春の桜まつり、8月の八朔など年間を通して数十もの物日があったようです。大きな物日には街を開放し一般の市民も中に入れたと言われています。

その物日が花き業界では今でも使われ、春彼岸、母の日。お盆、秋彼岸、12月のクリスマス、迎春など大きなビジネスチャンスが年間を通して組まれています。
今回幕張の展示会はコロナの影響をまともに受け、昨年同様、来場者の数は例年の半分と言われていますが、私の感覚では1/3くらいではないかと思います。それ故インパックブースにお立ち寄りいただいたことは実にありがたく感謝しています。この2月の展示会は5月の母の日の最終協議の場ともなっています。スーパーの担当者はこの場に来られ、打ち合わせを行い、3月にはすべての資材が出来上がり、4月中旬には発送ということになりますが、今回はこの場での商談は少々少なめになってしまいました。

春彼岸と母の日は花き業界最大の物日となっています。今年も確り対応できる様、準備を整えています。

番外編
今回の展示会でスーパーマーケット協会の横山会長にバッタリお会いしました。二年ぶりです。はじめはお分かりにならなかった様ですが、「花屋です」と申し上げたところ「インパックか」と言われ年齢を感じさせない記憶力の良さに驚きました。更に「バラはどうした」ともいわれ、バラ販売の責任を120%感じました。

 

2022年02月15日(火)更新

ホームユースフラワーの必須条件

スーパーマーケットをはじめ、多くのチェーンストア(ホームセンター・ドラッグストア)では、ほぼ花を販売しています。
過去35年間にわたり、チェーンストアはホームユースの花をけん引してきました。スタートは碑文谷のダイエーであったことはあまりに有名な話です。それ以来、日本のホームユースの花は伸び続けてきました。今ではスーパー以外でもホームユースは普通になり、今ではドラッグストアが続いています。

こうなると、どうしてもその基準は必要になってきます。一つの出口は「切り花保証販売」です。20年ほど前、イギリスなどで始まった日持保証販売は花販売に大きな影響を与えました。それらを可能にしたのは商品たる切り花の品質管理でした。品質保証販売が切り花輸入ともに始まったのは、生産地がオランダなどから東アフリカなどに移行したためです。オランダで平均3haだった切り花生産面積は、新天地の東アフリカでは20~30ha平均で生産され始めました。物流はより速くなり、輸送温度5℃~7℃で入荷された花は、巨大なパレット4台が僅か5,6分で降ろされ、5℃の冷蔵庫へ運ばれていきます。更に、15℃の加工場でチェックされ、水の入ったバケツに入れられ台車に積み込まれます。そして翌日にはスーパーの店頭に並ぶことになります。

すべてはイギリスのテスコから始まりました。今でも加工メーカーは商品企画室と日持管理室を持っていないとスーパーとは取引が出来ません。オランダ、イギリス、フランスの加工工場へ訪ねる機会は多くありましたが、どこに行ってもテストルームを持っていました。

国内でこれらの設備をもっているのはインパックだけです。役割の重要性をインパック自身もっと知る必要がります。
 
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