大きくする 標準 小さくする

2021年05月17日(月)更新

本格化

先週も少し述べましたが、「花き業界は決して不況ではない」、この言葉は大手生花市場関係者の言葉です。

この時期になり漸くその意味の多くがわかってきました。一つはそのプレーヤーの変化です。更に言えば内容の変化です。大きい流れで言えば一気にホームユースに向かい始めていると言っていいでしょう。今までは新規参入者が主体を占めるサブスク関係の企業が増えてきました。更に大手生花店の一部は高級ギフト・冠婚葬祭からホームユース市場への転換を本格的に図り始めました。

しかしホームユース市場は決して楽な分野ではありません。売り上げ規模で見れば誰が見てもホームユースの主体は量販店です。しかしながら量販店の切花の価格設定は30年前と変わっていません。食品はその間に何度かの値上げがありました。しかし花の値上げは一切なく、益々仕事を難しくしています。この状態が続くと生産者の皆さんの将来が一層危ぶまれます。

今後様々な条件が重なることでこの状態から脱出していく事になるでしょう。従来型のプレーヤーから新たなプレイヤーが出るとき、更に商品が変わり3束1000円からブーケの時代が来るとき、それによりセルフ売り場の変化が出る時などがそれにあたります。

スーパーの花売り場の変化は間違いなくやってきます。