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2021年06月15日(火)更新

値上げが続きます

食品の値上げが新聞などを賑わせています。数年前から何度も行われ、最近になり様々な値上げが見られるようになりました。
始めのころは数量をへらし、実質値上げ!などと言われてきましたが、もうその時期ではありません。バターなど半ポンド225gであったものが、少ない会社では170gまで数量を下げました。しかし個包は正面から見る限りサイズが変わりませんのでスーパーなどでは目立ちませんが、実質20%ほど数量は減少しています。この様に数量を減らすことは一度、二度は出来ても繰り返すことは不可能です。

今回、原材料の化学品の大手各社がプラスチックの値上げに走り始めました。今までの流れで言えばこの様な商品は値上げの時もあれば値下げの時もあると、傍観者として言う事は可能ですが、一加工メーカーとしては、より真剣にこの事態をとらえなければいけません。原材料費の10%以上の値上げは失敗すると命取りになります。その昔、化学品メーカーの社長により、新聞紙上で「この時期に値上げの出来ない会社は退場しても仕方がない」といった発言がありました。末端に近い加工メーカー程、原材料費率は毎年高くなっています。今回の15%近い値上げはのんびりできる状態ではありません。

これらの兆候は昨年からあり、コンテナ不足による原材料の入荷不足、更に値上げからくる商品不足なども相まって混乱をしていました。
今回大手化学品メーカーによる新聞発表でより現実になってきました。

 

2021年06月11日(金)更新

厳しさの中からの出発

過日の農業新聞に全国の花き市場の売り上げが出ていました。切花と園芸品の合計が約3,175億円でした。最高に行った時が約6,000億円近くまで行きましたから、大げさに言えば半減したことになります。切り花は約2,200億となりましたが、下げた原因にコロナがあることに誤りはありません。特に冠婚葬祭に関わる花が大きく下がりました。かなり厳しい環境です。

一方ホームユース市場の厳しさは売り上げをキープしつつも問題は利益率です。現在切り花の価格は昨年、一昨年の平均価格1本50円に対して70円まで上がっています。あくまでも平均ですが、これだけ見ても厳しいことがわかります。量販店店頭での花価格は野菜などと異なり花価格がいくら高くなっても売価が変わらないことになっています。
これが今までの常識でした。勿論今後も同じことをやっていては変わりません。

今後、ホームユースの花に如何にして付加価値を付けるかです。
基本は鮮度のいい花を提供するしかありません。ホームユース市場では今まで3本、4本が主体でしたが、今後はその単位を多く増やしていく。できれば10本単位にしていく。花材を選び、コールドチェーンを完成させ、日持ちを重視する。
更に常にそれらの日持ちテストを繰り返し、ロット管理を行い、販売者もブーケメーカーも自信を持って商品を提供していく。
今後ホームユースの花に必要なことは品質アップです。ここにはコストダウンはなく、コストアップの事ばかりです。しかしロス低減、物流改革など下げることも出来ます。
その中でホームユースに足る価格を如何に出すかです。


考えることは山ほどありそうです。
 

2021年06月10日(木)更新

どういう訳か?

庭の真ん中にジューンベリーの木があります。毎年3月には可憐な白い花を付け楽しませてくれます。その名の通り必ず6月には小さな赤い実を付け、熟すと黒褐色になります。その頃になると一気に鳥がやってきて一日どころかほんのわずかの時間で食べ尽くしてくれます。
いつか聞いた木の上は鳥の物、下の方は人の物と決めていましたが、今年は家内の体調思わしくいなく、ジャムを作る気配がありません。そのうちに鳥がみんな食べてくれるものと思っていましたが、一向に鳥がやってきません。家内に聞くと鳥の数が少ないと言います。そのうちに実の多くが落ちてしまいました。実を付けて7年になりますが、こんなことは初めてです。争うようにたくさんの鳥がやってきて実を食べ尽くす様子を見るのが少々楽しみでしたが今年は残念な結果になりました。

鳥がやってきて実を食べてくれるのが当たり前を考えていましたが、そうでないことも分かりました。いつかISKの飯塚先生が「当たり前の反対は感謝!」だと話してくれましたが、今回の結果を見てその言葉の意味がよく分かりました。


*ISKコンサルティング株式会社
塾頭 飯塚保人先生
*URL http://www.isk.ne.jp

 

2021年06月09日(水)更新

はっきりしました!

先月24日のブログにお能の話を書きました。もっとも人気のある曲の一つである「羽衣」の事です。

私が少しばかり熱心にお能を見始めたきっかけが「羽衣」でした。キリの部分で羽衣を返された天女がそれを着て天に戻る時、「愛鷹山や富士の高嶺、かすかになりて、天つ御空の、霞にまぎれて、失せにけり。」ここに差し掛かった時、まるで天女が空中に浮かんでいる様に見ええ、お能のすばらしさを再認識しました。

話は天女の冠です。正式には天冠(てんかん、もしくは てんがん)と呼ぶようです。
この天冠の真ん中は月や鳳凰の立物(たてもの)を付けるところでしたが、その立物が見当たらず困っていた時、ふと庭を見ると牡丹が咲いているのが目に入り、「これだ」と声を上げ、牡丹の花を立物として天冠に飾ったということです。この時以来、天冠を牡丹が飾るようになったようです。

遠目に蓮と牡丹の区別がつきませんでしたが、最近になり漸く牡丹と分かり安心しました。
それにしてもよくラジオで放送してくれました。うれしい限りです。胸のつかえがとれた感じです。
 

2021年06月09日(水)更新

花き分析センターの役割

世田谷にあるIFRL(国際花き分析センター)は切花の日持ち検査を中心に設立しました。
オランダでは長年に亘り、卸売市場の中に大きな切花の日持ち検査室があります。常に生産者から持ち込まれた切花の日持ち検査を行い、生産者は自ら生産した切花の特性として、どのくらいのベースライフかを掴んでいました。それは昔から今日に至るまで同じだと思います。


一方日本では、農水省が今から10年ほど前に卸売市場に切花の検査室を作り、それぞれの花のベースライフを調べることを目的に指導が行われてきました。それ故その検査方法はいくつかの基準を作り実行してきたと思われます。実際、FAJさんの検査室は十分機能しています。

その中でインパックは独自の考えで検査室の充実を図ってきました。それは種苗会社、生産者の皆さん、鮮度保持剤メーカー、加工メーカー、スーパーマーケットなどの販売者の皆さんが、自ら生産、加工販売する商品のベースライフを知り、自信をもって販売できる「日持ち保証販売」が行われることを目的としていました。
しかし、実際には定期的な検査を行っているのは一部の加工メーカー、生産者の方々です。今後はさらに広報活動を行い日持ち検査をおすすめして参ります。


更に今後インパックが販売するエチレン分解の装置の設置方法や設置数量を調査するのと同時に、エチレン発生量の調査などを行って参ります。

今後、切花や園芸品などの鮮度保持を中心にした検査を行う機能を増やしてまいります。
 
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