大きくする 標準 小さくする

2021年07月07日(水)更新

やはり鮮度!


昨日、幹部の報告を聞きながら、花き業界にとって最も重要な点は何かと考えてみました。生産、加工、販売とありますが、そのどれをとっても重要なことですが、前提となるのは切花の鮮度です。
しかし現状、花を流通する過程で、如何に鮮度が重要と意識して取り扱っているかは、かなり問題と言えます。物流場面での保冷車の率、更には卸売市場での温度管理、配送のトラックの保冷比率等、挙げればきりなく出てきます。

さらに重要なことは加工メーカーや生花店での温度管理です。恐らく理想形としては三温度帯が必要になります。
0.5℃は販売、加工前に入れる冷蔵庫の温度です。切り花の0.5℃は海上コンテナでの温度帯を見れば明らかです。エクアドル - ヨーロッパ間、ケニア - ヨーロッパ間の温度は0.5℃に設定されています。それで20日間は飛行機より温度時間値が低くなる時もあり、船の方が安全と捉えられています。
5℃は出荷前の保管用の温度帯です。この温度は輸送用のトラックとほぼ同じでダメージを最小限にとどめることになります。
15℃は花束加工場の温度で、かつ人が働く場所です。また、15℃はボトリチス菌の繁殖を防ぐ温度で、この温度以下ではボトリチスの菌は繁殖しません。

以上の様に、切り花を保管・加工するにもそれぞれの温度帯があり、各段階に応じた温度帯にする行為が結果、鮮度を生んでいきます。
 
<<  2021年7月  >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

バックナンバー

<<前月翌月>>
2021/07/28(水) 17:11
オリンピックで感じたこと
2021/07/27(火) 09:56
小川孔輔先生
2021/07/26(月) 08:33
ビクトリーブーケ
2021/07/21(水) 08:57
NHK趣味の園芸
2021/07/19(月) 08:54
花き業界におけるデジタル印刷の価値
2021/07/16(金) 08:53
二本(ふたもと)の杉
2021/07/14(水) 09:29
お掃除
2021/07/13(火) 10:12
価値
2021/07/12(月) 15:35
エチオピアンローズ “ピポローズ“
2021/07/09(金) 11:45
研究・開発・広告
2021/07/07(水) 11:32
やはり鮮度!
2021/07/05(月) 13:17
花き卸売市場の将来
2021/07/02(金) 16:56
とても悲しい
2021/07/01(木) 09:22
手土産感覚