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2022年08月26日(金)更新

チャコプランツは室内用

昨日、インテリアコーディネーターの方とお話をいたしました。とても優秀な方で、大学を出た後に建設関係の会社などを経て、最終的にインテリアデザインの仕事を主として独立し今日に至りました。更に家具のデザインなども手掛けているとの話でした。

私は切り花の仕事を行っていますが、主としてお使いいただける場所はお家の中です。商品を作る際、どのような花瓶に活けられ、どのような場所に置かれるかを考え開発を続けています。最近は切り花と共にチャコプランツ(チャコボール:インパック独自の用土)の開発も熱心に行っています。こちらは切り花と異なり、長く楽しむことの出来るものです。私共の開発商品の中で最も特徴あるのは用土(チャコボール)です。炭とセラミックを混ぜ、高温で焼き上げたものです。炭を使用している関係で炭素貯留も可能となり、更にホルムアルデヒドなども吸着する事から、家庭内に置かれても全く問題がありません。また、容器を変える時、チャコボールは何度も使用することが出来ます。その意味でも経済的な用土です。

このチャコプランツは室内園芸に適しています。ガラスの容器を使用することが多くありますが、用土の墨色と植物(主にミニ観葉)がとても似合っています。小さいため場所も取らず置くことが出来ます。昨年暮れにロータリークラブのクリスマスのプレゼントにご用意いたしましたが、多くの方から今も元気でいるお話を伺うことがあります。水はけもよく、この用土は給水も得意ですから水やりが楽になります。

今後は、この用土などを利用した寄せ植えを企画したいと考えています。
 

2022年08月25日(木)更新

秋の物日

今朝は窓を開けた途端、聞こえてきたのは虫の音でした。ほんのわずかしてセミの声も聞こえてきましたが、今朝の温度ではどうやら虫の方が似合っていました。勿論これからもセミは大いに活動はするでしょうが、昨日今日の様子では秋はすぐそこに来ています。晴れた空を見ると雲は随分高いところに見えます。

気の早い樹木では黄葉が始まっています。ウエブを見ればアパレルの会社では既に秋の新作であふれています。テレビではアナウンサーの皆さんが色の濃い服を着始めています。

さて、花の仕事ではあとわずかで秋の彼岸が始まりますが、花を入れるスリーブは既に動き始めています。営業の皆さんは活発に動き、インパックを盛んに売り込んでくれています。お盆が終わりあっという間に秋彼岸です。私たちお花に関係する会社は、お盆お彼岸があって初めて成り立っています。

花業界ではこの様に繁忙期を物日と言います。まるで物日は花き業界の専売特許の様ですが、江戸時代は花屋でなくてもイベントはみんな物日でした。
 

2022年08月24日(水)更新

立ち枯れの原因

一昨日多摩湖周辺の樹木が枯れていることを書きました。
昨日も同じ場所を通りましたが、一昨日より多くの立ち枯れの樹木を見ることになりました。

たしか昨年はそのようなことはありませんでした。かなり急激に被害が広がっています。
早速友人の樹木医の方に連絡し、立ち枯れの原因をお聞きしました。
立ち枯れしている木のほとんどが「コナラ」です。更にシラカシ、マテバシイにも被害が広がっています。驚くことにカシナガ(カシノナガキクイムシ)という虫が木に入り、カシナガについている菌(ナラ菌=ラファエレア菌)が繁殖し導管を詰まらせ、水を吸い上げる機能を止めてしまう事から枯らせてしまうとのことでした。

早速検索しましたが、どうやら関西では以前から被害があり、相当数の樹木が被害を受けていました。それが今年に入り、多摩湖周辺で同じことが起き始めました。テレビでも「トトロの森」が被害を受けている様子が放送されたとのことです。
驚くことに虫が木に入ると、3か月後には枯れてしまうそうです。多摩湖周辺では見えるところだけでも30本以上ありますから調べると更に出て来ることでしょう。それも大木ばかりです。小さな木には虫は来ないようです。
この虫が入ると数年は被害が続くようです。

驚くほど高い殺虫剤があるようですが、それでも友人は使いたいと言っています。被害と止めるのはそれしかないようです。

2022年08月23日(火)更新

悩み3秒

今朝、尊敬する方からメールを頂きました。

「悩みは次第に波紋の様に広がっていく」小さな石を池に投げこめば、すぐに分かると言われます。本来の悩みは投げ込んだ石と同じくらいのサイズなのに、時がたつと波紋と同じような大きさになってしまいます。確かに本来の悩みは投げ込んだ石の様に小さいはずです。
このことはよく分かります。一人で考えたり時がたつと、次第に問題が大きくなっていきます。本質を見ればことによると大したことのない場合があります。

私の場合、悩み3秒と決めています。
また、今は悩む時でないと決め、後回しにして今は今やることに専念します。一仕事終えてから長くて5分ほど真剣に考えます。できれば秒単位で終わらせるようにしています。
勿論どうにもならない悩みを知らないわけではありません。そのような時は常に基に走ります。いくら考えても自分では解決できません。相手が人であればその人に、会社であればその会社に、銀行であればその銀行に行き、相談するようにしています。回りをつついても波紋は広がるだけです。悩みの本質が分れば、解決に多少時間をかけてもいいと考えています。

兎に角、原因となっている所と話し合うことこそが重要ですね。

 

2022年08月22日(月)更新

新たなホームユースフラワーの時代

花産業はホームユースの時代に入りました。言い方としては少し大げさかもしれません。冠婚葬祭、生け花教室の花などは数を減らしてきましたが、需要は確実にあり、大きな数字を作り出しています。ご当地一流の生花店が頑張っておられます。
量販店のセルフ売り場、対面販売の売り場はホームユースの代表でしょう。さらに最近テレビでCMを繰り返してサブスクの会社は確実にその数字を伸ばしてきました。ホームユースの主体はもはや量販店と言う事になるでしょう。
しかし、伸びるはずのホームユース市場に大きな問題が起こり始めています。切り花の高騰です。多くの場合、298円、398円などがホームユースの主体でありましたが、花の価格によっては束を作れないことになってきました。
野菜は価格が上がれば店頭の値段が上がります。しかし花はいくら高くなってもその分の価格転嫁が出来ない商習慣になっています。35年前から商品も価格も同じなのです。
また、コールドチェーンであってもそうでなくても価格は変わりません。
以上は今日も続くホームユースの実情ですが、多くの花束加工メーカーは値上げに向け必死に動き始めています。従来の商習慣の打破です。そうでないとビジネスが続きません。

しかし、実情はそうなのですが本質論ではありません。量販店の皆さんが値上げを認めても問題は解決しません。私は全ての商品の入れ替えが必要と考えています。量販店は更に上質の花を販売しなければいけません。更にコールドチェーンでなければいけません、更に包材も環境配慮型でないといけません。また、鮮度の悪いものをいかにもいいと言って販売してはいけません。

私の具体的な提案は1束:1,000円のブーケです。1本あたり200円、この商品は今までどこにも存在していません。今までの量販店は安い価格で販売し、そのシェアを増やしてきました。しかしその結果安い花(場合によっては低品質の花)は生産者の数を減らしました。提供する花が少なくなり、秋・春の彼岸、お盆の時期の花が時期に高騰し、結果誰もが苦しむことになりました。量販店の切り花は明らかに本数ベースでは切り花全体の半分を占めるでしょう。もう安さだけの時代ではなくなりました。品質の良い花、コールドチェーン、環境配慮の包材どれもコストです。量販店は勇気をもってはそこに入る時代がやってきました。

全く新しいホームユースフラワーの商品を作り出していきましょう。繰り返します。具体的には1束:1,000円(1本200円)を基準としてはどうでしょう。
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