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2021年07月12日(月)更新

エチオピアンローズ “ピポローズ“


先週エチオピアから入荷したバラは随分評判がいい様です。

色もサイズも鮮度も皆さんに好評でした。インパックでは入荷後の花の鮮度に最も力を入れています。現地では採花後、即冷房の効いた場所で処理を行い、僅かの後4℃の冷蔵庫に保管され出荷を待ちます。その日の夜に空港へ向けて保冷車によって運ばれます。7℃です。
更に空港では予冷庫を通す場合と、そうでない場合がありますが、保管は全て冷蔵庫に入れられ、その後飛行機に積まれます、飛行機の中は凡そ10℃から12℃ほどです。飛行機の中は凡そ16時間です。成田に着き、検疫後冷蔵庫に入り、その後インパックの場合、仕立てたトラックに積まれ5℃で約2時間後に入間のIFL(国際フラワーロジスティックス)に入荷します。ここでは5℃で保管されます。同じ場所で水揚げ処理を行い、1日置かれ、その後加工に入ります。加工工場の温度は15度Cになっています。多くの従業員の働く場所は15℃が限界と考えています。また15℃以下ではボトリチスが活動しません。両方の意味で15℃にしています。

これらの動きで温度時間値を計算すると、入間のIFL入荷時で凡そTTv(温度時間値)は500前後です。更に入荷後加工して出荷するまでのTTvは200~300となります。国内の平均が1000~2000と比較すると格段に鮮度はよい事になります。


最近よく目にしますが、出荷し納品までかなり温度管理を行っても一部の店舗では外で花を販売しています。30℃以上のところで3日置かれると、確実に日持ちは2日近く短くなります。

花の鮮度を如何にとらえるかは重要な課題です。今は全ての段階で花の消費を考えるときです。
 

2009年05月14日(木)更新

北の大地の大都市

ハルピン空港から30分ほど高速を走りましたが、車窓からの景色は殆どかわることもなく同じような大地が広がっていました。その全てが畑ですから大変な量の作物が生産されているのでしょう。
ハルピンの街に入ればドイツのスーパーマーケトのメトロも出店し、建物も石造りのまるでヨーロッパのような街づくりです。住宅も高層が目立つ大都市です。
一点気が付くのは空気がとてもきれいです。
今日は私のお世話になった方とともにご出身地のハルピンを尋ねました。戦前までご自宅だったハルピン美術館に出かける旅です。お仲間が世界中から集まりました。
明日はいよいよ美術館です。

2009年04月30日(木)更新

そっくりにびっくり!

先週末、萩本功さん(欽ちゃんのお兄様)の講演をお聞きした後
成田から広州へ出掛けました。

私は3年ぶりですが広州交易会は会社として必ず出掛けることに
しています。
何しろ12MX2000Mの規模です。いくら歩いてもこれで終わり
という事がありません。広さでいえばビックサイトの5倍にはある
でしょうか。最も今年の日本からの来場者は少なかったようです。
その代わり、中国国内のバイヤーは増えたようです。

大変な数の出展者がいて、その中の一社のカタログに、私の会
社の商品と同じものがあったのですから驚きました。見つけ出し
たこと自体奇跡みたいなものです。まねをされて何か本物になっ
た気分と同時に、今後の手の打ち方も重要になってきました。

そっくりデザイン

以下のサイトの中にオリジナルがあります。
http://www.impack.co.jp/html/shopping/index.html

2009年04月22日(水)更新

いくら?

花がいくらなら求め易いのでしょう。何しろ70%の日本人が一年に一度
もお花を買わないのですから事は深刻です。もっとも花に関係する私がこ
の様な物言いをしている間は決して花が売れません。
大反省です。

最もボリューム、デザイン、ラッピング、生花そのものなど総合品質をぬき
に語れませんが、スーパー業界を良く知る方は「1000円のブーケ」と言
われます。これはきっと正しいと思います。1000円ブーケを真ん中に75
0円、1500円のラインがあると、お客様も選び易くなります。

NETHERLAND
(この写真はオランダの参考例です)

この場合のブーケはスパイラルがいいですね。どんな形状の花瓶にも合
い、一瞬にしてお部屋を、玄関を明るくします。スパイラルブーケは家族
円満ブーケとなります。

2009年04月22日(水)更新

ファレノ ホームユース

この数年、アメリカやヨーロッパで胡蝶蘭の1本立ちのものが随分目立ってきました。
国内でも早い段階から小さなサイズがいずれ家庭に普及する、ということで多くの生産者の方が生産されてきました。

組織的に生産してきた会社は帯広の日本甜菜糖さん、協和薬品さんなどは20年以上
からです。それが昨年あたりから多くの蘭の生産者の方々からミニ、ミディータイプが出荷されるようになりました。

ran

この動きは家庭に蘭の鉢が普及する導火線になると考えています。蘭の花は長持ちする上、環境が整うことで長く楽しむ事が出来ます。熊本の宮川洋蘭園さんやハウステンボスの廃熱利用の蘭生産など様々な動きが出ています
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