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2023年12月13日(水)更新

1束1000円の花束

ある時、オランダの物価が倍になったことがありました。ホテルでも1万円で泊まれたホテルが2万円近くになっていました。飲み物も、食べ物もほぼ2倍でした。その時に起こったことはユーロの導入でした。

オランダはなんでも安い国でした。1ギルダーは平均すれば60円くらいでした。それがユーロとなりましたが、1ユーロ120円から始まりました。その時はあっという間に一時期100円ほどになりましたが。今まで1ギルダーで買えていたものが1ユーロになりました。当初全ての商品がそうではありませんでしたが、今ではすっかり定着しています。明らかに物価を一気に上げる政策だったと思います。

日本にあってそんなことはできません。むしろ値が上がらないことは悪い事ではありません。しかし原材料、人件費、配送費等はこれから益々上がり傾向です。まともに考えると花に限らず全ての商品が上がってきます。そんな中で切り花は商品を変えていく必要が出てきました。1束398円では基準を作ることが難しくなります。今後1束1,000円が基準となるでしょう。価格を3倍にするのではありません。1束1,000円の価値のある商品作りです。量販店はそこを基準に上下の価格を決めていく必要があります。そうなればブーケも量販店の立派な商品となっていくと思います。更に年間の商品政策も可能になっていくでしょう。
 

2023年12月12日(火)更新

能 定家

能 定家

特に11月末から毎日が飛ぶように過ぎていきます。それでもどうしても出かけたかったお能の会が国立能楽堂であり、昨日義母の見舞いに朝早く出かけ、午後1番で千駄ヶ谷の国立能楽堂へ到着しました。普段は一人が多いのですが、今回はお能の先生の会(高橋忍先生)でしたので妻や兄弟を誘い、友人を誘い出かけました。

先生の奥様にご挨拶をすることが出来、中に入りました。今日は「定家」が上演されます。動きのないお能として有名ですが、それでも格調高い演技が続き約二時間楽しませていただきました。
圧巻は昔契りを結んだ式子内親王の墓(塚の作り物:四本の柱を上の方で結んだ小さな建物:人一人が入れるサイズ)で前シテ(村娘に姿を変えた式子内親王)がその狭い建物の中で昔の式子内親王に姿を変えていくところです。塚から再度登場する場面では全く違った衣装となっています。一人入れば一杯の塚の中でどのように着替えるのかそれも一人で行うことを考えれば不思議な舞台です。
塚の周りに張られた布を外し式子内親王が現れますが、塚の上には定家の執心を表す定家葛の根が張られ定家の執心を表しています。

最もこの方法は少し古い方に属しています。その後、着替えは一旦舞台から引き下がり、着替えは場所を変え行います。その後再度登場するのが通例になってきました。
良い番組を拝見しました。
約二時間の長いお能でした。

 

2023年12月08日(金)更新

横山さんを思う

今から30年以上前、自由が丘の繁華街から大分離れた一軒の生花店をお尋ねしました。自由が丘フラワーズさんです。この日は日比谷花壇さんから独立し数日が立った時でした。繁華街ではありませんでした。横山さんに将来の事などお聞きしました。

更に数年経った頃、東日本板橋市内で仲卸をされていることをお聞きしました。事業に対する強い気持ちをお持ちの方でした。それから暫くの後JFMA(日本フローラルマーケティング協会)で再開しました。本当にうれしかったことを覚えています。また同時に上場の準備のためにグリーン市場へ上場され、また横山さんは仲卸協会の役員などをされ、大活躍でした。その後JFMAの理事もされていました。

横山さんが板橋の仲卸をされた初期の頃、現社長の松村さんが入社されています。全ての仕事をこなしながら「花どんや.com」起こされました。会員数も当初からは考えられないほど増やし、今では花業界以外にもその名が知られています。
恐らく始めはご苦労をなさったでしょうが、いまでは花業界ではトップクラスのWEB販売の実績を残されています。

その後も若い方々を中心に成長されています。創業時の社名を現在に残す姿を心から尊敬しています。横山様もお喜びだと思います。昨日は株主総会でした。
 

2023年12月06日(水)更新

プロの歌手はみんなのために歌う

昨日誘われて新宿の大きなホテルに行きました。いわゆるディナ―ショーでした。次第に人が集まり、開演の時には満席になっていました。300名ほどでした。

その昔「氷雨」が大ヒットし、今でもその大ヒットが生きていますので驚きです。ご本人(佳山明生さん)もこの曲によってどれだけ助けられたか、と話されていました。ご家庭も安定なさっている様子は受付で来場者の世話をしている奥様の態度で分ります。地味な装いでした。
プロの歌手は自分のために歌いません。全て会場にいる人のために歌い、そして話します。舞台上で歌ったのはほんの数曲でした。残りは会場のテーブルを回りながら写真を撮ったり、勧められたお酒を飲んだりしながら歌っていました。すべて来場者に対する気遣いで終始していました。

全てが終了したとき、会場の出入り口のドアサイドではたった今まで歌っていた佳山さんの姿がありました。年齢を考えると二時間以上歌い続け疲労の極にいるのでしょうが、お客様を笑顔で見送っていました。
 

2023年12月05日(火)更新

笑顔のトラック運転手

ヨーロッパへ出かけ、いつも感じていたことがあります。高速道路やパーキングで止まっている大型やトレーラーの運転手と目が合うと、ほぼ確実に笑顔が帰ってきます。11月に出かけた時もそうでした。

日本の場合、あまりそのようなことはありません。私ははじめ、国民性の違い位に思っていました。しかし日本もこれから実施されるように1日の走行距離(500km)は決められています。更に年間残業時間(960h/年間)も決められます。更に手積み、手降ろしは厳禁となります。仕事が楽になれば自然に笑顔が生まれます。

花き業界にあっても、来年の2024年問題は業界を揺るがす問題となっています。多くの物流会社は運転手不足の中で懸命に頑張っていますが、この改革の動きは止まりません。昨日はスーパーマーケットの三団体(オールスーパーマーケット協会・(一社)全国スーパーマーケット協会・(一社)日本スーパーマーケット協会)から「物流の適正化・生産性向上に向けた自主行動計画」書が届きました。
待ち時間の短縮・荷役作業の自動化・物流管理統括者の選任・物流改善末端からの改革も始まりました。これにより作業の効率化が進みパレットの活用など様々な取り組みが始まりました。

これらの動きをヨーロッパでは先取りしていました。運転手の笑顔が日本にあってもあちこちで見られることになるかもしれません。
 
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