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2023年12月15日(金)更新

報告の重要性

昨日電話に一人の園長から電話を頂きました。
近くに火事があり、煙の発生がすごく、これ以上になれば対策を考える必要があります。
といった内容でした。暫くの後、幸い火元は少し離れていることも分かり、園児の避難などの必要はないという結論でした。
このことではっきり言えるのは発生直後すぐに報告が入った事、更にいえば、煙の発生は多いが、延焼にはならないことなど、逐一電話をもらいました。
このくらいの密度の報告が離れている者にとってはある程度の安心感に通じます。素直に報告を入れてくれた園長に対して感謝しました。

園児の皆さんは保育園によって年齢が0歳児から5歳児まで通っています。保育園は命をお預かりしていることが良くわかる事例も数多く報告されています。全国レベルではかなりあると思いますが、その極端に出た例が交通事故やバスの中の置忘れ事件です。これまでにも何人もの尊い命が失われました。多くの保育園、そこで働く保育士の皆さんは本当に真剣に園児の皆さんを見ています。本来事故など起きることはないのです。
しかし様々な前例が示す通り痛ましい事件に発展してしまいます。

本園にあっても過去において様々な事例がありました。法人内、園内の報告は完璧に行われていましたが、役所への報告がなかったり、足りながったりしたこともありました。今後は事故を起こさないことは勿論、園内、園外に対する連絡、報告も完全に実行できる体制を作って参ります。今回の火事の一件で様々感じました。
 

2023年12月13日(水)更新

1束1000円の花束

ある時、オランダの物価が倍になったことがありました。ホテルでも1万円で泊まれたホテルが2万円近くになっていました。飲み物も、食べ物もほぼ2倍でした。その時に起こったことはユーロの導入でした。

オランダはなんでも安い国でした。1ギルダーは平均すれば60円くらいでした。それがユーロとなりましたが、1ユーロ120円から始まりました。その時はあっという間に一時期100円ほどになりましたが。今まで1ギルダーで買えていたものが1ユーロになりました。当初全ての商品がそうではありませんでしたが、今ではすっかり定着しています。明らかに物価を一気に上げる政策だったと思います。

日本にあってそんなことはできません。むしろ値が上がらないことは悪い事ではありません。しかし原材料、人件費、配送費等はこれから益々上がり傾向です。まともに考えると花に限らず全ての商品が上がってきます。そんな中で切り花は商品を変えていく必要が出てきました。1束398円では基準を作ることが難しくなります。今後1束1,000円が基準となるでしょう。価格を3倍にするのではありません。1束1,000円の価値のある商品作りです。量販店はそこを基準に上下の価格を決めていく必要があります。そうなればブーケも量販店の立派な商品となっていくと思います。更に年間の商品政策も可能になっていくでしょう。
 

2023年12月12日(火)更新

能 定家

能 定家

特に11月末から毎日が飛ぶように過ぎていきます。それでもどうしても出かけたかったお能の会が国立能楽堂であり、昨日義母の見舞いに朝早く出かけ、午後1番で千駄ヶ谷の国立能楽堂へ到着しました。普段は一人が多いのですが、今回はお能の先生の会(高橋忍先生)でしたので妻や兄弟を誘い、友人を誘い出かけました。

先生の奥様にご挨拶をすることが出来、中に入りました。今日は「定家」が上演されます。動きのないお能として有名ですが、それでも格調高い演技が続き約二時間楽しませていただきました。
圧巻は昔契りを結んだ式子内親王の墓(塚の作り物:四本の柱を上の方で結んだ小さな建物:人一人が入れるサイズ)で前シテ(村娘に姿を変えた式子内親王)がその狭い建物の中で昔の式子内親王に姿を変えていくところです。塚から再度登場する場面では全く違った衣装となっています。一人入れば一杯の塚の中でどのように着替えるのかそれも一人で行うことを考えれば不思議な舞台です。
塚の周りに張られた布を外し式子内親王が現れますが、塚の上には定家の執心を表す定家葛の根が張られ定家の執心を表しています。

最もこの方法は少し古い方に属しています。その後、着替えは一旦舞台から引き下がり、着替えは場所を変え行います。その後再度登場するのが通例になってきました。
良い番組を拝見しました。
約二時間の長いお能でした。

 

2023年12月08日(金)更新

横山さんを思う

今から30年以上前、自由が丘の繁華街から大分離れた一軒の生花店をお尋ねしました。自由が丘フラワーズさんです。この日は日比谷花壇さんから独立し数日が立った時でした。繁華街ではありませんでした。横山さんに将来の事などお聞きしました。

更に数年経った頃、東日本板橋市内で仲卸をされていることをお聞きしました。事業に対する強い気持ちをお持ちの方でした。それから暫くの後JFMA(日本フローラルマーケティング協会)で再開しました。本当にうれしかったことを覚えています。また同時に上場の準備のためにグリーン市場へ上場され、また横山さんは仲卸協会の役員などをされ、大活躍でした。その後JFMAの理事もされていました。

横山さんが板橋の仲卸をされた初期の頃、現社長の松村さんが入社されています。全ての仕事をこなしながら「花どんや.com」起こされました。会員数も当初からは考えられないほど増やし、今では花業界以外にもその名が知られています。
恐らく始めはご苦労をなさったでしょうが、いまでは花業界ではトップクラスのWEB販売の実績を残されています。

その後も若い方々を中心に成長されています。創業時の社名を現在に残す姿を心から尊敬しています。横山様もお喜びだと思います。昨日は株主総会でした。
 

2023年12月06日(水)更新

プロの歌手はみんなのために歌う

昨日誘われて新宿の大きなホテルに行きました。いわゆるディナ―ショーでした。次第に人が集まり、開演の時には満席になっていました。300名ほどでした。

その昔「氷雨」が大ヒットし、今でもその大ヒットが生きていますので驚きです。ご本人(佳山明生さん)もこの曲によってどれだけ助けられたか、と話されていました。ご家庭も安定なさっている様子は受付で来場者の世話をしている奥様の態度で分ります。地味な装いでした。
プロの歌手は自分のために歌いません。全て会場にいる人のために歌い、そして話します。舞台上で歌ったのはほんの数曲でした。残りは会場のテーブルを回りながら写真を撮ったり、勧められたお酒を飲んだりしながら歌っていました。すべて来場者に対する気遣いで終始していました。

全てが終了したとき、会場の出入り口のドアサイドではたった今まで歌っていた佳山さんの姿がありました。年齢を考えると二時間以上歌い続け疲労の極にいるのでしょうが、お客様を笑顔で見送っていました。
 
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