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2024年03月15日(金)更新

第3のローマ

第1のローマは、現在のローマを中心の世界帝国になったローマを指します。第2のローマは現在のトルコの首都を中心に勢力を拡大させたビザンチン帝国です。現在のインタンブールはその昔のコンスタンチノープルです。更に昔はビザンチウムと言い小さな町でした。
コンスタンティヌス一世が東のコンスタンチノープルへ都を移し、大変な速度で帝国を形成していきました。東ローマ帝国もビザンチン帝国も同じ国です。1,000年続きました。
そのビザンチン帝国を引き継いだと言われているのがロシアです。今から1,000年ほど前、ロシアはビザンチン帝国からオーソドックス(現在ロシア正教会)=宗教を引き継ぎました。ビザンチン帝国亡き後、ロシアはその後継者と自認していました。

モスクワのクレムリンのある赤の広場から奥にある、巨大な壁と共にある建物は何者をも寄せ付けないような異様な雰囲気を持つ建物です。初めてここを訪ねた時「ここは第三のローマ」そのものだと感じました。
更にことがあると必ず、プーチンと正教会の総主教が並んでいる姿はビザンチン時代の皇帝と総主教で国を治めるという「ビザンチンハーモニー」とよく似ています。
更にロシアでは大統領選の最中で、もうすぐプーチン大統領が選ばれると言われています。それも80%以上の支持を受け、圧倒的な強さで選ばれると言われています。事実そうなるでしょう。
その昔のビザンチンの皇帝は民衆の歓声があって初めて皇帝として承認されたと言います。そうでない皇帝は皇帝として認められませんでした。その点からも多くのロシア人から認められるプーチンのロシアは紛れもなく第3のローマです。

 

2024年01月10日(水)更新

能登半島地震に対する義捐金

昨日会社の社員用の入り口に能登地震の義援金の箱が置かれました。

きっと総務部で置いたのでしょう。初めは自分の工場が被害を受けているのにそこまでしなくても思いましたが、能登市、珠洲市で、更に南は内灘、かほく、金沢まで被害にあわれた人の数は大変なことになっています。石川全県では21,000人以上の方々が避難しています。珠洲市の市長の話では珠洲市の住宅は全壊、半壊、一部を含めると90%の住宅が被害を受けていると話されています。能登市も同じような状態です。

確かに現在、能登、珠洲市を中心により早い復旧が求められていますが、水、電気などの確保が出来ていないのが実情です。私の友人の会社の得意先様で、既に廃業を決めた会社が2、3社出ているようです。

このように考えると総務の人たちが義捐金を募ることも理解できます。より速い復興を望みます。
 

2023年12月13日(水)更新

1束1000円の花束

ある時、オランダの物価が倍になったことがありました。ホテルでも1万円で泊まれたホテルが2万円近くになっていました。飲み物も、食べ物もほぼ2倍でした。その時に起こったことはユーロの導入でした。

オランダはなんでも安い国でした。1ギルダーは平均すれば60円くらいでした。それがユーロとなりましたが、1ユーロ120円から始まりました。その時はあっという間に一時期100円ほどになりましたが。今まで1ギルダーで買えていたものが1ユーロになりました。当初全ての商品がそうではありませんでしたが、今ではすっかり定着しています。明らかに物価を一気に上げる政策だったと思います。

日本にあってそんなことはできません。むしろ値が上がらないことは悪い事ではありません。しかし原材料、人件費、配送費等はこれから益々上がり傾向です。まともに考えると花に限らず全ての商品が上がってきます。そんな中で切り花は商品を変えていく必要が出てきました。1束398円では基準を作ることが難しくなります。今後1束1,000円が基準となるでしょう。価格を3倍にするのではありません。1束1,000円の価値のある商品作りです。量販店はそこを基準に上下の価格を決めていく必要があります。そうなればブーケも量販店の立派な商品となっていくと思います。更に年間の商品政策も可能になっていくでしょう。
 

2023年10月06日(金)更新

ドメイン

昔から感じていたことがあります。
人として考えてみれば目は2つ、鼻は1つ、耳は2つ、口は1つ、昨日お会いした古い友人達も私も持っているものは同じでした。若いころからそう思っていました。

どうして友人たちの会社は大きく立派なのだろうか。40年経ち、昨日あった友人たちは昔と変わらず活躍していました。私たちのリーダーは40年前、1工場であったのが現在は10か国16工場を持つに至りました。もう一人の友人はエアバスなど200機を所有し、アメリカの住宅を1万個所有しています。更に本業も1,000億単位です。

昨日も不思議な気がして現在の話をお聞きしました。私もさぼっていた訳ではありませんが、花き業界それもホームユースフラワー市場(花き業界全体の全体の1/5程)の中でそれも袋(スーパーで花を入れ売られている)と機械(その花束を作る機械)だけを扱い、恐らく袋は50%、機械は90%ほどのシェアですから社員の皆さんは大いに頑張っている数字になっています。しかしそれでも、二人の友人から見ると爪の先ほどの売上げとなっています。

何故かと思っていましたが、私には答えが出ています。入口の話としてはドメイン(戦略的生存領域)の差だと思います。私たちは恐らく30億円程度の市場規模の中で仕事をしています、しかし友人たち市場は自動車業界(世界で約1兆ドル)や飛行機業界、住宅業界でそれも世界の業界で活躍しています。
私たちがホームユースフラワー業界だけで今後も生きるとすると、ホームユースフラワー市場を成長させるか、他の業界を探すしかありません。インパックを更に成長させるにはドメインの拡大が必須となります。ここは全員で話し合う内容です。

初めから大きな市場を目指した人、初めから小さな市場を狙ったインパックは慎重に結論を出すことが重要です。
 

2023年08月28日(月)更新

原因論と目的論

私たちはつい原因論でことを進めます。また何か問題が起こった時、ついその元は何かを追求します。
その原因がトラウマとなり、将来にわたって自分自信を苦しめたりします。しかしこの原因論で行くと、中々その道から抜け出せなくなるのは事実です。結果、更に自分を苦しめることになります。それより起こったことは起こったこととして、将来どうするか考える方が前向きになり、活動的になれます。生きるのは自分自身ですから。結果として自分自身で将来を切り開かなくてはなりません。

確かに原因論で行くと、昔自分自身に起こった問題(たとえは家庭内暴力など)などは周りもほぼ原因論の人が多いため、今起きている事実に対し、妙に寛容になったりします。「昔、そういうことがあったのなら仕方がない」となります。しかしそのままで行けば何時まで経ってもそこから脱却する事ができません。どこかでそれを断ち切るのは当事者たる自分自身です。その断ち切り方としては将来の自分はどうあるべきかということになります。

難しいことはわかりませんが、原因論はフロイトとなり、生きるために問題になっているところを断ち切り、将来に向かって進む目的論はアドラーということになるようです。
私は俄然アドラーとなります。アドラーによってずいぶん助けられています。
 
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