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2023年03月31日(金)更新

来季こそ!

今日は3月31日年度末です。
今期は厳しい状況年度でありました。

原材料の値上げは最大50%、為替は昨年度と比較するとほぼ同じ仕入れで9,000万円多く送金しました。以上の事実は春から夏、秋にかけ日本を襲いました。円安の時、原材料が上がっているときはこの先の不安を感じましたが、日銀の為替市場介入で落ち着き始めました。
いったん上がった原材料はそう簡単に下がらないのも実情です。更に大きな問題は値上げ問題です。商品価格の値上げはかなりのタイムラグがあり、さらに上がった分も上がらない現実もあります。もう一つ私のとっての大きな課題は人件費アップです。厳しい状況の中で来期人件費は5%アップとしました。国家の労組も一回だけではだめ、継続しなくては意味がないといいます。全く同感です。これだけ上がり始めた現実、更に来期も様々なものが値上げする中で人件費アップは必須です。

いくら物が上がっても人件費がそれを上回ればいいのです。
時代はそれらを要求し、場合によってはそれを後押しすることになります。その機会にインパックは更なる企業努力を行い、商品の値上げ、人件費値上げを行える環境を作って参ります。
ヨーロッパで20年前起こった現実「ユーロ導入時:1オランダギルダー(65円)が1ユーロ(120円)になりました」今日本でもようやく始まった感があります。インパックは努力します。

 

2023年03月14日(火)更新

巨人逝く

4年前の2月、私の目の前のテーブルでお二人のチェーンストアの創業者が並んで談笑をしていました。お一人はセブン&アイグループの創業者の伊藤雅俊名誉会長、もうお一人はライフの清水信二名誉会長でした。90歳を超えたお二人がその場にいるだけで輝いていました。お二人の存在感はただ事ではありませんでした。

清水名誉会長は昨年10月にお亡くなりなり、そして今月10日伊藤名誉会長がお亡くなりになりました。この時、北海道アークスの横山社長が清水さんを国会議員にできなかったのは問題である旨話されていました。清水名誉会長は論客として有名でした。私も20年以上前、「朝までテレビ」でよく清水名誉会長の発言をお聞きしていました。
伊藤名誉会長、清水名誉会長、ここに岡田名誉会長(イオン)が加わり。さらに故中内ダイエー会長が加わると日本の小売業の発展の歴史がこの方々によって築き上げられてきた事実が目の前に現れます。
巨人たちが作ったチェーンストア業界はGMS、スーパー、ホームセンター、ドラッグストア、コンビニと様々な姿を持ちながら、また数を増やしながら発展しています。
チェーンストアの指導者であったペガサスクラブの渥美先生は既にお亡くなりになり、同じく桜井先生は先日引退をなさいました。

小売業界の変化を目の当たりにした私は本当に幸せ者です。清水様、伊藤様のご冥福をお祈り申し上げます。
 

2023年03月13日(月)更新

国産花き生産流通強化推進協議会開催

MPSジャパン(主に花きの環境負荷低減の生産の認証や普及活動を行っています)が事務局を務める上記協議会の報告会が法政大学一口坂校舎でありました。

印象的であったのは、現在福花園種苗におられる市村先生(前、農研機構花き研究所所長)の発表でした。山形はじめ全国の花き試験場などに研究委託され、多くの切り花や鉢花の品質保持研究を発表されていました。
同じ品種でも日持ちや終了時の姿に差があること、具体的にはラナンキュラスのポンポン系のメルリーノは最終落弁となりますが、一般品種のラナンキュラスは茎折れが発生するといった具合に品種間の差が出ることが発表されていました。
またスカビオサではSTS(チオ硫酸銀)単体処理だけのものよりGLA(グルコース、硫酸アルミニュームなその混合液)を混ぜたものの方が明らかに日持ちすることが証明されています。スカビオサの場合品種間の差はほとんど出ていません。
大変地道な研究ですが、品種によりさまざま異なる結果が出ることになり新品種が出るたびこれらの研究が実施されることになるでしょうが、大変重要なことです。

今回の報告会では物流の効率化、日持ちJAS、花きの環境対応への取り組みなど様々な発表がありました。

また、毎年行われる花の消費動向調査は実に明快な結果を出していました。花の消費は切り花、鉢物ともにダウン、しかし価格帯はアップ傾向でした。重要な調査です。
 

2023年03月08日(水)更新

大麻生産の大規模化

最近オランダから送られてくるニュースの中で、大麻生産の記事が大きく取り扱われているものがあります。
古くアメリカでは(19世紀以前)かなり広範囲に生産され、その加工品は薬品、製紙、燃料など数多く使用されていました。しかし、アメリカにおいて大麻の負の部分が取り上げられ、法的に違法なものとなり、生産も加工も、使用も禁止されてきました。日本においてもそれに倣っています。
しかし現在、アメリカでは30州以上で大麻が生産されています。もちろん薬品用途です。明らかにメディカルマリファナの加工消費が始まっています。オランダから送られてくる大麻生産の記事は大規模、自動化などによる10ha(ヘクタール)以上の生産をされている大規模農場などが紹介されています。ごく最近は薬用でなく、娯楽用マリファナも今日生産され始めています。オランダでの大麻使用の話は有名です。オランダ以外でも使用が許可されている国もあります。
アメリカで近代産業が興る前に大麻は非合法となり、長い間表に出ていませんでしたが、これからは大麻活用の事業が起こる可能性があります。大麻は1年で2m近く、幹は10cm近くに成長します。当然木化しています。
北海道では既に10年ほど前に大麻の産業化へのプロジェクトが動いていました。紙や建材、オイル、断熱材などに活用可能と結論を出しています。
そのプロジェクトの報告の中にドイツのベンツ社、ポルシェ、フランスのルノー社などの部品の一部に大麻が使用されている紹介がありました。

国内でも薬用大麻生産の話がだいぶ出てきましたが、現状アメリカの大規模生産と比較すると規模の小さなものが多いようです。

2023年03月03日(金)更新

100円の朝食

時代の変わり目に私たちは生きています。

特に日本の場合、つい最近まで物価が下がり続け、ある時は牛丼280円がありました。今でも380円です。
私は40歳の時病気を頂き、12年ほど寝込んだ時がありました。病気の原因がわからず、病名がつかないまま悶々たる日を送っていましたが、ようやく病名が分かった時、私のゴットマザー(代母)から、バーミンガムのクイーンエリザベス病院にベーコン博士という方がいて、私の病気の専門医であることを知らされました。早速連絡を取っていただき伺いました。約2週間必要と言われ、私も車いす、両杖の時でしたので家内も一緒に行ってもらいました。子供も小1が1人、小4が2人、計5名のイギリス旅行となりました。

申し上げたかったのは物価の話です。
毎朝どこかで朝食をとりましたが、看板にイングリッシュブレックファーストが1ポンドとか0.75ポンドと書いてあり、おまけに1ポンド145円の時でした。その時家族5人が500円で朝食をとることが出来ました。
当時バーギンガム、グラスゴーには北欧からの観光客が大挙して来ていて、インバウンドの需要が盛んな時でした。

今イギリスの食事は昼食でも2,000円から3,000円します。日本も将来そうなる可能性はことと次第によってはあるかもしれません。

 
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