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2021年07月09日(金)更新

研究・開発・広告

私の手帳には毎日「3K(研究・開発・広告)」を大事な用語として書くことにしています。
本当は英語にしようかとも思ったのですが、結果、ローマ字でいく事にしました。結果として全てKから始まりますので、自分ではかなり気に入っています。

企業は永遠に発展していく事が重要です。何度も経験しましたが、企業は今までと同じことをやっていては必ず衰退していきます。その衰退を止めることが出来るのは3K(研究・開発・広告)の三点です。企業はいま生きるためには営業力が重要です。足元をしっかり固めていきます。その意味では営業の皆さんにはいつも感謝しています。

さて、3Kですが、明日の企業を生み出すにはどうしても研究は必要になります。自らの独自商品を持つ企業にとって、常に明日の商品を作り出すことは規模の大小を問わず必要になります。それは今の花型商品はいずれ衰退するからです。企業にとってヒットする商品はそれほど多くありません。インパックで言えばスリーブと花束加工機械です。40年近くホームユースの花市場で仕事をしてこの二つでビジネスを行ってきました。

勿論次のヒット商品の候補はいくつもあります。しかしインパックがメーカーである以上、自らの商品を作り出すことは必然です。そこに研究の意味があり、開発の必要性があります。10年ほど前、大企業の研究費の額に驚いたことがあります。ある企業がグリーンプラスティックの開発を始めた際、とりあえず500億円を用意したとありました。しかし500億円はその企業にとって研究費のほんの一部です。
しかし私たち小規模のメーカーにとっても同じで全て明日の為です。その額は悲しくなるほど少なくとも予算化は必要です。

今インパックは具体的に花の鮮度管理に関わる具体的な商品をいくつか研究・開発(大学などとの共同研究)を行っています。更に今年から一部の商品をオランダのサイトに広告を出し世界の花産業の皆さんに見てもらうことになります。

バランスよく進めていきたいと考えています。
 

2021年07月02日(金)更新

とても悲しい


先週末、最も尊敬する方がなくなりました。この10年以上、大きな病気との戦いの中で過ごされていました。先生は海外の多くの有名大学で研究生活を行い、一橋大学で最も若い教授になり、その後は英国の大学で研究生活を行っていました。戻られた後も都内の複数の大学で教鞭をとっていました。私の様に中学を出て仕事に従事したものにとっては信じられないご経歴をお持ちになっている方でした。私は日本JCに席を置いていた時、先生を知りました。政策室の一委員会である先端技術問題委員会のインストラクターをお勉め頂いたときでした。先生35歳の時です。既に一橋大学で助教授をなさっていました。
先生の勤め先と会社が近く、時々大学近くでお茶を飲みながら話をお聞きいただきました。私の様な者にも関心を頂き、ちょうど私共の会社も「なんでも屋」から花のパッケージに集中する時でもあり、先生のお書きになったドメインの話に強い関心を持っていた時でした。何度か話しをするうち、ドメインの本の中にインパックの紹介をして頂いたこともありました。この本は私の様な者にも分かり易く理解することが出来ました。

その後私共は、花の包装全般から、ホームユースフラワーの包装へと駒を進め、更に工場を能登に作り、今日に至っています。はじめは自らのドメインを「M&S+R」(マシーンとスリーブ、そしてリテールサポート)と定め、進めてきました。
更に、今日はインパックのドメインを「FM2ベンダー」(フレッシュネス マネージメント メーカー ベンダー)へと、その領域を広げると共に絞り込みを致しました。

全て先生の本の中にあるものです。私はその実践者として今日に至りました。先生にお返しを出来ぬまま先生はお亡くなりになりましたが、FM2ベンダーを成功させることで先生への「感謝の印」にしたいと考えています。
今年二月「君はよく頑張った」と言ってくれたのが最後の言葉でした。
 

2021年06月11日(金)更新

厳しさの中からの出発

過日の農業新聞に全国の花き市場の売り上げが出ていました。切花と園芸品の合計が約3,175億円でした。最高に行った時が約6,000億円近くまで行きましたから、大げさに言えば半減したことになります。切り花は約2,200億となりましたが、下げた原因にコロナがあることに誤りはありません。特に冠婚葬祭に関わる花が大きく下がりました。かなり厳しい環境です。

一方ホームユース市場の厳しさは売り上げをキープしつつも問題は利益率です。現在切り花の価格は昨年、一昨年の平均価格1本50円に対して70円まで上がっています。あくまでも平均ですが、これだけ見ても厳しいことがわかります。量販店店頭での花価格は野菜などと異なり花価格がいくら高くなっても売価が変わらないことになっています。
これが今までの常識でした。勿論今後も同じことをやっていては変わりません。

今後、ホームユースの花に如何にして付加価値を付けるかです。
基本は鮮度のいい花を提供するしかありません。ホームユース市場では今まで3本、4本が主体でしたが、今後はその単位を多く増やしていく。できれば10本単位にしていく。花材を選び、コールドチェーンを完成させ、日持ちを重視する。
更に常にそれらの日持ちテストを繰り返し、ロット管理を行い、販売者もブーケメーカーも自信を持って商品を提供していく。
今後ホームユースの花に必要なことは品質アップです。ここにはコストダウンはなく、コストアップの事ばかりです。しかしロス低減、物流改革など下げることも出来ます。
その中でホームユースに足る価格を如何に出すかです。


考えることは山ほどありそうです。
 

2009年04月21日(火)更新

変化は続く!

昨日早朝日本で一番大きな生花市場である大田生花市場に出掛けました。
NHKのテレビの花の情報発信でご主演で有名な磯村信夫社長にお会いす
るためでした。

時間が少々ありましたのでセリ場と仲卸さんを見て回りましたが、明らかに
生花店さんとは異なる人たちが増えています。この方々はお花の教室の先
生や、デザイナーの方々のようです。昔は生花店さんで購入されたものが
現在、生花市場の仲卸さんで購入されているのです。

生花市場のオープン化です。また、多くの仲卸さんがオンラインショップを
開いていますのでお花を購入する先が本当に増えてきました。お花やさん
は厳しい環境かもしれませんが、打つ手は無限です。生活に潤いを与える
商品を是非供給してほしいものです。
関係するの方々により、裾野のを広げていく事こそ幸せの道となります。
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