大きくする 標準 小さくする

2017年01月16日(月)更新

物日-2

もっと花を広げたい - 012  2017年1月16日(月)
 
 吉原の大イベントと言うのがあります。
物日中の物日、物日のチャンピオンです。それは毎年3月3日〔旧暦〕の模様される「桜祭りです。毎年同じ日に桜を楽しむ事になります。しかし吉原の通りには一本の桜もありません。それが3月3日になると大きな通りが桜の道に変ります。
 
 答えは前の日まで枝振りがよく、大きな桜を大通りに移植するのです。その数300本その桜を見に来るお客が絶えなかったと言います。其れも大きな桜ですから驚きです。その桜、お祭りが終了の後はすべて元の場所に返されます。元の桜は、今なくなってしまいましたが吉原公園に全て移し、育てられていました。三河島にある庭師の方だったそうです。それにしても300本の桜を目的に日に咲かせ、一気に桜の通りを作り、更に終った後一気に元に戻す労力は大変な事だったでしょう。
吉原に来るお客さんはこの桜祭りを大通りに面している座敷から眺め、楽しんでいたそうです。
  • NHKラジオ 歴史再発見より