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2021年01月22日(金)更新

新製品投入の重要性

一昨日、昨日とペガサスクラブ(日本リテーリングセンター)の政策セミナーに参加したメンバーがいます。今年の政策セミナーはウェブで開催されました。私共は社長の守重へきろう、常務の仲二見、西田の三名が参加いたしました。昨年までは椿山荘などで行われましたが、今年はコロナの関係でウェビナーでした。

早速参加した仲二見さんより報告がありました。政策セミナーですからチェーンストアにとって最も重要な内容となっていますが、いろいろ話があった中でアメリカの新製品投入の重要性に関する事例に興味をひかれました。食品などは常に新製品投入があり、それも安価な物であってもパッケージにはかなり気を使い品質の高い商品になっているという点でした。
切花を例にとると、長年に亘り新製品の投入はなされていませんでした。さらにパッケージもほぼほぼ無地が多く、売り場から包装で訴えかけることが出来ていません。これはパッケージに関わるインパックの責任は大きいと考えています。もっと提案すべきでありました。
ヨーロッパなどの花の包装は多色印刷されたスリーブが多くみられ、無地のスリーブは見ることが出来ません。国内では現在でも基本3束1000円と仏花が中心の花売り場です。その意味でいい花が並ぶ可能性はほぼゼロです。
これからインパックは一束1000円の商品を送り出すことと共に1500円から3000円くらいのブーケが必要になってくると考えます。そうなればボリューム感ある花売り場が出来上がるでしょう 
ペガサスクラブの内容を実践に移さなければ意味はありません。

2021年01月21日(木)更新

優先順位

年が変わり花業界は3月の春彼岸に向かっています。

2月にはバレンタインデーがあり、花業界あげてフラワーバレンタインを推し進めていますので、生花店は2月、3月と忙しい時を迎えています。
スーパーマーケットの花売り場は彼岸に最大化をはかることが使命となり、その準備に忙しい事と思います。その春彼岸を支える花束加工の会社は今、その準備と新規の設備などの為、スーパーと同じく忙しい時期となっています。私共インパックは花束加工メーカーからご用命頂いた機械の調整などを行うため、その準備に明け暮れることになりますが、今年はいささか状況が異なっています。
昨年来、海外から順調に荷物の届かない可能性があるとの話があり、聞いてみるとコロナ遅延とのことでした。世界は今、ワクチンにコロナ問題の解決を託していますが、その量は半端でなく、かなりの物量になります。現在貨物の中で優先順位の最も高いのが「ワクチン」という事になっています。ワクチンの輸送に飛行機が使用されるのは当然ですが、結果、私共の荷物もそれと重なると遅れることになります。
今回の場合、「そこをなんとか!」は効かないようです。当たり前のことですが、お客様の事を考えると少々複雑です。
勿論、納期通りになるよう貿易部、営業部、メンテナンス部門などがより真剣に取り組んでいます。
 

2021年01月20日(水)更新

変えることは出来るか

会社を変えることはとても難しいことです。ある意味において命がけです。
写真用のフィルムで売り上げの90%を占めていた会社はデジタル化の大波にその売り上げを5%以下まで下げました。数年の期間を経て、手持ちの技術を生かし経験のない化粧品で見事に再生しました。奇跡の復活劇、大企業の中で実際に起こった事です。今では昔の成績を上回っています。

本日、午後ウェビナーでJFMA(日本フローラルマーケティング協会)の新春セミナーが開催されました。午後2時過ぎに登場し刺激的な話を聞かせてくれた講師がいました。宮島浩彰氏(日比谷花壇・代表取締役)です。私の知る限り日本でトップ、世界でも例がない程の規模の生花店です。ホテルの宴会需要、葬儀の花など店舗以外も含め超高級店というのが、私たちのイメージです。勿論その側面もありますが、今ではホームユース需要にこたえる店売り重視の政策をとり、更に全国に生花店1000店舗のネットワークを持つ優れた企業です。その日比谷花壇様がいま高級路線からホームユースを前提に従来とは異なる方向へ走り始め、グループで1000億円の市場創造を考えているとのことでしたが、私としては単独でも1000億を狙ってほしいと考えています。
日比谷花壇様の花のサブスクリプションビジネスは、金額にもよりますが毎日店舗に立ち寄っていただいてもいいルールです。都度花を持ち帰れるそうです。全ては将来のためのサービスです。ここに至ってはこのサービスは花の需要拡大のエンジンになっていると考えます。サブスクでお客様に花と親しんでいただき、商売はその後でいいとお考えの様です。サブスクでお店に立ち寄って頂いた客数は12月だけで20万人になったようです。
日比谷様のサブスクは自己のビジネスの拡大にあることは間違いありませんが、私は花き業界の拡大につながると思うようになりました。

2021年01月19日(火)更新

冬のバラ

ここで言うバラはガーデンローズではありません。
ガーデンローズの咲く時期は5月10月と決まっています。バラの谷で有名なブルガリアのカザンラクでも5月から6月に一斉にバラが咲き乱れるようです。一度行きたいと思いながら今日まで実現していません。ブルガリアはイコンの世界でも独特なものがあり、その意味でも一度出かけたいと考えています。

さて、冬のバラですが、切花のバラを楽しむのに1月がベストシーズンだと思います。私共が納めるコストコ様でバラを購入し、玄関先に飾っておきましたが、1ヶ月以上楽しむことが出来ました。長く楽しめるという点で冬のバラは本当に素晴らしいです。また、最近は品種もサイズも増え多くの消費者の方が楽しめる状況が生まれてきました。

あえて冬と言いましたが、バラの切花は冬に限らず、一年中楽しむことが出来ます。
世界を見ますと赤道直下の2000m前後の高地がバラ栽培の適地として有名です。アフリカではエチオピア、ケニア、タンザニア、ウガンダ、ルワンダなどです。南アメリカではコロンビア、エクアドル等となります。アジアでは中国、ベトナム辺りでしょうか。

これらのバラ生産国では気温等の条件から一年中バラの生産を行なうことができ、ヨーロッパ、アメリカの需要を賄っています。

2021年01月18日(月)更新

バラに於ける東アフリカの役割

少なくとも数年前まで、日本の量販店の花売り場ではあまりバラは置いていませんでした。一方オランダ、イギリス、ドイツなどヨーロッパの花売り場の主役はバラです。

今日までその状態は続いています。
その背景にあるのは東アフリカです。20~25年前までは、オランダがバラの供給基地として存在感がありましたが、その後産地は東アフリカに移り、オランダでの生産はわずかとなりました。いずれにしろケニア、エチオピアを始め、数か国がヨーロッパのバラを下支えしています。その数60億本と言われます。一方、日本でのバラ生産は2億本を割っているかもしれません。10年前は4億本ほどありましたから半減している可能性もあります。

勿論、アフリカの生産者の多くはオランダ系の企業です。更にフランス、ベルギー、中国、中近東の企業もあります。最近はアフリカの企業もその数を増やし、海外の企業を買収し生産量を増やす傾向にあります。

日本のバラの需要はヨーロッパと比較すると、1/30くらいです。私は5年、10年をかけ何としても最低1億本の輸入を行うつもりです。
 
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