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2023年08月29日(火)更新

新聞記事

朝日新聞の記事の事で昨日、高校時代の恩師からお手紙を頂きました。その記事は花の事の書かれたもので、それをお送りいただきました。60年近くたっても思い出してくれることは実にありがたいことです。また、MPSの松島様のブログにも紹介されていました。

JA北福島のスマートフラワーの事です。通常切り花は長く大きなものは価格が高く、長さの短いものは安くなるというのが昔からの習慣でした。生産者の方々はできるだけ長く大きな花を生産し卸売市場に出荷してきました。この原則は今でも変わりません。ホテル需要や一流料理店の活け込みなど大きく立派なディスプレイなどは大きな花でなければきれいに飾ることはできません。従来は生花店の大きな仕事である生け花教室などの切り花も長く大きな花が主体で動いていました。

ご家庭で使用する花は基本40㎝あれば十分です。花びんの高さは20cm以下がほとんどです。花びんに挿してちょうどいいサイズは花びんの倍がいいとされています。つまりホームユース用の花は家庭で使用するときは40cmとなります。記事の中にあるスマートフラワーの70cmでも大きいくらいです。
今回物流改革が進められていますが、切り花のサイズを決めるのは様々な前提条件がありますが、だれでもなく海上コンテナ、トラックの荷台、パレット、台車などが決めるということになります。
 

2023年08月24日(木)更新

展示会は見るものでなく参加するもの

今期10月、11月、2024年2月の三回花関係の展示会があります。
10月はガーデックス(幕張メッセ)、11月はフローラルイノベーション(ビックサイト)、
来年2月のSMTS(スーパーマーケットトレードショー・幕張メッセ)の三つの展示会に出展することになっています。今期展示会の見直しがあり、規模縮小で乗り切ることにしました。しかし、いつかは機械出展を行うことも考えています。

今期インパックは展示会出展の事を再考しています。
展示会は短期で見ることは問題です。一度は出るが二年、三年の連続出店はやらない、では来場者の期待に応えられません。また、連続で出展するためには多少の負荷がかかります。定期的にカタログの発行をすることが出来るか、新製品を毎年計画的に上梓できるかなどの準備ができていると出展の意味はあります。
更にあらゆる質問に答えることが出来るかも重要なポイントです。ここは社員教育に直結する話です。

これらの事を勘案すると、展示会は単なる商品の紹介の場ではなく、また展示会の時だけ頑張る場でもなく、日ごろから出展する展示会に照準を合わせ、やることを粛々と進めていくことが重要になります。
このことから展示会は自己PRの場、教育の場など様々な事柄が混ざり合っています。
多くの皆様に見ていただくためにはそれなりの準備が必要となります。インパックは未だ不十分ではありますが、それ等に向かって努力して参ります。
 

2023年08月08日(火)更新

大きな岐路

花き業界は現在、大きな岐路に立っています。

生産面では廃業が続いています。生産する人が少なくなっています。今後の方法としては大規模生産、輸入品の拡大などの道がありますが、簡単ではありません。

市場では市場の数を上げる人が多くいます。もっと大手市場を絞り、小さな市場は加工や、納品体制を整え、地域の卸売に徹してはどうか、その様な中で生産と販売の間に立ち、市場本来の生産企画、マッチング、コンサルなどに徹してはどうか。

小売面では相変わらず生花店の数か少なくなっています。一方量販店は90%以上の店舗で花を扱い、安価な商品が販売され、中々、ブーケをはじめとする企画商品の提案が出来ずにいます。

それぞれに問題を抱えていますが、そのような中でインパックはお仕事をさせていただいています。例えば花き業界の物流への取組は前時代的な動きが多くあります。出来上がった切り花で段ボールのサイズを決めています。トラックの積み込みも手積み、手降ろしが多く見られます。大手生産者はそれなりに機械化、自動化を図っていますが、物流面では今一歩です。インパックはそのすべてに提案を続けていく必要があります。更に重要なことはインパックの提案の質の問題です。業界に対する提案は半端では未来に禍根を残します。原則に従い、多少の問題はあってもまっすぐ進めていくことが重要です。インパックの提案が低品質の結果業界の質が下がっては大問題です。

インパックの領域である包装・物流面においては環境重視、特に物流ではパレチゼーションなどの原則を取り入れた高品質のご提案をしたいと考えています。
 

2023年08月03日(木)更新

あっという間の30年

昨日花事業や頼まれごとをしたときなど、ご相談などでお世話になって卸売市場のご担当の方にお越し頂きました。その方の前職は昔私が大変お世話になっていた大手生花店の方でもあり、少しばかり昔の話を互いに致しました。

思い出深く、今でも通用する話は大手化粧品メーカーが上得意の方々へお花をお送りするという企画を勧められました。発注先は大手デパート二社、さらにデパートは出入りの大手生花店に発注するという流れでした。絶対にクレームは出さない、という盤石の体制でした。

生花店二社とは常日頃お取引を頂いていましたが、この企画については一社の生花店から
お話を頂きパッケージを任されていました。この時問題になったのが12月以降の青森から北の配達地域での凍結の問題でした。早い段階からテーマは冬対策でした。何度かのテストの結果、段ボールは勿論、発泡スチロール(20mm厚)であってもマイナス20度以下になれば間違いなく凍るということでした。そこでボックスの中に水枕を敷きその上に緩衝材で包んだ切り花を置き包装する。これでマイナス10度C、10時間は凍らないという条件を作りました。勿論更に厳しい地域はたくさんあります。そこで北海道の配送業者の営業所を回り、我々の切り花の容器については配達の出るまで営業所の部屋の中に入れ、更に毛布を掛けてほしいと頼みました。

結果、冬はノンクレームで過ごすことができ大いに喜びました。しかしもう一方の生花店の荷物は北海道、青森で凍結の事実がありました。早速連絡を頂き同じ包装を使用したいとのリクエストを頂きました。結果翌年から二社の生花店には同じ容器を販売しましたが、どちらも問題なく冬場を通過しました。この企画は3年間の企画でしたが、その間はクレームの発生もなく終了しました。

現在冬場対策はクール便で対応することで問題がありません。
 

2023年08月02日(水)更新

上位概念で生きる人

昨日、門前仲町にJFMAの会長、副会長、事務局長、事務局関係者、園芸文化協会の皆さんが僅か集まり坂嵜様(サントリーのサフィニアの開発者)の園芸文化賞の受賞のお祝いを行いました。わたくは以前会長、事務局長の代理で授賞式に出席させていただきましたが、その関係でお呼びいただきました。

席が二つに分かれましたが、それぞれの席で話が続けられ、秋田料理の美味しさを味わいながらあっという間に3時間が過ぎました。

終わりに近づくころ、坂嵜様から日本の置かれている現状、何かにつけても不満ばかりの風潮、またそれをあおるマスコミなど、これらはあまりいいことではなく、日本を益々ダメになる方向へ走らせることになる。
今の日本が言われるほど悪いのかどうか、更には海外との比較ばかりでそれも本質的な比較でなく、あまりにも表面的なところでの比較論ではあまりに情けない。今の日本の現状を本質論でとらえ、自信をもって前に進めていくことが必要なのではないか、

私はこの話を坂嵜様から伺い、私も何時しか自分の事ばかり考える人間になってしまったと大いに反省をいたしました。
確かに私も日本の現状を嘆くばかりでありました。金輪際その考えを捨て、もっと素直に現状を見て考えていこうと決めました。つまり傍観者から当事者への転換です。
日本もいずれ物価がさらに上がるでしょうが、一杯3,000円のラーメンにはならないでしょう。基盤整備の面では自転車道路などの整備は行わなくてはいけないでしょう。現在日本中で進められている配管の耐震化、電信柱の地中化、豪雨対策など問題山積です。更に環境問題が伸し掛かります。これらを見て遅いというのは簡単ですが、国家、自治体からの十分な説明を受ければ理解出来ることは幾らでもあります。
思うほど日本は悪いのか、私は少し国家の事を後回しにしてきました。より冷静に、客観的にバランスよく見ていくことにします。

坂嵜さんありがとうございました。

 
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