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2023年09月27日(水)更新

包材比率

商品に対する包材費の比率です。

包材費は安ければ安いほどいいかというと正しいこともありますが、正しくないときもあります。
確かに袋に入れてあり、保護性、移動性などに適していればそれでいいという考えが一般的です。道の駅などで販売される野菜などはそれにあたります。しかし価格の安定や、品質の保持などを乗せ、販売する量販店はそうはいきません。販売をいかに上げるかが、各店舗重要な課題になります。量販店は雨が降ろうが、槍が降ろうが店を開け消費者の皆さんを迎える任務があります。
つまり、野菜、果物、切り花などの生鮮品に使用される包材は、一見保護性だけの単機能に見られやすい商品であってもそこには鮮度保持、販売促進用の印刷、持ち帰り易さ、保存適性など様々な機能を持ち合わせています。中が見やすいかどうか等、切り花や野菜などでは特に言われます。鮮度保持はさらに重要な要素となります。つまり、量販店で販売されると言った瞬間、包材は消費者の皆さんに訴えかけるデザインも重要な要素となります。

お菓子類などを見ると良くわかります。お菓子には油脂を使った商品があふれています。油
脂の酸化を防ぐことは重要な要素です。仮に価格だけを狙い、ポテトチップスの袋を透明の、それもPE単体やPP単体の袋にすると日持ちはしなくなり、味にも大きなマイナス面での変化が出ています。価格だけでは済まないことを意味しています。

私が申し上げたいのは適正包装ということになります。また包装に際して避けて通れないのは環境対策ということになります。20年ほど前から微生物による分解を目的とした植物由来の生分解商品なども出てきています。
インパックは現在、紙の設備を増やしています。環境問題によるものです。このように包材の価格は日持ちの程度、酸化の防止、美粧性、などをどこまで見るかで変わってきます。ここでも適正品質、適正価格ということになると考えています。
 

2023年05月09日(火)更新

更なる高品質を求めて!

いい商品を世に出すには材料の選定、生産管理、工程管理、品質管理などいくつもの必要不可欠の工程があり、それらをまとめて製品品質ということになります。
更に輸送品質も重要です。切り花の場合、生産者の責任として生産品質に加え配送業者の輸送品質が加わり始めてトータルでの品質ということになります。
いくら良い製品(切り花)を作っても輸送品質が低ければ全体としては低品質になってしまいます。切り花で言えば低温輸送か、常温輸送かなどは分かりやすい事例となります。輸送品質の中には荷済み、荷下ろしといった間接的なことも入ります。まさに2024年問題はこの付近も入ってきます。
今日は製品(切り花)の輸送品質について都内のある検査機関を訪ねました。本来の目的は別にありました(切り花の環境テスト)が、私はその延長にある製品の輸送テストにも興味を持っています。世の中の全ての製品と言って良いほどこれらのテストは行われています。例えば輸送テストは振幅1~1.5mmで1時間動かすと100kmを走行したことになります。
更に落下テストは1.2mから垂直に落下させたり、角から落としたりして箱の中の保護性を見ます。花の場合は常温輸送と低温輸送があります。以上のように生産者の皆さんがいい製品(切り花)を作り出荷しても、その後の管理が低品質では全体として本来はダメになります。これからの花き業界は輸送品質の向上が急務となりますが、そのためには様々な輸送に関係するテストを行う必要があります。

個々の生産地は自らの製品(切り花)に更なる自信を持つためにも、様々な輸送テストを行う、まずは状況の把握を行うことが必要になります。

花の輸送テストに関わることは、いつでもご相談ください。
info@impack.co.jp
 

2023年03月27日(月)更新

パレチゼーションは勝利する!

zモノの流れには商流と物流があります。

今より50年前あたりから、物流がより前面に出てきました。松下包装研究所の所長は日本がテレビで世界を席巻できたのは物流のおかげと話していました。それまでの日本のテレビは、世界に持って行くにも家具調テレビで思うように数が海上コンテナに入りませんでした。家具調テレビはデザインから入っています。しかし松下電器は海上コンテナの内寸を図り、一分の隙もないように外装の計算をし、その段ボールケースの内寸に合わせテレビの寸法を決めていきました。
完全にコンテナリゼーションの考え方です。これによりアメリカを中心に日本テレビは世界のトップになりました。物流の勝利でした。

海外から来る花はともかく、日本国内で流通する花も今後パレチゼーションの考えを元にすることが重要です。パレット、もしくは台車の寸法に合わせ段ボールサイズを決める、切り花は様々な種類がありますが、花に合わせ段ボールの設計をするのではなく、パレットや台車に合わせ設計を行い、その中に花を入れる!
これからますます物流費が上がることを考え、物流を考えることが重要になってきました。
 

2023年03月20日(月)更新

もっと良い国へ

もっと良い国へ

40年前のある日、埼玉のHONDAの工場を副社長と尋ねたことがありました。担当の方をお待ちしていると、よく知る方と偶然お会いしました。20歳の時亡くなった最も親しい友人のお父上でした。自動車の部品メーカーに勤めHONDAと商談で来られていました。その日まで勤め先を知らずにいましたので本当に驚きました。

その時伺った話です。日本の自動車産業とアメリカの自動車産業との技術の差は3か月になったもう少しでアメリカに追いつく!と夢のような話を伺いました。本当にそうだろうか、不思議な気持ちで聞いていました。先端を行く人と一般の人との間にはずいぶん差があると思いました。
似た話はそれから15年前にも経験しました。私が18歳の時、先輩の話を聞いたことがありました。その時伺ったのはあとわずかで日本は先進国の一員になるという話でした。
日本は1960年にGDP一人当たり1万ドルを超えるところまで来ていました。今でも思い出すことができますが、友人のお父上や先輩が本当に熱心に世界トップになる!世界の仲間入りをする!ことを熱心に語ってくれました。その後の日本の経済発展は世界で奇跡のように取り扱われました。

それから40年、50年が過ぎた今、賃金は世界で30番目あたりです。物価も世界から見るととても安い国になっています。これからは経済の事ばかりでなく、生活環境を含め、もう一度ギアを入れなおし、より暮らしやすい国にしていくことが重要となります。

 

2023年02月08日(水)更新

PE(ポリエチレン)フィルムの今後

環境問題は連日、に触れるようになっています。家庭においては別が日常になっています。海のゴミもその解決に向かって様々な解決方法が打ち出され始めました。

プラスチックから紙への移行は進み始めています。事実、インパックもペーパースリーブメーカーとして一年が経ちました。様々な場面でOPPフィルムから紙への転換が図れる事が分かってきました。これは環境対策として大きな流れの一つです。

さて、スーパーでは多くの食品が販売されていますが、その全てにラミネートフィルムが使用されています。カレーやスパゲティーソースのように不透明のアルミ使用の物から、おせんべいのようにOPP/PP(延伸OPP/シーラントPP)のラミのもの、漬物のようにNY/PE(ナイロン/ポリエチレンのラミ)などその全てが、2層からお茶のように8層以上のものまでラミネート品であふれています。商品により使い分けられています。
それらは商品の保存のため、商品の持つ性格や保存期間の長短により包装設計されているのです。そのため様々なフィルム(ナイロン、ポリエステル、エバール、)、また様々なコーティングされたフィルムなどを使用することになり、結果長期保存のきくものが出来上がります。数多くのフィルムが使用されていますが、その処理は樹脂が異なる分、大変な事になります。

しかし最近これらの現実が劇的に変化する方向性が出てきました。
PE(ポリエチレン)単体ですべてを済まそうという考えです。それはポリエチレンフィルムに酸素透過の低い素材のコーティングを行い、目的の保存を果たそうという技術です。又、そのポリエチレンは殺菌温度にも耐えることの出来るものを使用することになります。
仮にポリエチレン単体で全てをまかなうことが出来れば、その処理はモノマテリアル(単体の材料)だけに単純に行うことが出来ます。
この技術の元はどうやら日本ではありません。
 
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