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2022年05月26日(木)更新

クワガタ

一昨年から買い始めたオオクワガタは当時雄雌三組で計6匹いましたが。現在は二匹になってしまいました。今年の冬を越すころ、メスは全て死滅しオスは二匹が残りました。

オス二匹はいずれも元気です。特に最近はえさを食べる量が増えてきました。ここにきて餌を毎日取り換えています。二匹ともつい最近まではマットの中に体を隠していましたが。ようやく暖かくなり、日中でも体半分外に出していることが増えてきました。また、一匹はいつも餌の容器を布団代わりにして寝ています。餌台は高さ4センチもある木製で少々重いのですがそんなことは関係なくうつぶせになったり、あおむけになったりしています。
先週は昨年オオクワガタのつがいを1組差し上げた方から、もうすぐ成虫になる写真を送ってきました。
メスがいないので近くの昆虫屋さんに出かけ相談するつもりです。
その昆虫屋さんは大変厳しく、飼っていたクワガタを絶対に外で放さない。仮に外に出すときはクワガタを殺すこと、と強く言われています。。
交雑するのを避けているのです。クワガタもその土地ごとに特徴があるようです。確かに国内のオオクワガタの産地は山梨・韮崎、大阪・能勢、佐賀の三か所ですがこれも不思議な話です

 

2022年05月18日(水)更新

ピーターラビットフラワーズのつながり

もう4年前になりますが、南青山で私共の生花店、ピーターラビットフラワーズをやっていました。神宮の銀杏並木の正面にあり、黄葉の時期には大変な賑わいでした。

昨日は神田明神の本殿で薪能を開催していました。この主催者のお一人はピーターラビットフラワーズの大家さんでした。勿論当時からそれは知っていました。5月が近づくと常にポスターが張られていたからです。私は当時から3度ほど神田明神の薪能に参りましたが、今回は小学校時代の友人たちと家内との4名で出かけました。薪能で最も心配されるのは天候です。昨日は小雨が断続的に降り、だいぶ心配されましたが、お天気の方は17時過ぎからは次第に雲が薄くなり、日が差すようなところまで回復しました。まるで主催者の皆さんの祈りが通じたかのようでした。

また、薪能の内容も伝統的に行われ、始めに翁を謡われ(金剛流ご宗家により神歌)二番目が狂言、三番目がお仕舞、最後がお能(経正)でした。小品でしたが素晴らしい出来栄えでありました。声、動きなど本殿の狭い舞台でしたが、見事な演能でした。

 

2022年05月06日(金)更新

わたせせいぞうギャラリー

わたせせいぞうギャラリーは紀尾井町ロータリーで活躍を続けている黒田さんの会社です。
わたせ先生は一度ロータリークラブの例会でお話を伺いました。素晴らしい方です。
今回縁あって黒田さんのギャラリーへ伺いました。壁には沢山の作品が並べられています。
そこには青い空、白い雲、青春を謳歌する男女、多くの花々が描かれ、私も若いころを一気に思い返すことが出来ました。

先生の作品を一枚購入し、早速飾りました。今までの絵は油絵で印象としては少し重い作品でした。同じ場所に今度はわたせ先生の作品を飾りましたが、何か部屋全体が明るくなったかの様です。おそらく題材は「羽衣」からとったのでしょう。三保の松原を歩く二人が描かれ女性のスカーフが風で天に舞っているかのようです。すぐそこに見える富士山、更に雲が
空に浮かんでいます。天の羽衣が天に帰るかのような印象です。
丁度今、謡で「羽衣」稽古している時でもあり、わたせ先生の羽衣に励まされています。
 

2022年03月22日(火)更新

長い歴史

春先の天気は安定してきましたが、今朝はかなり寒く、昼に向かって温度が下がるということになっているようです。東京では最低気温が3度程になり、みぞれ混じりの雨が降るようです。おまけに今朝はNHKのニュースの中で盛んに室内温度は20℃にして欲しいと訴えていました。先週の地震の後、発電所を休止していて供給量が完全に不足する事態とのことでした。

先日の都内の桜は、明らかにつぼみが膨らんでいました。九段の桜の開花の標準木は20日には開花しました。ここには能楽堂があり、丁度標本木の裏側にあります。今年は見ることが出来ませんでしたが、家内がテレビで桜が咲いた際、能楽堂が移っていたそうです。
この能楽堂は明治の初め岩倉具視の発案で作られ、その後明治15年には靖国神社に移築されたそうです。
ある時、ラジオを聞いていた際、お能の恩人は三人いて、そのうちの一人が岩倉具視であることを聞きました。最初の方は足利義満、二人目が豊臣秀吉とのことでした。足利義満はまだ17歳の頃、観阿弥、世阿弥のお能を見てすっかりその芸のとりことなり、支援者として長くお能を愛されました。更に豊臣秀吉は能役者に対して物質的な支援を行い、能役者は経済的にも安定し、純粋にお能を続けていく基を作ってくれました。
三人目が岩倉具視ですが、江戸時代が終わり、権力者と能役者の関係が非常に希薄となり、能役者の多くは自分で生活を切り開かざるを得ませんでした。その時、岩倉具視によるお能に対する支援がありました。能楽堂を作り、お能・狂言などを外国の要人や政治、経済界の人に見てもらう機会を作りました。苦難の時代に大きな役割を果たしてくれました。

さすがに700年の歴史を持つ芸能です。その三名の方以外にも多くの支援者が全国にいて、今日につながっています。

 

2021年12月08日(水)更新

一体どんな花

お能に有名な羽衣があります。
作者不明の曲です。その昔は世阿弥作と言われたようですが、現在は不明となっています。

花に関係する私にとって少しばかり気になるところがあります。天女が羽衣をかけた松のあたりの描写です。
「虚空に花降り、音楽聞こえ」「霊香(れいきょう)四方に薫ず」天から花は降ってきます。併せて同じく天から音楽も聞こえてきます。更にあたり一面、いい香りで一杯になってきました。そこに立つ漁夫白竜の気持ちはどんなだったでしょうか。天女の羽衣があるだけでまるで別世界にいるようです。
この花は一体何でしょうか。当時の事ですから花といえば梅ということになりますが、きっとそればかりではないでしょう。様々な花弁がきっと降ってきたのでしょう。梅もいい香りですし、他の花も香り立つものだったのかもしれません。

その後、漁夫白竜はいったん手にした羽衣を約束通り天女に返します。天女はそれを身に付け、約束通りの舞を舞ってくれました。
その時、今度は天から花でもなく、音楽でもなく金銀財宝が降ってきます。天女は羽衣が戻ったお礼に舞を舞うだけでなく、国の宝を置き土産としてくれました。

約束を守るということはいいことです。


 
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