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2023年01月24日(火)更新

チャコボールの将来性

以前にも一度触れたことがありました。
昨年、ピートモスが今後生産が難しくなるニュースが世界を驚かせました。イギリス、スエーデンなどは確実に生産中止となりました。現在リトアニアのものが入荷していますが、今後大地を掘って生産することが一層難しくなることが想像できます。
現在オランダではピートの代わりの人口用土を開発していると聞いていますが、まだ完成したとは聞いていません。

チャコボールはインパックの用土ですが、完全に人口用土です。900度近くで燃焼するため、衛生的で安全な用土となっています。セラミックとおが屑から出来ています。これらの材料はピートモスに比較すれば、循環的に使用することが可能で、出来上がった商品(チャコボール)自体はリユースが出来ます。この商品は製造場所の群馬でSDGsの認定を受けており、環境配慮型の商品となっています。
チャコボールの使用方法には大きく分けて二つの流れがあります。一つはチャコプランツ(チャコボールを使用した鉢植え)のように植物と一体となって開発する商品、もう一方は生産者の方が農場で使用する用土としての使用方法です。この場合、何度も使用できますが、洗浄、殺菌の施設が必要になります。その代わり使用量は大きくなります。

現在は圧倒的にチャコプランツとして利用されていますが、生産者用に生産するか否かはっきりさせるところです。
 

2023年01月23日(月)更新

冬でも楽しめるシュウメイギク

冬でも楽しめるシュウメイギク

9月から11月にかけ花をつけるシュウメイギクですが、実は今でも楽しませてくれています。今まで冬の庭で花をつける植物は一部の球根植物以外知りませんでした。

シュウメイギクは庭を造った9年ほど前に植えました。庭をお願いした方が植えてくれました。全て白のシュウメイギクです。同じころシュウメイギクのピンクの鉢植えを鉢から庭に移しました。始めは3鉢分でしたが。今では白とピンクで半々になっています。背丈も始めは鉢植えの分、どうしても背が低かったピンクが今では白と変わらぬほど大きくなっています。

昨年の暮れ、シュウメイギクの花も終わり、いつもの様に庭の整理をした時シュウメイギクの多くを切ってしまいました。そのすぐあと、球根の植え付けと庭の手入れをお願いした方から切り終えたシュウメイギクを見て大変残念がっていました。私が整理したその後、シュウメイギクの花は全て綿毛になるのです。毎年同じことを繰り返していましたので綿毛を見ることがなかったのです。それが今年僅か残しておいたシュウメイギクの綿毛を見ることができました。ガーディナーさんが残念がる気持ちがようやく分かりました。年が明けてもシュウメイギクの綿毛が、私たちを楽しませてくれるのです。

京都にはシュウメイギクの群生地があるそうです。一度見たいものです。
 

2023年01月20日(金)更新

もうすぐバレンタインデー

世田谷市場の深川様から「世田谷カップ」のご案内を頂きました。作品テーマは“バレンタインに贈る花束”となっています。

この数年バレンタインは昔のバレンタイン協議会、現在の花の国日本協議会の行うフラワーバレンタインの活動によって都市部ではだいぶ広がって参りました。ラジオ宣伝も効いてきました。世田谷市場はバラの取り扱い高が高く、また洋花も多くあることから都内の生花店さんも数多く通って来られます。バレンタインも大きな商機と捉えているのでしょう。さらに大きなイベントにしてほしいと思います。
昔、原さん(メリーチョコレート社長)のお話を伺いましたが、若い頃、父親の経営する会社に入りどうすればチョコレートメーカーとしての立場を明確にできるか、と考えた結果、バレンタインに思い至ったそうです。その後、奥様と二人の土日の過ごし方は毎月発刊される女性誌、200誌を端から端まで見、読むことであったと話されていました。メリーチョコレートは多くの情報を社長と奥様が一番お持ちであったようです。このような方であったことでバレンタインのメインとしてチョコレーとが確実になったのでしょう。チョコレート業界は今でも内外のメーカーが一斉に盛り上げています。

今回世田谷花市場の企画を見てフラワーバレンタインも更に伸びる方向にあると実感いたしました。
 

2023年01月19日(木)更新

スーパーマーケットトレードショー(SMTS)

スーパーマーケットトレードショー(SMTS)が近づいてきました。

来月、2月15日(水)から17日(金)の3日間、幕張の展示会場で全館を使って開催される展示会があります。一つの展示会で全館使用するのは自動車ショーのような規模であればともかく、めったにありません。大規模な展示会も沢山の会場を使っているように見えますが、いくつかの展示会の集合体になっていることが多くあります。SMTSは紛れもなく一つの展示会で全館を使用しています。

この展示会の特徴は実演にあると思いますが、コロナの関係で過去3年に亘って実演は中止されていました。各社工夫しながらこの3年間凌いできたと思います。確かに肉を見せるだけでは説得力がなく調理し食べて初めてその価値が理解できます。残念ですが今年も実演はありません。
インパックもはじめのうちは機械や袋を見て頂くだけでしたが、ある時から店頭をイメージし、什器を持ち出し実際の花束や、ブーケを飾り、来場者にご理解いただけるように工夫して参りました。

今までの花は中々商品たり得ないものが多くありましたが、これからはブーケ、ギフトを中心に花の商品を前面に出せる様にする必要があると考えています。商品となれば、誰が作り、誰が販売したのか、ネーミング、パッケージ、品質基準などを明確にする必要があります。その意味では切り花にはまだ商品は存在していないと言えます。
今回の展示会では、それら商品を出展するつもりです。
多くの方のご来場をお待ち申し上げます。

*入場券必要な方はお申し付けください。info@impack.co.jp
 

2023年01月16日(月)更新

ルワンダ大使、明日訪問

先月私共のIFL(国際フラワーロジスティクス:入間工場)へお越し頂きました。その際、ルワンダのバラに興味をお持ちになる先が他にあるかどうか聞かれ、ご紹介させて頂く旨申し上げ、明日実行できることになりました。

現在アフリカの切り花はほぼ東アフリカがその産地となっています。
赤道直下の1,800mから2,300mの間にそれらの国があります。ケニア、エチオピアを中心にタンザニア、ルワンダなどがその産地になっています。尤も大きな規模で生産されているのはケニア、エチオピアです。おそらく早い段階からケニアはオランダの生産方法を取り入れ、エチオピアが続きました。その両国は大体標高2,000mから2,300mのところにあり、気候にも恵まれ、早くからバラ生産を行っていました。更にタンザニア、ルワンダなどが続き、今日に至っています。ヨーロッパのイギリス、オランダ、ドイツなどは量販店で販売するバラのほぼ全てを東アフリカに頼っていますが、一年中同じような天候の中で生産されるバラは大量に並ぶヨーロッパの店頭を飾っています。

また最近は、バラ以外にもカーネーションなど他の花も生産されてきました。今後大きく伸びることが予想されます。
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