大きくする 標準 小さくする
前ページ 次ページ

2021年04月16日(金)更新

環境対策

花の袋は、一般的にスリーブと呼ばれています。インパックでもワンタッチスリーブとして35年前から花き業界に販売してきました。そのスリーブの材料にはほぼ全てと言っていいほどOPPフィルムが使用されています。PPフィルムに縦横に延伸をかけたフィルムです。その結果、分子の配列が綺麗に並び、見た目の美しさや強度が増すなどの利点が加わり今日まで花、お菓子、野菜、たばこなどの包装に使用されてきました。
OPPフィルムのメーカーは日本にもあり、品質の良いものが供給されています。また中国を始めインドネシア、タイなどにもメーカーがあり、世界へ輸出されいます。

私の様に長年に亘り花き業界に長くいた者にとっては、花の袋はOPPと決まっていましたが、ここにきて様相が変わりつつあります。植物由来の原料を混入した生分解可能なものが将来の基本となるべくその広がりを見せているのです。先頃インパックもバイオマスマークを取得致しました。
勿論、スリーブばかりではありません。LDPE(低密度ポリエチレン)にも同じように植物由来の原料が組み込まれてきました。
今後は確実にこれらの商品が出ることになるでしょう。
大手量販店の花売場でこれらの袋に入った花束が売られることになるでしょう。


 

2021年04月15日(木)更新

オランダと日本の花事情

現在オランダの花き業界は今までにないほどに活況を呈しています。
富良野に住む専務より、オランダのスタッフからの報告として届いた内容でした。確かに先月も以前提携していたフラワーウオッチのユルン社長からも1年前とは格段に違う状況になっている旨、メールを頂いています。

オランダを始めイギリス、ドイツなどでは、ケニアを始めとする東アフリカ各国、コロンビア、エクアドル、中国、ベトナムなどからの輸入があり、その輸入比率は日本と比較にならない程高いと言われています。
1年前、ケニアからのバラは入らなくなり、おまけに短期間ではありましたが売れない時期があり、花きを取り巻く環境は最悪となっていました。しかし、その後花販売が高まり、輸入量の減少が国内生産を復活させ、オランダはまたまた花き生産に意欲を持ちはじめ、さらに周辺産業であるグリーンハウス、花き処理装置等今までにないほどの景気につつまれています。そこには1年前、見せていた暗い姿はどこにもありません。

一方日本では、オランダのような大規模な生産は行われず、販売の拡大が見込まれるようになってきましたが、品物が少ない状況に陥りました。今回少々頭を悩ましているのが母の日のカーネーションです。コロンビアから輸入がどうやら半減するようです。そこにはヨーロッパの好況が影響していないでしょうか。価格の高いところへ品物は流れます。
今後国内生産や価格問題を何とか解決しなければいけないと感じています。

2021年04月14日(水)更新

盆栽師 平尾成志氏

昨日のモーニングセミナーの講師は盆栽師の平尾正志氏でした。
年も若く大変エネルギッシュな方でした。講演では、BONSAIは海外で大変人気が高く、このままで行くとそう遠くないうちに日本からBONSAIが消えてしまうのではないかと心配をされていました。
最も輸出される国が中国ですが、中国の買い付け額が相場の約3倍であることも多いからだと話していました。またスペイン、ドイツなどは世界でのBONSAIの先進国であるようです。数年前、埼玉スーパーアリーナで世界盆栽大会が開催されたおり、外国人来場者の中でスペイン、ドイツからの人たちが随分多かったと聞いています。海外で盆栽を作り販売している方々の多くは日本で修行された人が多くいるようです。
平尾氏の仕事は貸し盆栽やイベントなどでの盆栽のパフォーマンス(音楽と合わせながら植え替えを行っている)が中心の様です。
子供たちや若い人に広めるため多くの時間を費やしかなり努力されています。それが今後の国内の盆栽市場を広げていく事になるのでしょう。

さすがに大宮の蔓青園で修行された方です。会場には真柏の盆栽が置かれていました。蔓青園さんは大宮の盆栽村の中でも真柏にかけてはその情熱はトップです。いつでしたかオランダから来たお客様を案内した際に、盆栽村すべて休みでしたが、蔓青園さんの社長様にお願いをして園内を見学させていただきました。そこで飛龍を見たときの驚きは今でも忘れることが出来ません。2000年の時を経て今の姿になっているのです。
 

2021年04月13日(火)更新

月1回の勉強会

今朝は都内、箱崎にあるロイヤルパークホテルに来ています。もうすぐ朝食会が始まるのです。

今まであまりに世間の常識に疎く、月1回の勉強会があると聞き参加することにしました。経営のコースなどもあり色々考えましたが、文化面の色彩の強いコースにいたしました。

それには一つのきっかけがありました。2年ほど前だったと思いますが、NHKラジオで東大の海部陽介教授が「日本人はどこから来たか」のテーマで何回かに分け、易しく話を聞かせてくれました。この当時、ホモサピエンスがいかにエチオピアから世界へ広がったかに興味があり、色々読んでいましたがこの放送は私にとって満足のいくものでした。

更にその後海部先生がテレビで台湾から日本の島へ丸木船でわたる放送を見て益々、興味がわいてきたものです。
私たちの祖先がエチオピアから様々な苦労の末、アジアへ渡りインドネシア、台湾、等長い時間をかけ世界中に広がってきたことは奇跡に近い事なのでしょうが、恐らく根底にあるのは「勇気」であったのでしょう。
来月はその海部先生にお会いできることになります。

今日は別の意味で興味のある「BONSAI」の話です。横文字で書いてあるのはきっと意味があるのでしょう、楽しみです。


今日から半年、月に1回の講義に参加することで、私の今後の生き方にも少々影響を与えそうです。
 

2021年04月12日(月)更新

TTtimerの更なる広がり

TTIと工業品との関係は一見不思議な気がしますが、TTv(温度時間値)という概念が花や食品以外の物や事柄に対しても必要な場面は色々あります。その分野も建設業界、医療業界、物流業界、フィルム業界、インク業界等、多岐にわたります。今後は、それらの実験を行う度、お伝えする機会があるかと考えています。

まずは建設業界ですが、昔からセメントの硬化に対して温度時間値が有用と言われて来ました。個人住宅でも、住宅の基礎にはセメントを使用しています。季節により硬化するまでの時間が異なるので、「TTtimer」が有効ではないかと考えています。
医療業界では血液の輸送等で既に使用されているとも聞いています。物流業界では海外への荷物が、特に赤道を越え輸送される際に精密機械などに与える積算温度の影響などがあり、これも一部では使用されています。
更にフィルム業界ではしっかり巻き取られているフィルムが、一定の積算温度を越えると巻きが甘くなり、
見た目もぐずぐずになってしまいます。またインク業界でも一定の積算温度を超えることで所定の色目が出なくなるとメーカーの方からお話が出ています。

今日は「TTtimer」の使用範囲の広さについて書きましたが、今後一点、一点確認して参ります。
近くTTtimerのwebサイトを立ち上げますが、それまでの間、ここでお伝えして参ります。
 
«前へ 次へ»
<<  2021年4月  >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  

バックナンバー

<<前月翌月>>
2021/04/30(金) 08:42
花き産業の新たな発展
2021/04/27(火) 08:43
チャコボール新商品で復活します。
2021/04/23(金) 09:00
目が覚めたオオクワガタ
2021/04/22(木) 08:35
マム、シャクヤクの母の日ブーケは?
2021/04/20(火) 13:13
全体に早い
2021/04/16(金) 08:37
環境対策
2021/04/15(木) 08:32
オランダと日本の花事情
2021/04/14(水) 10:23
盆栽師 平尾成志氏
2021/04/13(火) 08:47
月1回の勉強会
2021/04/12(月) 15:10
TTtimerの更なる広がり
2021/04/09(金) 09:53
TTtimerの広がり
2021/04/08(木) 10:58
「TTtimer」初動始まる
2021/04/07(水) 10:27
小金井公園と下村胡人
2021/04/06(火) 09:37
大いにしかられました。
2021/04/05(月) 08:37
満開
2021/04/02(金) 09:28
もはや不況業種ではない
2021/04/01(木) 08:47
今ヨーロッパの園芸業界では