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2023年06月14日(水)更新

初舞台?

朝から雨が降りしきる中、国立能楽堂に8時に着きました。まだ誰も来ていません、9時近くになり、漸く出演者らしき人たちが集まり始めました。私も初めての楽屋口に9時過ぎに入りました。幸い能楽堂の斜め前の駐車場が開いていましたので雨ではありましたが、随分楽をいたしました。
中に入ると先生方は既に袴を着け、準備が整っていました。私は着物を着るのも初めての事でもあり、少々動揺していました。当日は誰か手伝ってくれるから、と言われていましたので皆さんが準備を始めてものんびりしていましたが、お一人の先生から声を掛けられお手伝いいただくことになりました。マスクをつけられ目の前の方でどなたか分かりませんでしたが、少し離れたところで気が付きました。あの目は「中村先生だ!」金春流シテ方の若手のホープです。いつも舞台の地謡方で拝見するだけで本当の顔は分かりません。慌てて隣の部屋にいた先生に改めて御礼を申し上げました。

多くの先生方は客席から舞台を見上げていますので、また、どうしても遠目に見ることになり、シテ方の先生方は舞台の上では面を付けておられる関係から本当のお顔を見ることはありません。ただ、地謡方もシテ方の先生がお出になるのでそこでしか分かりませんでした。しかもこの3年以上覆面を付け謡っておられたのでまるで分かりませんでした。それでも高名な先生方に何人もお会いしました。

私といえば緊張のあまり初めのセリフが出ず、家族を心配させたようです。この時は地謡方の先生が小さな声で教えてくれました。また、何を舞ったか忘れるほど緊張していました。
 

2023年04月24日(月)更新

目覚めた!

月曜日のブログとしては皆さんや社員の方々にいささか気が引けますが、クワガタの話題です。

先週水曜日に友人に預けていたオオクワガタが、友人の引越しの関係で戻ってきました。そのうち一匹が住まいの地下から顔を出しました。オオクワガタは天候が19度を超えるころから活動が始まります。この二週間ほど暖かな日が続いた関係で目覚めたのでしょう。元気に顔を出しました。その時、えさのゼリーを2パック入れていましたが、昨日見たところすっかり食べ終わっていました。せっかく目覚めたので、住まいのマット(クヌギのおがくず)も新しくし、容器も倍ほどある容器に引越しをした。その時、太めの枝をマットから直立させて置きました。

すっかり新しい住まいが気に入った様子で太い枝を上ったり下ったりしていました。昆虫も昨年からのマットでは気分もすぐれないのでしょう。新たに細い枝や枯葉も入れ、コバエを捕獲する装置も入れました。後はダニ対策をすれば完璧です。ダニ対策は今度業者のお店に出かけ購入するつもりです。うっかりするとコバエや、ダニの発生があります。清潔に保つことも重要です。

今年も秋までの間、元気でいてくれることを祈っています。
 

 

2023年04月17日(月)更新

山田流定期公演

昨日は国立劇場に出かけてきました。単に知り合いのお嬢様が琴を引くのを見に行く程度に考えていましたが、山田流の創立100周年の記念公演で、プロの方の演奏は後半に集中し、僅かにアマチュアの方の演奏がありました。朝10時から夜8時過ぎまでの公演会でした。
知り合いの方は100周年記念の楽曲でお琴を引いていました。ほかに三絃、胡弓、尺八で13名の編成で記念曲が演奏されていました。曲目は勧酒(酒を勧める)とありましたが大人の世界、さらには社交の場としてその場を盛り上げる主役としてのお酒を感じました。更に脱コロナにふさわしい曲目となっていました。
彼女は単なる芸事ではなく、プロ演奏家として活躍中でした。

また、最後の方で特別出演が二つありました。一つは尺八の演奏、これは101名の大合奏でした。指揮者もいない中同時に始まり、終わるときも一分の狂いもなく演奏が終了しました。演奏の素晴らしさと共に全員の演奏が同時に終了したときは少々感激致しました。どうやら琴の演奏には尺八は欠くことの出来ないパートナーの様です。更に同じお琴の流派に生田流がありますが、生田流からのお祝いは人間国宝の米川文子先生がお越しになり、演奏されていました。この演奏には三絃、尺八共に三名の人間国宝が並び、とても贅沢な合奏となりました。特に米川文子先生は92歳の演奏でした。

今回初めてお琴の演奏会に出かけましたが、1日の演奏会があっという間に終わった感じです。これからもチャンスを見つけて出かけるつもりです。
 

2023年04月14日(金)更新

琴の演奏会

国立劇場は創設以来40年が経ち、建て替えが始まるとの話を聞きました。日本建築の素晴らしを存分に知らせるに足る、大きく伝統を受け継いだ建物に仕上がっていました。しかし55年がたち老朽化が目立ってきたようです。

従来、国立劇場は歌舞伎をはじめ、様々な日本の伝統芸能を上演してきました。中でも僧侶たちによる声明などは珍しくもあり、上演され人気を博しました。国立劇場は日本の伝統文化の紹介に努めてきました。歌舞伎は松竹による歌舞伎座があり。文楽は大阪に劇場があります。更に能楽は千駄ヶ谷に国立能楽堂があり、半蔵門の国立劇場の裏手には国立演芸場があり、落語や漫才、講談、浪曲などが行われています。更に沖縄には沖縄舞踊専門の国立劇場があります。沖縄の宮廷舞踊は感激するほど優れた芸能です。
以上のように、日本の伝統芸能を見ようとすると様々な劇場があります。特に東京は恵まれています。

明後日の日曜に国立劇場に出かけます。三番目の娘の友人が出演すると聞き、いてもたってもいられませんでした。小さな頃から山田流の琴を習い、芸大を卒業後され、ご結婚の後も演奏活動を続けている立派な方です。今回その方のお母様から話をお聞きし、出かけることにしました。今から楽しみにしています。
 

2023年02月20日(月)更新

式能

現代の式能は今年で63回目を迎え昨日国立能楽堂で開催されました。昔(江戸初期)お能が正式に武家式楽と決められ幕府の庇護のもと四座5流(当時は四流+喜多流)は安定期を迎えていました。当時正式なお能の公演は「翁を加え5番」合計6番を1日で行う公演を式能と言っていました。1日がかりのお能の会です。

その式能を今では1年に1度「翁附五番立」として国立能楽堂で行っています。以前から出かけたかったのですが、漸く昨日実現しました。実際には9時15分開場夜7時15分まで途中休みが入りますが、9時間に亘り能・狂言が行われました。わずか一番のお能を見るだけで疲れる時があり、私には無理だと思いましたが、よほど見たい気持ちが強かったと見え、あっという間に終わりを迎えました。外はすっかり暗くなっていました。実際にはお能とお能の間は狂言がありますから能・狂言九番を見ることが出来ます。
始めは翁です。今回は金春流のご宗家がその役を担っていました。更にお能の順番も決まっていて、翁の後は「神・男。女・狂・鬼」をテーマにしたお能が続きます。毎回同じ流れで進めていきます。

今回何故、あっという間に終わったのかですが、楽しみにしていたこともありますが、恐らく主催者側が年に一度のこの会を楽しくするために番組作りや各流派の誰を立てるのか、また間の狂言にも工夫を凝らし、より面白いものにし、役者も一流を揃えています。今回は善竹十郎・大二郎親子の芸が圧巻でした。

私には無理かと思われた式能が、素晴らしい会になりました。
 
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