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2021年06月11日(金)更新

厳しさの中からの出発

過日の農業新聞に全国の花き市場の売り上げが出ていました。切花と園芸品の合計が約3,175億円でした。最高に行った時が約6,000億円近くまで行きましたから、大げさに言えば半減したことになります。切り花は約2,200億となりましたが、下げた原因にコロナがあることに誤りはありません。特に冠婚葬祭に関わる花が大きく下がりました。かなり厳しい環境です。

一方ホームユース市場の厳しさは売り上げをキープしつつも問題は利益率です。現在切り花の価格は昨年、一昨年の平均価格1本50円に対して70円まで上がっています。あくまでも平均ですが、これだけ見ても厳しいことがわかります。量販店店頭での花価格は野菜などと異なり花価格がいくら高くなっても売価が変わらないことになっています。
これが今までの常識でした。勿論今後も同じことをやっていては変わりません。

今後、ホームユースの花に如何にして付加価値を付けるかです。
基本は鮮度のいい花を提供するしかありません。ホームユース市場では今まで3本、4本が主体でしたが、今後はその単位を多く増やしていく。できれば10本単位にしていく。花材を選び、コールドチェーンを完成させ、日持ちを重視する。
更に常にそれらの日持ちテストを繰り返し、ロット管理を行い、販売者もブーケメーカーも自信を持って商品を提供していく。
今後ホームユースの花に必要なことは品質アップです。ここにはコストダウンはなく、コストアップの事ばかりです。しかしロス低減、物流改革など下げることも出来ます。
その中でホームユースに足る価格を如何に出すかです。


考えることは山ほどありそうです。
 
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