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2023年04月05日(水)更新

凌ぎ合い

昨日はある会社の社長さんをお尋ねしました。
ご多忙の中、暫くお時間をいただきました。直接には商品部の方々との話になりました。今回は紙スリーブのご紹介となります。全ては担当する社員の話で終始しましたが、貴重な話を色々お聞きできました。商品部の皆さんがお話しする根底には運営する店舗のイメージがあり、そこを崩すようなことは一切やらない、さらにスリーブはスーパーの花といったところから使用しないお考えをお持ちになっていました。おそらく安っぽく見えるといったことなのでしょう。申し上げたいのは社長さんから社員のお一人お一人まで会社の看板をしょって仕事をしているのです。素晴らしいと感じました。
インパックも単に紙スリーブを売り込むことは考えていません。紙スリーブをいかにすれば、お客様の商品になるのかが重要である点を盛んに申し上げました。つまり、お客様の概念と、商品開発が主たるビジネスであるインパックの凌ぎ合いであることを感じました。
紙スリーブを素材とし、いかにお客様の商品を作り上げるか、なのです。インパックのドメインのM&S(機械とスリーブ)+R(リテールサポート)に正に合致しています。

いい話し合いができたと感じています。
 

2023年03月15日(水)更新

ワンコインクラブ

大田花きの磯村様が代表を務める花育の団体があります。設立時、入会のお誘いを受け参加させていただいています。私は副代表を務めておりますが、何もしていませんので恥ずかしい限りです。

毎月1回、決められた小学校へ出かけ子供たちと花びんに花を挿してきます。毎月報告を頂きますが、元気で喜ぶ様子が手に取るように分かります。小さなころから花に親しんでいると自然に花を好きになる人が増えてくるでしょう。これには性別は関係ありません。
花を届ける学校へはワンコインクラブに入会されている大田花きをはじめ、会員企業の中から担当者が学校訪問してくれています。インパックからも一人学校訪問を続けている人がいます。子供たちと一緒になり花を楽しんでいます。

一時期、花育が叫ばれた時は多くの団体が生まれましたが、今ではほとんど聞かれなくなりました。ワンコインクラブの良さは会員が一人毎月500円を会費として支払い、それを原資に花を購入し、学校へお届けしていることです。
来月は一年間のまとめを行う総会が開催されます。
 

2023年02月07日(火)更新

花+シャンパンのパッケージは

先日、フラワーデザインやテーブルウェアコーディネートの世界で活躍する先生とお会いしてきました。

その時、バレンタインの商品を見せて頂きましたが、非常に品質に優れたものでした。木箱にシャンパンが入り、それを土台としその上に同じサイズの容器に様々な花をアレンジしています。
先生は花にこだわりません。生花でも、プリザーブドフラワーでもアレンジしていきます。花にワインをセットしたりしたものはありますが、シャンパンは初めてでした。バレンタインはすぐやってきます。多くの生花店はそれに向け準備は終わっているのでしょう。10年ほど前から始まったフラワーバレンタインは青フラの井上さん、日比谷花壇の宮島さんなどの努力で広がりを見せ始めています。

今回、シャンパンを用意された中でそのパッケージは岐阜県で用意した木箱を使っています。容器には様々な素材がありますが、様々考え、結果紙にすることの多い花き業界ですが、古くて新しい、環境にも配慮された木箱は評判を呼ぶかもしれません。
 

2023年01月20日(金)更新

もうすぐバレンタインデー

世田谷市場の深川様から「世田谷カップ」のご案内を頂きました。作品テーマは“バレンタインに贈る花束”となっています。

この数年バレンタインは昔のバレンタイン協議会、現在の花の国日本協議会の行うフラワーバレンタインの活動によって都市部ではだいぶ広がって参りました。ラジオ宣伝も効いてきました。世田谷市場はバラの取り扱い高が高く、また洋花も多くあることから都内の生花店さんも数多く通って来られます。バレンタインも大きな商機と捉えているのでしょう。さらに大きなイベントにしてほしいと思います。
昔、原さん(メリーチョコレート社長)のお話を伺いましたが、若い頃、父親の経営する会社に入りどうすればチョコレートメーカーとしての立場を明確にできるか、と考えた結果、バレンタインに思い至ったそうです。その後、奥様と二人の土日の過ごし方は毎月発刊される女性誌、200誌を端から端まで見、読むことであったと話されていました。メリーチョコレートは多くの情報を社長と奥様が一番お持ちであったようです。このような方であったことでバレンタインのメインとしてチョコレーとが確実になったのでしょう。チョコレート業界は今でも内外のメーカーが一斉に盛り上げています。

今回世田谷花市場の企画を見てフラワーバレンタインも更に伸びる方向にあると実感いたしました。
 

2022年11月25日(金)更新

花材と包装資材

花き業界に、包装資材は、あまりなじみませんでした。

生花店で使用する花を包む包装資材は一般には包装紙ですが、生花業界ではラッピングペーパーとなります。リボンは確かにリボンですが、包材的には紐類です。ですが、誰もそう言いません、リボンはリボンです。更に製品を入れる段ボールケースはボックスと言い、勿論誤りではありませんが、みんなボックスと称します。また、包装紙、ボックスなどこれらの包装資材は花き業界では包装資材とは言いません。それらは「花材」と称します。
申し上げたいことは、花業界には明確に文化が存在しています。花き業界だけに存在する言葉があります。私は決して異を唱えているのではありません。素晴らしいと思っているのです。花の持つ魅力が全て花を中心に回っているのです。すべて花語で通用しています。包装資材の分野でもラッピングペーパー、リボン、ボックス、など花語で通用しています。
一昨日知りましたが「花き付き盛花」は「アレンジメント(銀座スズキフロリスト鈴木会長の発案)」これも見事な花語です。

最後に紹介するのは「物日」です。江戸時代は花語ではありませんでした。一般にイベントは全て物日でした。しかし現在では花業界だけに通用する言葉になっています。花語と言ってもいいでしょう。
 
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