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2017年03月13日(月)更新

フランスのブーケ

もっと花を広げたい! - 026 2017年3月13日(月)
 

フランスのブーケといえばブ―ケットを使用したブーケが有名です。
ブーケットには知る限り3種類ほどありますが、メーカーは別になります。更に形状も異なっています。ただ、何れもステムの下の部分を三角錐になった容器で受け、其処に水を入れて更にその周りにはフィルムで確り包装する事に変りはありません。10年ほど前から包装しつつ、水を自動充填する装置が販売されてきました。ブーケットのみの販売は母の日近くになりますとインパックでも販売して来ましたが、お買い求めいただくお得意先様はいずれも手で制作していた事になります。

今回はその自動充填、自動包装する機械の紹介です。ヨーロッパでは既に販売が始まり、量販店店頭で水が入ったままのブーケが数多く販売されています。スパイラルブーケとブーケット+フィルム+持ち帰り容器のセットでギフトつくりが可能となります。しかし厳密に言えばギフトとしては少々難ありです。仮に言え場「手土産」が適当かと思います。
出来上がりもいい品質です。来期はこの機械と資材のセット販売が出来れば言いと考えています。スパーラルブーケのお進めは先ずブーケットからが良いでしょう。

 

 

2017年03月08日(水)更新

フランスの花売場

もっと花を広げたい! - 027 201738日(水)

 

 先週フランスとオランダへ正味三日間の出張に出かけて参りました。

特に今回フランスの量販店を見る機会がありますので楽しみにしていました。本来の目的は機械メーカーを訪ねる事ではありましたが、午前中の空いた時間に近くのショッピングモールへ出かけることが出来ました。このモール、アトランティックと言う名前です。フランスでは三番手に来る流通企業です。この中に生花店があるのですが、隣に建つイケヤの建物が小さく見えるほどのサイズです。日本でも巨大なモールは生まれていますので驚く事はなくなりましたが。それでもこのサイズのモールに入る時、驚くというより感激するほうが多いかもしれません。
 

 店舗の中に入り専門店街を通り越しますとフランスのスーパーによく見る何十台もレジが並ぶ姿を見ることが出来ました。しかし、真ん中あたりのレジはどうやら自動レジの様でした。買い物客が自分で処理をしていました。
 

 さて、生花店ですが、店は50坪ほどでした。周りにそって低い三段の棚が曲線上に置かれ、其処には場所により。アレンジ、ファレノ、観葉植物が並んでいました。更に店の真ん中には大きい丸い什器が1台と3台の小さな円形什器が置かれ、夫々ミックスブーケ、バラのブーケ、後はバラの単品売り用と1本当り70円から200円の間で販売されていました。更にもう1台の什器には草花系の鉢物が並んでいました。
 

 写真は全くだめな事は分かっていましたので、簡単に配置図を書いていましたが、案の定しかられてしまいました。一緒にいたメーカーの輸出担当のディラン氏が訳を話してくれましたが、フランスをはじめ海外の量販店は厳しいものがあります。訪ねたブーケメーカーの商品も確り並んでいました。15.99ユーロと19.99ユーロの二本立ての価格帯でした。

バラは10本で800円ほど、ばら売りの60センチは250円でのばら売りでした。
 

2017年03月06日(月)更新

思った通りのエチオピアンローズ

もっと花を広げたい! - 026  201736日(月)

 

 冬だから日持ちは当たり前?となっていますが、決してそうでもないのがバラの日持ちです。今回、家で実験していますが、楽に一ヶ月を過ぎました。社内でも同じ結果が出ています。勿論単に持ちが良いのではなく、入荷までの物流、入荷後の保管、加工など全て温度管理などが行なわれ、はじめてその結果が出るのです。
 

 更に花そのものの性格も有るでしょう。元々日持ちの良い物を入れることも重要です。エチオピアで生産されているものは全てヨーロッパに輸出するものですから、見た目のところでは様々ご指摘を頂く事になります。それらは少々時間をかけ日本にあった物を増やす努力はインパックの仕事です。しかし今回、生産者のオランダで話し合いを持った企業ですが、とにかく取り組み姿勢が素晴らしいのです。特に品質に厳しく、私たちの要望も確り聞いてくれます。インパックは其れに答えることが重要となります。

 

 

2017年03月01日(水)更新

物日って?

もっと花を広げたい! - 025  20173月1日(水)

 

 物日は花業界にのこる古典的な言葉です。恐らく花業界以外の方々は殆ど使われないばかりかその意味も分からないでしょう。
 

 恐らく現在の私たちの言葉では「イベント」が最も近い言葉になるでしょう。はじめは何か古くさい、などと思っていましたが、このような言葉が残る業界も捨てた物では有りません。以前触れたかもしれませんが、偶然ラジオから聞こえて来ました。江戸の「女性芸能史」の研究者の先生がNHK10数回の連続番組の中で江戸を通して最も栄えた遊興地である吉原で使われていたのが「物日」と言うことでした。その中でも最も立派で大きな規模の物日が「吉原の桜祭り」であった様です。勿論普段は吉原には桜並木など有りませんでした。桜の咲くときだけ大きな桜が数百本がいきなり現れ、人々の目を楽しませたそうです。

 吉原では唯一イベントを開く事を認められた場所でも有りました。このような物日には多くの人がさくら見物を楽しんだ、とあります。
3月の開花にあわせ、何せ大きな桜を移植し、終了後再度片付けるのですからを大仕事です。吉原の桜は24時間の見物が可能だったようです。その他にも多い時は100を越える物日がありました。

 私たちももっと考える事ができそうです。

 

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