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2023年11月08日(水)更新

IFTF

オランダに来ています。今日で3日目となり、明後日は帰りの飛行機に乗ることになります。あっという間のオランダ出張です。
訪問企業は4社となりますが、うち1社は展示会での商談となりました。どうやらこの展示会6年ぶりに来ることが出来ました。この展示会は国際的な商談の場となっています。
その80%ほどは切り花企業でした。オランダ国内企業、南米(エクアドル・コロンビア)、東アフリカ(ケニア・エチオピア・ルワンダ)、中東(トルコ)等から多くの企業が出展していました。球根類などはオランダの企業が相変わらず大きいブースで出されていました。

他には周辺企業として、機械関係のメーカーの出展が目立っていました。ハバテックは大型機械を中心に目立つブースとなっていました。先月、シンガポールの生花加工会社にブーケマシーンをお納めいたしましたが、その機械メーカー“メカフローラ”も出展していました。またインパックの仕入先の機械メーカーはベルコメックスをはじめ5社ほどが出展し元気のよいブースを作っていました。

全体を見た中での印象は全体として大きな変化はなく、オランダ、イギリスの消費地としての元気さに欠ける気がいたしました。明日に触れますが、オランダの消費は一体どうなっているのでしょう。出かけたスーパーが1社だけではサンプルが少な過ぎますが、花売り場は大はばに縮小され、商品の魅力も欠けていました。
コロナの期間中、オランダ、イギリスの量販店大きく変わる出来事があったようです。明日詳しく触れるようにします。
 

2023年11月02日(木)更新

花はゴム結束で決まり!

自動結束機(紐:ポリエチレンの延伸紐)結束の歴史はかなり古いと思います。今では自動梱包機械(PPバンドで使用)が主流となっています。それは梱包の確実性と持ちやすさからだと考えられます。それでも印刷業界、製本業界、段ボール業界などで自動結束は使用されています。

申し上げたいのは、切り花の結束は手作業か自動結束機が一般的でした。それが今から40年以前オランダに出かけたとき花はすべてゴム結束が普通の姿でした。確かに結束したところを外すときなど、紐に比べると比較にならないほど楽に外せます。感心したことを覚えています。早速オランダから既に輸入をしていたストラパック様のお世話になりました。確かに何台か販売し、私たちは独自の輸入をはじめました。今では花の結束はゴムと決まりました。

しかし初めは外す際の楽なこととは別に、しっかり結べないと良くお叱りを受けましたが、それも慣れていただくうち、今のようになりました。最近リンドウの自動選別機をまとめて3台受注を頂きましたが、実は花の選別機は最後まで紐で結束する分野でした。数年前から販売を行う際、紐結束機を下ろし、インパックのゴム結束機を乗せていましたが、今回の機械は初めからゴム結束希望と言われました。最後まで残っていた選別機は紐の分野でしたが、漸くゴムになりましたが、大事な役割でしたが、40年かかったことになります。
 

2023年11月01日(水)更新

オランダIFTF

4年ぶりにオランダの展示会へ出かけます。

インパックがオランダの展示会に出かけたのは1978年だったと思います。この年はオランダから10社ほど、当時晴海の展示会場で行われていた施設園芸展に参加し、オランダの展示会のPRを行っていたことから大使館へ連絡し、出かけたのが最初でした。
同じ年、オランダ大使を囲み東京青年会議所(東京JC)がオランダで行われるJC世界大会の話を伺うことになっていました。出かけてみると前回伺った事務官の方がいらして、親切にいろいろ教えてくれました。
その後200回を超えるオランダ行になりましたが、そのきっかけは展示会とJCでした。出かけてみて分かりましたが、オランダは確かに切り花の中心地でした。また、切り花生産の研究開発なども先端を走っていました。中国、南アメリカ、その後のアフリカなどの切り花の生産技術はほぼオランダの技術でした。更に分かったことは切り花の生産の中心ということは周辺産業もオランダを中心に発展しているという事実でした。

切り花の周辺で生きるインパックとしては参考になることばかりでした。それ以来11月と2月にある展示会に欠かさず出かけ、新たな機械や資材を見ることで国内に通用するものを探しては国内に投入してきました。しかし長い間かけ定着したものはスリーブと機械だけと言っていいと思います。スリーブも初めは輸入していましたが、現在では工場を持ち製袋機が協力工場を含めると50台ほどになり、更に今後は紙スリーブの機械も増えますので、場合によってはオランダを凌ぐ工場になる夢を描いています。オランダから様々なことを学び今日に至っていますが、まだまだ入り口にあります。

今年の展示会もきっと学ぶことが多いと思います。
 

2023年10月31日(火)更新

和菓子とお花

近くには府中の青木屋、熊谷の梅林堂など2~30店舗ほどの店を持つ中堅の和菓子のチェーン店があります。ついこの間まではそこに立川の紀伊国屋さんが入っていました。和菓子屋さんを見てみると大手(虎屋さん、鎌倉吉兆庵さん、叶匠寿庵さん等など)になればなるほど大福、吹雪といった足の短い商品は置いていません。せいぜい梅林堂さんのように月に一日だけ予約で受注し大福を販売するのが精一杯です。つまり大手になればなるほど日持ちのない商品は販売していません。
その意味では確実に街の和菓子屋さんとは一線を画しています。大手のチェーン店のお菓子は羊羹に代表されるような日持ちのするお菓子ですので安心して贈り物として利用できることになっています。その意味では大福、茶饅頭、ふぶきを食べたい場合には近所の和菓子屋さんに行くことになります。また、和菓子屋さんの代わりにコンビニがその役を任じています。
以上の事から和菓子屋さんのイメージが大きく変わったことになります。大手和菓子店は工夫を凝らし、叶匠寿庵さんが始められた創作和菓子の世界に生きています。見た目もきれい、更に果物などを多用し、ゼリーなどのお菓子も和菓子の世界に取り込んでいます。
大変な努力を見ることが出来ます。

ある頃、和菓子とお花は同じような歩みがあり、多くの店舗が街にありました。しかし双方次第に数を減らし始め、大手の和菓子店は日持ちの商品を開発し、ギフト市場に乗り出しました。花の場合、大手の生花店も街の生花店もブーケ、アレンジを中心に元々ギフト商品を取り扱っていました。しかし花の場合、日持ちするとは言ってもお菓子のように殺菌などの処理をして日持ちを伸ばす技術はありませんし、そんなことはできません。これから先、生花店の生きる道は一体どこにあるのか、お菓子より開発範囲の少ない生花は生きる道は原則通り「鮮度」で勝負するのがいいと考えています。この分野であればインパックは大いにお役に立つと考えています。
 

2023年10月27日(金)更新

自動ブーケマシン

インパックが国内での1号機を一昨年導入しました。5月でインパックの切り花の加工事業は終了いたしましたが、それまではハイシーズンで5,000個ほどのブーケを制作していました。この機械の優れた点としては、時間500個のブーケを制作できます。デザイナーの先生が制作したブーケを設計図に置き換え、パソコンに入力すると7台あるディスプレイに分解され、ディスプレイの前に立つ作業者に切り花を入れる位置、切り花の種類などを教えてくれます。一人が2~5本担当することになりますが、3本ですと21本のブーケが出来上がります。5本ですと35本のブーケが出来上がります。かなり再現性の良いブーケが出来上がります。
従来インパックは母の日や迎春用のスパイラルブーケブーケの依頼を頂き生産していました。この機械は現在ヨーロッパ、南アメリカでは100台単位で出ています。

私はこの機械を国内で販売する計画を立て、サンプル代わりにインパックで生産し、多くの加工メーカー、量販店の皆さんに見ていただきましたが、時期が早かったかもしれません。国内でのブーケの需要にはもう少し時間がかかるかもしれません。
今回シンガポールに自動スリ―ビングマシンが出ましたが、制作スピード、制作品質などご満足を頂きました。スパイラルブーケは中国、東南アジアでも商品として認められていますので、アジアでの普及が先にあるかもしれません。

お買い求め頂いたお得意先様は4年前にも花束加工工場(花束を作り機械の商品名)をご購入いただきました。ご決断に心から感謝とともに、尊敬申し上げております。
 
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