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2021年08月16日(月)更新

価格の意味は?


私の手元に2000年秋の「中国製品現地船積み引き渡し価格」(日本リテーリングセンター資料より)があります。確か、昔見ていた雑誌新潮45+の中にあったものと思います。

私のビジネスに直接関わるものはありませんが、僅か21年まえのアパレル、服飾、電化製品、キッチン用品、食器、日用品などがあります。
当時流行していたフリースジャケットが252円、ジーンズ880円、ダウンジャケット1,650円と3,300円、革紳士靴462円、50リッター冷蔵庫が5,830円、コーヒーメーカー396円、軍手(恐らく1ダース)124円等々、驚くほど安い物やそうでないもの等色々あります。

私が最も驚くのがボールペンです。1本3円とありました。確か当時NHKで特番があり、中国内で文具の巨大卸売し市場でボールペンが上記と同じように1本2、3円と言っていた記憶があります。当時私は年間何回も海外の展示会に出かけていました。ある年は花関連の展示会だけでも半年で10回ほど出かけました。当時どこの展示会に出かけてもワンタッチで先端が飛び出すボールペンを惜しげもなく来場者に配っていました。インパックも真似をしてパーカーの首からかけることの出来るボールペンを1,000本用意し、花の展示会で配りましたが、1本700円でした。当時この事実を知っていたら1本3円のボールペンにして名入れを施し、いくらでも配ることが出来たはずです。
品質の差はありますが、800円と3円はあまりにも価格が開きすぎています。パーカーのボールペンで中国製が250本くらいと同じです

現在、私共と直接関わる化成品の原材料の価格が高騰しています。中国が僅かの間に経済成長を実現しましたが、圧倒的な生産力を背景に今日となり、更に生産からの脱却を図り、名実ともに先進国の仲間入りから、一気にトップに躍り出ようとしています。
僅か20年前の価格を見ながらそのパワーの凄さに驚くと共に、日本は別の生き方をする必要があると感じました。

2021年08月13日(金)更新

白い百日紅


今週来週は雨の日が多いようです。
温度も26度前後でしかないようで、湿気の事を考えなければ、温度としては過ごしやすくなっています。

私のところに百日紅の木が一本あります。この木は7年前家を建てたときシンボルツリーにしようと植えたものですが3年まえの台風で大風が吹いたとき、大きく伸びていた枝が二本の内、一本が折れてしまいました。樹形も良く楽しみにしていましたが、それ以来何とかならないか、よく見上げてはがっかりしています。
しかし百日紅は元気です。毎年7月になると一気に花を付けます。今年は春に枝を大分落としたこともあり、あまり花に期待をしていませんでしたが、毎日多くの花を付けてくれています。私のところの木は百日紅ではありますが、真っ白の花を付けています。

それにしても百日紅は3か月もの間、次々花を付け三カ月の間丸々楽しませてくれています。花を沢山つけることから毎日のお掃除は欠かせません。たった1本の木から毎日花を多く付けることに驚くと共にそのパワーに尊敬しています。
 

2021年08月11日(水)更新

ビクトリーブーケ


オリンピックが終わり、ビクトリーブーケを製作されてきた方は一安心されたことでしょう。昔、長野オリンピックの時、地域の生花店さんを束ねられ、同じ様にビクトリーブーケを作られた長野市の山崎さんの頑張りは今でも語り草です。素晴らしい活躍でした。

今回でオリンピックが終了したわけではなく、25日から始まるパラリンピックのビクトリーブーケも制作されるわけですからこれからも忙しいことになるでしょう。ボランティアで参加される皆さんには頭が下がります。素晴らしい活動です。
1位から3位までのメダリストの皆さんは、メダルと共にビクトリーブーケを持ち皆さん誇らしげでありました。当初はリオ・オリンピックに続きビクトリーブーケはないと聞いておりましたが、関係者のご努力で再開され、かわいいブーケが出来上がりました。今でもロンドン・オリンピックの時のブーケが目に焼き付いています。やはりメダリストにはブーケが似合います。

オリンピックは夏の花ヒマワリが中心となっていましたが、パラリンピックでは花材が変わるようです。いずれにせよ、うれしい限りです。表彰式でメダリストが掲げるビクトリーブーケを早く見たいものです。

 

2021年08月11日(水)更新

花の価格


従来、花の価格はサイズで決まることが多くありました。長さがそれに関係し、50cmより60cm、更に70,8cmといった具合に、より長い花が、価格が取れることになっています。これは昔からの習慣で基本としてはこの方法が取られ、今でも十分通用しています。

私どもは最近、切りバラを販売する機会が増えてきました。バラの長さと価格の関係は十分通用しています。初めてフランスへ行き、有名なモンソーフルールが花瓶にバラを入れ、1本2ユーロで販売していた時は少々驚きました。70cmのバラが2ユーロでした。恐らく日本では300円を下ることはないと感じていました。

近くインパックは、世間では安いと言われるバラのギフトを上梓致します。小輪で長さ40cmのものです。今まで私は大輪・中輪のバラと比較し、小輪のバラが格別見劣りするとは考えていませんでした。むしろ花の美しさなど大小の差があっても価値の点では全く変わるところがないと思っていました。小輪のバラに合う花瓶に挿した時などは驚くほどきれいに見えてきました。

つまり価格の差は大小ではないことに気が付きました。花の価値は、鮮度や見た目の美しさに加え、MPSの様な環境認証を取得しているかなど、環境問題への取り組み、更にパッケージはシンプルかつ環境に配慮したものになっているかどうかなどです。

今回9月に上梓する小さなバラのギフトは、上記の小輪を使用し、TTtimerを添付し、品質を担保できるギフト商品に仕上げ、更にパッケージは再生紙を使用したものとなっています。新たな時代の、新たな花のギフトが誕生しました。
商品名はPippoRose Bambinaといたします。
 

2021年08月10日(火)更新

3月15日


今朝早く、謡曲角田川を聞いていました。謡曲角田川は金春流が使用する漢字で、他の流派は隅田川となるでしょう。金春流だけがこの漢字を用いています。

その中で、子供を人買い(?)に連れ去られ、その子を追って京から武蔵国と下総の堺まで訪ね歩いてきた母親が、渡し舟の中で船頭から昨年京から連れてこられ亡くなった子供の事を聞かされます。名前も同じ、年格好も同じ、父親の名も同じでした。今日はまさに一年後の同じ日でした。角田川を渡り子供の塚で法要を営みます。母親は塚に向かって祈りますが、塚の中から子供の声と共に子供の霊が姿を見せます。母親は何度も子供に近づき抱こうとしますが抱くことが出来ません。子供の霊はその度、母親の手元から抜けるようにいなくなってしまいます。お能の中でも最も悲しい話です。

その法要が営まれた日の一年前の3月15日が亡くなった日でありました。曲の中で「去年3月15日」と謡う言葉がやけに残りました。

お能とは異なりますが、その「3月15日」で思い出したことがあります。悲しい角田川とは対極になりますが、同じ3月15日が出てくる話芸がありました。落語の中で最も優れていると思われる立川談志の「紺屋高尾」です。吉原の花魁に憧れた紺屋の職人が3年間貯めた15両をもって吉原の花魁の基に出かけます。正直者の職人に惚れた花魁の年季の明ける日が「3月15日」です。談志は話の中で「来年3月15日」を何度も絶叫します。ついに年が明け3月15日に花魁は髪を普通の髪に整え、歯に鉄染めて職人の元へやってくるという談志一級の話に仕上がっています。

なぜ両方とも「3月15日」なのか?勿論偶然ですし、私には分かりませんが、3月15日の前に去年とか来年とか入れると最も言いやすく、聞くものが一回で覚えることの出来る日がそれではないかと考えています。1月15日、2月15日と言ってみましたが、やはり3月15日が最も言いやすく、聴く側にはインパクトを与えてくれます。やはり3月15日です。

 

2021年08月09日(月)更新

オリンピック


今回のオリンピックは、東京での地元開催とはいいながら、メダル数58個(金:27・銀:14・銅:17個)は大変な数だと思います。

もっともアメリカの113個、中国の88個は驚くばかりです。この動きを見てみると、オリンピックで優勝を果たすことは個人の力が何といっても一番でしょうが、国が如何にスポーツに力を入れているのかという事も重要なことなのでしょう。北区にある味の素ナショナルトレーニングセンターは、一流選手のみ使用できる施設で、設備、食事、健康管理などに多くの予算が振り分けられています。この様な場所は、海外では豊かな国にはそろっていたようですが、日本でもようやく機能し始めて、今回の結果に結びついてきたのだと思います。

反対に、この様な一流選手育成の基本的な考え方や、それに対応する施設があって、初めて結果を出せるのだと思いました。

またコーチと選手との関係でも、今回随分優しいコーチが増えてきたと感じました。勝てば互いに喜び合い、負ければ選手を励まし、見ていても気持ちのいい場面を数多く見ることが出来ました。聞けば、柔道の井上監督はイギリスでコーチの勉強をしてきたと聞きました。

失敗したとき怒るだけではダメな時代になっています。

2021年08月06日(金)更新

ジャガイモ・サツマイモ・トウモロコシ・ブルーベリー


今年、保育園の先生から頂いたものです。暑さの中、園児の皆さんが先生と共に畑に赴き収穫した大事な作物です。いただいた後、早速サツマイモはふかし、ジャガイモはポテトサラダに、トウモロコシはゆで、ブルーベリーは簡単に洗ってそのままいただきました。園児の皆さんが畑で収穫する姿が目に浮かんできました。

東大和市は多くの生産者の方が立派に農業を行っています。多くは兼業とのことですが、中には専業の方もいるとお聞きしました。大きな道から少し入ると住宅が増えましたが、まだ畑がたくさん残っています。庭先売りの方、市民農園のごとく多くの一般の市民に畑を貸し出している方もいます。東大和市駅では若い生産者の方が集まり、栽培した農作物をきれいに小分けしたパッケージで販売しています。最近ではほとんど市場へ出さず、この様な形で販売されているようです。都市近郊の農業はこの様な形で生き残り、多くの消費者の方が楽しみにしている販売方法となっています。

先程の野菜・果物ですが、どれも驚くほどのおいしさでした。

 

2021年08月05日(木)更新

わが地域が一番?


日本は国土の総面積の約70%が森林と言われています。都内を中心とした半径30㎞圏内がむしろ例外で、ほとんどの都市は車でわずか走れば、緑豊かな地域に入ります。勿論これらは日本に限らず世界のどこの都市もそうなのでしょう。繰り返しますが、東京は例外だと思います。

私の住む東大和市は東京の郊外で、正に東京駅から恐らく30数㎞ほどのところに位置しています。住宅地はともかく、東大和市の北側一帯は緑豊かな丘陵地です。お隣の東村山市、埼玉県所沢市の一部はトトロの森としても有名なところです。
更に、東大和市の特徴はその丘陵地の真ん中に多摩湖という湖があることです。私は勝手にこの地域をイギリスの湖水地方と同じく“Lakeland“と呼ぶことにしています。もっと恥ずかしい事に小さな私のお家の庭まで”Lakeland GAEDEN“としました。
湖の堤まで来ると、東は新宿の高層ビル、東は富士山が見える、実に風光明媚な場所になっています。また、ここの湖はたくさんの鳥が遊んでいます。水鳥も多くいます。最近ではおそらく、ここの水鳥が市内を流れる川にも飛んでくるようになり、川沿いの遊歩道を歩くと沢山の鳥がいて目を楽しませてくれます。カワセミなども日常の中で見ることが出来ます。

誰しもがそうでしょうが、自分の住む場所はいいものだと思います。緑が豊富で鳥たちが遊び、コロナでなければもっと多くの人が集う多摩湖は東大和の誇りです。
 

2021年08月04日(水)更新

Z世代


昨年のJFMA(一社/日本フローラルマーケティング協会)調査の結果、Z世代による花の購入は一気に高まりました。
一昨年の同時期と比較し、2,000%の伸びがありました。例えば一昨年まで花を1本買っていた20代の女性がいきなり年間20本買ったことになります。少なくとも、一昨年まではデータに出てこなかった世代がいきなり表面に出てきたことになります。

オリンピックでもこの世代の方々が大活躍をしていますが、花業界でもZ世代の方を無視できない存在として扱うようになってきたようです。
大手生花店による、高級品志向の花からホームユースフラワーへの大転換などがそれにあたるのでしょう。更に、昨日行われたJFMAの懇談会でも副会長の松村氏から若い方に対する動きを始めたとありました。

バレンタインによる男性への働きかけ、店舗やサブスクによるZ世代へのアプローチなど多くの手が打たれ始めました。
尊敬するフラワーデザイナーの先生から伺ったことですが、お嬢様から「花は1本でもこんなに綺麗なのに、なぜアレンジなどするのか」と聞かれたそうです。少々うなる話ですが、その先生が偉いのは「娘の話も正しい」と言われたとお聞きしました。

確かに花一本、美しいものです。今後の花業界の方向性の一つを示しているのはないでしょうか。オランダで見かけるように、手土産の一つに花がある時代にしたいと考えています。



 

2021年08月03日(火)更新

花を拡大する時期


立川のグリーンスプリングスは、ホテル、ホール、レストランなどがそろった新名所です。すぐ近くにはイケア等があり、多くの集客が期待されています。確かにコロナ禍で苦労されているとも思いますが、質のいい場所となっています。ただ申し上げたい事はこの中に生花店があり、人気を集めていることです。日比谷花壇さんの新業態です。パンを使ったお菓子などが人気を呼んでいます。多くの若い人が集まっています。

更に若い人を呼んでいるのは花のサブスクの企業です。ブルーミーライフさんはテレビ宣伝を始めています。素晴らしい限りです。若い人達、20代の女性の人気を一気に集めました。

また、通信販売の企業では、クーポンを使って何を求めるかを調べてみると、花に人気が集中することも確認されました。花市場では洋花を中心に品不足になることがたびたび見られます。
これらのきっかけはコロナにあることも事実です。多くの方が家にいる機会が増え、花や鉢物を飾りたいと考える人が増えてきたからでしょう。インパックが推奨するバラも次第に増えてきました。どんな状況下でも、今は花の需要を拡大する努力を関係する企業がそろって行う時期なのでしょう。

 
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会社概要

2018年インパック株式会社(事業会社)の代表取締役に守重へきろう就任 IPホールディングス株式会社(持株会社)設立 代表取締役に守重知量就任 2016年花の鮮度保持管理コンサルティング会社 フラワーウォッチジャパン株式会社設立(子会社) 2014年東京オフィス本社移転...

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